2017/11/11

旧PC復旧

  旧PCの修理(主にHDDの交換)。


  11/09
  というわけで、先月まで使っていた旧PCを解体してみた。一体型デスクトップを分解するのは初めてだが、1時間ほど掛けてなんとかHDDを取り出せた。
1) これでHDD載せ換え(とOS再インストール)に成功して、なおかつ故障の原因がHDDのみであったならば、新品HDDを備えた実用PCを取り戻せることになる。必要なアプリケーションも調達可能なので問題ない。
2) もしも「HDD載せ換えに失敗した」または「HDD以外の箇所も壊れていて私には修復できない」としても、2010年代PCに対する分解と検証の経験は得られる。いったんは諦めたPCだから、完全に壊れたとしても惜しくはない(損にはならない)。
3) 旧HDDを取り出せたので、外付けHDDとして直接データを取り出せる可能性が高い。HDDの寿命は短いだろうけれど、取り漏らしたデータを全てサルベージできるならば十分。同じようなことは以前にも実行したことがあるので大丈夫だろうし、外付けHDDケースならばほんの数千円(安価なものは2000円台からある)なのでコスト面の負担も小さい。

  ついでにメモリ増設もしようかと思ったけど、そこまでする必要は無い(不足は無かった)し、まずは修復可能かどうか確認しなければいけない(故障箇所を確定する必要がある)ので、ひとまずはHDD交換のみに集中する。
  使われていたのはSeagateの7200rpm: 1TB(Barracuda, 7200.12: ST31000524AS)。これと同等程度の製品を買うならば、費用もあまり掛からないだろう。

  それにしても、長年付き合ってきたPCの外装を剥がして内部構造を覗き込み、あまつさえその主要臓器を剔出してしまうというのは、なかなかにレッツ背徳な感情を覚えた。

中身はこんな感じ。DVDドライブも不調だったので再インストールのために交換しておきたかったけれど、残念ながらうまく外せなかった。/DVDドライブの右上の空間にはファンが設置される。普通のファンのような形状だが、下と左右を閉じて上だけが空いており、空気を強引に上側に吹き上げるという風変わりなタイプ。



  11/10

  返金対応して下さった梅田Ydbsの担当さんはたいへん丁寧な方だったので、感謝の意を込めて返金額の一部をその場で使ってしまおうと1/350ダンケルクをレジに持って行ったら、商品の値札から4000円ほども値引きされた額になっていて、申し訳なさが募ったのでもう少し映像ディスクを買い足して、満足しつつ帰宅した。
  HDDも、予想よりかなり安価に購入できた。これがうまくOS再インストールできればいいが、もしも失敗したとしても外付けバックアップ用ストレージとして使えばいいのでいずれにしても損にはならない筈だ。

  HDDを載せ替えて初期化したら、旧PCが無事に復旧できてしまった。掛かった時間は3時間ほど。セキュリティソフトやOfficeソフトの利用権は確保できているし、各種メディアの安定享受という点では、この旧PCに戻った方が良いのでは……。

  問題点、懸念要素、予想外の事態としては:
- HDDは新PCでフォーマット&パーティション設定をしていた(2TBを600GB/600GB/600GBにしていた)が、hpの初期化設定によってパーティションが再設定された(C:1.8TB/D:12GB)。Dドライブはリカバリーデータの領域で、ユーザーが動かせないので、Cドライブを切り直すこともできない。まあ、これは仕方ないし、不便や危険が生じるわけではないので問題無い。
- HDD以外に故障が及んでいた可能性も考えられる。そうした故障箇所が顕在化した場合は、私の手では修理しきれない可能性がある。また、そうした故障が即時かつ致命的に発生する可能性もあるので、やはり安全性の点では不安が残る。
- OSから何から、2011年(だっけ?)時点のヴァージョンに巻き戻ってしまっているので、必要なものをきちんとアップデートしておかなければいけない(動作上も安全上も必要)。

  ともあれ、HDDを新品に取り替えて、しかも1TBを2TBに増量できてしまったわけだ(※ただし実際にはその半分、500GB強しか使っていなかったから、それほど嬉しくはない)。スペック面でもさしあたり不満の無い出来だったから……慣れ親しんだ旧PCに戻っちゃおうかな。
  こちらの新PCは、万一の時のための予備としてキープしておくことにしよう。結果的には20万円ほどの不要な支出になってしまったわけだが、「予備確保」、「最新OS体験」、「自前修理体験」等々に役立てられたと考えれば、許容できる程度のものだ。旧PCも、せいぜい2年くらいしか使えないだろうから、その時のために確保していると考えよう。いやまあ、2年後のPC事情と私生活の状況がどうなっているかは分からないけど。

  というわけで、新PCはいったん電源を落として、旧PCの再構築を試みてみよう。もしも不具合が出てくるようならば諦めるしかないが、旧PCの安定環境を蘇らせることができるならば当分の間幸せなオタクライフを取り戻せる筈なので、とりあえず挑戦してみよう。



  11/11
  状況および作業の覚書。
  Windows Updateが大量にあったので全て一気に更新するようにしたら、更新チェックとインストールに何時間も掛かり、しかも再起動時の「更新プログラムの構成」に失敗し、さらに元の設定に復帰するプロセスも失敗した(何十分経っても完了しない)。やむを得ずいったん電源を落としたが、危なっかしいのでリカバリを掛けてあらためて初期状態に戻した(いまここ)。Windowsの通常動作それ自体は、さしあたり順調。

  まずはwindows updateを少しずつ進めていくことにしよう。「重要な更新プログラム」だけで130個以上あるが、大半はセキュリティ関係の更新なので、無視はできない。ひととおり成功したら、セキュリティソフト→ブラウザ導入(IE9[!]のままだと出来ないことも多い)、そして、必要なソフトウェアやデータファイルを順次導入していこう。

  ファンの音がちょっとうるさくなった。埃は払ったのだが、払いきれずにかえって内部に入り込んでしまったのかもしれない。規格の合うものがあれば、新品の静音ファンに交換してもいいかも。これも、windowsの環境が安定構築できたら早いうちに対処してしまおう。

  それにしても、誕生日をこんな形で過ごすことになろうとは……。

  読書しつつ、3時間掛けてMSの更新プログラムをひとまず全部処理した。もう大丈夫かな。
  OS再起動は20回以上掛けている。

  5時間掛けてようやくひととおりの環境を取り戻した。このPCでは、新たにインストールしたソフトウェアが何か悪さをしないかぎり、サウンド面の問題も生じない筈。

  光学ディスクドライブを認識しない……。どうやらDVD/BDドライブに同梱されていたメディア作成ソフトが未署名のドライバーを使用しようとしてOSから拒絶されていたのが原因のようだ。アンインストールしたら解決した。これでは円盤を焼けないが、めったに使わない機能だし、我慢しよう。もし必要が生じたら、データだけを別のPCに移してそちらで焼けばいいし。

  ATOKの設定は、「キー操作はATOK標準」、「入力モード表示はしない」、「入力支援は有効にしない」、「推測候補は5文字以上(offにしてもいいくらいだが)」、「カタカナ語英語辞書、日本語英語辞書はoffにする」といったあたり。

  さて、ひととおりの設定が済んだので、最後に――最初にすべきだったか?――サウンドチェックをして、問題が無ければ新PCから再びファイル群を戻そう。手間も知識も要らないが、ひたすら時間だけが掛かるプロセスだ。音響再生については、以前と事実上同一の環境なので、問題が生じる筈は無い…と考えたい、そうあってほしい。

  CDからBDまでいろいろ試したが、バックグラウンドで重い処理などをしていても今のところノイズはまったく発生しない。一安堵。

  ただし、重い処理をするのには、こちらのPCは少々パワー不足を感じることもある。その点、さすがに最新機種の動作は安定していた。メモリ(4GB)も現状ではさしあたり不足は無いし、最新機種でも4GBどまりのものも多いが、7割以上メモリ占有されている状況もしばしばなので、出来れば8GBあると安心だろう。



  11/13
  冷却ファンは、三方を塞いで真上の放熱柵へ空気を吹き上げる形状。一体型PCに特有のかなり特殊な設計なので、汎用ファンでは代置できそうにない。
  1)このままにして、多少のファン音は我慢するか(現状は確保できるが、改善もしない)。
  2)お掃除を試してみるか(改善するかもしれないが、失敗したら目も当てられない)。
  3)適当なファンを購入して改造するか(失敗に気づかないと、最悪で熱暴走を引き起こす)。
  4)適合するファンを探すか(時間が掛かるし、見つかる保証も無い)。
失敗してもリカバリーできるように慎重に振舞うならば、「4)適当なファンを探し、適合するものがあれば使用し、3')そうでなくとも使えそうなものがあれば改造して使ってみて、1)それで不具合があれば元のファンに戻す」という対処が良さそうだ。

  数日間使っていてファンの音は気にならないので、このままでもいいかもしれない。少なくともヘッドフォンで音楽を聴いている最中は、ほとんど気づかないくらいだし。