2026年8月に読んだ漫画の雑感。主に単行本新刊について。
●続刊等。
mmk『となりの席のヤツがそういう目で見てくる』第6巻(86-102話)。花火祭からビーチ遊びへ。おおまかに言えば、「からかい」系の眼鏡女子と犬系な美形男子の恋愛未満なライトフェティッシュシチュエーションコメディなのだが、頭身高めのキャラクター造形なので色っぽいムードがあるし、二人それぞれの視点を使い分ける(対比させる)ことでトリッキーなドラマを作り出しているのも良い。
| 企画成立。出版社、TV会社、アニメ制作会社などが持ちかけて、製作委員会を作れたら成立。実際には、社内の個人レベルで動き出すこともわりと多いようだ(馴染みのTVプロデューサーとアニメ監督が、「次はあの作品をやりましょうよ」「良さそうですね」といった感じで)。この時点で、企画の予算規模もほぼ決まっているだろう。基本的には、OPムービーにクレジットされているのが中核スタッフと見做してよいだろう。 |
| 組織化。現場レベルでは、アニメ制作会社、プロデューサー、ディレクターを中心に、作画監督、脚本家、そして原画/動画スタッフ、作曲家、歌手などを集める(広報、放映、海外交渉なども別途動く)。ただし、監督レベルでも、企画の大枠が固まった後で、雇われディレクターとして投入される場合はあるようだ。放映時期(〆切)なども決めていく。 |
| 内容の大枠。監督、脚本家(シリーズ構成)、プロデューサー、原作者などが協議して、まずは全体的な方向性を決める。シナリオについても(どこまで進めるかなど)、これらの協議の中で決める。オリジナル作品の場合は、監督などのコアメンバーの間で方向性を決めていく(※ものによっては、当初のアイデアから大きく変更される場合もある)。必ずしも脚本家がリードするわけではない。キャラデザや衣装ディテールなども、この段階で確定される、各種設定や背景ロケハンなども同様。 |
| 各話の制作。各話のコンテ/演出/脚本/作監などが割り振られ、それぞれ作業を進めていく。個々の話数でどのような内容を扱うかも、事前に定められている。各話の内容をコントロールするのが、監督の仕事(シナリオの整合性を確保したりする)。 |
| 脚本:まずは脚本家がシナリオを提出する。ただし、それが確定稿になるわけではなく、それに沿って絵コンテを構成していく中で、台詞を取捨選択したり、脚本家と相談して変更したり、かなり柔軟に処理されるようだ。 |
| 絵コンテ:これは映像の青写真のようなもの。全体進行や画面レイアウトを、24分の尺に収めるように作る(OP/EDを別とすれば21分程度)。絵コンテをベースにして(あるいは絵コンテそのものを精密に作って)、厳密なタイムシートにする。この段階では、手書きのコンテ用紙であることが多いようだ(※よく知らない)。絵コンテで台本が確定した時点で、他言語版への翻訳も進められる筈。 |
| コンテに沿って、まずは静止画としての原画を、カットごとに作成する。作画監督が全てチェック(必要に応じて修正)して、統一感とクオリティを確保する。この段階では、色のガイドの付いた線画の状態。ものによっては、3Dモデルを利用する場合もある。 |
| 原画をベースにして、それを動画にしていく。つまり、絵の動きをつけるように、枚数を増やしていく。原画は、カットの始めと終わりの絵であることが通例なので、その間の動きを埋める枚数という意味で、動画パートは「中割」とも呼ばれる。動画の滑らかな変化を表現するために、紙の手書きを使うこともまだある……のか? フルデジタル化している制作会社も多いと思うけど。 |
| 線画レベルで映像がひとまず完成したら、それに着彩していく。この段階では、完全にデジタル化されている筈。色彩設計の担当者があらかじめ細かく色を指定して、それに沿って彩色していく。 |
| 背景作画。建物の内装や風景シーンなどは、専門の美術設計が付いたうえで、動画とは分業制作されることが多いようだ。背景専門または背景特化のスタジオもある。 |
| 撮影処理。全体の映像がひとまず出来たところで、最後にCGでエフェクトを付けたり、ぼかしを入れたり、ライティング(光の明暗などの演出)を施したりする。これは、セル撮影に倣って「撮影処理」と呼ばれているようだ。ここまでで映像としてはほぼ完成。現代のデジタル環境では、この撮影処理パートの表現上/演出上のウェイトが増していると思われる。 |
| 映像制作と平行して、BGM(劇伴)や声優の音声芝居も入れる。声優のアフレコ(映像に声を当てて芝居をする)は、早ければタイムシートや線画の段階で行われることもある。声優ラジオの発言でも、多くの場合は原画段階(口パクが判別できるくらいの線画状態)だが、完全に彩色済みの映像にアフレコすることも稀にある、というくらいのようだ。声優の芝居については、基本的には音響監督がコントロールしつつ、監督も収録現場に同席するのが通例のようだ。脚本家は、いたりいなかったり。居合わせていれば、台詞のニュアンスなどについて説明したりフォローしたりすることが可能だが、実際には脚本家無しで音声収録する方が普通のようだ(?)。他言語版の収録も、同様に行われる。 |
| ダビング。劇伴(BGM)は、作曲家に別途発注されている。「夕方のシーン」「バトルシーン」「ロマンティックなシーン」のような感じの指定だろう。基本的には音響監督が、映像に合わせてBGMや効果音を付ける。音量バランスなども調整する。 |
| その他、細々した編集を経て、最終的に視聴覚データが完成する。指定された形で放映/配信される。 |