2025年6月の雑記。
06/29(Sun)
買った書籍類は、定期的に整理(デフラグ)していきたいが、一度積んでしまうとなかなか動かせない。特に連載漫画は、シリーズごとに並べておきたいのだが……。
一応の対処として、特別に大事にしているシリーズは別枠で積んでいるので、比較的取り出しやすい。それでも積んでいることに変わりはないが。
プラモデルも、一度完成させてしばらく鑑賞したら、箱やケースに収納して積んでしまう場合もある。そうすると実物を取り出せず、もはや写真で眺めるしかないという哀れな事態に陥ることもある。
宝多六花
宝多立花
宝田六花
宝田立花
寶多陸華
さあ。本物はどれだ? ……と、私自身がいつも迷うし、しばしば誤字をしでかしている。正解は「宝多六花」。
ふう……ガールプラモの20年史の記事(2006~2025年分)がようやく一区切りついた。
そして2026年発売キットの情報が出てきているので新規ページに切り替えることにした。
そもそも、プラモデルの正確な発売発売時期はネットから消えていきやすい。書籍のような正式な「発売日」が存在しないというのもある。また、公式サイトや通販サイトでも、再生産の度に発売月情報が更新されてしまうので、元々の発売日が追えなくなる。さらに、ひとしきり売り終わったコンテンツは公式サイトそのものも削除されていく。
なので誰かが、ある程度信頼できる情報をまとまった形で――そしてマイナーなものも含めて――残していかなければ、過去が散逸消滅してしまうし、悪くすると非常に偏った偽史が出現してしまう虞もある(※偽史やフカシに対する反駁の材料が持てなくなる)。その意味で、この分野に関わる一趣味人として、客観性のあるデータベース(というほど大したものではないが)を作っておきたかった。
しかし、独力で続けるのもそろそろ面倒になってきたし、私自身がいつまでも続けていけるかも分からないので、このデータを誰かが引き取って多人数で(wiki形式などで)更新していってくれたらありがたいのだけど……。
とはいえ、当該ページのアクセス統計を見てみたら、半年でわずか25閲覧というお寒い状況だった。うーん、現代のオタクたちは歴史に興味が無いのかなあ。つまり、過去のマスターピースを探したり、歴史的-技術的経緯について自分なりの展望と見識を確立させたり、最新キットが出てくるまでのダイナミズムや市場的な広がりを捉えようとしたり、シリーズを買い揃えたりといった知的活動をしないのだろうか? もったいないなあ……。
このような、いわゆる「オタク第二世代」風のスタンス(≒アカデミックなスタンス)そのものがいよいよ少数派になっているというのは確かだ。「客観性のある情報を、秘匿せずに公開し合って、お互いに公平かつ生産的な議論をして、理解を深めていく」という知的姿勢には、現代でも大きな意義がある筈だが、それがかれら「現代オタク」たちの間で失われていくのはたいへん悲しい。
こういう悪癖はスケールモデル界隈にも見られる。第一世代的な秘密主義――良く言えば個人主義的な求道の文化――がずっと続いていて、とにかくまとまった情報がろくに存在しない。特に艦船模型分野などでは、2010年代以降のムック本によって基礎知識レベルの情報が多少補われてきたが、それでも知的な体系化には程遠い。
ロボットプラモは、人口規模の大きさもあってそこそこの情報が見出されるのだが、それも近年の動画化傾向の中で、検索性や一覧性が完全に死んでしまった(※まあ、プラモ実物を見せるのに動画媒体が非常に強力なのは分かるのだが……)。
つくづくErogamescapeは偉大よね……という話でもある。
「はてな」ブログは、個人的に水が合わなかったのですよね……。持続性のあるオンラインサーヴィスとしての信頼性は高いので(しかも日本国内向け)、一般的な見方では確かに有望だと思いますが、レイアウトの貧しさが……UIの融通の利かなさが……リンクシステムの微妙さが……そして「ダイアリー」時代以来のユーザー文化のクドみが……うぐぅ。
将魂姫のメーカーが、よく分からないことになっていた。これまでは「机甲猪動漫設計」有限公司だったのだが、今回の「animacircuit : Vio the Rabbit」を出した「卓匠文化发展」有限公司のweiboアカウントも将魂姫を自社コンテンツのように紹介しているようで、何が何だか……中国語はろくに読めないし、おかしなサイトを踏むのも怖いので検索して調べるのも気が進まない。「海外ガールプラモ」記事ではひとまず一体の存在として記載したが、よく分からぬ……。近所のイエサブに並んでいたから(※今日は買わなかった)、買って確かめてみようかな。
そろそろ1/12ドール服を買ってきたい……。幸いにも近所のJoshinがazoneドール関連の商品をいろいろ置いていてくれるのでそこそこのものはすぐに買えるのだが、もう一度ポンパ(日本橋)のAzone実店舗にも行っておきたい。コロナ以降、ポンバにはずっとご無沙汰のままなのが悔しい。
金属エッチング製の眼鏡は、以前は2個セットが800円程度だったのだけど、在庫切れだったり、在庫復活したかと思えば1200円くらい(※曖昧な記憶)に値上げしていたりして、なかなか追加調達できずにいる。
ドール店といえばVOLKS(天使のすみか)もあるのだけど、あそこは60cm前後の大型ドールばかりで、残念ながら1/12対応の商品はほとんど置いていない。
一口に「SF」といっても様々な捉え方があるので、まずはおおまかに分類していく方が生産的な議論になると思う。例えば、
1) 形式的定義:(自然)科学的に突き詰められた思考を作劇に反映させた作品。この見方では、SFとはジャンルではなく、個々の作品に含まれる性質、要素、度合いの問題になる。そしてこの観点では、現代的創作におけるSFの浸透と拡散を肯定的に認めることになるだろう。
2) 慣習的定義:SF的とされるガジェットを用いている作品、またはSFジャンルとして受け入れられてきた作品。やや循環論法めいた説明だが、実態としてのジャンル分類やアイデンティティ認識に関わるものであり、作品受容のあり方もまた重要な要因だ。しかしループや未来世界や宇宙人が出てきたら即SFだとするのはいささかイージーにも思えるし、そういう外的な認識としては「SFは陳腐化した」、「SFは現実のテクノロジー発展を超えられていない」、「(浸透と拡散の帰結として、)ジャンルとしてのSFにはあまり意味が無くなってきた」といった批判に服することになるかもしれない。
3) 積極的定義:知的な思考実験を通じて、科学フィクションならではの世界を描いている作品。旧来的なSFファンたちが俗にセンス・オブ・ワンダーと呼んできたのは、こういう美質のことだと思う。これまた、現代ではSFならではの強みを打ち出すのはいよいよ難しくなってきたという現実認識に結びつきがちだろう。
私個人としては、前世紀以来の国内外のSF小説が育んできた実験性と想像力には大きな魅力を見出してきたが、「SFであること(SFであるかどうか)」、「SFという看板を維持すること」には興味が無い。大事なのはジャンルの看板ではなく、あくまで個別作品の中にどのような深みを見出せるかだからだ。
換言すれば、SFという看板が重要なのはむしろ、「科学的な視点をフィクションの中で重視しようとする知的姿勢」、「科学ベースの思考実験を高く評価するユニヴァーサルな知的コミュニティ」、「サイファイ的な側面を掘り下げることのできる知的な道具立てとそれを使える読者層」といった現実的動態を維持することに存する。そしてその意味で、私はSFファンであり続けたいと思っているし、漫画やアニメでもSF的なフックのある作品をできるだけ大事にしていきたい(=買っていきたい)。
「もう一年の半分が過ぎたよ!」というのは、イージーな手段で多くの人にショックを与えるであろう話を、明確に意識していながら喜々として投稿としている訳で、要するに「いじめっこ」「いやがらせ」「他者加害の喜び」の発想そのものなんだよね……。私はそういう種類の人間にはなりたくない。
創彩「ウルフさん」は、結局買っていない。技術的にもコンセプト的にも新機軸が見えないので、買う意義を見出しにくかった。キャラとしてはわりと好みなだけに惜しい。
ただし、創彩シリーズの中で見れば、新奇性はあると言える。すなわち、既存の顕名キャラではなく、無名キャラを出して作中世界の自由度を広げたこと。また、野性味のあるキャラクターは初めてだったというのもある(※これまではインドア系キャラに大きく偏っていた)。武器を持てそうなキャラというのも、これまでのコラボ路線からして順当な展開だろう。とはいえやはり、いずれも内向きのアイデアであって、商品それ自体の、その単体としてのオリジナリティや訴求力を掴めていたかというと……つくづく惜しい。
気が向いたらポロッと買っているかもしれないけどね。
[twitter: kansaicharamo/status/1939485570126041435 ]
今年1月に開催された「関西キャラ模型の会」が、来年1月に次回開催する予定とのこと。せっかくだから、時間を取って参加したい。
何かしら「他人がやっていない試み」(他のモデラーにとって参考になる可能性のある作品)を出したいところだが、ガール系で出せそうな自作は、時雨改三(スケモディテール)、STAPEL(作例稀少)、ユクモ(毛筋塗装)、MDタンク(装甲内側の塗り分け)あたりかな。Galahadやブリジットは、そういう技術的orコンセプト的な独自性が無いので、出しても意味が無い。「自然選択号」や「オプティマス・プライム」なども、作例稀少という観点で展示に出す意味はあるだろうか。
年内の模型イベントだと、関西AFVの会(9/28、第39回)や、ガールオンリーの学生展示会(8/9)、航空機中心の「翔バナイカイ」月例コンヴェンションもある。大阪や京都まで行けばさらにいくつも挙行されているが、梅田まで鉄道でわずか40分とはいえ遠出は極力控えたいので……※(11月のおおさかホビーフェス、8月11日の関西学生模型展示会などがある)。
Q: 買おうかどうか迷っているときは、どうしたらいい?
A : とりあえず買っておけば、その悩みは消滅するでしょう。(……え?)
もっとも、いつ作(れ)るかは分からないけど。私としては珍しく、特典アクスタのために2冊目を買った。普段は特典にはまったく興味が無いのだけど、今回は「ああ、なんか、このキャラ、良いな!」という気持ちに後押しされてアクスタに手が伸びた。
A : とりあえず買っておけば、その悩みは消滅するでしょう。(……え?)
もっとも、いつ作(れ)るかは分からないけど。私としては珍しく、特典アクスタのために2冊目を買った。普段は特典にはまったく興味が無いのだけど、今回は「ああ、なんか、このキャラ、良いな!」という気持ちに後押しされてアクスタに手が伸びた。
わぁい異形グロ多脚ロボ あかり異形グロ多脚ロボ大好き
(※フィクションのキャラにおかしなことを言わせるな)
「ウルフさん」のパッケージアートも、ちゃんと森倉氏なのか。頭髪のキラキラが乏しいし、珍しくツリ目だし、睫毛が目立たないしで、一見すると森倉氏らしからぬイラストなのだけど、手のポージングに濃厚な表情が漂っていたり後頭部がみっしりと重そうだったりするのはやはり森倉氏らしさがある。というか、このイラストレーターさんはこういう路線のキャラも描けるのか。
立体物としては、「オリーブグリーンのプリーツスカート(しかも丈は短め)」というのが、ファッションとしてはかなり扱いづらそうなのだけど、うーん、いったいこれはどうしたものかなあ。ビリジアンの彩度を落としたスレートグリーンあたりにするか、あるいはオリーブグリーンの明度を上げてリーフグリーンに寄せるか、はたまた多色塗装でチェック柄にするか……。
上記漫画とともに、今月は『けものみかん』(新作)もタヌキ漫画だったし、アニメ分野でも『アポカリプスホテル』がタヌキキャラ満載だったし、7月からの『雨と君と』もタヌキキャラがいるし、プラモデルでも30MSルルチェは明らかにタヌキ耳だし、ユクモも(誤って)タヌキ扱いされがちだし……なんだか最近タヌキづいているのは気のせいだろうか、それとも偶然だろうか、あるいはなんとなくブームになりつつあったりするのだろうか。
00年代には狐キャラ(狐巫女とか)が大人気で、タヌキキャラはほぼイロモノ扱いだったものだが、時代は変わるものだなあ……。(たぬきマリオとかもあったけど)
この夏アニメは、個人的にハズレになりそう……。オリジナルアニメは多いのだが、どれも空転の気配が強いし、それ以外もキャスティングに大きな不満があったり、アニメ翻案する意義が見出せなかったりして、心惹かれるような輝きが見えてこない。
田村氏(ゆかり氏ではない方)が、出演数は増えているのだが、最近はどうも芝居が大人しく縮こまっているのがもったいない。『キルミー』の頃はもっと力強く生き生きした演技をされていたのだが。うーん……。
第1話ののっけから粗暴なモブヤンキーたちに襲われる描写は、もううんざりだよ~。一番大切な「掴み」のところでしよーもない絵を見せるというのは、それだけでプロット設計が鈍感だということなので、どんな期待作でも即座に切りたくなる。
06/20(Fri)
次の模型はVOLKSの「テムジン」あたりを作ろうかという心積もりはあるのだが、箱を開くたびに「いや、これは難物すぎる……」と、また自宅倉庫部屋に戻してしまう。何がつらいかというと、
1) とにかく色分けが極端に弱い。特にオレンジ色は、まったく再現されていない(※オレンジ成形色のランナーなど、一つもない。白、青、グレー、クリアブルーの4色のみ)。ネットで無塗装の仮組み写真を見ると、そのカラーリングの惨めさと、完成状態とのギャップの大きさに、虚ろな笑いが出てしまう。
2) カトキ氏デザインのヴァーチャルロボットなので、パーツは凹凸が込み入っていてマスキングがかなり難しい。
3) それでいて、中途半端に色分けのためのパーツ分割をしているので、成形色が斉一にならない(※つまり、同じ塗料で塗っても、下地色の違いのせいで色調が異なってしまう。だから下地塗装から始めなければいけない)。
4) しかも、カラフルでヴィヴィッドな色なので、誤魔化しも利かない。戦車や艦船であれば、ウェザリングなどで色合いを落ち着かせることもできるのだが……。
5) 細かいところは筆塗りで処理したいが、これまた色調を揃えるのが難しくなるし、ツヤのコントロールも厄介になる。かといって、細部までマスキングするのもつらい。
6) 黒のラインも、くっきりと太くて目立つのは良いのだが、太すぎてスミ入れが流れない(毛細管現象が起きない)ので、いちいち地道に筆塗りを重ねていくしかない(※凹部なので吹き付け塗装には適さない)。
模型展示会などで見かける「テムジン」はいずれも本格的な力作塗装ばかりで、「おー、すごいなー」と単純に感心していたのだが、実情はむしろ、「色再現がどうしようもないので、腹を括って下地塗装からの全面塗装をする一択しかない」と言うべきだろう。実際、パッケージには「上級者向け」とちゃんと明記してあるのだから、覚悟無しに買った素人が悪い(そんなわけあるか)。ははは、これぞ90年代プラモの味わいよ!(※このキットの発売は2013年です)
とはいえ、色気のあるシルエットと全体の角張ったクールな雰囲気はとても良くて、その点はさすがのVOLKSと言いたい。同社の「フェイ・イェン」も洗練されたプロポーションに大きな魅力があって、HASEGAWA版「フェイ・イェン」が無難にまとめていたのとは好対照だった。だから、頑張って塗装すればきっと良いものになるとは思えるのだが、いや、しかし、うーん……。一応、オレンジ塗装とスミ入れだけでもなんとか最低限見るに堪えるものにはなるようだが……。
これまでは、夏の夜間も扇風機だけで過ごしてこられた。元々冷房が苦手だったし(※鉄道でもできるだけ弱冷車に乗っている)、普段から水分をかなり多めに摂っているので今のところダメージは生じていない。睡眠も、基本的にまっとうな熟睡が出来ていると思う。
しかし、年ごとにリスクは高まるわけだし、例えば予想外に高温な夜になる場合もあり得るので、そろそろ就寝中の冷房を考えた方がいいのかなあ……。電気代も普段からかなり抑えていて、冷房の分くらいの余裕はあるし。
自宅のフィギュアに関しては、今のところ「お辞儀」(※身体がぐねってしまうアレ)になったものは無く、どれもきれいな状態を維持できている。ガラスケースなどは一切使わず、室内にそのまま置いているだけなので、どうしても埃が乗ることは避けられないが、深刻な汚れになったものは無い。最大のダメージはおそらく1/12ドールの布服で、これらは埃による劣化や光による色変が避けられない。
もう一つの問題は、大型艦船模型の扱い。室内に剥き出しで置いておくと埃が溜まっていくが、各部が極端にデリケートなので埃を吹き払うのはほぼ不可能なので、どんどん汚れていってしまう。しかし、「せいぜい十年かそこらの間、手許でたまに眺めて楽しめれば十分元は取れる」と割り切っているし、実際、すでに元は取れている気分なので問題は無い。もとより、売り物にするつもりも無いし、模型実物よりもむしろ制作経験そのものが私のモデラーライフの中で莫大な価値を生み出してくれたので大いに満足している。
右から1/350「摩耶」「金剛」「綾波」(それから矢矧と時雨ガール)。埃が見えないように縮小してアップロード。こんなふうに置いていると、汚れが溜まってしまうし(※時々吹き払っているけど)、何かの拍子にエッチング手摺などが脱落していたりするが、まあ仕方ない。
というわけで土曜日は18時間も泥のように眠り続けていたが、ずっとエアコンを効かせていたため(※27度設定)、鼻と喉が乾燥してちょっと痛い。
コロナ感染症は、2022年に罹患したのが今のところ最後で(※狭い教室で咳をしまくっていた学生がいたのよ……)、それ以降は罹っていない。2024年にはインフルエンザに一度やられた。
外出時は常時マスクをして、うがいと手洗いも毎日何回もしており、さらに外食は一切していない(※コロナ以降、外食したのはほんの2回だけ)のだが、確率を下げるだけであって絶対の防御になるわけではないから、ある程度は覚悟している。
日本のオタク界隈でまっとうな批評がほぼ消滅してしまったのには様々な原因があると思うが、大きく影響したのは、おそらく:
1) 90年代末からの裏読み遊戯 → 反動としてのポストモダン(00年代) → 批評不信(10年代)
2) 技術論の軽視。00年代前半頃(?)に理工系の「ホームページ」持ちオタクが大量離脱した。
3) 社会全体に、アカデミックな「知」の活用という姿勢が失われていった。
4) アイドル資本主義の下で、「推し」行動の拡散。冷静な是々非々の分析的姿勢が後退。
5) 日本人の短文SNSへの過剰適応により、腰を据えた議論が顧みられなくなった(10年代)。
おそらくこのあたりかと考えられるが、実に不幸な状況だ。
私としては、反時代的なスタンスを堅持したい。すなわち:
・アカデミックでオーソドックスな批評/分析の各手法を尊重する。
・分野ごとの表現形式および表現技法への技術的視点を維持する。
・決め打ちの「推し」は拒否する。商業主義的な動員(取り込み)も拒絶する。
・ブログ上での情報の蓄積と整理、情報の無料公開、そして思考の言語的整理を続ける。
これらのアプローチを維持していくつもり。いつまで続けられるか分からないけど。
[ x: AQUAPLUS_JP/status/1936620179385094304 ]
このキャラ把握はいささか承服しかねる。保科さんは、下品に大口を開けてあくびをするような性格ではない筈。あくびをそっと噛み殺してちょっとだけ涙を滲ませた表情で、「何見とん?」とジト目で睨み付けてくるのがこのキャラでは?
もしもこういう表情をするとしたら、2年生で藤田くんと付き合いだして精神的な余裕が出てきたところで、3年生の春にふと一時的に気が抜けてしまったくらい……じゃないかなあ。PC版のエンディングでは華やかな白のビキニ水着を着てくるくらいだから、気心が知れてきたら多少大胆な振舞いもするキャラだと思う。
ブログサーヴィスやウェブサイトサーバーの終了といったデジタルアーカイヴ喪失の問題提起はきわめて重要なのだけど、それをよりにもよってnoteで記事公開することに、著者は矛盾を感じなかったのだろうか……。
以前から書いているとおり、私自身はデータの長期存続を重視してこのbloggerサーヴィスを選んでいる。以前は基本的に永続保持してくれる筈だったが、規約変更されて、「2年以上更新が無いとブログ削除される」ことになってしまった。なので、私が急逝したらその時点から2年間でこのブログは消滅してしまう。まあ、メンテナンスコストを考えると、無料放置での永続保持を要求するのは難しいとはいえ、なんとかならないものかなあ。かといって、naverだのtmblrだのといった無断転載によるサルベージにも賛同したくないし。
創彩「ドレスアップボディ」も買ってみたが、プロポーションは今一つかなあ。胴体が間延びしているし、へそ周りの造形も好みから外れるし、腕が棒状のままだし、パーツ構成の観点でも不親切だし、股関節可動もだらしなく見えてしまう。胴体可動にしても、結局のところ「腹部で曲がっていない(つまり、背骨で曲がっていない)」ので、シルエットには限界がある。とはいえ、本当に腹部屈曲を取り入れようとすると、annulus「宝多六花」のように見栄えを損なってしまうので、どうしようもないのだけど。
もう一つ問題がある。パーツ一体化を推し進めているのは分かるのだが、そのせいでゲートが厄介な位置に来ている場合がある。つまり、表面処理が難しくなったり、無塗装ではゲーム跡の色変化が目立ってしまったりする。創彩シリーズは無塗装で簡単に組んで遊ぶことを想定した作りになっているから、これは製品コンセプトからしてやむを得ないのだろうけど……。
せっかくなので、肩紐のブラックと(※要塗装だった)、ボトムスの縁取りホワイト(※例のドルフィン化)だけはしておいたが、可動トルソー以上の意義は見出しにくい。
造形的クオリティとしては「素材ちゃん」以下、組み立てキットとしての自由度は「ムーバブルボディ」並、という感じ。根本的に、布服前提のキットパーツの筈なのに、胸部サイズを変更できないので融通が利かず、布服対応の観点でもかなり問題がある(※これならドールボディを使った方がましでは?)。KOTOBUKIYA純正の布服セットならばきれいに着こなせるように採寸されている筈だが、そういう囲い込みはユーザーとしては嬉しくない。
KOTOBUKIYAにしてもBANDAIにしても、スキンカラーをAだのBだのと表示されても、それだけでは判別できない。公式サイトのアクセスしやすいところに対応表を掲示してくれるとありがたいのだが。
検索しても、誰もホワイトのライン塗装をしていない……おかしい、一時期はみんなドルフィンパンツで大盛り上がりしていた筈なのに、もうあの時の情熱を忘れてしまったのか?左からFAG「フレズヴェルク:ルフス(アギト)」、同「フレズヴェルク:ルフス(QIPAO)」、創彩「ドレスアップボディ+リツカ頭部」。脚部も太めに再造形されているので、元々のフレズヴェルクのパーツは、頭髪の一部と両腕と四肢のリングくらいしか残っていない。フレズヴェルクの上半身。各部をちょっとだけ筆塗りしてから、トップコートを吹いただけ。「出雲」同様にハイレグ部分がちょっとだけ前後スイングするのだが、可動としてはほぼ無意味なうえ、隙間が空いてしまうので、機能的にも審美的にも失敗だと思う。
今回のフレズヴェルクQipao制作は、オリジナリティ皆無でひたすら設定そのままに再現するように塗装しただけ。まあ、たまにはこういうのも。
こつえーキャラは、単体としては可愛らしいのだが、アイデカールを他のキットに流用しようとすると目元がやたらケバくてどぎつい感じになってしまう。言い換えれば、こつえーキャラはそれだけデリケートなバランスを見切って完成度を高めているということでもある。
ファレホ「GAME COLOR:Glorious Gold」は、まずまずの使い勝手。総合的なクオリティはシタデル「Balthasar Gold」の方が上だと思うけど、このGlorious Goldはシタデルよりも粘度が低めで、発色はほぼ同等なので、私のように塗料をこってり乗せて手早く仕上げたいときはこちらの方が使いやすいかも。上記写真も、2度塗りだけでこのくらいの仕上がりになっている。
ただし、リベットモールドなどの小さい部分を塗るにはシタデルの方が良いし、広い面を塗装するにはラッカー系で吹き付ける方がやはり堅実(※水性ゴールド塗料は、筆塗りの微妙なムラで下地がすぐに透けてしまうので)。
ちなみに、同シリーズのPolished Goldはシャバシャバに水っぽくて、下地も透けまくるので塗装には適さない。「もしかしてエアブラシ用と間違えたんじゃないか?」と訝りたくなるくらい。まあ、下地ゴールドを塗ってから明るい発色にするとか、混色で使うとか、グラデーションなどで使うとか、いろいろ用途はあるけれど。
アニメ版『悪役令嬢の中の人』のキャスティングはどうなるのだろうか。この主役を演じきれる声優は、斯界でもほんの数人しかいないのではなかろうか。悪役としての迫力、内省の真率さ、振舞いの高雅さ、エキセントリックなまでの情念の強さ、そして深く慈しみに満ちた情愛、等々……この振れ幅の大きさと、風格のインパクトと、抱え持ったエネルギーの強大さを声の芝居で表現させるには、超一流の誰かを起用しなければ作品全体が破綻する。
早見氏? たしかに『イゼッタ』の堂々たる芝居ならばこのキャラクターの精神的な高さと深みは表現されるだろう(※ただし、威圧的な迫力はどれほど出せるだろうか?)。
ファイルーズ氏? 『Lv99』のように莫大なパワーを隠し持った最強キャラを演じるには相応しい(※ただし、繊細な情愛や貴族的なムードをどこまで表現できるだろうか)。
ゆかな氏? 『アルペジオ』のコンゴウ以上の要求にも十分応えられるだろう(※ただし、あの密度が1クール分も保たせられるのか?)。
小清水氏? 『剣でした』で披露された強キャラ芝居や、繊細精密なニュアンスを完璧に引き出す演技はお得意のはずだ(※ただし、真面目すぎて芝居が縮こまってしまうことがある)。
青山ゆかり氏や一色ヒカル氏ならば演じきれた筈だが、さすがにここで起用されるのは現実問題としては難しい。根谷美智子氏だったら、きっと私の理想の――あるいは私の想像を超える最高の――レミリアを演じられると思うが……。
敵キャラのピナも難しい。悪人としてのゲスさ、チンピラ的な軽薄さ、そして悪役としての強烈な存在感、そしてたまに見せる朴訥で能天気なユーモア、等々。福圓美里氏や斎藤千和氏といった、これまた最高級の役者を持ってこなければ、釣り合いが取れない。
根谷美智子氏は、『To Heart』のセリオ役の芝居に舌を巻いた。ロボットの役だからということで、ここまで徹底的に感情を排して、堅固極まりないテンポの語り口で、しかもそれでいてこのキャラクター特有の個性の手応えをしっかり感じ取れるという、超絶的音声表現だった。
おかしい……仕事は18時台に終わっていた筈なのに……。今日の仕事を終えてから、オタク街をほんの1時間半ほど徘徊して(-19:30)、帰宅して新刊漫画を読みながらじっくり入浴して(-20:40)、それから夕食も摂らずにほんの1時間半ほどゲームをしてから(-22:10)、せいぜい30分ほどネットを見て回ったりブログに加筆したりしただけなのに(-22:40)、もう23時前とは……そんなバカな……。
真偽定かならぬネタでも積極的にシェアし合っている風景を見ていると、陰謀論との親和性を感じてヒヤッとすることがある。オウム問題や90年代~00年代の不謹慎ネタのことを考えると、双方の距離は案外近くて危ないものだと思うので……。
私自身はあのアニメは視聴していないし、「みんなで盛り上がる」のは致命的に苦手だし、ただし初代からOVAシリーズからVあたりまではひととおりは視聴しているので(※ただしΖΖは序盤で挫折したしクロスボーンとか外伝漫画とかはろくに知らない)、新作コンテンツが人気を博していることは好意的に見ているのだけど。
06/15(Sun)
漫画、模型、CDなどの趣味費用については、毎月一定額を下ろして店頭現金払いで扱うようにしている。主な理由は「カード類を使わないようにする(プライヴァシー考慮も含めて)」、「可能なかぎり店舗にお金を落とす」、「濫費を防止する」の2つだが、今のところは円滑に維持できている……のだが、今月はまだ半ばなのに、残金が、残金がもう……ウボァー
海外(英語圏など)のアニメ界隈は、日本語圏よりも上質かつ大量のオンライン情報が揃っているのでは……と思う。定量的な比較などはできないが、とりわけアニメに関する掘り下げた分析的批評サイトや視聴サポートサーヴィス(視聴リストなど)が充実しているようだし、漫画作品に関するまとまった刊行情報も、草の根レベルで整備されている。
日本語圏だと、
・せいぜいwikipediaくらいで、それより詳しい情報はなかなか見つからない。
・掘り下げた分析記事が極端に少ない(※娯楽的なネタ記事は多い)。
・周辺的なサーヴィスも、公式や通販などに大きく依存している。
最新のアニメや漫画について、きちんとした裏付けのある批評記事を、迅速かつ定期的に掲載していくというおそろしく活動的で生産的なジャーナル的サイトがいくつも存在するのは、正直に言って羨ましい。
もちろんこれは、様々な事情があるだろう。考えられるのは、例えば「英語圏≒全世界なので、参加している人口規模は日本人オタクよりも多いかもしれない(とりわけ、上澄みのマニア層は日本よりも多い)」。「社会や政治と絡めた多角的な批評行為が、(日本ではほぼ失われたが)海外ではそういう姿勢が生き残った」。「技術的にも、大学の映像学などの知見を援用できる(そういうアカデミックな分析のできる人材が日本よりもはるかに多い)」。等々。
日本のオタクたちは、ものを調べなくなったよね……(私自身も含めて)。あるクリエイターの新作がリリースされたら、作者の旧作をきちんと掘り返して、周辺人物や当時の時代状況まで視野に入れて、丁寧な実証とともに大掛かりな展望を作り上げる。そういうことをやるマニアがいなくなって、あるいは、目立てなくなって、ただSNSで「ちょっと噛んで吐き出す」だけの感想をシェアするばかりになっていった。
私自身、何人かの漫画家について継続的に読みつつ、インタヴューなどの関連資料も集めて情報を組織化し、それをまとまった形で作家論として書くくらいまではやっていた(……以前は、ね)。アニメやゲームについても、特定の技術的アプローチを構築しつつ、それを表現論(演出論)として結実させられるような作業もやっていた(……中途で止まってしまったけど)。
そういった、私(たち)がやろうとしてきたこと、やろうとして貫徹できなかなったことが、グローバルな世界で実を結びつつあるのは、嬉しくもあり、また悲しくもある。
いや、もちろん、一括りに「海外」と言っても内実は多様で、その大半はやはりカジュアルな享楽的消費者だったり、ただ素人的に楽しむばかりでアウトプット(自分なりの定見)を作り出すには至らない層だったり、SNSで叫んだりコミコンで騒いだりする人々だったりするだろう。
しかし、本格派の上澄み部分については、日本語圏に劣らないどころか、ものによっては、「このテーマについてこれほど精密に渉猟分析した記事は、日本ではまず現れないだろう」と感嘆させられるようなものに出会える。……やはり、羨ましいし、忸怩たるものがある。
ほんの一例を挙げると、GGシリーズの「ブリジット」について、
原作上の描写を正確に――たぶん正確だと思う――整理しつつ、00年代以来の制作サイドの証言や当時の受容史も掘り起こしつつ、そして最新作に至るまでのキャラクター像の変遷とその意義を緻密に跡付け、そして筋の通った視点から公平かつ明晰な展望を示している。これほどのクオリティの記事は、日本語圏でも(あるいは、日本語圏では)なかなか目にすることができないだろう。
というわけで、日本語圏のオタク界隈も、あらためて知的で公平な――いわゆる第二世代的な――生産性を取り戻していってほしいのだが……。
日本語圏≒日本人オタクたちの共同体が、今後どのような位置を占めることができるのか。つまり、日本のアニメや漫画が、もはや日本「固有」のものではなく、ただ単に日本「発」であるにすぎず、グローバルに享受されている状況下では、日本のオタクたちの受容史の文化的蓄積はただのワンオブゼムになっていくだろう。
言い換えれば、日本のオタクたちが、「たまたま母語で大量の作品を最速享受できる大規模な集団」であるにすぎず、そこから自分たちでは何も批評的なものを生み出せず、自分たちの閉じたコミュニティの中でじゃれ合っているだけで、他の文化圏との間でろくに交流もしないままであるならば、私たちにはもはや何の優越性もなく、そして他言語/他文化/他地域の趣味人たちから尊重も尊敬もされないだろう。いや、べつに尊敬されなくてもいいのだけど、国際的に見て「せっかく恵まれているのに役に立たない、つまらない集団」になってしまうのは悲しい。そうなっていく可能性は高いのに。
日本(のオタク)たちが、なまじ人口規模が大きくて内部だけで自足できてしまったのも、上記のような閉鎖性をもたらした一因だろう。また、10年代以降の過剰なSNS依存も、国際平均を大きく上回っており、換言すれば、その場限りの言いっぱなしや注意散漫な実況コメントに最適化してしまい、腰を据えた慎重な言論の場を作ることに失敗してきたということでもある。良くないよね……そして、もったいないよね……。
やっぱり『Armour Modelling』誌は駄目だわ……。グラビア表紙なんかにするなよ……。航空機模型誌の『Scale Aviation』も同じことをずっとやっているし、模型雑誌界隈に鈍感マッチョ気質が蔓延ったままなのはガッカリする。
ただし、模型展示会イベントに参加してみるとほとんどは落ち着きのある礼儀正しい男性ばかりなので、たぶん雑誌編集部界隈だけが特におかしいのだと思う。隣接領域でいうと、モデルガン雑誌もひどい。
スケモ総合誌『Model Art』と艦船模型誌だけは今のところ健全だが、ただ単に艦船模型はグラビアを入れる余地が無いというだけのことかもしれない。もしも仮に、例えば水兵服や水着のグラビアシリーズが始まったとしても驚きはしないだろう(※悲しみはするけど)。
京都人でなくても、「そうだ、飲み物でも持ってくるよ」「いや、ああ、もう帰るわ」くらいのコミュニケーションはしている筈だし、「京都人=底意地が悪い」というのは地域的偏見そのものなので、ああいうのをネタにすべきではないと常々思っている。
今後の政治状況では「参」の字が最も破壊的な存在になっていくかもという危惧をずっと抱いている。同じ新興(?)の邪悪連中の中でも、Nの字のように属人的なセンセーショナリズムで押すのでもなく、維の字のような旧弊的な体質を引きずることもなく、一見クリーンな主張と邪悪な反科学的思想の両面を巧みに使い分けながら粛々と組織立って若年層を大規模にカルト的主張へ引き込みまくっている手腕が、上手すぎて怖い。現在でもすでに単なる泡沫政党を脱して独自の勢力を確立していると言わざるを得ないし、長期的に見ればいよいよもって政治的に危険な状況だ。合理的な手段を冷静に遂行できる組織的カルトって、最悪よね……。どのような人的背景、いかなる財政的基盤、どんな組織構造で動いているのかを明らかにして、全力で対策していくべきなのでは……。
『たまこまーけっと』のデラ・モチマッヅィ君に倣って、「デラ・ナヅアッヅィ……」と漏らしたくなる気温。
海外mastodonサーバーのアカウントでは、フェミニズム志向の女性主人公漫画を積極的に紹介しているかと思えば、おとこのこ趣味じみたスケールモデルや美少女フィギュアやガールプラモの写真も定期的に投稿し、また日本オタク史や東アジア政治にも言及する一方で、近所のきれいな花々の写真も能天気に撮っていて、さらにアニメの映像学的な批評や漫画の画面構成への論評もするし、美少女ゲームやSTGも語ることがあり、さらに古典映画やクラシック音楽や地元の美術展くらいには反応できる……おそらくアイデンティティ不明でキャラブレしまくりな怪人物に見えているだろうと考えると、いろいろと申し訳ない。ある程度のキャリアを重ねた日本在住の趣味人であれば、この程度のことは多くの人ができるのだけど、海外の人々とは「多分野的な広がり/分野特化の先鋭化」のあり方がちょっと違っているように感じる。
趣味生活を続けていくと、タコツボならぬ触手だらけのタコになっていく。そして軸足不明の多脚メカのようなホビーマシーンと化して、毎週ショップ巡りをしてはそこそこのお金を落としていくことになる。……わたしはしあわせだよ?
ともあれ、私自身としては、そういった趣味関連の話題を気兼ねなしに投下することができて、そしてたまに☆のリアクションなどをいただいているのは、ちょうど程良い温度感で居心地が良いのよね……。ただし、あまり邪魔をしないように連投は控えているし、オタクの本場に暮らす者として自慢げに振る舞ったり威張ったりしないように(そう見えてしまわないように)努めている。
毎年恒例のKOTOBUKIYA六月攻勢が各店舗を襲っていたが、うーん、今日はどれも買わずに済ませてしまった。創彩「ウルフさん」は、頭部1個だけなのが惜しい(※ただし、公式ショップだとショートのヘアアレンジパーツも同梱されるらしい)。気が向いたら買うかもしれない。
今年下半期のガールプラモ購入メモ。
○7月:創彩「薬師寺久遠」。たぶん買うけど、可動確保のための作為的なパーツ分割は気に入らない。9月発売の制服版だけで良いかも……って、制服版でも、あのダサ分割を取り入れているのか。
◎7月:annulus「宝多六花」(グリッドマン ユニバース版)。買うつもりだが、無印版とあまり変わらないのは、ちょっともったいない。
○9月:30MP「喜多郁代」。新規シリーズなので買ってみるつもり。ただし、予約していないのでたぶん買えない。ちなみに原作は未読。このシリーズは10月の「綾波レイ」もあるので、そちらにするかも。
△10月:MODEROID「バスターマシン7号」。たぶん買わないけど、気分次第では手を出してみるかも。MODEROIDは新作連発しているので技術向上を確かめておきたいし、また、再生産されにくいので後からの入手は困難になりやすいので。腕組みパーツはガールプラモ史上初かも。原作は無印『トップ』のみ視聴している。
○10月:アルカナディア「メルティーナ」。蛇胴体のラミアキャラなので。せっかくなので胴体はグリーンに塗るかも。個人的には、人魚寄りのネレイドの方が好み。
△12月:PLAMATEA「ボルチモア」。以前の「時雨」はまずまずの出来だったし、たまには買ってみるかも。ただし、一作ごとに当たり外れの振れ幅が大きそうなので、あまり期待していない。
いずれにしても、新商品の数は多いわりに、どれも今一つ新鮮味に欠ける。何かしら、「これは!」という斬新な挑戦のあるものを買いたいのだが……。
06/10(Tue)
「Buster Doll: タンク(Midnight Fang)」がようやく完成。全体のメカニカルな雰囲気を強調するように手を加えた。当初想定していたよりも良い感じになったので満足。全身を前と後ろから。キット成形色のオレンジは全てメタルカラーで塗りつぶして、「地味でごつい」テイストを目指した。各部の干渉が激しく、このままではろくに動かせないが(特に足首は致命的)、「タンク」を自称しているからこれでいいのだろう。メカ脚部はちょこちょこ塗り分けた(※元は単色の一体パーツ)。せっかくシリンダーのモールドがあるのだから、単色のままにしておくのはもったいない。素肌の足首がチラ見えするのはちょっと格好悪い。パッケージのサンプルと比べて。たしかに、もうちょっと明るいブルーにする選択肢もあったのだが(※その方がメカディテールを見て取りやすくなったただろう)、今回は色調の統一感を優先した。変形3態。フルアーマーから、軽装状態(メカ耳やメカ靴に変えられる)、そして素体モード。腹部を素肌色→ブラック(衣服の色)に塗り替えるとこんな感じになる。さらにセーラー&スカートを外したタイツ姿にもできる。
素体部分は赤-黄の暖色系のトーンで、装甲の青は寒色系。そして双方をつなぐジョイントはグリーン。連続性と色彩的コントラストを明確化するのは、ひとまず成功しただろうか。素体(制服)のブラックと、装甲(裏地)のホワイトも、対比的になっている。
米軍機モティーフのためにデカールも調達してあるのだけど、これ以上ディテールを追加するとうるさくなってしまうので断念した。ミサイル装備の件も、キット本体が対以下装備に耐えられないと判断し、プラン放棄した。なにしろ関節部は緩くて保持力が足りないし、可動範囲も狭すぎるため、これ以上何かを組み込もうとしたら全体がバラバラに崩壊しかねないと思われた。
まあ、これはやはり「パーツを自由に組み替えてナンボ」のキットなので、いろいろガチャガチャとアレンジして楽しむのが正道なのだろう。ただし私はそういうのは苦手なので、「基本イメージどおりの形状を再現して、シンプルな仁王立ちのまま、重量感や密度感を味わえるガール立体物であれば十分楽しい」というアプローチになっている。
「タンク」の3mm接続穴は、手首2*2、上部装甲14*2、背面ユニット18、メカ脚部14*2で、最大72個にも及び、さらに接続用の凸パーツもある。もちろん、これら全てを同時に使い切れるわけではないし、装甲背面はろくに使えないし、載せすぎると荷重に耐えられなくなるし、美意識としても穴ボコ過剰はみっともないと思うし、かといって穴をいちいち塞ぐのも大変だが。ガール一つに、よくもここまで接続ポイントを仕込んだものだという意味では感心する。FAGグライフェンのことも思い出す。
私の写真は、レイアウト重視で一部だけを極端に切り出すこともあるし(※一般的なモデラーではあまり目にしない)、またその一方で、格好良さをほとんど求めずにひたすら説明的で証明写真のように味気ない撮影をすることもある(※これもモデラー的な思い入れとはずいぶん異なる)。いささか風変わりなスタイルだが、「見栄えの良い模型撮影」だけではなく「写真そのものとしての自立性」もちょっとは考慮して、なんとなくこうなっている。
「ティターンズブルーは安易に格好良くなってしまうので極力控える」というポリシーでいるのだけど、ついついそちらに近付いてしまう。今回も、フタロシアニンブルーをちょっとだけ濁らせてシックな方向にしたら、ティターンズっぽくなってしまった。元々はコルセア風を目指していた筈なのに。
ティターンズに金髪日焼け肌のキャラはいたかな……あっ。
ガール系モデラーは二極化しているという印象がある。一方は、無塗装でkawaiiポージングを楽しむ路線。もう一方は、オリジナリティ重視で独自カラーリングや派手なミキシングを追求するアプローチ。両者の間の中間層、つまり、程々に塗装して見栄えを良くするというのが非常に少ない、あるいは、目立ちにくい。部分塗装は、手軽でありながら見栄えが格段に良くなる(つまり、効率的にベターな成果が得られる)ので、そういうユーザーが増えていく方がこの分野を豊かにしていくと思う。
とはいえ、これは私なりの好みに引き寄せすぎているのかもしれない。私は基本的に、「商品としてのそのキット、そのキャラが気に入ったからこそ、買って作る」という価値観でやっている。だから、キットの形状から大きく変更したものは求めていないし、自分でそういう新しいものを作ろうとする意欲もほとんど持っていない。その一方で模型制作のスキルだけは多少あるので、塗装を通じてキットをクオリティアップさせられることは知っているし、その工程を楽しむこともできる。
また、現在のガール系モデラーたちの間でも、(部分)塗装による演出は十分意識されている。要するに素肌の血色塗装のことだが、これはこれで「ガールプラモ」というジャンルの特性に見合った独自の進化形態だと言うべきだろう。スケールモデルやロボットモデルの塗装と比べても、独自性のある文化的価値と表現技法を発展させつつあるわけで、それはけっしてバカにしてはいけない。
アニメを一シーズンに6作品も見るのはちょっと大変かな。毎週3時間――再視聴なども含めれば倍加する――というのは、かなりの負担だ。来期はせいぜい4本、できれば3本以下に絞りたい。
というわけで、夏アニメの暫定メモ。例によってanimateのページから。
83タイトルのうち、再放送(4)、特撮(2)、中国アニメの翻訳(1)を含む。2期は14本、3期以上は4本で、続編率23.3%はやや低め。オリジナルアニメは『陰陽廻天 Re:バース』『神椿市建設中。』『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』『新星ギャルバース』『Turkey』『BULLET/BULLET』の6本。
今期はバトルもの(11本)とオカルトもの(8本)がかなり増えてきた。日常の恋愛/ラブコメ/お色気/BLもかなり多い。女性向けは4本。
今期はバトルもの(11本)とオカルトもの(8本)がかなり増えてきた。日常の恋愛/ラブコメ/お色気/BLもかなり多い。女性向けは4本。
それに対して洋風ファンタジー13本(※異世界転生系は6本)と、下がってきた。部活、音楽、スポーツ、アイドル、魔法少女、美食、ミステリ、歴史なども非常に少ない。全体として、ヴァラエティの乏しいシーズンになりそう。正直に言えば、見るものがろくに無い、期待できそうなタイトルが無い。
主人公の男女比は、男:女=6:4くらいで、おおむねいつも通り。
- 狭義(?)の女性向け:『雨と君と』『ミルフィーユ』『傷だらけ聖女』『cocoon』『ギャル』『ずたぼろ』『Turley』『花束』『わたしが恋人に』。
- 男女恋愛/固定カップル:『薫る花』『カッコウ』『デキちゃうまで』。
- 実質的に男性向け=萌え系や女性だらけ:『ゲーセン』『着せ替え』『ばっどがーる』『フードコート』『瑠璃』。
- その他、女性主人公もの:『アークナイツ』『神椿市』『銀河特急』『クレバテス』『サイレント』『CITY』『PANTY』『ネクロノミ子』。
『雨と君と』:早見沙織氏主演。監督の月見里氏は『上野さんは不器用』でも監督経験あり。もとより穏やかな日常漫画なので、破綻のないクオリティは期待できると思うが、しかし原作読者としてはわざわざアニメ版を視聴する意義があるかというと……「早見氏の芝居を聴ける」以外の価値が見出せるだろうか。良い劇伴(BGM)が付いてくれたらいいな。
オリジナル『陰陽廻天 Re:バース』:髙橋秀弥監督は実績の多いクリエイター。ただし、声優陣は今一つピンと来ない。あまり期待はしていないが、第1話は見てみよう。
オリジナル『神椿市建設中。』:近未来ポストアポカリプス魔法少女ファンタジーのようだ。主演級にヴァーチャルシンガーたちを並べているのが大きな不安要素だが、ひとまず見てみよう。柿本監督は『刀使ノ巫女』『BanG Dream!』などを手掛けてきているので、おそらくそういう路線になるのだろう。アイドルものだとしたら、たぶんnot for meになる。
オリジナル『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』。寺澤氏と永瀬氏のコンビでどのような世界になるのか。作画は3Dのようだけど、ひとまず視聴してみる。
『クレバテス』:ファンタジーものだが、やけにキャストが良い。田口監督は実写系のクリエイターで、アニメ監督は今回が初めてとのこと。
『cocoon』:原作漫画は未読だが、手応えのある作品になりそう。
『SAND LAND』:田村睦心氏主演に、小松氏も出演。横嶋監督も面白いことをやってくれそう。
『CITY』:小松氏主演に加えて、後藤邑子氏も参加されるようだ。
オリジナル『新星ギャルバース』:配信オンリーとのこと。SFギャグなのだろうか。ファイルーズあい氏、田村睦心氏、金元寿子氏、田村ゆかり氏、小林ゆう氏、田中理恵氏と、とんでもなく贅沢なキャスティング。監督の大平氏はちょっと珍しいキャリアをお持ちのようで、アニメ界に新しいものを付け加えてくれたらと思う。
『第七王子』2期。レイアウトやタイミングコントロールなどの映像演出はまったく期待できないし、キャストも好みに合わないものが多いが、作画それ自体はきれいで迫力のあるものになるだろうし、ストーリーも面白い筈。
『9 nine』:美少女ゲームのアニメ化は久しぶり。もちろん福圓美里氏、種﨑敦美氏に高森奈津美氏も出演される。大畑監督は、ロボットアニメや『一騎当千』などを手掛けてきた。偶然にも、同じくアダルトゲーム由来の『ぬきたし』も今期放映されるが、そちらは見ない。
オリジナル『BULLET/BULLET』:韓国のクリエイター(監督)と日本のスタッフと米国(Disney)の配信という風変わりな座組の規格。
『フードコート』:おそらく日常駄弁りコメディ。青山吉能氏に早見沙織氏も出演されるので、気楽に視聴するには良さそうだけど、そこまでの余裕があるかどうか……。
『ホテル・インヒューマンズ』:原作既読。アクション要素もあるので、アニメーション化する意義はあると思う。監督はアミノテツロー氏。ヒロインの白浜氏はVIMSの新人声優。
『よふかしのうた』2期は、どこまで扱うのだろうか。原作漫画ベースで最後まで描くなら、おそらくアニメ4クールくらいは必要になる筈。
『渡くんの××が崩壊寸前』:ラブコメのようだ。シリーズ構成は髙橋龍也氏。
ざっとチェックしたところ、
◎確定:『第七王子』『nine』。
○一応見てみる予定:『雨と君と』『神椿市』『銀河特急』『ギャルバース』『クレバテス』『cocoon』『SAND LAND』『ホテル・インヒューマンズ』『BULLET』など(※太字はオリジナルアニメ)。ただし、『雨と君と』は流し見程度になりそうだし、『特急』『クレバテス』『SAND LAND』『ホテル』あたりは脱落の可能性が高い。オリジナルアニメが2本も残れば上々、といったところ。
『ある魔女』主演の青山吉能氏についても、早いうちに実力のほどを再確認しておきたい。夏期の出演作は『ミルフィーユ』(サブ)、『ぐらんぶる』(サブ)、『フードコート』(メイン)、『花束』(レギュラー)なので、うーん、作品の方向性はあまり好みではないけれど、『フードコート』はチェックしておこう。
ファイルーズあい氏は『ギャルバース』(メイン)、『第七王子』(メイン)、『怪獣8号』(2期、レギュラー)、『ポケモン』(メイン、ただしNetflix)、『最近の探偵』(サブ)。
羊宮妃那氏は、『カッコウ』と『着せ替え』。どちらも未視聴作品の2期だし、しばらく間を空けよう。あの濃密な芝居を過剰摂取するのは危険そうだし。
早見沙織氏は、『雨と君』(主演)、『フードコート』(サブ?)、『SAKAMOTO』(サブ、2期)、『花束を』(レギュラー?)。どちらかはキープしておきたい。
悠木碧氏については、『お借り』はnot for me なので『クレバテス』(レギュラー?)しか選択肢が無い。どうしようかなあ……。
田村睦心氏は、『クレバテス』(メイン)、『SAND LAND』(主演)、『ダンダダン』(サブ)、『ギャルバース』(メイン)、『ハイガクラ』(レギュラー?)と、ここ最近は大活躍。夏アニメでも、どこかで聴き続けられるだろう。
笹沼晃氏も『ハイガクラ』に出演されている(サブ)。種﨑敦美氏は『nine』など6本に出演。ゆかな氏は『花子』(サブ)のみ。富田美憂氏は『神椿市』(サブ)。田中美海氏は『ギャルバース』『ずたぼろ』の2本。小清水氏と長縄氏は『盾の勇者』(4期)のみ。沢城みゆき氏は『ゴジラ』『よふかし』の2本。田中美海氏は『ずたぼろ』(レギュラー)。
クリエイターの年齢いじりはやめろとか、特定の都道府県に対するちゃかし蔑視はやめろとか、いろいろ言いたいことはあるのだが、もうきりが無い。かくもtwitterは人の心を歪めるのよな……。
06/07(Sat)
BDタンクMFをひとまずパーツ切り出し。穴だらけ、六角だらけ、どぎついブルー&オレンジというトンデモ造形に関しては、「ヘキサギアの闇に飲まれてしまったテムジンガール」みたいなものと思えば……。
数年前までの私だったら、きっと大喜びでシナイグレーに塗っていただろうけど、現在の国際情勢ではイスラエル軍ネタを使おうという気分になれない(※それなら米軍やJSDFならいいのかよ、という話になるし、もちろんけっして良くはないのだが、さすがに現在進行形で一線をいくつも越えてしまっている組織とは次元が異なる。実際、ロシアものに対しても、開戦以降は出禁の判断を下した模型展などがある)。
装甲パーツの一体化を推し進めてしまっているせいで、塗り分けがほぼ不可能になっているのは辛い。せめてフック部分くらいは別パーツにしておいてくれたらと思うのだが、もうどうしようもない。組み替えは完全放棄して(=塗装剥がれが起きないように)、筆塗りで色を足していこうかな。
オレンジの成形色はさすがにきついので、メタルカラーなどに塗り替えて地味な色調にまとめる方が良さそう。KOTOBUKIYAカラバリの常で、色彩の取り合わせが壊滅的にひどいため、かえって気兼ねなくカラーリング変更できる(※)。いっそ「ブルー(装甲)&シルバー(フレーム)」の2色に絞ってしまってもよいかも。
(※塗装に関しては、私は基本的に原典尊重派なので、カラーリングはたいていの場合、設定画やイラストを踏襲している。そのうえで細部の塗り足しをして、ディテールを明確にしたり、機能性を強調したり、見栄えの良いハイライトを設けたりする。小手先塗装とも言う。)
ともあれ、「タンク」の武装パーツの洗練度合いは、このBuster Dollシリーズの中では飛び抜けて出来が良い。というか、キャラクターごとに武装のクオリティのばらつきが大きすぎ、デザイン的な統一感が無さすぎて驚くくらい(※)。武装面の個人的評価は、タンク(A)、ガンナー(C)、パラディン(E)、ナイト(F)。ナイトもガール部分だけは可愛いのだけどね……。
(※ガンナーとタンクは、武装靴や背面ユニットなどの一部パーツを共有している。ただし、カラバリ版でよりにもよって同じ成形色同士にしてしまったせいで、双方の個性を殺して変わり映えのしないキットにしてしまうという愚行を……。スカートと上着も、カラバリ版では4人とも同じ真っ黒にしているようだ。うーん……。)
腹部も塗装した。しかしおなかにぴったり貼りついているので、セーラー型スク水のようないかがわしさはどうやっも払拭できない。長耳も装着できるし、さては宮藤芳佳の同類なのでは……。ちなみにサイズは、クリアパーツのリング込みで14.5cm。装甲パーツのディテールをひたすら筆塗りでちまちまと。ヒンジやシリンダーやボルトの機能性を見て取りやすくするように、そして六角形をちょっと露悪的に強調するように、それでいてマスキングの手間が掛かりすぎないようにする……というのが今回の制作方針。水性塗料が乾いてからエナメルのスミ入れをして完成の予定。裏側はTAMIYAインシグニアホワイト、表側はCreosフタロシアニンブルー(+コバルトブルー&レッド&ホワイトを適量)をエアブラシ塗装。雰囲気だけは航空機っぽくなったかな……。大まかに吹き付けてから、細部はVellejo「GAME COLOR: ナイトブルー」+ホワイト少量でリタッチ。銀色はVallejo新版「GAME COLOR: シルバー」。
「タンク」の問題点は、ヘアスタイル。横髪がカールして頬の周囲をふっくらと覆っているので、頭部のシルエットを過剰に大きく錯覚させてしまう。そのため、「頭部だけがやたら大きい幼児体型」、「それでいて顔立ちは大人びている」という最悪のコンボで、ものすごくおかしなキャラに見えてしまう。いや、現実には「小柄だが落ち着きのある顔立ちの人」とか「頭部の大きい人」はいるし、それはそれで良いのだけど、ガールプラモとして他のキットと見比べるとかなりアンバランスに映る。首をやや長めにすれば多少はプロポーションを改善できるが、根本的な解決にはならない。
もう一つは、肩パーツの成形色。このカラバリ版では、4キャラとも両肩の回転パーツが素肌色に変更されていて、まるで肩出しファッションに見える。つまり、ノースリーブセーラー服ではなく、まるでチューブトップのセーラー服のような形になっている。あまりにもダサいで塗装したが、デリケートな肩ジョイントなので破損が怖い(※そもそも、ノースリーブセーラー服という時点ですでに致命的なのだが。誰か止めなかったのか……)。
デザインとしては、素体モードでの素肌露出を増やしたいという判断なのだろう。つまり、素体モードでは、この素肌両肩も納得できる。しかし、着衣モードがあまりに珍妙な状態になってしまうのでは本末転倒だろう。例えば「両方の色のパーツを同梱する」といったような対処はできなかったのだろうか。
前髪パーツをもう一個入れていてくれれば、頭部を丸々2つ作れたのに……。
手持ちの武器が何もないというのも、微妙にもどかしい。
というわけで、タンクの武装を大まかに塗装。後はスミ入れをしたら完成かな。
シルバーには、微量のブルーを混ぜてクールな色合いを目指したつもり。青系で色彩感を統一する趣旨もある。ただし、統一感を持たせすぎると、ガール部分の色彩がうるさくなってしまう可能性がある。なにしろイエロー(頭髪)+レッド(リボン)+グリーン(リング)という、なんとも子供っぽい扱いづらいカラーリングなので……緑黄赤って信号機かよ。
むしろ装甲のブルーをやめて暖色系(例えばオレンジやブラウン)でまとめておいた方が良かったのかもしれない。成形色そのものは、黄色-ピンク-オレンジ基調なので(装甲のブルーは影色のようなもの)、グリーンを差し色に使っただけだと考えれば一応筋は通るのだが、いや、それでも。このクリアグリーンはやっぱりひどい
全体の雰囲気次第では、ミサイルを積み込みまくったりさせるかも。
mandrake(マンドレイク)をmandarake(まんだらけ)と見間違えそうになる。
梅田店は非常に大規模な店舗でグッズから古書漫画から同人誌からプラモデルからフィギュアからソフビ人形からコスプレアイテムまで充実しているのだが、ここ数年訪れていない。また一度行っておきたいところだが……。
06/01(Sun)
『To Heart』新版キャストの所感。
市ノ瀬氏:ほとんど聴いたことが無いので分からない。
羊宮氏:オーバースペック。マルチにはもっと下手な純朴な新人声優の方が良かったのでは。
ほたかける氏:サンプルを聴くかぎりでは志保に適任。オリジナル版の樋口氏も凄かったが。
白砂氏:折り目正しい芝居が葵役で発揮されると思う。
長久氏:兵庫出身とのことで、保科の関西弁はネイティヴ。ちなみに久川氏も関西出身だった。
佐藤氏:芹香&綾香の2役。綾香のしたたかさを新人声優が表現しきれるかどうか。
深田氏:英語の発音は……まあ、ツッコまずにおこう。
貫井氏:キャリアはほぼ十年になる方だが、ほとんど聴いたことが無かった。
寺澤氏:PS版準拠のキャラとしては十分良いと思う。小鞠知花との違いを出せるかどうか。
坂田氏:主人公はもっと芯の強い印象だったので、ちょっと意外。
儀武氏:神岸母か! なかなか良いところに来た。オリジナル版は川澄氏の母娘2役だった。
店頭でKOTOBUKIYAのガール「タンク」カラバリを見て、つい米軍機コルセアを連想してしまった。ただ単に「濃いめのプルシャンブルーで丸っこいシルエットだから」というだけの話だが、細部を見てみるとなんとなく航空機っぽく見せられそうな要素もあるので、買って試してみたい。(※タンクなんだから陸上兵器なのでは?とか言わない)
それにしても、検索性の低い商品名だなあ……。
近所のゲームセンターが『ダライアス外伝』を稼動させてくれているので、たまにプレイしに行っている。巨大なイカ型ボスTitanic Lanceを見るたび、『とびでばいん』のラスボスを思い出してしまう。もちろん『ダライアス』の方が元ネタなのだが。『とびでばいん』は、α-アジールもどきやデンドロビウムもどきのボス敵も登場するし、パロディに満ちているのはいかにも美少女ゲームらしい。
模型店のコンテストは無事終了。若者向けの部門が不成立(参加ゼロ?)だったのは悲しいが、子供連れが行くのは三宮よりもむしろハーバーランドとかSunshine Warfだろうしなあ……。
『ブ○ーピ○オド』は、読んでいってどんどん失望していったんだよね……。最初のうちだけはわりと良かったのだけど。つまり、遊び人の高校生が、明け方の青い世界に魅せられて美術を始めたという描写にはきれいなイマジネーションがあったし、男→女のトランス友人もユニークだった。作中の作品群が、おそらく作者の友人たち(?)による実在の習作を貼り込んであって、それが臨場感や切迫感をうまく演出していたというのもある(まあ、奇手だけど)。
しかしその友人をうまく扱いかねたまま別離で終わらせて、美大に合格した後はズルズル落ちていった。1年目の大学祭はものすごく中途半端にサブキャラの空転話だけで終わったし、1回生最後の作品もまったく成長が無く、そして新たに出来た友人の創造的苦悩も「言いたいことは分かるが、それでいいのか?」というものだった。さらに、御都合主義的な説明キャラが出てきたり、それでいて主人公はまるで素人のように無知なままだし、キャッチーな商業主義志向の教員に続いてマッチョな筋トレ教授(!)が出てきたあたりで「ダセえ……」と完全にシラケて見限った。
要するに、美術の面白味や技術的複雑さや迫力をまったく描けておらず、かといって大学生のドラマというわけでもなく、主人公のパーソナリティを掘り下げることもない、ものすごく雑な作品に見えた。特に主人公は、「目先だけを要領よくこなす小手先の器用なタイプだったが、美術の世界では誤魔化しが利かず、自身の未熟さを突きつけられると『あれっ、俺の状況ってもしかしてまずい?』とびっくりして落ち込むが、本質的にはただ驚いただけであってろくに改善も成長もせず、そしてまた次回のハードル(課題など)では付け焼き刃で同じ失敗を繰り返すばかり」という、きわめて不毛で退屈なキャラクターだった(少なくとも10巻くらいまではそうだった)。
さらに最新刊を店頭で見てみたら、なにやら歌○伎町で創作のヒントを掴もうとするらしい。あまりにも激安なネタに、シラケを通り越して驚いた。えっ、そんなチープなところまで行っていたの……。いや、まあ、読んでみたら面白くなっているかもしれないけど。
就寝2時間前は、メールチェックをしないことにしている。精神衛生を保って安眠するため。
すなわち、ハンガー、ヒンジ、シリンダーといった具体的な機能が見て取れるし、プラパーツとしてもスライド金型などを使って意欲的に造形している。凸凹部分も、航空機の着陸脚格納庫のような多層構造として解釈できる余地があるので、うまく塗り分ければポテンシャルを引き出せそう。
いわばメガミ版「グライフェン」のような路線で全体をまとめられたらと、いろいろ構想している最中。
ただし、ガール部分のずり下がりスカートはあまりにもダサいので、腹部まで同色にして目立たないようにするつもり。というか、全身タイツ、良いよね……同シリーズの「ラプター」も良き青タイツ(ボディスーツ)だった。
海外SNSだと、ガンプラ写真を投稿するとわりと受けが良いのが、ありがたくもあり、不思議でもある。どういう事情なんだろうか。
1) シンプルに、作品に対する好意的リアクションという可能性もある。クオリティや需給バランスは無関係かも?
2) 潜在的に、格好良いロボットプラモに対する需要が大きいのかも。そもそも現地での製品供給が乏しいという問題もある。また、海外はスケールモデルが優勢なので、ロボットやガールプラモは模型展などでもなかなか見かけないのかもしれない。
3) プラットフォームの問題かも。マイナーSNSだとガンプラ写真もあまり流れてこないので、稀少性で注目を集めやすい。もちろん、潜在的にはガンダムアニメそのものは知名度が高いのだが、ガンプラは滅多に目にしないという人も多いだろう。
以前も書いたように、日本のガンプラ系モデラーたちが海外に進出する、つまり作品を持っていって模型展を開いたりSNSで情報発信したりするのは、試みる価値のある大きな鉱脈かもしれないと常々思っている。
それだけでなくガールプラモも、少なくともオタク系の場所ではけっこう注目してもらえるが、そちらは日本よりも中国メーカーの方が進出していきそう。
ホラーやオカルトものの魅力は、異常な存在や非日常的な現象の特別さに大きく依存していると考えている。言い換えれば、怪奇現象や恐怖現象の描写は、いかにフィクションの中であっても、あまり過剰に繰り返されるとその根本的な存立基盤が破壊される。つまり、超自然的な現象の怖さが薄れる。とりわけ、複数の作品の間でネタ被りをしてしまうと悲惨で、「あー、これは以前に見たやつだ」と冷めてしまう。
これはあくまで私見なのだけど、このような考えからして、ホラー漫画やオカルトものの連載を同時に読むのはせいぜい3~4シリーズくらいに限定するようにしている。もちろん、吸血鬼コメディなどは別枠だし、ホラーっぽい新規作品も手に取るようにしているが、長期的に連載に付き合うのはほんの少数のタイトルに絞り込んでいる。