2019/09/04

模型雑話:2019年9~12月

  プラモデル&フィギュアの雑多なメモ。2019年9月~。(→2020年1月~2019年5~8月


  12/31

  今月の写真をいくつか。

ACADEMY「1/700 タイタニック」。ごく一部のみ塗装。FUJIMIに先駆けた色プラ仕様になっており、成形色のままで九割方は色再現される。煙突のオレンジ部分などはきれいな1パーツ構成で、パチ組みとしてはたいへん作りやすい。
AOSHIMA「VFG:メサイア」。同梱のシールのみ使用。ボディパーツのカラーリングは、極力シックな色合いのものを選んだ。パーツ構成が複雑化した分、精度確保がやや難しくなっているのはやむを得ないだろう。
後頭部のヘアスタイルも、かなり凝っている。ちなみに前髪はワンパーツ構成。
BANDAI(FRS)「仮面ライダー カブト」。資料のために作ってみたが、力強いプロポーションが素晴らしい。特撮ヒーローに魅力を感じる大人たちの気持ちがちょっとだけ理解できた。両目のないデザインも奏功して、頭部をどの角度に向けても表情が感じられる。ちなみに、このライダーはバッタではなくカブトムシがモティーフのようだ。
MD(写真左)およびVFGと並べて。ハイヒールの分があるとはいえ、ほぼ同じサイズというのはちょっと意外だった。それでも、頭部のサイズが違うせいか、それぞれ別物(別の縮尺)に感じられる。
TAITO「レム サロペット」。素肌にサロペットはチクチク痛そうだが、それはともかく、注目すべきは素肌部分。太腿の透明感と血色感は、プライズフィギュアの水準を超えた異例のハイクオリティ。パーティングラインの処理も行われているようだ。ちなみに、肩紐は接着固定されているが、きゃ/すと/おふして水着姿にすることも出来るようだ。
置き場の無くなったフィギュアどもを仕方なく押入に放り込んだら、襖を開ける度になにやらジャパニーズホラーめいた風景が展開されるという仕儀に……大掃除しよう。



  12/20

  AOSHIMAの「メサイア」ガールは今日発売とのこと。私の行っているお店ではまだ店頭に並んでいなかったけど、月曜日の仕事帰りに買いに行けばいいか。
  最初に見た時は、キャラクター部分が洗練されない感じであまり好みではなかったが、サンプル写真を見ていると、これはこれで可愛いと思えるようになってきた。幸か不幸か、今月は模型分野で買いたい新作がほとんど無いのでちょうど良いし。(新作以外のキットは今月もいろいろ買っているけどな。)
  [ https://twitter.com/aoshimabunka/status/1207580336965603328 ]
  忠犬を従えているみたいで、なかなかユーモラス。

  「メサイア」ガールの胴体は、Yランナーがライトグレーと肌色の2つが入っているのか。だから、へそ周りを(本来はボディスーツのライトグレーなのだが)素肌露出として組むこともできる。同様にZランナーも2種類。うーむ、こんな変態的な仕様を仕込んでくるとは。
  パーツ構成からして、こんなダブりのランナー分配にする必要は無い筈なので、わざわざこんなお色気要素を組み込んだのだろう。私個人としては、これは下品に見えてあまり好きではないし、ランナー2枚分のコスト高になっているのもただの無駄なのだが、こういうお色気要素が売上アップにつながる(そのぶん価格が下がったり、シリーズ継続の可能性が高まったりする)のであれば、やむを得ないトレードオフとして甘受しよう。
  CランナーとGランナーも、同じくダブっている。こちらの趣旨はよく分からない。金型の枚数を節約したのだろうか。それとも、カラバリ対応を見据えた設計なのだろうか。

  メサイアガールは、ひとまず少女部分だけ組んでみた。パーツ精度はジークフリードの方が上だったかなあ。頭髪パーツなど、嵌め込みがきついところがあるし、胴体の色分け部分も微妙に隙間が出る(※複雑な曲面だから仕方ないとはいえ)。また、足首の細いジョイント剥き出しも気になる。腰から太腿へのラインも、ジークフリード系列の方がきれいにつながっていた。
  しかし、欠点らしい欠点はそのくらいだ。全体的にクオリティは高く、BANDAIキットに匹敵するほど作りやすく、KOTOBUKIYAキットと互角の魅力がある。

  さらに機体部分も、パチ組み+シールのみで作った。構造面では、回転させて固定するメカニズムが多用されているし、各部にロック機構が設けられていて安定感がある。可変翼もきちんと動かせる。色彩面でも、色再現を努力しているのが見て取れる。
  これを全塗装で制作するのは大変そうだ。発色に気を遣うイエローがたくさんあるし、パーツを跨いでラインがつながるところも多い。さらに、多重ラインはきれいな平行を出さなければ不格好になる。機構面でも、変形の際に擦れて塗装が剥がれかねない箇所が多々ある。今回はパチ組みでちょうど良かったと思う。全体の構造や可動は把握できたので、気に入った配色のヴァリエーションキットが出たら全塗装で再度制作するかも。


  グライフェンガールのカラバリがムラサキ色とは……。どうしてこんな珍妙な色を選んでしまったのか。KOTOBUKIYAの中の人たちは、色彩センスをなんとかして下さい。重機風のイエローやオレンジとか、港湾イメージのマリンブルーとか、あるいはシックなブラックやすっきりしたライトグレーとか、軍用っぽいオリーブドラブとか、他にもっと適した色はあっただろうに……。下品な金ぴかとか、くどいパープルとか、どぎつい赤黒とか、中途半端なロービジとか、カラバリの色調選択はひどいものが多い。今回も、メーカーが決定したのか、それともキャラクターデザイナー側からの提案があったのかは分からないが、いずれにしても悪趣味なカラーリングだと思う。薄紫色はメカから最も縁遠い色の一つだと思うし、重厚感というグライフェンの特長と真っ向から衝突しているのもまずい。まずすぎる。せっかくのカラバリキットの機会をこんな形で潰してしまうなんて残念だ。

  というか、白虎ガールのカラバリは出ないの? 発売順からしても、元ネタ(FA版)の存在からしても、そちらの方が先に来てしかるべきだと思うのだけど。



  12/17

  キャラクターもののプラモデルを作っていて、「肩や肘の関節部は、似たり寄ったりな構造のわりにパーツがちまちま細かくて、面倒だなあ」と感じて……あっ、そうか、BANDAIのRGシリーズが内部骨格(フレーム)を完全な出来合いの構造にしているのは、まさにこういうモデラー心理に対応するものなのか! うーむ、慧眼だったのか。
  初めて見た時は「技術的には面白いが、これでは作る楽しみが無い」という印象だった。しかし、たくさん作れば作るほど、面倒になっていく。しかも、フレーム部分は外装パーツで覆い隠されてしまうのだし、「ガンダム」系統であればプロポーションは極端に変わることは無いから、共通化してしまっても構わないし、むしろ金型コストを考えればリーズナブルである可能性すらある。いや、実際にはRGシリーズは1/144にしてはやや割高だから、コスト面での負担は大きいと思われるが、それでもシリーズを続けるだけの価値はあり、そして続けるだけのメリットもあるのだろう。
  せっかくだから、久しぶりに何か一つ作ってみようかな。ガンダムMk-IIとウイングガンダムは作ったことがあるが、最近のキットだとどれが良いだろうか。

  骨格部分が組み立て済みという意味では、「フレームアームズ」シリーズもある。共通仕様による拡張性(=ミキシングビルドの楽しみ)という側面も想定されている。キット価格が比較的割安なのも、おそらく部分的にはこの共通フレームの恩恵だろう。ただし、デメリットも多く、とりわけ「関節部の強度が不足しており、全てのキットが緩いままになっている」、「共通フレームに縛られて、キット造形の自由度に限界が生じる」といった問題が露呈している。

  この儂も昔は、艦船模型の極小機銃をエッチングパーツ込みで20個以上量産したり、戦車模型の履帯パーツを100個×左右両側を組んだりしていたものじゃがのう、ゴホゴホ。
  (いや、最近でもやっているけど。)

  RGのキットはどれを買おうかと考えながら模型店に行ったら、ちょうど店内BGMで『0083』の「Evergreen」(後半のED曲)が流れていたので、これも何かのご縁だろうとフルバーニアンを買った。レジの店員さんも、「あっ、こいつBGMに反応したな」と気づいていた節がある(※具体的には書かないが、分かっていそうな独り言をポロッと漏らしていた)。

  しかし、別のお店で買ったフィギュア2個ともども、もはや、ほんとうに、自宅に物を置ける場所は無いのだった。ひとまずベッドの上に散らかしてあるけど、今晩の寝床はどうしよう……。


HASEGAWA版(右)とVOLKS版(左)の「フェイ・イェン」。VOLKS版は、先日の日本橋でのイベント参加の際に購入した。

  「フェイ・イェン」について、昔の私は「こんなあざとい造形っ、私は認めませんわっ!」と反発していたものだが、あらためてじっくり見てみるとユニークな個性と挑戦的なデザインに魅力を感じられるようになってきた。
  もっとも、90年代のウェイトレス制服流行を露骨に取り入れたデザインが、現在の目で見るとものすごくダサいというのも確かだが、まあ、そのあたりは仕方ない。

  VOLKS版は美意識は感じられるものの、プラモデルとしての部品精度は低い。HASEGAWA版は接着前提の構造だし、可動部の処理が致命的に弱い。KOTOBUKIYAからもリリースされていたようだが、何らかのトラブルがあったのか、公式サイトからも情報抹消されている。「フェイ・イェン」(というかバーチャロン)関係のプラモデルはあまり恵まれていないようだ。
  いや、各社から多数のキットが発売されているという意味では恵まれているのだし、この3社以上の出来のキットをリリースしてくれそうなメーカーなどほとんど存在しないのだが。BANDAIだったら、エッジは緩くて縞々はシールだらけになっただろうし、AOSHIMAもいまだに出来不出来の波が激しい。TAMIYAが手掛けることも無いだろうし、FUJIMIはこのジャンルの経験が乏しい。海外メーカーでも難しいだろう。

  「エリアル(ARIEL)」のプラモデルも作ったので、後はBANDAIキットも実際に作ってみて、ガールプラモの大きな展望を書きまとめておきたい。



  「ホビージャパンエクストラ」第15号。主にMDシリーズに焦点が当てられている。

  BANDAIのガールプラモを完全無視しているのには驚いた。HJのムックなのだから、写真掲載やインタヴューなどの伝手やコネはある筈なのに……。一昔前の「レイキャシール」などもほとんど触れられていないし、「エリアル」も取り上げられていないが、そのあたりは仕方ないか。インタヴューや座談会でお茶を濁すのも、ムックの常とはいえ、もったいない。

  誤記もいくつかあった。未発売のものを「発売中」と書いてあったり、定価記載が間違っていたり。製品カタログとしてはそれなりに有益だと思うが、そういう誤記のせいであんまり信用できないものになっている。

  各社キットのボディ構造に踏み込んだ比較(20-21頁)はそれなりに興味深い。ただし、FAGを「オーソドックス」「オーソドックス」と連呼するのはいただけない。どちらかといえば、FAGのプロポーションは「めりはりに欠ける」という意味でむしろ例外的だからだ。

  VFGについて、「河森監督よりマクロスの世界観に登場しても違和感が無いように」(70頁)とメーカー側への要望があったそうだが……その要求は難しすぎない?


  AOSHIMAの「メサイア」が楽しみ。店頭に並ぶのは年末ぎりぎりだろうか。
  キャラ部分の味付けが濃いのは相変わらずで、今回は赤いツリ目に金髪ぱっつんポニテ+横髪という濃厚な頭部造形。華やかな金髪キャラは他社ガールプラモにも多いが、メサイアは彩度が抜群に高いようで、非常に鮮やかな印象を与える。
  例によってヴァリエーションキットがいくつも出るだろう。だから、もしも「ロボット部分には興味があるが、ガール部分はあまり好みではない」という場合には、今回はひとまず様子見をしてもまだチャンスはあると思う。
  ロボット部分の新構造に興味があるので早く組み立てたいが、冬季のため本格的な塗装は難しい。今回はパチ組み+シールで済ませるかも。特に今回のような可変翼は、擦れて塗装が剥がれる危険があるし。
  さすがに腕部の変形機構までは再現できなかったようだが、脚部はほぼ設定どおりの変形ができるようだ。ジークフリード系列では、脚部武装はパーツを組み替える(差し替える)必要があり、全塗装だと差し替えパーツも一々塗装する羽目になっていた。

  [tw: sinmay01/status/1198845151503732737 ]
  パッケージアートは、今回も新米氏。ただし、この方がキャラデザを起こしたのかどうかは不明。AOSHIMA側が大枠を作ってイラストレーター側に提示したという可能性も考えられるので。

  「レイナの声を担当する東山奈央さんの直筆イラストワッペン付!」は、私にも意味が分からなかった。アニメ+プラモ制作+声優+おまけグッズという、かなりのハイコンテクストグッズだが、これを喜ぶのは世界に何人いるのだろうか……。



  11/23

  [ www.aoshima-bk.co.jp/special/acks/vfg25s/ ]
  来月のVFG「メサイア」は買うつもり。ただし、どうやって制作するかは迷う。冬場なので無塗装にしてしまいたいが、これまでのキットに鑑みて、設定色再現のためにシールを多用する強引な構成になってしまいそうだ。きれいな色できちんと塗装制作すれば、さぞや映えるであろうデザインなので、できれば全塗装で作りたいが、はたしてその余裕があるかどうか……。

  「ドーラク」ネタで、護衛艦てるづきのキット(1/700)も買ってきたが、いつ作れることやら。
  「オレ、甲板に中村艦長と井澤副長(の棒人形)も立ててやるつもりなんすよ」(フラグ)。


  [ alphamax.jp/DA/ ]
  「クラーケンスペシャルパーツ」は、イカ少女なだけに寄生虫なんだろうかなどと考えてしまう。前作は見送ったが、今回はDX版で買ってみるつもり。予約はしなくても、発売日に模型店に行けばたぶん入手できるだろう。発売日は来年8月と、かなり遠いのがもどかしい。


EXQ「大和:春の私服」も買ってみた。上半身のニット生地表現が素晴らしい。

  上記フィギュアの網目モールドは緻密で質感豊かで、しかも単なる平面ではなく、バストの曲面や両腕の皺にも合わせて立体的に造形されている。あらゆる角度にしっかりとモールドが施されているのは、軟質のシリコン原型を使っているのだろうか。超ロングのポニーテールも、ボリュームとダイナミズムがあって見飽きない。例によって顔の造形は今一つだが、それを補って余りある迫力がある。
  個人的には、「ユウキ(無印)」(2018年4月)の方が好み。全身の微細なモールドによって被服の質感をリアリスティックに表現したもので、アプローチは上記「大和」と通底しているのだが、マット(ツヤ消し)に処理されているので説得力があるし、それがすっきりしたボディラインの上に表現されているので落ち着いて鑑賞できる。
  上記「大和:春の私服」(2019年3月)は、それと同じ方法論を使いつつも、「ノースリーブではなく、長袖まで表現する」、「ボリュームのあるバストの曲面にも挑戦する」、「各部の皺もかなり複雑に入れている」というもので、技術的には「ユウキ」からさらに一歩も二歩も先へ進んでいる。ただし、ツヤありなのがもったいない(※特に袖口に顕著)。


  体調不良や精神状態悪化の下では、模型制作は非常に危ない。注意力低下によってミスが激増するし、そのミスによって精神的なストレスも爆発的に増える。さらには、怪我という身体的なダメージの危険もある。パーツを落として机の下に潜り込むやるせなさが、風邪の引きかけの時は本当にきつい。というわけで、明らかにやばいと判断して今日は即座に手仕舞いした。



  11/02

  【 モデラーズフェスティバルの感想 】
  「モデラーズフェスティバル」に行ってきた。スペースは多めに取られていたようだが、来場者はかなり多かった。ざっと500人以上いただろうか。休日のATCなので家族連れがカジュアルに入ってきたというのもあるだろう。
  内容はなかなか充実していた。ドールハウス、スケールモデル、実演コーナー、ジオラマ、そしてガンプラにガレージキットと多彩だった。クオリティ面でも、目を瞠るような力作もあり、趣味の良いロボット模型作品もあっていろいろ楽しめた。
  「しよーもない駄作」がほぼ皆無だったというのも興味深い。好き嫌いはあれど、どの展示作品も一定の技術水準はクリアしており、みっともない粗のある作品は無かった。私なんかが出品していたら下限を更新していたかもしれないくらい。まあ、要するに、それだけ現代のモデラーたちの平均水準は上がっているということなのだろう。素晴らしいことだ。

  最初に入ったコーナーは、ミニチュアドールハウス。というか、ルームジオラマとでも言うべきか。各地にドールハウス教室があるようで、「生徒さん」たちの作品が多数展示されていた。多種多様な素材を使った小物の作り込みが面白い。木製のミニチュア家具や、羊毛でさまざまな絵を描いたもの、そして金属パーツやガラスなど、プラモデルとはひと味違う世界だった。超小型のディスプレイを使って、ミニチュアTVの画面に実際に映像を流しているものもいくつかあった。ミニチュア小物を販売している出展者もいくつかあった。スチームパンク的なオブジェも展示されていた。
  [ https://twitter.com/kousuhh/status/1189046503295242245 ]

  ロボットものでは、アナヴィオスや303E(ロービジ塗装)などの、モノクロ志向の作品がわりと気に入った。モノクロといっても、色彩の取り合わせや重ね方が繊細で、立体感とスケール感が際立っているのが良い。新作のペーネロペーも1つ出ていた。
  [ https://twitter.com/WearWolf_Shiver/status/1190459809130090498 ]
  [ https://twitter.com/NanaShikiTak/status/1189496825549488129 ]
  [ https://twitter.com/taketakemodels/status/1190179694806618112 ]
ちなみに、上記ディープストライカー作品は、実物はもっと明るい色合いだった。

  minimum factoryの1/20「マクロス」キャラたちを細やかに塗装した作品もあった。さすがに一部はデカールと思われるが、それにしてもどうやって塗ったんだ……。
  [ https://twitter.com/funya_13/status/1190458094314086400 ]
  「Warhammer」キットを多数ディスプレイした展示も2つほどあった。カラフルな塗装、硬質な質感表現、ニュアンスに富んだグラデーションと、実物は見応えがある。
  [ https://twitter.com/momizi481/status/1190455937854660608 ]

  ゾイド系のモデラーが、ガトリングガンをモーター回転させたり、銃口に(おそらくミストを使って)発光表現を施したりしていた。サイズも大ぶりで、ぶつぶつのディテールも面白い。このサークルに限らず、モノアイを電飾発光させている作品がいくつも見られた。電飾を仕込む工作は比較的簡単なのに対して、効果は非常に大きいので、ロボットモデラーに好まれるのもよく分かる。
  [ https://twitter.com/kei0909modeler/status/1190482204914139136 ]
  [ https://twitter.com/zoibass2/status/1189380701918875649 ]
  Ex-Sガンダムは、3つほど出ていたと記憶する。
  ロボットものだと、甲殻類ズゴックが面白かった。造形も質感も良く、かなりの迫力だった。
  [ https://twitter.com/WTR2D2/status/1190457318867009536 ]

  ガールプラモは、少なめ。全体の1割未満くらいだったと思う。卑猥なものはNGという健全なイベントだから、というのもあるだろうか(?)。赤眼鏡なF-117ガールや、パワフルな重機ガール、そして精密感溢れるグレーの轟雷などは印象深い。ラプターパーカーも、きれいな出来だった。
  [ https://twitter.com/fujimu5015/status/1151442045220769794 ]
  [ https://twitter.com/fujimu5015/status/1190467949724717058 ]
  [ https://twitter.com/RE_brosse_ver3/status/1184255018397925382 ]
  [ https://twitter.com/sounyan33/status/1188800687561302016 ]
  アッセンブル・ヒロインズの作品もいくつか展示されていた。純然たるフィギュアというよりは、組み立てプラモデルの側面もあるからだろう。
  [ https://twitter.com/FigufiguA/status/1190188447308214272 ]
  ガレージキットでは、「PYGMALION」の4人組と、「Team Boost Up」のメカ露出ガレキが特に印象的だった。
  [ https://twitter.com/gahaku34/status/1188815278576029696 ]
  [ https://twitter.com/6grrqH7vZCZxZik/status/1190171599690797056 ]

  クリーチャー系は少なかったが、『エイリアン』第一作の新生児エイリアンが腹部を突き破って出てくるシーンはなかなかの出来だった。ゴジラなどもいくつかあった。映画/特撮関連では、『2001年』の宇宙船「ディスカバリー号」キットを見事なクオリティで作り上げたものがあったし、『スターシップ・トゥルーパーズ』のジオラマ、『第9地区』の巨大ジオラマ(※有名な「マクロス」スーパージオラマを作った方の新作)もあった。
  [ https://twitter.com/mokeidaisukisol/status/1190484591942893568 ]
  [ https://twitter.com/Chogi2012/status/1189839449691062272 ]
  [ https://twitter.com/kinokogohan13/status/1190531911799562240 ](※)
  [ https://twitter.com/wankorodevice/status/1166519768960028672 ]
  [ https://twitter.com/simplelife6565/status/1190647867767046144 ](※)
  ※印を付けたリンクは、作者本人による投稿ではない。以下同様。

  スケールモデル分野では、航空機はかなり少なめ。AFVでは、メルカバシリーズやマガフ6B、ショットカル、ナグマホン(DH2)などが展示されていたのでじっくり鑑賞してきた。カール自走臼砲の重々しい金属感たっぷりの塗装も面白かった。ルノーFT-17もあったが、やけに大きく見えたのは、1/16キットだったのだろうか。D9Rもなかなか良い感じだった。
  [ https://twitter.com/9g2mNgkL3FHneBH/status/1190554767589695488 ](※)
  [ https://twitter.com/tsunebari921/status/1190448500175040512 ]
  [ https://twitter.com/palmel_2/status/1190615351089713152 ](※)
  [ https://twitter.com/taihoudori/status/1188030898446290944 ]

  艦船模型では、「鳶色の会」の一連の展示が圧巻だった。1/350の三隈、長門、加賀、冬月、ティルピッツ、ローマなど(全て洋上ジオラマ仕様)。大阪のホビーランドで展示されていたティルピッツは、こちらの方が制作したものだったようだ。ゆっくり鑑賞しつつ、資料としてたくさん写真を撮らせてもらった。1/700で面白かったのは、隼鷹解体中のジオラマ。
  [ https://tobiiro.jimdo.com/ ]

  1/350では、「こんごう」一般公開ジオラマも展示されていた。これもすごかった。
  [ https://twitter.com/yukiferrets/status/1057519317603049477 ]
  [ https://twitter.com/yukiferrets/status/1190442623611236352 ]

  「R工廠」の赤城や青葉も。実物は初めて見たが、息をのむ出来だった。
  [ https://twitter.com/risaandryoder/status/1190444727952232448 ]

  「YYMC」の艦船模型も、小スケールながら精密感があり、しかもグレーの色合いがたいへん趣深く、感銘を受けた。どのように塗装したのかを尋ねる勇気は無かったが。
  [ https://twitter.com/Prowler_90/status/1190458329757126656 ]

  1/700現用艦では、雑誌にも掲載された作品の実物を見ることができた。
  [ https://twitter.com/naotugu36/status/1188583064701521920 ]

  「ブラスコウ」は、Hellerの古いキットを使ってポチョムキンを制作していた。
  [ https://twitter.com/sjxqr393/status/1190561416287141888 ]

  KAJIKA社の金剛型キットの作品を展示されている方もいらっしゃった。写真撮影したので、参考にしつつ役立てよう。
  [ https://twitter.com/hakurou06r/status/1190453375449460737 ]
  [ https://twitter.com/takowasa_cl7/status/1190845356310855681 ]

  その他、塗装技術の点でもモティベーションの意味でも、いろいろと刺激になった。

  施設の一角を使って、「京都アニメーション 追悼展」として、『けいおん』『ハルヒ』『らき☆すた』などのキャラクターフィギュアが展示されていた。
  [ https://twitter.com/modefes_staff/status/1190407816449671168 ]


  それにしても、アジア太平洋トレードセンター(ATC)のレイアウトには閉口した。斜め、斜めに不規則にパーティションが分けられていて、やたら見通しが悪いし、方向感覚も滅茶苦茶になる。接続も悪くて、エレベーターに行けるかと思ったら、(すぐ前に見えているのに)迂回しなければ辿り着けなかったり。館内を歩きながら、「ゾンビ映画でここに立て籠もらせたら、みんな大恐慌になるぞ」と思った。
  しかも、オフィスエリアとイベントエリアが並んでいるのも、なんとも居心地が悪い。

  ATCでは、明日(日曜)は大規模な昆虫イベント(「INSECT DEISCOVERY」)も開催されるようだ。そちらも見てみたかったが、さすがに2日も続けていくのは面倒なので、断念せざるを得ない。

  会場には12時過ぎから16時半まで、4時間以上滞在していた。レストランエリアもあるので、早めに行って昼食を摂るのもよいかもしれない。帰りはATCから住之江公園の方へ乗れば難波(~日本橋)まで行けるのだが、時間と体力に余裕が無かったため、そのまま帰宅した。
  面白かったけれど、ぎっしりの人混みでとっても疲れた。会場を2倍にしてくれてもいいんじゃないかというくらい。

  大阪だと、ラファエル前派展なども見に行きたいのだけどなあ。

  得られた教訓は多い。「全体の色調を整えること」。「接着剤のはみ出しのような隙は見せないこと」。「面を単調にしないこと」。「スケール感を表現するには、様々な手法があるということ」。「工作は時間を掛けて丁寧にすること」。「質感表現の多様性」。等々。模型の世界には、出来ることが(使えるテクニックが)こんなにもたくさんあるのだということを、あらためて痛感させられた。そして、人々の夢と創造性と享楽と専心をたっぷり浴びた一日だった。

  ああいう場で、技術面の質問をしてよいか(どのくらいまで質問してよいか)は、よく分からない。周囲の会話では、「このパーツはどこの製品を使っていたんですか」「最近発売された○○社のですよ」といった言葉が聞こえてきたから、まあ、ある程度はOKなのだろうけど。
  「この塗装はどんな調色レシピだったんですか」とか「ここの塗り分けはどういう順序で塗装したんですか」とか「ここはどんな処理をしたんですか」とか「ここはどういう資料に基づいているんですか」とか「これはどこのメーカーのキットでしたか」とか「この部分はキットから改修されているんですか」とか「この追加パーツはどこのメーカーですか」とか「どうやったら上手に作れるんですか」とか、いろいろ尋ねてみたかったけど、いつもながら私はシャイなのでそういう質問はほとんど出来なかった。

  写真を撮っている人は、わりと少なかった。ゆっくり撮影していられないくらい人の密度が高かったというのもあるが。写真をSNSに上げるのはおおむね肯定されているようだが、個人ブログにアップロードするのは差し障りがあるかもしれない(制作者に嫌がられる可能性がやや高いと思われる)ので、差し控えておく。作者から明示的にNG宣言されていないかぎり、基本的にはOKだと思うのだけどね……。

  ドールハウス15%、AFV10%、航空機10%、艦船5%、カーモデル5%、ロボット40%、キャラクター5%、フィギュア5%、SF関係5%、小物やツール10%といった感じだろうか。100%になっていないけど、だいたいこのくらいの割合ということで。

  模型大好きな人たちの姿を見ていると、「楽しそうでいいな」と微笑ましく感じるが、省みて私自身は彼等ほど模型のことが好きではないのかもしれないとも思った。というか、そもそも私は、はたして模型(を制作したり鑑賞したりすること)が、好きなのだろうか? 分からなくなってきた。実際、そういう熱意や熱中の不足は、私の作品の最終的なクオリティにも反映されている。つまり、仕上げが甘かったり、あからさまな粗をそのままにしていたり、イージーな制作で満足してしまっていたり、完成したものを棚の上に放置していたりする。無責任なつもりではないが、「突き詰めきらない」「深くのめり込んではいない」という姿勢は明らかに作品に現れている。

  モデフェスの出展料は、大きいスペースが180cm×90cmで6600円、小卓が60cm×60cmで3300円とのこと。1/350戦艦だと長さ60cmを超えてしまうのが難しい。片側にはみ出すのは、通行者に引っかかって落下する危険があるので、怖くて実行できない。また、横幅60cmだと、5隻並べるのが限界で、まるで余裕が無い。
  かといって大卓にすると、鑑賞に堪える完成品で180cm×90cmの大面積を埋められるだけの蓄積が私には無い。ガールプラモやAFV作品を一緒に並べてもまだ余るだろう。あまりスカスカだと、見栄えも良くないし、他のサークルさんにも申し訳ない(※というか、大卓は取れる数に限りがある可能性もある)。誰かを誘って合同サークルで展示するというのがありがちなのだろうけど、モデラーの友人が私にはいないのでそれも不可。そもそも、自家用車を持っていないので、そんなに大量に搬入/搬出することができない。
  人前に出せそうな作品(つまり、最低限なにかしらの見せどころと独自性のある作品)から展示するとなると、1/350艦船を6隻ほど、ガールプラモを数体、それからイスラエルAFVに、PGガンダムMk-IIあたりを並べると、……統一感も何もあったもんじゃない。搬入の問題もあるし、やはり無理だろう。
  好都合な想定をするならば、60cmをはみ出してもよい場所に小卓をもらって、1/350艦船を3隻ほど、手持ちで当日搬入するのがせいぜいだろう。レンタカーを使うという手もあるが、完全なペーパードライバーなので危険すぎるし、駐車場はかなり混雑するらしいし。

  展示に作者コメントを付けているものは少なかった。私だったら、ここはこうやって作ったとか、ここはこういう趣旨でこのパーツを使ったとか、いろいろ説明書きを置いておきたいと思うが、たいていの方は、作品タイトルと作者名(それからせいぜい使用キット)を記したシートを置いているだけだった。そういうストイシズムが模型界隈の慣習や美意識として確立されているのか、それともただ単に展示スペースの問題なのだろうか。秘儀的な技術隠匿趣味ということではないだろう。工程や技術に対する興味はきわめて大きい筈なのだが、工作面での言葉が少ないというのは、興味深い現象だ。例外的に、「第9地区」作品では工程説明と途中経過写真を載せたファイル(バインダー)を置いておられた。完成作品と見比べて、技術面でたいへん勉強になった。
  私だったら、「作品名」はあまり興味が無いが、「作者名」「制作年」「制作に掛けた時間」「使用したキット」「工作ポイント(キットを加工した箇所)」あたりは書いておきたい。可能ならば、塗装レシピと塗装方法(エアブラシか筆塗り)も。技術面での言い訳も、きっとたくさん書きたくなるだろう。「ここはやむを得ず省略しました」、「ここは失敗です、見逃して下さい」、「ここの構造はよく分かりません」、「ここは面倒だったので未処理のままです」、等々。


  ちょっと遠出をして初めての模型店に行ってみたら、なかなか本格的な品揃えで感心した。航空機のレジンパーツやデカールなどが大量に置いてあったし、海外キットも量販店にはなかなか無いものが揃っていた。いいなあ。
  ミリタリー関係の書籍もかなり置いてあり、せっかくなのでメルカバMk4の資料集(英文)を買ってみた。自宅で読んでいるところだが、メルカバが並んでいる写真はカニが群れているみたいで可愛い。たいへん可愛らしい。



  10/25

  手持ちのフィギュアが100体に達した(小型ドールを含む)。
  ようやくと言うべきか、ついにと言うべきか。
  なお、ドールは8体。キューポッシュなどの布服フィギュアを含めれば10体になる。


  FIOREアイリスは、店頭見本を見たけれど、出来は今一つなので買わないつもり。
  長所は:ツインテールの表現が抜群に美しい。脚部のラインもきれい。
  短所は:胴体がのっぺりした洋梨型で、腰のくびれが珍妙。アイプリントも可愛くない。パーツ精度は危険域(素人向きではない)だろうし、可動部の強度確保も危なそうだ。両目の造形は、市販アイデカールなどで変えられるとしても、接続穴が少ないので拡張性にも乏しいし、カラーリングも個性が強すぎるので、非常に扱いづらいキットになりそう。
  胸部-胴体の接続も変更しているようだ。プリムラ系統では、カップ状の胴体(「U」型)に胸部を差し込む形だったので可動範囲が小さかった。アイリスは、それとは逆に、胴体パーツの上に胸部パーツを蓋のように被せる構造(「∩」型)になっていて、そのぶん可動範囲が大きくなっているようだ。胴体が受け口になっているのは、初期のFAG(スティレットやアーキテクト)くらいのもので、最近のキットはどのメーカーも上蓋タイプになっている。


  ペーネロペーは置いてなかった。早々に売り切れてしまったのか、それともまだ店頭に出されていなかったのか。正式な発売日は明日だが、早いところでは昨日(つまり2日前)には売っていたようだ。来週の仕事帰りに立ち寄ってみよう。
  ペーネロペーは「GFF」(完成品)と「ユニバーサルユニット」(食玩)の2つを持っているので、今度で3つ目になる。このほかに「ROBOT魂」版もある。


  ああっ、ドールが追いかけてくる! ここにも! ここにもAZONEの手の者が!
  今日のところは、セーラー服setを買うだけであやうく難を逃れたが、どうやら常設コーナーのようだから、今後はあのお店に足を踏み入れる度にドールの誘惑に晒されることになりそうだ。だれか、たすけて、かゆい うま

AZONE「1/12 半袖セーラー服set II」(ネイビー&ホワイト)。先月発売の新製品のようだ。良い、黒セーラー服は良い……。黒髪ロング赤眼にしたら(比良坂)初音姉様を再現できるかも。
こちらは別の「初音」ちゃん(TAITO制服の初音ミク)。写真からも察せられるとおり、両目がかなり思いきったデザインなので、可愛く見える角度が極端に限定される。でもやはり可愛い。制服の糸目プリントもきれい。
こちらもTAITOのフィギュア(「ラニVIII」)。褐色肌+金縁眼鏡+紫髪+帽子のキャラクター。上着をマントのように羽織っているのも良い。
頭髪表現も見どころ。毛先は細かく分かれており、頭髪が重力に従って流れていく説得力と、ウェーブ髪の迫真性、そしてそれらが絡まり合う色気がある。コストのきついプライズフィギュアなのに、よくも頑張ったものだ。
cavico「チョイプラ#006:アモデウス」(写真中央)。サイズはガチャポン並だが、精密感のある造形になっている。水性塗料+筆塗りで部分塗装しただけで、かなり引き締まる。ちなみに、固定ポーズ。


  [ www.azone-int.co.jp/?sid=cct203&jcd=4573199833651 ](※1/12ドール)
  店頭で実物を見るとなかなか魅力的なのだけど、両目の瞳孔(黒い点)がちょっと下についているのが気になってしまい、結局買わなかった。髪型もさっぱりまとまっているし、スカートの色合いも好みだし、金属パーツもほどよくアイキャッチになっているし、上着の質感も趣があって、全体としてはとても良いのだけど……。こういうカントク流の黒点瞳孔が苦手なのもあって、購入意欲に激しくブレーキが掛かる。まあ、カスタムドールなのだから、フェイスパーツを交換したりアイプリントを貼り替えたりすれば解決できるのではあるけれど……どうしたものか。


買ってきました。EXQ「十時愛梨」と、その下のアレ。

  上記フィギュアは、EXQとしては久しぶりに挑戦の見られる出来だった。おさげの細やかな造形、座り込んだ姿勢と胸部を大きく捻ったポージング、そしてサンタ風フード。顔の表情も、素朴ながらなかなか良い。フードを外すことは、一応可能なようだ(フードに隠れているボディ部分もきちんと造形されているとのこと)。

  EXQシリーズの最高傑作は、「ユウキ(無印)」だと思う。小物はほとんど無くてシンプルな構成なのだが、布服表現の精密さが素晴らしく、実物を手に取って鑑賞する価値がある。同じような路線で「大和」(※未購入)も良い出来のようだ。
  「渡辺曜2nd」と「緒方智絵里」も、完成度が高い。前者はパーツ構成が上手いと思うし、キャラクターものとしての魅力も十分発揮しており、フィギュアとしての隙も目立たない。後者は脚立に腰掛けているという風変わりなシチュエーションながら、体格造形もポージングも衣服表現も見どころがあって面白い。「リムル=テンペスト」も、私は所持していないが、非常に凝った出来のようだ。
  「鷹富士茄子」「渋谷凛」も、EXQシリーズ特有の踏み込んだ衣服表現が見て取れて興味深いが、私は実物を持っていない。「前川みく」も良さそうだ。「ウェディング」シリーズも、レンタルショーケースで実物を見たことがあるが、なかなかの迫力だった。
  ただし、今年に入ってからの新作は、手の掛からない水着だったり着衣がのっぺりしていたりでEXQならではの美質が見失われており、それでいて顔の表情の低品質ぶりはちっても改善されずにいた。ポージングも動きの乏しい直立ばかりで、ただの平凡なプライズフィギュアシリーズになってしまっていた。ファーの表現を試行錯誤しているのは見て取れるが、それも今のところは成果を上げられていない。そうした中で、上記「十時愛梨」は久々に面白味のある出来だと思う。ポージングも意欲的だし、シチュエーション(ファッション)もなかなか個性的だ。さらに顔の造形も素晴らしく、どの角度から見ても鑑賞に堪える魅力がある。プライズフィギュアとしては奇跡的な完成度だ。EXQシリーズ久々の傑作だと思う。塗装はかなり簡素であるにもかかわらず、十分な見応えがある。

  ペーネロペーは、脛のパーツがブルーではなくホワイトになっているようだ。この点はちょっと嬉しい。開封してランナーを見てみたかぎりでは、HGUCクオリティとしては十二分の出来だと思う。しかし……当分作れそうにないなあ……。



  10/03

MEGAHOUSE「1/8 春日野穹」。口元を隠すようなポージングが可愛い。流れるツインテールも見応えがある。
やや向きを変えて。このキャラクターは透明感のある雰囲気が強調されるのが通例だが、あえて影を落として撮影するのも面白い。
極端な俯瞰構図で、さらに逆光のライティングで。ボディ表面の細やかな凹凸がくっきりと浮き上がる。このフィギュアは、思いきり不健康なレイアウトで撮影する方が楽しい。
今度はかなり仰角のアングルで。アオりではすっきりしたシルエットになる。タオルは手に引っかけてあるだけで着脱可能だが、あまり意味はない。
側面から見るとイカ腹気味の幼げな印象になる。原作やアニメ版では高校生と思われる(※義務教育は終えており、また悠とは双子)。ただし、病弱のため、身体はほっそりしている。
斜めから全身を。右足の踵をわずかに持ち上げているが、全体に落ち着きのあるポージング。
あえて横倒しで見るのも面白い。


  作業の合間に、水性塗料の筆塗りをいろいろ試している(模型用塗料から美術用画材まで)。塗料の乾燥が速すぎないので、落ち着いて塗装できるし、塗り重ねによる微妙な色合いの変化が面白い。ただし、水性塗料の宿命的困難として、隠蔽力の低さはいかんともしがたい。
  ラッカー塗料の吹き付けの方が、楽といえば楽なのだが。なにしろ、「ムラのない平滑な塗装面を、ほぼ完璧に、しかもごく短時間に作り出せる」のだから。しかし、機械的な作業の味気なさもある。また、ごく小さな部分を塗り分ける場合は、いちいちマスキングするよりも筆塗りの方が早いし、面倒が無い。


  ふと数えたら、うちにあるドールが10体に到達していた。
  これならそろそろ大スケールにステップアッpp……いや待て、踏み留まれ、わたし!

  1/6(25cm級)以上のドールは基本的に植毛頭部になるので、キャラ作りもおめかしも展示もメンテナンスも保管も、桁違いにハードルが高くなる。樹脂製頭髪の小型ドールのように、開封してただそのまま飾っておけばいいというものではなくなる。十分な置き場すらない私が買ってしまうと、せっかくのドールをただ不幸にしてしまうだけだと分かっているので、真面目に言えば購入意志はゼロだ。人生経験として1体くらいは買ってみたいという願望はあるが、その願望が意志に結びつくことは無いだろう。


  梅田Ydbsのスケールモデルコーナーが縮小されていた。以前(夏頃)に行った時は充実していたのに、面積半減くらいになってしまった印象。特に大型キットやマイナーメーカーがごっそり姿を消しているし、通路が狭くて見づらくなった。いったいどうしてこんな……。


   週末にはインテックス大阪でホビーフェスが開催されるけど、どうしようか。メーカーの展示会を中心に、トークショーなどのイベントもあり、一部は会場販売もあるのだが、うーん、行かなくてもいいかな。その2週間後のモデラーズフェスティバルの方には行くつもり。


  模型分野に関しては、発表されている新作情報の中では、欲しいものは無い。せいぜいペーネロペーがあるくらいか。もっとも、店頭で見かけたら気まぐれで購入することはあるだろう。買ってから置き場に苦慮するのはいつものことだが。


  TAITOの一連の初音ミクフィギュアは、どれも可愛くて好き。というか、こういう路線の可愛らしさが好き。開放的な雰囲気と活発そうなポージングで、おもちゃっぽい親しみやすさと、ほどよい愛嬌があるのが良い。顔立ちはいくぶん、おへちゃなところもあるが、人懐っこい雰囲気があって好ましくく感じられる。
  原型やプリントの良さもあるが、設定原画(原案イラスト)の魅力に因るところも大きいだろう。ここで念頭に置いているのは、「まご」氏(twID: magodesu)デザインによるTAITO制服フィギュアだが、これ以外のものも可愛い。
  [ www.taito.co.jp/prize/characters/miku_taitover ]
  [ www.taito.co.jp/prize/characters/miku_taito ]



  09/29

  [ tobanai.zashiki.com/ ]
  スケールモデル(航空機)の作品展示会にも行ってきた。関西では歴史のあるサークルのようで、こぢんまりしているのかと思ったら、70人くらい来ていてなかなかの盛況だった(※二日間を合わせたら、たぶん100人以上いたのだろう)。
  今回のコンセプトはEU機とのことで、ちょうど私の好みにも合っていた。ざっと100機ほどが展示されており、見所も多かった。作り込みに関しては私には判断できないが、さまざまな塗装技術、珍しい機体、大物の迫力、レアキットなど、なかなか勉強になった。
  撮影OKだったので、一通り鑑賞してから2周目で撮影しながら周回した。私自身は、エアクラフトは10個も作っていない素人だが、制作資料として参考になる写真をたくさん取れた。
  昨年の豪雨で水没した模型店のキットを使って制作したという作品も展示されていて、模型趣味を取り巻く環境とそれに対する趣味人たちの取り組みについても考えさせられた。

  艦船系の展示会はなかなか無いようだ。なにしろ艦船模型は「完成させるのに時間が掛かる」、「模型人口が少ない」、「輸送がたいへん(マストなどは超デリケートだし、大型模型は70cm級のサイズになる)」というハードルがある。それに対して航空機やカーモデルは数を出せる(比較的早く作れる)し、AFVは模型人口が大きいので、定期的な展示会を開催しやすいと思われる。
  関西圏だと、次は大阪の「モデラーズ フェスティバル」(11/2~11/3)がある。昨年までは行かなかったが、今年は時間があれば参加してみたい。誰ともおしゃべりせずにただ黙々と見て回って帰るだけだと思うけど。

  仮定の話だが、私がどこかで作品を人前に出すとしたら……。
- ネウロイ赤城:イロモノだが、目を引く強烈なデザイン。ただし細部は粗が多い。
- FAGグライフェン:有名映画風のアレンジ。技術面での見せどころもある筈。
- 1/350ダンケルクやローマ:おそらく作っている人は少ないというレアリティ込みで。
  せいぜいこのあたりだったら、他人に見て楽しんでもらえるだけの中身はあると思う。巡洋艦以上の1/350艦船だったら、ビッグスケールのおかげでどれも一応の見応えはある筈だが、保管状態がひどくて空中線などがヨレヨレになってしまっている。
  『GA』風のビートルは、模型制作を再現した模型という趣向なので、ネタが分かれば面白がってもらえる可能性があるのだが、いかんせん、「ネタが分かる人」が少ないだろう。


  フィギュアは中古で買ってしまうことも多いのだが、これはやむを得ないし、メーカーの利益を害することもほとんど無いと思う。というのは、市販のフィギュアは基本的に、一度生産したものは一気に売り切ってしまうからだ。その時点でメーカーの採算は取れているし、言い換えれば在庫が捌けているわけだから、中古市場との競合が生じていない。
  もちろん、通販などで在庫があれば、極力そちらを優先して購入するようにしている。また、大きく見れば、「フィギュアユーザーの購入資金は、本来はフィギュアメーカーに渡るべきなのに、それが中古業者に流れている」と言うこともできる。しかし、個人的には、美術品を扱う古物商と同じようなもので、そういう業者乃至市場が存在することにも一定の意義があると思うので、あまり悪く言うつもりは無い。
  ただし、美少女ものだと、えーと、ほら、中古品にはある種の汚損リスクがあるので、開封品はあんまり買いたくないというのも本音だ。

  この点、特に書籍(オタク分野ではとりわけ漫画)では、売れているタイトルは出版社が定期的に増刷しており、ちゃんとした新品の刊行物が出ている。つまり、中古品と正規品とが、明らかに同一の市場で競合している。正統な供給が行われている中でユーザーが古本に走るのは、けっして良いことではない。
  PCゲームの場合はさらに問題が大きい。いったん自分のPCにインストールすれば、ディスクを手放してもいつでも起動できるからだ。つまり、ディスクが中古売買が繰り返されれば、一枚のディスクで何人ものユーザーがプレイできてしてしまうし、その分の利益はメーカーには一切還元されない。だから、ゲームを起動するのにディスクチェックを要求するというタイトルも少なくなかった(※ただしそれは、正規ユーザーにたいへん面倒な手間を要求してしまうため、00年代半ば以降は激減していった)。また、ディスクそれ自体のデジタルコピーが容易だという問題もある。


  PLAMAXのあれ。デザインがひどい……。
  両膝に真実の口だか太陽の塔だかをくっつけていたり、濁ったグリーンで同じく膝頭にフクロウの顔をつけていたり、無策なシルバー単色に鷲頭を膝に乗せていたり、機能的構造的にあまりにも不自然なツインテールガトリングガンだったりと、どれもダサすぎる。
  可動の面白さも強度面の配慮も見えない。あんなに横髪を垂らしたら、可動が大きく妨げられるし、破損リスクも高い。腕の六角柱も、ちゃんと型抜きできるのかと不安になる。
  脚部の一部だけが共通パーツなのも不味い。そんなところを共通化してもデザインの統一感が出るわけではないし、並べて見てもその部分の作為が浮いてしまっているし、個々のキャラのデザイン完成度が落ちている。
  組み立てプラモデルとしても、PLAMAXの1/20シリーズは精度が甘々だったから、1/12サイズに上げてもVOLKS並(あるいはそれ以下)の緩い出来になるのは目に見えている。



  09/23

  [ www.charafes.hobima.com/ ]
  神戸キャラフェスに行ってきた。
  男性率98%の空間はきつかったし、いろいろ思うところもあるが、悪口方面は慎もう。

  五菱重工([ www.inv.co.jp/~itsubish/ ])のエッチング眼鏡を買い込んできた。一枚に入っている眼鏡の本数が多いのでリーズナブルだし、フレームもかなり細めなので精密感がある。

  また、イベント参加記念として、ケモ耳セーラー服キャラのレジンキットを一つ買ってみた。こうした私家版キット(ガレージキット)の常で、目は自力塗装しなければいけないので難易度が高いが、折を見てなんとか取り組んでみよう。白セーラー服に白いスカーフはもったいないので、色を変えてみるつもり。
  cf. [ twitter.com/piyopiyodo/status/1174994849130352640 ]

  カニのペンホルダーも可愛かった(cf. [ ahnitol.com/ ])。うちでは使う余地が無いので見逃したが、何かの折のプレゼント用に買っておいてもよかったかも。

  信濃などの艦船を模したタイピンを売っているスペースもあった。
  えーと、たしか[ www.rakugin.jp/ ]:ここだったと思う。
  [ twitter.com/raku_raku_m/status/1159093196833447936 ]
  ケッテンクラートのメタルアクセサリーもあったようだ(売り切れだった)。

  二次創作ものでは、「なるほど、この作品がこんなに人気なのか」、「へぇ、この作品、まだ人気なんだ」という面白さもあった。もちろん世間的な人気をストレートに反映しているわけではないが、少なくとも「立体化する熱意のある人が何人も現れるくらいに熱気があり、そして比較的高額なレジンキットを買う人がたくさん見込めるくらいには裾野が広い」ということの表れではある。
  その一方で、どれだけユーザー層が多くても立体化がほとんど無いというコンテンツもある。こういう私家版レジンキットの販売に関しては、権利者の許諾如何によるところも大きい(※そもそも許諾していなかったり、許諾のハードルが高かったり、アダルト禁止などの制限があったりする)。

  会場全体としては、萌えキャラのレジンキットが5割、美少女プラモ用の武装パーツや小物が2割、クリーチャー(ゴジラやオリキャラ)が2割、その他グッズ類が1割くらいだったかな。市販プラモをたくさん置いていたスペースもいくつかあった(模型店なのか、それとも個人の積みなのか。非常に古い骨董品的プラモも出ていた)。ちなみに18禁ものは不可の模様。



  09/12

「ねんどろいど どーる:クイーンオブハート」。全身可動のデフォルメフィギュアに布服を着せた製品であり、シリーズ名のとおり、フィギュアのノウハウとドールの要素を組み合わせている。
「AQUA SHOOTERS!3」のヘッドフォンは、1/12スケールのドール等にもフィットする。まるで図ったように……というか、流用できるように意図的に規格を合わせてあるのだろう。耳が隠れているキャラクターなどの場合は、首に掛けるという対処もある。


  [ www.kotobukiya.co.jp/product/product-0000003476/ ]
  ケッテンクラートは嬉しいが、どうやって動力を伝えて転輪を回しているのかとモヤモヤしてしまいそうだ。このメーカーは、他のキットでも珍妙なところにタイヤを付けたりしていて、見た目の格好良さを重視しているのだろうけれど、私としては機構的な説得力を欠いたデザインはあまり好きになれない。しかし、これ一両を買って2人なり3人なりを乗せたら、置き場が節約できそうだ。
  というか、これとダイバーナミのニッパーと、来月の破れマントを合わせたら、いよいよ『パンプキン・シザーズ』の情景再現っぽいものが作れそうだ。


  [ www.volks.co.jp/jp/vlockers/list.html ]
  美少女プラモでも、VOLKSのFIOREシリーズを作っている人はかなり少ないようだ。たしかに不利な要因はたくさんある。販路が限られている(VOLKS専売)のでアクセスの敷居が高いし、プラモデルとしての出来(パーツ精度)の観点でも他社製品に数段劣るし、「×」印の接続穴は作為的で不格好だし、キャラデザも洗練されていない。しかし、特有の美質もある。
  1) 既存の事物の擬人化でもなく、露骨なメカキャラでもない、ファッショナブルな姿の美少女キャラプラモというアプローチは、この分野ではかなり希少だ。各部の装甲やスカートなどにはっきりした個性が表れているが、特定のイメージに縛られることは無く、組み替え遊びの芯としての自由度がきわめて大きい。
  2) ウェーブのかかったツインテールや、あくの強い表情など、アニメ調の人懐っこい雰囲気を湛えているのも特徴的だ。装飾的なミニスカートも、フェミニンな活発さを印象づける。KOTOBUKIYAの地味な表情や、BANDAIの垢抜けない顔立ちとは大きく異なるし、1/12ドールほどデリケートな感じでもない。インストによれば「『感情』をコンセプトとしたブロッカーズFIORE」とあり、表情の豊かさは明確に意識された方向性であると分かる。こうしたバランスとセンスは、さすがはVOLKSというところか。レッド、イエロー、グリーンといったどぎついカラーリングも、いささか品が無いが、鮮やかで人目を引き、情緒的な印象を生んでいるのは確かだ。
  3) ヘアスタイルや表情差分などのカスタムパーツが、別売りで大量に用意されている。販売機会が極端に限られるとはいえ、この豊富さは他に類を見ない。小物パーツなどは他社製品に流用できるものも多く、使い勝手は良い。
  プラモデルとしてのクオリティはそれほどでもないが、明確な独自路線を採っているため、キャラクタープラモとしてのポテンシャルは高い、という位置づけになるだろう。べつにたいした出来ではないが、そんなに悪いものでもないという、不思議な評価。
  ちなみに、ABS多用に関しては、水性塗料を推奨しているので問題無い(ラッカー塗料のようにプラを割ることは無い)という姿勢なのだろう。


  ということで、久しぶりにVOLKSのキットを作ってみたが、うーむ、相変わらずひどい。新しいキットのくせに細かなバリが多いし、パーツの精度も非常に低い(パーツ同士のラインがきれいに合わない)し、差し込みピンの太さや長さもいいかげんだし、プラの材質もカリカリに硬くて削りにくい。ましてや、組み立てや塗装に配慮したパーツ分割などというものは存在しない。組み立てて完成させたキャラクターの雰囲気は悪くないだけに、「組み立てプラモデルキット」としての質の低さがもったいない。
 私は初級モデラーを脱して中級を名乗れるかもしれないという程度だが、組み立てだけでもずいぶん時間が掛かってしまった。次作の美少女プラモを、パチ組みモデラーがNidy氏の設定画に惹かれて購入なんかしたら、大変なことになるのではなかろうか。少なくとも、差し込みピンをカットしたり、関節部の穴のきつさを調整したりといったテクニックを使えないと、まともに組み上げることすら難しいのではないか。

  モデラーの技量をおおまかに三段階に分けるとしたら、中級者と呼べるのは「様々な工作技術をひととおり理解しており、ひとまず隙のない形で(メーカーの完成見本並の水準で)完成させられる」「キットの指示を離れて、独自にコンセプトを構想して作品を作り上げることができる」といったくらいの条件を想定している。

  上級者の境地は分からないが、「中級者以上のモデラーに見せても感心されるような作品を作れるだけの、特筆すべき技量を持っている」といったあたりだろうか。
  初級者は、「技術面でも、まだ分からないところが多い」、「キットを完成させても、どこかしら粗が目立つ」といった感じだろう。もちろん、ジャンルによりけりなところもあって、例えば「ロボット模型に関しては十分な経験があるが、カーモデルについては全然知らない」といったような場合もあるだろう。私は雑食派だが、例えばバイク模型は作ったことが無いし、AFVも立ち入った塗装テクニックはろくに試していない。

  全塗装で完成させたキットのうち、艦船模型が約36%、ロボット(架空宇宙船を含む)が28%、キャラクターが19%、残り16%が艦船以外のスケールモデル。


VOLKS「ローレル・フォリア」。攻撃的なツリ目と、おいしそうなプリン色の取り合わせが、なかなか面白い。おおむね設定通りの全塗装で、制作時間は約7時間。鉤爪はgaianotesのEx-ゴールドで塗り分けてみた。
エッチング眼鏡もきれいに装着できる。メカニカルな銀縁眼鏡がマッチしている。

  「ローレル・フォリア」の美点。
  1) ケモキャラ。美少女プラモとしては、ガオガイガー少女(ライオン)およびカイロス少女(ネコ)と並んで貴重。長い角と大きな鉤爪は、猛獣というよりも雷竜をイメージさせられる。鉤爪はポリキャップ関節で各指可動するが、グライフェンガールのように何かを掴めるというわけではない。
  2) 素体の関節強度は、かなり固め。KOTOBUKIYAほどギチギチでもなく、BANDAIほど緩くもない。巨大な副腕を振り上げても、ちゃんとポーズ固定できる。ただし、全体にパーツの合いはうまくフィットしない。
  3) 脚部のラインがたいへん美しい。足をまっすぐ伸ばした下半身のシルエットは、私見では他のどの美少女プラモよりもきれいに出来ている。
  4) 素体顔面の表情は、あくが強いが、はっきりした個性がある。とりすました美人顔でもなく、過度なイロモノでもないという、まっとうなバランス。こういうストレートな強気系元気キャラは、美少女プラモデルには珍しい。
  5) 素体の手の指の造形がなかなかリアリスティック。他社の同等サイズ製品と比べて、手のサイズがほんのわずか大きめで、五指もきれいに分かれてしっかり伸びている。手の表情づけもかなり魅力的。「手」だけを見れば、他社のものと比べて桁違いに出来が良い。
  6) 色分け。成形色のみで設定のカラーリングをほぼ再現でき、パチ組みでも見劣りしない。塗り分けが必要なのは腰部と角の基部だが、無視して構わないレベルだろう。ただし、元々の設定画が単純すぎるということでもある。

  問題点は、基本的には先に述べたとおり。プラモデルとしての精度が低いし、ポリキャップ多用もあまり上手くない。胴体の可動範囲も小さい。「プリムラ」から一新した完全新規設計とのことだが、技術的には進歩が見られない。
  頭髪や鉤爪など、エッジは非常に鋭く尖っている。


  ガールプラモ入門。
  キットの選択。基本的に、駄目なキット(出来の悪いキット)は存在しない。だから、キャラクター重視で、好きになれそうなキャラ、欲しいと思ったキットを買えばいい。
  注意点。ただしVOLKSだけは、パーツ精度が低いので作りにくい。また、FAGスティレットは無塗装では色分けがかなり不足する。バーチャロンシリーズやメガミデバイスの多くは、デカールが大量にあり、難易度が高い。模型制作に自信が無いという場合や、とりあえずお試しをしたい場合は、BANDAI(サラ、ダイバーナミ、18号など)が無難。
  工具。デリケートなプラモデルなので、模型用ニッパー(1500円~)とデザインナイフ(1000円)を強く推奨したい。ニッパーでおおまかに切り出して、ゲートをデザインナイフで慎重に削ってきれいにする。ただし、デザインナイフは非常に鋭利なので、怪我に注意。メガミデバイスシリーズは一部に接着剤が必要。
  制作。デリケートなプラモデルなので、パーツの嵌め込みは力任せにしないこと。特に関節部は、無理に動かすと折れやすい。素体の組み立てだけならば2~4時間。

  興味を持った人にアドバイスするなら、最低限このあたりの事前情報は必要だろうし、また、これ以上しつこく説明する必要は無いと思う。後は、「質問されたら説明してあげる」くらいでよい。
  パネルライン等のスミ入れや、紙ヤスリでのゲート跡処理、全体ツヤ消しコーティングなどを推奨する人もいるようだが、最初はそこまで要求しなくてよいと思う。あるいは、そういうことを説明されてすぐに理解できるような人なら、説明するまでもなく自分で調べて挑戦できるだろう。
  「制作難易度(※デカールなどの難しい工作が無い)」と「※プレイアビリティ(武器などが多くて遊び甲斐がある)」の双方を考慮すると、現時点ではFAGグライフェンがベストだと思う。出費を抑えたいならば、迅雷シリーズ、アーキテクト(白髪)、ウィッチ/マジカルも良い。「武装には興味が無く、ただ可愛い美少女プラモが欲しい」という向きには、レティシアが差分パーツ豊富で楽しめる。しかし結局は、キャラクターの好みで選ぶのが一番だと思う。なお、間違ってもドールの道に突き落としてはいけない。

  もしもひとたび機会があれば完璧な仕方で引きずり込んでやるという気持ちで、こうして妄想している。良かったな、私に友達がいなくて!


  コンプレッサーが不調を来した。動作中に停止してしまうようになった。動いたり止まったりで、今回は最後まで塗りきることができたが、このままでは無理だろう。メーカー修理に出すか、あるいは買い換えをする必要がある。この製品(AIRTEX社のminimo DC)は絶版状態らしいが、メーカーの修理(6000円+税とのこと)はたぶん大丈夫だろう。事実上の後継機種(WAVE社のLT031)は、市価14000円程度。この機種(デザイン、操作性、静音性)には満足しているので、修理にせよ買い換えにせよ、今後ともこれを使い続けたい。
  購入してから3年半ほどで故障したわけだが、原因の心当たりはある。定格使用時間30分のところ、2時間以上の連続稼動をさせたりして、わりと酷使してきたという認識はあるので、やむを得ない。外観も塗料でかなり汚れているので、修理に出すのはちょっと恥ずかしい。
  そろそろ寒くなってくることだし、年内(あるいは年度内くらい)は、吹きつけ塗装は休止しておくことになりそうだ。幸か不幸か、水性塗料での筆塗りに興味が湧いているので、しばらくはそちらをいろいろ試すかもしれない。


「フレズヴェルク&ラピッドレイダー」セット。ハーマンレッド、イエローFS13538、クールホワイトなどでツヤツヤ全塗装。片目閉じの表情パーツもあるが、ボーイッシュな茶髪ショートカットともども、眼鏡によく似合っている。
珍しい両目閉じの顔パーツ。ゆったりとリラックスした表情と眼鏡の取り合わせも面白い。両目閉じは、市販のアイデカールなどでも容易に表現できる。

  同梱のラピッドレイダーも、パーツ切り出しまでは済ませてある。このまま塩漬けしてしまうか、それとも無塗装で組み上げてしまうか、あるいはコンプレッサーが動いてくれることを願うか。どうしたものか。無塗装でも問題ないくらいの色分けだが……。

  美少女プラモは、茶髪キャラが少ないかも。広く見ればブラウン系の頭髪は多いのだが、現実的な茶髪は少ない。メガミには弓兵蒼衣と忍者(彩度の低いマホガニー)、ロードランナー(紫色寄りの不思議な色合い)、ラプター(赤毛っぽい)といった感じで、程々に明るいブラウンがいない。FAGには、デフォルトカラーが茶髪のキットは存在せず、フレズヴェルク・インバート(アッシュっぽい)と10式轟雷(オーソドックスな茶髪)の2つだけ。VOLKSは既発売8種類中、ローレル・フォリアのみ。AOSHIMA(VFG)やBANDAIにもいない筈。
  隣接分野の1/12ドールにも、茶髪キャラの製品はある。

  ラピッドフレズは、武装頭部とヘルメット頭部の2個を丸々作れる。ということは、胴体と着衣を用意すれば、事実上2体持てることになる。(こうしてまた立体物が増えていく。)
  もっとも、市販の素体(2000円程度)と衣服(2000円~)で、4000円以上掛かる。それならば、同じ金額でもう一つ新たにプラモデルを買った方がリーズナブルだという判断も出来る。



  09/04

figma「リネット・ビショップ」。念じて見ればケモショタに見える。(またそれかよ)  上着は軟質素材なので外すことは一応可能だが、背中の芯が露出してしまう。着脱は想定されていないと考えるべきだろう。
例によって眼鏡ヴァージョンも。アニメの女性キャラのデザインは両目の間が開いて空疎になりがちだが、眼鏡はそこを埋めてくれるのが良い。上の写真と比べると、その効果は一目瞭然だろう。


  【 アッセンブル・ヒロインズ 】
  「東京フィギュア」社の「アッセンブル・ヒロインズ」なるものが店頭に出ていたので買ってみた(中古ではなく新品正規購入。4860円)。不思議な製品だ。これはどのようにカテゴライズされるものだろうか。「未組み立て、半塗装済みのフィギュア」なのか、それとも「PVCとABSによる半塗装済みの固定ポーズ美少女プラモデル」と捉えるべきなのか。
  公式サイトを見ると、一般的な「1/8塗装済み完成品フィギュア」(9720円)の同等製品も存在し、どうやらそのパーツを「未組み立て」「一部のみ塗装」状態で販売しているもののようだ。
- 頭部は通常のフィギュア並に完全に塗装されている。
- 素肌部分は、ゲート跡の処理と表面処理は施されているが、無塗装。爪なども無塗装。
- 水着部分は、無塗装。表面のツヤ出しだけは行われているようだ。
なんというか、食玩キャラクターを拡大&ハイクオリティにしたような感じ。

  Figure-rise LABOは純然たる「プラモデル」カテゴリーだし、キャラグミンなどは「(カラー)レジンキット」だが、これはどちらでもない、第三のアプローチだ。
  企画コンセプトそれ自体は、おそらく「フィギュアの金型を使いつつ、塗装と組み立ては最低限にすることによって、比較的廉価に売ることができる」というものだろう。
  ユーザーとしては、FR LABOやキャラグミンと同じように未塗装未組み立てのキャラクターもの製品として取り組むことになる。つまり、塗装せずに製品そのまま組み立てるだけでもひとまずの体裁は整う(※グレー単色レジンキットのようなものではない)。しかし、自力で衣服を塗装したり素肌にグラデーションやハイライトを入れたりして、通常のフィギュア並の出来にすることもできる(※ABSは一応塗装可能なので)。個人的には、フィギュアに塗装工作をする練習台としてちょうど良い機会になりそう。
  ちなみに、「黒澤ダイヤ」「津島善子」、どちらもなかなかチャーミング。

  組むだけなら3分で完成するが、やはり水着パーツの質感が不十分なので、一手間加えてあげたい。素肌パーツは、関節部などに影を入れてもいいが、すっきりしたプロポーションなのでそのままでもいいくらい。爪も塗り分けておくと、良いアクセントになるだろう。
  フィギュアのパーツ分割(パーツ構成)はこんなふうに行われているのか、という意味でも勉強になる。もっとも、レジンキットとほとんど同じということだけど。中身が詰まっている(ムク)というのが、プラモデルとの大きな違いだ(造形の限界や強度確保など、さまざまに影響する)。

  もうちょっと考えてみた。立体物としては、「フィギュア」「レジンキット」「プラモデル」の三者の中間にある、面白いアプローチだ。
  フィギュアとの比較。1万円級のフィギュアをベースにしているので、プライズフィギュアよりははるかに出来が良い。それを5000円程度で販売できるのは、大きなアドヴァンテージだ。完成品フィギュアが2万円に届こうかとしている状況で、高額化についていけないユーザー層を掬い取ることにもなるだろう(私自身、それに近い立場だ)。フィギュア高額化に対する処方として、GSMの「POP UP PARADE」(税込3900円の完成品フィギュアシリーズ)もある。上記のように、素肌塗装などを欠いているので、本当の完成品フィギュアには一歩譲るが、表面処理などは済ませてあるので、気にならない人も多いだろう。また、この製品のユーザー層(フィギュア購入層やモデラー寄りの購入者)ならば、素肌や水着の塗装が出来る人も多いだろう。
  レジンキットとの比較。ガレージキット(イベント販売などの私家版)に比べると入手容易だし、価格も1/2~1/4程度とリーズナブルに購入できる。クオリティに関しても、成形色段階で完全な色分けが出来ているというのが大きい。キットをそのまま組み立てるだけでも、ひとまずまっとうな完成品クオリティのフィギュアになる。頭部に至っては完成品市販フィギュア水準に塗装されているので、「キャラグミン」よりもはるかに敷居が低い(価格面でも圧倒的にリーズナブルだ)。だから、市場的/技術的な事情でレジンキットには手を出せなかったユーザー層にも買ってもらえる(これも私が該当するタイプだ)。
  プラモデルとの比較。価格帯で言えば、ミドルクラスの1/12スケールの美少女プラモデルに匹敵する。例えばKOTOBUKIYAのFAG白虎(税抜5500円)や無印アーキテクト(税抜4500円)に相当する。固定ポーズという不利はあるものの、サイズは大きく上回っており、それに応じた魅力がある。BANDAIのFIgure-rise LABOと比べても、FRLの5940円に対してAHは4860円と、約1000円分のアドヴァンテージがある。しかも、美少女立体物にとって最も重要な頭部が塗装済みになっている。FRLではどうしても頭髪のパーツ分割も目立ってしまうし、目の表現にも限界があった。しかしAHでは、頭髪もきれいなグラデーション塗装が施されているし、目も1万円級フィギュアの水準でツヤツヤに塗装されている。
  要するに、1万円級フィギュアをベースにしたパーツ群を、クオリティ上の影響の小さい工程を省略しつつ半額で正規販売したものだが、価格とクオリティと顧客層を考えると、現在のフィギュア市場の中で非常に有利な地位を占めることができると思われる。
  もっとも、「頭部のみ塗装済み」の条件でまっとうなクオリティを実現するためには、単色水着くらいしか作れないという制約がある。あるいは、成形色で色分けを再現するために、パーツ分割を細かくするしかないが、そうすると今度は完成品フィギュアヴァージョンに工程上の手間が増えてしまうという問題が出てくる。そのあたりのバランスを取っていけるならば、十分有望なアプローチだと思う。この価格設定で採算が取れる(その筈だ)というのはちょっと驚いたが、これでやっていけるならば続けていってほしい。

  一番喜ぶのは、再塗装派のフィギュア愛好家かもしれない。つまり、塗り分けたいパーツごとに、あらかじめ分解済みだという状況なので。特に水着のカラーリングは好みが出やすいし、実際に塗装するのも比較的容易だ。

  サイズの違いが気になった。津島さんが約18.5cmなのに対して、黒澤さんはヒールを除いても19.5cm(ヒール込みだと20cm)。ただし、前者は身長156cmとのことだから、だいたい1/8.4スケール。後者は162cmの1/8.3スケール。縮尺は合っているようだ。しかし、実物を見比べると黒澤さんはかなり頭が大きいので、「小柄のキャラの大スケール」と「大きめのキャラの小スケール」が並んでいるように見えてしまう。


  最近は、水性塗料も良いかなと思えるようになってきた。
  ラッカー塗料は、「臭い」と「健康被害」だけでなく、基本的に乾燥が早すぎる(だから筆塗りが難しい)という問題もある。1)水性塗料だと、乾燥がそれほど急激ではないので、塗装速度や筆ムラを気にせず丁寧に塗装していける。2)文字通り「水」で希釈できるので、濃度調整も楽だし。それでいて、乾燥が極端に遅いというわけでもなく、一時間も置いておけば触れても大丈夫なくらいになっている(※塗膜の厚みや濃度にもよるけど)。3)さらに、これまで使ってきたラッカー塗料とは、色のラインアップが異なるので新鮮味がある。とりわけシタデル、フォレホ、そして美術用の水性アクリルなど、個性的でヴァリエーション豊かな塗料が市販されている。
  ただし、水性塗料にも問題が無いわけではない。1)一つは、その上にラッカー塗料を塗り重ねできないという点。2)それから、完全硬化すると非常に強固な塗装面になるというのも善し悪しで、エアブラシ塗装には二の足を踏んでいる。つまり、水性塗料でエアブラシした後に十分洗浄しておかないと、残った塗料が完全に固まって詰まってしまうのではないかという懸念がある。それでハンドピースをおしゃかにしてしまったら泣くに泣けない。
  うまく使い分けていければと思うが……まともに正面からそれをやると、塗料支出が2倍またはそれ以上になってしまうのが困りものだ。広い面積はラッカー吹き付け塗装をした後で、細部は水性塗料で筆塗りするという使い分けが、ひとまず理に適っていると思われる。ウォッシングやドライブラシも、水性塗料を使ってもよいかもしれない。

「アッセンブル・ヒロインズ」黒澤ダイヤ。水着はツヤ消しにした。組み立ての都合上、サンダルは無塗装のままにした。仁王立ちにまっすぐ伸ばした脚部は程良く肉感的で魅力的。
「アッセンブル・ヒロインズ」津島善子。こちらも水着の色調を微妙に変えてみた。個性の強い振り向きポーズ(見返り美人)は、ヒップラインを見せることに寄与している。


  筆塗り(特に細筆)は、安い筆をどんどん使い捨てにしていくのでもいいかも。700円以上の比較的高級な面相筆を使っているけれど、どうしても穂先が緩んでくる。それならば、例えば150円の筆を4本使っていく方が、短期的には筆先のまとまりを維持できるし、長期的にも安上がりだ。まあ、筆はもっと丁寧に扱え(そうすれば長持ちする)という話なのだけど……。


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  「ねんどろいどどーる」の新作も店頭に並んでいて、たいへん心惹かれたのだが、今日の予算と荷物の限界を超えるため、断念せざるを得なかった。
  最近では、なまじっかのフィギュアよりもドールの方がリーズナブルだったりするのが怖ろしい。このままだとドールをほいほい買ってしまいそうで……。


  関西にもいろいろな模型展は開かれているが、私は展示会やコンテストなどで他人の前に出せるようなプラモデルは作っていないなあ。残念ながら、独創性もなく技術的にも半端な制作ばかりしているので。
  1/350艦船だと、先頃のダンケルクのように、作っている人が少ない(かもしれない)艦船だと、「物珍しさ」で見てもらえる意義はあるかもしれない。キャラクターものだと、去年のグライフェンガールは、一応は独自カラーリングで全塗装したし、ネタ臭さ込みで楽しんでもらえるかもしれない。ネウロイ赤城は、オリジナリティ(珍しさ)はあるけれど、粗もあるので人前に出すのは恥ずかしい。


  (→2020年1月~2019年5~8月