ガールプラモ「星花・百合(Starflower Lily)」について。
核誠治造(Earnestcore Craft)企画、和模线(和模線、Hemoxian)製造による。「rosado project」は、第1作と第2作は可動フィギュアとして発売されたが、この第3作は和模線によりプラモデルとして発売された。発売はおそらく2025年。同年に日本でも発売された。
塗装について。
ブラック:メタルブルーブラック。
ライトグレー:クールホワイトできれいにした。一部に青いグラデーションを掛けた。
ライトブラウン:ターコイズグリーンに塗り替え。
ダークブラウン:ほぼそのまま(リノリウム色で塗装)。
頭髪:パールコートのみ。
その他、各部のリベットなどをシルバーで筆塗り。スミ入れも施した。
キャラクター本体。脚部の細長さもあって、頭頂高は約20cmにも及ぶ。頭部は「素顔」「仮面」「炎上」の3個を作り、磁石で頸部とつなぐ形。ただし、マグネットを使わなくても、顎だけで保持することも一応可能。胸部も、素肌版とメカ版の2種類を交換できる。3種類のフェイスは、いずれも眼球可動式で、自由に視線を作れる。白い角も、多少可動する。左目から炎を発している頭部。赤い炎は偏光メッキ塗装が施されており、キラキラと複雑に輝く。ただし、基部のクリアグレーの炎パーツは無塗装なので、パールコートを吹いておいた。また、仮面のヒビにもスミ入れを施してある。武器類は、約40cmの長尺ランスと、同じく長大なライフル、花のように広がる基部ユニット(スカートにもなる)、そして小さめの盾。プラ素材は、関節部のPOM素材(ダークブラウン)やアルミパイプを除き、基本的にABS製。ゴールドなどはランナー塗装済みパーツ。スカートを装着した状態。ゴールドパーツは、クリアオレンジパーツを使うこともできる。ただし、スカートを装備させるには、ヒップの外装パーツを外す必要がある。なお、重量感のある台座も同梱されており、ラチェットジョイントとバネで自由な角度に固定できる。上半身のクローズアップ。ボディも四肢もほっそりした特異なプロポーションと、大ぶりな球体関節めいた股関節が特徴的。上述のようにPOM関節なので、細くても頑丈。肘は二重関節で180度曲げられる。脚の内部フレームは、膝の曲げ伸ばしに合わせて装甲が連動スライドする構造が仕込まれている。膝を曲げても隙間が露出しないし、そのおかげで内部にスペースを設けられており、膝は180度まで曲げられる(※左記写真の湾曲した部分に注目)。ライフル+基部ユニット+花弁パーツを組み合わせて、乗り物のように変形させることもできる。ピンはそれなりに太いので安全に抜き差しできるが、しかし折れたらおしまいだし、クリアパーツのピンもあるので、扱いには気をつけたい。組み立て説明書やパッケージアートでも、このような形で騎乗させている。ただし、固定ピンなどは設けられていないので、ただバランスを取って乗せるだけ。長さは約40cm(雄しべも含めれば47cm)。騎乗状態の写真。胸部のクリアオレンジは、クリアブルーのパーツを使うこともできる。側面寄りで撮影すると、花弁が密集したユニットの立体的な造形美を味わえる。花弁は15枚(プラスアルファ)もあり、POMジョイント(※ボールジョイントもある)で多少可動する。見下ろされる構図で。リベット部分には、ファレホ(新版)シルバーで色を乗せてある。ちょっとしたアクセントになるし、メカ感も増すのが良い。マーク類などのデカールも同梱されているが、今回は造形を楽しむことを重視したのでデカールはほとんど使っていない。発火フェイスを使うと、彩りが増してさらに華麗な雰囲気になる。ランスだけなら、片手でもなんとか保持できる(※POM関節の固さに加えて、ちょっとした保持機構でホールドできる)。側面から。胸部のエメラルドグリーン塗り替えも、花弁のブルーグラデーションも、わりと上手く行ったと思う。俯瞰構図と仰角構図で。最後にネタ画像サイズ比較をば。グランデ「アーキテクト」は高さ約27cmで、一般的なサイズのMD「赤ずきん」は約14cmなので、このキットの派手な空間的広がりがいかに異例であるかが分かる。ただし、ボリュームそのもので言えば、MD「シタラ:ガネーシャ」やSUYATA「アルテミス」の方が上だと思う。