2017/04/30

2017年4月の雑記

  2017年4月の雑記。(→5月3月


  04/30(Sun)
  なんと……『あかときっ!』の続編か? 現時点では分かるのは、ジャンル表記が同じであり、「魔砲」というキーワードも引き継がれているということまでだが。わざわざ『あかときっ!』の脚本家を再起用しているくらいだから、世界設定が同じだったり、あるいはキャラクターが再登場したりするかもしれない。


  新記事:「1/700『ナチ』雑感」。せっかくの萌えキャラ部分(「メンタルモデル」)を、模型誌の記事やムック作例でも再現していないのは、もったいないことだ。二次元オタクなモデラーとしては、やはりこの部分もなんとかして再現してやりたかった。「遠目で見ればそれっぽく見える」という程度には、上手くいったのではないかと思う。

  ああ、グリーン基調なだけあって、この「ナチ」さんはうちのブログの色調にしっくり来る……。空色背景も含め、このブログの色合いにきれいにフィットしているので、見ているだけで我ながら嬉しくなってくる。ただし、さすがにエメラルドグリーンの成形色はきついけれど。

  撮影にはCANONのコンデジ(としてはミドルクラスのもの)を使っている。機能面では値段相応に満足できるのだが、肝心の画質はご覧の有様、どうもピリッとしない。模型撮影に関しては、このくらいヌルい方が、私の工作の粗さが目立たなくていいかもしれないけれど……。もうちょっと良いカメラを買ってみようかとも考えるのだが、価格とクオリティの相場が分からないので、どのくらいの機種を買えばどのくらいましになるかが判断できず、手を拱いている。というか、カメラの性能以前に私のスキルの問題も大きいのだが。


  『とっぱら』は良かったねえ……。今もHDDに入れておいて、たまに起動して序盤進行を楽しんでいる。生音っぽいBGMも、柔らかい呼吸感とともに田舎ものらしいのんびりした情緒があってたいへん素晴らしい。原画家も、この時点ではまだマイルドな画風だった。



  04/26(Wed)
  ああ、Parasolが今回も素晴らしいキャスティングを……。


  シャーリーさんは、1期だとちょっと大人しめで、後輩たちに対する接し方がとても優しく(小清水氏の口調もデリケートな気遣いに満ちている)、速度追求に関するストイックな姿勢と音速超えを目指すロマンティシズムが強調されていて、全体としては「真面目で優しいが夢想家な変人先輩」のようなイメージ。
  これが2期と劇場版だと、やんちゃな社交性を発揮しつつも自分自身の楽しみも存分に享受するエピキュリアンに傾斜している。このコミカルな性格は、キャラクターそれ自体の捉え方の変化というよりも、1期から2期へのアプローチ変化の一環と見るべきかもしれない。同様に坂本少佐も――ただしこちらは役者も交替している――、1期では独白のようなクールな口調から、いささか浮き世離れした不思議な個性が浮かび上がっていたのだが、2期のキャラクターでは裏表のないストレートな熱演になっていた。
  いずれにせよ、1期のシャーリーだと、2話5話のようなはっちゃけた自動車暴走はやらかしそうにないし、2期のキャラだと、1期5話のように日向ぼっこをのんびり楽しむことは無いだろう。



  04/23(Sun)
  せっかくなので『魔剣』イベント敵の経験値も追記しておく。攻略補助資料としてはほとんど何の役にも立たないが。せめて黒マナ防壁の有無でも併記したら、多少は実用性が高まるかもしれないが、わざわざそこまですることも無いかなあと。


  模型店にAoshima版インプレッサの「プリペイント」モデルがあったので、買ってきて半日ほどで作ってみた(接着剤乾燥待ちの時間を除く)。インプレッサのキットとしては2個目だし、これ以外にもカーモデル制作経験はあるのだが、パーツ合わせは失敗するし、工程はメチャクチャになってしまったし、特に接着は泥縄だし、しかもガラス部分を接着剤で汚してしまうしで、なんとも申し訳ない出来になってしまった。私があおいちゃんをきれいな姿に完成させられる運命線は、はたしてこの宇宙に存在するのだろうか。

(2017年4月24日、自宅にて撮影)

3台のインプレッサ、Aoshima版プラモ(1/24)と、WITZ完成品(1/43)、トミカのミニカー(1/67)。一番上のプラモは、前後18cm以上、高6cm以上もあるのに、この写真だとボリューム感も迫力も精密感も全然伝わってこない……。詳しくは別掲の『プレアデス』記事にて。


  可愛い絵のヒロインたちが大変な目に遭ってしまう路線の有名or長寿のシリーズものというと、『神楽』シリーズと『魔法戦士』系統が依然として双璧だろう。いずれも00年代初頭からずっと続いている。『ジブリール』は続きが出ていないし、『ヴァルプルギス』も今回でラスト、『プリマヴェール』は調教SLG寄り、『超昂』シリーズは事実上2本だけ(次が3本目)、『淫妖蟲』は……可愛いキャラというよりもとにかくハードな触手もののイメージが前面に出ている。『退魔忍』も、可愛らしいオタク絵というタイプではないだろう。
  こうして振り返ってみると、案外少ないかも。1)続けるのが難しいジャンルなのか、2)需要が小さいのか、それとも、3)これほどの長寿シリーズや超有名タイトルがあるのはむしろ恵まれていると考えるべきなのか、4)需要と供給のバランスが取れてしまって寡占状態になっているのか、5)低価格路線の拡大により見えにくくなっているにすぎないのか。


  「なるらじ」#101、いのくち氏が出演されていたのか! DLだけして、聴かずに放置しかけていた。危ないところだった……そして、幸せです。




  04/21(Fri)
  今日は特別な用事も無いし、午前中の講義が終わったらすぐに帰ってしまおうと離脱したはずなのだが、レストランで昼食を摂って、それから帰宅途上にあるオタク系ショップをほんの数軒巡ってきたら、家に着いたのは4時半になっていた。うう……こんなはずでは……。
  べつに私はオタクショッピングをすることそれ自体が趣味というわけではなく、あくまで作品として現れたコンテンツそのものをじっくり楽しみたいのだから、具体的に買いたいものがある場合以外は、寄り道をせずにさっさと帰宅する方がいいのかもしれない。ただし、最新のオタクの空気をちゃんと感じていくことも大切だし、クリティカルな買い逃しをしてしまわないためにも、定期的に店頭に足を運んでおくことには確かに一定の意義がある。
  これは人によって、そして分野によって、行動様式の適否はかなり異なる。たとえば、情報収集から購入まで、ほぼすべてのプロセスをネットで済ませるという人もいるだろう。デジタル同人はその典型だ。あるいは、店頭で実物をじっくり見てから買うものを決めたいという人(またはそれに適したジャンル)もあるだろう。ドールや完成品フィギュアは、一品物の性格が強いので、店頭チェックは欠かせない。掘り出し物を探したい人(あるいは「掘り出し物」がある分野)では、毎週あるいは毎日でも専門店に通い詰めるということもあるだろう。特に書籍(雑誌を含む)は、毎週の刊行点数が膨大なうえ、書店のレイアウトも洗練されていることが多いので、毎日ちょっとずつでも覗いてみるのはたいへん有益だ。商業アダルトゲームを新品で買う場合には、だいたい毎月末くらいで事足りるだろう(ただし、予約などの問題があるので、完全に月一だけではうまくいかない)。


  『魔剣』経験値と獲得資金を入力。ただし、一部のイベントボスは引継ぎ無しでプレイしなければ再遭遇できなかったり、あるいは特定ヒロインのルートに入らなければ遭遇できなかったりするし、ものによっては撃破した瞬間にテキストイベントが発生するせいで獲得経験値等を確認できなかったりするので、まだまだリストは穴だらけ。


  丸一日(14時間)、ただひたすらゲームだけをしていた。充実感はあるが、さすがに疲れた。



  04/19(Wed)
  今年分の模型雑記ページがかなり長くなってきたし、加筆のためにページを掘り出すのも一手間掛かるようになってきたので、4月を区切りとして別途新しいページを作成。このブログはゲームを主要な話題としておきたいし、模型制作はあくまで片手間レベルにすぎず、人にお見せできるようなものではない(だから検索アクセスを増やすようなことはしたくない)のだけど。


  先日の「コマ組み」小論記事の画像を差し替え。説明も多少加筆した。漫画のコマ組み構成は、面白い作品は本当に面白くて、一コマ一コマの配置と形状、アングル、ペンタッチとそれらの変化が、どのような演出的機能を果たしているかを意識しながら読み返し、そしてその理解を自分なりの言語に定着させていくのは実に楽しい時間であり、そしてしかし、それら一つ一つを細かく文章化していくと、他人が通読するにはつらい分量になってしまう。今回は(今回も)、途中で筆の走りにブレーキを掛けた。


  『エンシェルレナ』がリメイク(?)されるらしい、ということはリリクスも再登場するだろうから、きっと……いや、でも、『NI』ではパッション役があれになってしまったのだったか。あああ……。


  たかもりさんは、私が初めてお名前を目にした頃のプロフィール写真では、ショートボブに柔らかくパーマを掛けて片側に流していて、色味の濃い個性的なファッションを堂々と着こなしておられて、きっとすごく大人びていて、静かな自信に満ちあふれた、クールなお姉様なのだろうなあという印象を持っていた(cf. [ www.joqr.co.jp/blog/lady/archives/2010/10/post_4.html ])……のだったけれど、あにはからんや、えーと、まあ。


  プレアデス星人の宇宙船、今の私の技量で模型化できるだろうか。馬蹄型シルエットの先端部にクリアオレンジのハザードランプ(仮)を付けて、中央部の三軸交叉をきれいに作れれば……。適当な航空機キットのパーツを流用できれば、かなり楽になるかもしれないので、模型店で使えそうなものを探してみよう。表面塗装は、適当なマスキングでよい。この造形であれば、LED電飾を仕込むことも可能だろう。まあ、要はSUBARUのロゴマークそのものなんだけど。


  太陽の表面までぎりぎり接近しても全然平気で、フレアの噴出だけは「ちょっと熱い(暑い?)」ので避けるって……もしかして、防御面ではわりと最強クラスなのではなかろうか。魔法のおかげなのか科学のおかげなのかは分からないけど。機動力(?)の点でも、いろいろあって最終的には光速をも超えちゃったし。



  04/16(Sun)
  年度始まりでもたもたしているうちに4月も半ば……。ゲームにも結構な時間を割いているつもりだが、マンネリな向き合い方になってしまわないよう、気をつけたい。

  『レイルバック』がちゃんと動いていることが分かったので一安心。
  ハイクオではこれが通常運行みたいなものだが。


  『プレアデス』でコスプレ研究会の部室から広がっていく夢のような風景は、『ウテナ』の学園の森の先にある決闘広場みたいなものかもしれない。どちらも放課後の夕暮れの時間がベースになっているのだし。


  良い作品に触れていると、まるで瞑想しているかのような意識状態になってその作品の中に没入していけるようになる。この感覚は、最初は読書のなかで身につけたものだったと思うが、アニメやゲームでも同じような開放的な集中状態になることがある。自分の側の「感動」のごとき余計なものが消えて、心理的にはほとんど凪いでいるくらいなのだが、作品のあらゆる細部にまで深く注意を向けられるようになってい(るかのように感じ)るし、記憶にもくっきりと残る。


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  そうそう、あの作品にも出演されていたのでした。出番は多くはなかったけれど、とても愛らしい吸血鬼キャラクターだった。えーと、フルネームは……あっ、誕生日が同じだ!

  ただし、あれほどのキャスト陣にもかかわらず、また作画/演出の面でも見るべきところはあったのだが、筋運び(ストーリーからシーン構成まで)があまり好きになれず、再視聴にはなかなか手が伸びないままだったりもする(※私が観たのは2013年放映の『ハナノウタ』版の方。2008年版の方は未視聴)。


  最近人気だった某アニメキャラのファンアートが、しばしば海腹川背(のサバンナ版?)に見えてしまって――あるいはそれを連想してしまって――もやもやする。似ているのはアウトドア派っぽくて純朴そうなショートカット少女というだけなんだけど。
  ゲーム作品としての『海腹川背』はかなり難しくて、まるでクリアできなかった憶えがある。



  04/12(Wed)
  「裸婦・胃」#23、西垣さん……ゲソー!


  『魔剣』アイテム調査は、学生時代の私であれば、十倍の試行回数の調査を実行して、もっと信頼性の高い情報を出すところまでやっていただろう。それどころか、ドロップ確率を見積もるくらいまでやり込んでいただろう。しかし今の私には……。おとなになるってかなしいことなの……。

  公式サイトの告知を見ると、Ver. 1.10のパッチ制作が予定されているようだ。個別データがどう変化するか分からないので、公開されるまでは調査中断しておくのも良いかも。


  新記事:「コマ組みとページ切り替えの表現効果
  アダルトゲーマーとしては、美人な「インカラ」さんの登場に吹き出してしまったのだが。なにしろ、『うたわれるもの』――アダルトゲームには珍しい(擬似)アイヌデザインのタイトル――のインカラ皇(※画像リンク)はあんなのだったからね……。

  漫画表現の記号論は、もっと展開していきたいが、さすがに私の手に余るので、興味深い実例をたまに取り上げて紹介するくらいしか出来そうにない。

  そういえば私はどうしてスキャナを使うという発想が浮かばなかったんだ。
  適当なところで引用画像を差し替えておこう。



  04/11(Tue)
  新記事:「ゲームCGと空気遠近法」。専門的な技術の問題に――といっても基礎も基礎の前提段階の話だけど――に私のような素人が踏み込むのは怖ろしいが、蛮勇を奮って公開しよう。
   こう言っては悪いが(悪いとは微塵も思っていない)、昔のkeyは本当にひどかった記憶がある。

  ちなみに、今回紹介したCGはいずれも、以前に別の記事のためにアップロードしたものの再利用(URLだけコピペしたもの)。正当な引用の範囲を逸脱しないようにとの配慮と、webリソースを不必要に増やさないという考慮から。ただし、web上の資源はむしろ多い方が文化的に豊かなのではないかという考えもあるけど。


  『魔剣』アイテムドロップはまだ調査中。wikiでは、アイテムからのドロップ敵索引の形で作られている模様。ユニット毎(色違い)でドロップ内容が異なるようなので、敵ユニットからのドロップデータの形でうちのブログで公開するかもしれない。また、ドロップと併せて、出現マップ、獲得経験値/獲得シルバーもメモしている。一覧にする必要は無さそう。ギャンサーや金色ムージが稼げるといったくらいのコメントでもいいかも。
  とりあえずページを作って公開:「敵ユニットとドロップ」。

  アイテム「火炎溜」の文字列になにやら既視感が……あっ、そうか、「炎多留」か!



  04/08(Sat)

  【 Sweet Duet 】
  「秘め歌」版の"Sweet Duet"はひたすら明るく華やかで、インストルメントのまるで踊るようにリズミカルな刻みの上に展開される、深く信頼し合った二人の歌声の豊かな響き合いがたいへん美しい。これはこれで、純粋で天真爛漫な二人の幸せを尽きることなく溢れ出させていくかのような、祝福された雰囲気があって好きだ。
  その一方でアニメ2期6話の同曲は、ヴァイオリンの細く切なく柔らかい序奏に導かれつつハープのロマンティックにして清らかな彩りも交えて、きれいに声を合わせた斉唱の細く引き絞られたしなやかさを際立たせている。そこにあるのは、Aパートからの悲しい失意の影の射した物語展開と、直前の異様な全員参加作戦の悲壮な緊張感の、二つながらの短調ベースの雰囲気を引継ぎつつ、さらにロケットブースターの人工的な爆音との間にもコントラストを生みつつ構築された、映像-音響-物語表現としてのカタルシスだった。最初の「頼りない アンテナじゃ 出口も…」と歌うところの壮麗な天の川のカットも、現代アニメにおける星空映像の最高峰としての素晴らしさと、ティルトダウンによる浮くような沈むような不思議な無重力感の面白さがある。

  ちなみに、その前の第5話も、斎藤氏と小清水氏という二人の才人の担当キャラがフィーチャーされた回であり、臆面もない『ローマの休日』パロディのおかげもあり――とはいえこのコンテンツ自体が臆面もないWWIIエースパイロットパロディなので様式一貫しているとも言える――、さらには背景美術陣の健闘もあって、たいへん気持ち良い回になっている。空戦シーンでも、遠景にローマ市街がしっかり映っているのが、その場面の状況の迫真性を高めている。

  そういえば、『放課後のプレアデス』にも印象的なティルトダウンのカメラワークがいくつもあった。YT版の最初のカットもまさに星空からゆっくりとそしてまっすぐに降りてくるデリケートなスクロールだったし、それ以降も上下のカメラワークによる演出を、しかも作為的な印象や力んだ感じも与えずに巧みに使いこなしている。YT版の最後のシーンも、ひそかな希望につなげる美しいティルトダウンで締め括られている。TV版の冒頭も、星空からまっすぐに降りてくる堂々たるスクロールから始まっていた。佐伯氏の絵コンテの美質の一つだろう。


  日本のオタクには、あのフィヨルドのniceな遊覧船を模型化した人はまだいないのかな。web検索してみたところ、意外と大きな船のようだから、ディテールに凝ると大変かもしれない。


  私だって趣味や本業で、出費のきつい買い物をしてしまうorせざるを得ない場面は多々あるのだけど、そういう時でも涙を飲んでグッと唇を噛んで――比喩でなく文字通り本当に「下唇を噛んで」耐えるということはある――我慢して、レジで財布から万札数枚を抜き出すのだわさ。良いと思ったものは、出来るだけ制作者にお金が還元されるようにしたい。


  くっ……ろくに知らないキャラの、見た目の可愛さなんかに負けたりしない!(フラグ)



  04/07(Fri)
  ここ数年では、キャスト陣に「桃山いおん」のお名前を見た時の安心感と信頼感が、もう別格の域になっている。最近では残念ながら波奈束氏や萌花ちょこ氏の出演ペースがずいぶんゆったりしてしまっていることもあり、桃山氏に対する期待ばかりがいや増しに高まっている。

  一昔前のPCゲーム声優界の位置づけで喩えると、一色氏の風格と超絶技巧に代えてなにかに憧れるかのような激しい上昇気流と鋭い切実さを盛り込んでいるのが桃山氏で、海原氏のはっちゃけぶりを控えめにしつつ全体をまろやかにしたのが奏雨氏で、榎津氏の影の濃い怪演をもっと神経質に鋭く研ぎ上げているのが白雪氏で、みる氏に勝るとも劣らないほどの「可愛らしさの中の底知れなさ」を湛えているのが杏子氏で、みすみ氏があの吹き上がるような情熱に伴われつつそれを演技の高みと完成度へ結実させているプロセスに近いものを、一つ一つの台詞の完璧なインテグリティとして巧みにまとめ上げつつさらに陽気な愛嬌をもまぶしているのが美月氏で、籐野氏特有のあの得も言われぬ雰囲気に迫りつつあるのが上田氏、といった印象(※芝居のスタイルが似ているという話ではない)。

  西野みく氏が活動を続けておられたら、現在の桃山氏にも匹敵するほどの境地に達していたと思うのだが……出演歴が2012年で完全に途切れてしまっているのがつくづく惜しまれる。

  卯衣氏だけは、過去現在未来に亘って比較不可能なオンリーワンであり続けそうだけど。いや、声の響きの耳心地良さや、けっして台詞を性急に走らせない鷹揚さと誠実さ、そして巧まざるユーモアの雰囲気に鑑みると、敢えて言うならば例えば鮎川氏や佐々氏、松永氏を引き合いに出す余地はあるかもしれない。

  えっ、何を言っているのか意味が分からないですって? う、うん……た、たぶんそうだと思うよ。私自身にも、自分が何をどう理解し得ているのかは分かっていないけど、それでもなおも、自分が個々の声優の芝居のありように対して何をどう感じているのかをなんとか自分の認識と語彙の範囲で表現しようとしたら、もうこんなふうに言葉を紡いでみるしかなかったんだ。


  今週末は、どうしようかな……。途中で止まっていたタイトルがあるので最後までちゃんと終わらせて、それから今月分の予約をしておこう。本業方面のむにゃむにゃもあるので、とりあえず目標(の最低限)はこのくらいにしておこう。


  『プレアデス』ラジオで使われていたBGMの一つが、ある家電店の店内でいきなり流れてきて驚いた。web検索してみると、どうやら:[ www62.atwiki.jp/aniradibgm/pages/120.html ]:こういう音源だったようだ(※耳にしたのは「Fresh MILD」)。元のアニメ作品のBGMがあるのだから、それをそのまま使えただろうし、その方が視聴者に作品イメージを定着させられただろうに……と思うけれど、なにか差し障りでもあったのだろうか? いずれにしても、作品の雰囲気に合わない(陽気すぎる)ラジオBGMだなあとは思っていたけど……。
  そして、このマニアックなwikiは何なんだ!? この世は不可解不可思議なり。


  南瓜鋏漫画。いきなりの急展開(重複表現気味)。大詰めに入ってきたかなあ。

  「いきなり」というのは、「予告無しに」という意味であり、当人(ここでは読者)にとっての主観的な事象だ。一方、「急展開」というのはやや多義的だが、主要な意味としては「物事の変化の速度が大きく上がる」ということであり、つまり作品や状況に関する客観的な記述だ。だから、
- 「いきなりの、急展開(私が驚いたことには、新しい出来事が次々と発生するようになった)」
- 「いきなりではない、急展開(あらかじめ報されていたとおり、状況の急速な変転が生じた)」
- 「いきなりの、急ではない展開(唐突にも、物語の進行速度がガクッと落ち込んだ)」
- 「いきなりではない、急ではない展開(予告されていたとおり、状況変化がスローになった)」
という四種類がいずれもあり得るし、それぞれを区別するためには「いきなり」+「急展開」の二つの要素を組み合わせて述べる必要がある。

  実際、今回の話は、「思弁的な電信対話がまだ続くのかと思っていたら、登場人物が一足飛びにドラマの核心に切り込むような発言をし始めた」ということだから、私にとっては確かに「いきなりの急展開」だった。あれって、次回はいったいどうなるの?

  重複表現とされるものも、けっして無意味な重複とは限らない。例えば「頭痛が痛い」でも、「頭痛という症状が、はっきり『痛い』と感じる状態にある」という申告として解釈するすることができ、「頭痛が重い(鋭い『痛さ』ではないが鈍痛のレベルだ)」とか「頭痛のせいで(それほど痛くはないが)気持ち悪い」とか「頭痛の症状が今は軽い」といった状態と明確に区別される――区別されるべき意味のある――記述になる。あるいは、「痛いのは、何が痛いのかというと、(切り傷や打撲や骨折や○○病や××病のせいではなく)『頭痛』と呼ばれる症状としてそうなっているのだ」という陳述として「頭痛が痛い」(頭痛で痛い)のだという特有の意味を持ちうる。これ以外の重複表現とされるフレーズでも、同じ意味の言葉の単なる反復ではなく、それぞれに別個の機能を持って有意味な組み合わせとして成立する場合は多々ある。
  そもそも、言語表現において重複表現は、絶対に避けなければいけない言語構成上の失敗などではないだろう。意味伝達のために、誤解や聞き漏らしを防ぐためにも、多少の冗長性はあって構わない。もちろん、それはしばしば「あまり洗練されない表現」になるが、無条件の恥ずべきNGだということではない。さらには、「犯罪を犯す」(道徳的な罪ではなく制定法上の犯罪行為を実行する)のように、完全に定型化した表現の中に同じ文字が入っている場合もあるのだし。むしろ重複表現をツッコミする発言こそは、コミュニケーションにおいて最も無駄なものだろう。



  04/06(Thu)
  「STP轟け」は250回の節目になったら概要整理するつもりだ(った)が、250回に到達するのは8月か……そこまで待たずに、適当なところで半日ほど掛けて概要執筆しておこう。アイチョも、執筆順序が乱れていたせいで様式が一貫していなかったので、後半(200回以降)を聴き返して加筆修正しておきたい。


  『魔剣』のマップ記事は、いろいろ手直ししてこれで〆とする。あとは、記事を作るとすれば、モンスター関連だろうか。出現場所、経験値、獲得資金、ドロップアイテムをまとめられれば、快適なプレイを補助する資料として有用だろう。ただし、高速プレイだとアイテムドロップの確認は大変だが。戦闘ログはほんの数行分しか表示されないし、どの敵が何をドロップしたかを視認するのも、見逃してしまいやすい。


  実を言うと、このブログタイトルは英語としてはあまりきれいではない。ひとまとまりのフレーズとして切り出すには、今一つ居心地がよろしくないのだ。落ち着きを良くするために、前後にもう少し言葉を足すか、あるいはせめて冠詞をつけたいところだが、しかしこれ以上長くするのも冗長だし、冠詞をつけるとそれはそれでブログタイトルらしさが無くなるし……。ブログタイトルとurlは後からでもいくらでも変更できるのだが、ベターな代案も無いのでそのままにしている。



  04/03(Mon)
  あっ……マップ記事のタイトルを間違えて「魔剣闇憑き」にしていた。正しくは「魔剣闇憑き」。どうして並列の「と(and)」ではなく、付属や対象を表す「に(with)」を使ったのか、ひとしきり考えを巡らせてみたがよく分からない。「~に病みつき」と掛けたものだろうとは思うが、クレアは武器マニアというわけでもないので、駄洒落の範疇を出るものではない。

  自分がブログトップページからすぐにマップを閲覧できるように(つまり個別ページを一々クリックしなくて済むように)、しばらくの間はマップ記事に「続きを読む」の区切りを入れずにおく。


  『魔剣』にひととおり満足したので、ねくすとひえーを作る。「特」版エッチングが余っていたので投入してみたが、丸二日できれいに完成した。ほんの十数時間で、ほぼ完全な正確な色分けの戦艦が作れるとは、良い時代だなあ。
  艦の造形それ自体は金剛の方が好みだが、名前や艦の辿った歴史などを考慮すると飛影比叡にも好感を持っている。せっかくだから、記念に比叡山に登ってこようかな。いろいろ撮影したついでに、比叡の雑感記事も作っておく。


  (→5月3月