2025/06/07

2025年6月の雑記

 2025年6月の雑記。

 06/15(Sun)

 漫画、模型、CDなどの趣味費用については、毎月一定額を下ろして店頭現金払いで扱うようにしている。主な理由は「カード類を使わないようにする(プライヴァシー考慮も含めて)」、「可能なかぎり店舗にお金を落とす」、「濫費を防止する」の2つだが、今のところは円滑に維持できている……のだが、今月はまだ半ばなのに、残金が、残金がもう……ウボァー


 海外(英語圏など)のアニメ界隈は、日本語圏よりも上質かつ大量のオンライン情報が揃っているのでは……と思う。定量的な比較などはできないが、とりわけアニメに関する掘り下げた分析的批評サイトや視聴サポートサーヴィス(視聴リストなど)が充実しているようだし、漫画作品に関するまとまった刊行情報も、草の根レベルで整備されている。

 日本語圏だと、
・せいぜいwikipediaくらいで、それより詳しい情報はなかなか見つからない。
・掘り下げた分析記事が極端に少ない(※娯楽的なネタ記事は多い)。
・周辺的なサーヴィスも、公式や通販などに大きく依存している。

 最新のアニメや漫画について、きちんとした裏付けのある批評記事を、迅速かつ定期的に掲載していくというおそろしく活動的で生産的なジャーナル的サイトがいくつも存在するのは、正直に言って羨ましい。
 もちろんこれは、様々な事情があるだろう。考えられるのは、例えば「英語圏≒全世界なので、参加している人口規模は日本人オタクよりも多いかもしれない(とりわけ、上澄みのマニア層は日本よりも多い)」。「社会や政治と絡めた多角的な批評行為が、(日本ではほぼ失われたが)海外ではそういう姿勢が生き残った」。「技術的にも、大学の映像学などの知見を援用できる(そういうアカデミックな分析のできる人材が日本よりもはるかに多い)」。等々。

 日本のオタクたちは、ものを調べなくなったよね……(私自身も含めて)。あるクリエイターの新作がリリースされたら、作者の旧作をきちんと掘り返して、周辺人物や当時の時代状況まで視野に入れて、丁寧な実証とともに大掛かりな展望を作り上げる。そういうことをやるマニアがいなくなって、あるいは、目立てなくなって、ただSNSで「ちょっと噛んで吐き出す」だけの感想をシェアするばかりになっていった。
 私自身、何人かの漫画家について継続的に読みつつ、インタヴューなどの関連資料も集めて情報を組織化し、それをまとまった形で作家論として書くくらいまではやっていた(……以前は、ね)。アニメやゲームについても、特定の技術的アプローチを構築しつつ、それを表現論(演出論)として結実させられるような作業もやっていた(……中途で止まってしまったけど)。
 そういった、私(たち)がやろうとしてきたこと、やろうとして貫徹できなかなったことが、グローバルな世界で実を結びつつあるのは、嬉しくもあり、また悲しくもある。

 いや、もちろん、一括りに「海外」と言っても内実は多様で、その大半はやはりカジュアルな享楽的消費者だったり、ただ素人的に楽しむばかりでアウトプット(自分なりの定見)を作り出すには至らない層だったり、SNSで叫んだりコミコンで騒いだりする人々だったりするだろう。
 しかし、本格派の上澄み部分については、日本語圏に劣らないどころか、ものによっては、「このテーマについてこれほど精密に渉猟分析した記事は、日本ではまず現れないだろう」と感嘆させられるようなものに出会える。……やはり、羨ましいし、忸怩たるものがある。

 ほんの一例を挙げると、GGシリーズの「ブリジット」について、
 原作上の描写を正確に――たぶん正確だと思う――整理しつつ、00年代以来の制作サイドの証言や当時の受容史も掘り起こしつつ、そして最新作に至るまでのキャラクター像の変遷とその意義を緻密に跡付け、そして筋の通った視点から公平かつ明晰な展望を示している。これほどのクオリティの記事は、日本語圏でも(あるいは、日本語圏では)なかなか目にすることができないだろう。

 というわけで、日本語圏のオタク界隈も、あらためて知的で公平な――いわゆる第二世代的な――生産性を取り戻していってほしいのだが……。

 日本語圏≒日本人オタクたちの共同体が、今後どのような位置を占めることができるのか。つまり、日本のアニメや漫画が、もはや日本「固有」のものではなく、ただ単に日本「発」であるにすぎず、グローバルに享受されている状況下では、日本のオタクたちの受容史の文化的蓄積はただのワンオブゼムになっていくだろう。
 言い換えれば、日本のオタクたちが、「たまたま母語で大量の作品を最速享受できる大規模な集団」であるにすぎず、そこから自分たちでは何も批評的なものを生み出せず、自分たちの閉じたコミュニティの中でじゃれ合っているだけで、他の文化圏との間でろくに交流もしないままであるならば、私たちにはもはや何の優越性もなく、そして他言語/他文化/他地域の趣味人たちから尊重も尊敬もされないだろう。いや、べつに尊敬されなくてもいいのだけど、国際的に見て「せっかく恵まれているのに役に立たない、つまらない集団」になってしまうのは悲しい。そうなっていく可能性は高いのに。
 日本(のオタク)たちが、なまじ人口規模が大きくて内部だけで自足できてしまったのも、上記のような閉鎖性をもたらした一因だろう。また、10年代以降の過剰なSNS依存も、国際平均を大きく上回っており、換言すれば、その場限りの言いっぱなしや注意散漫な実況コメントに最適化してしまい、腰を据えた慎重な言論の場を作ることに失敗してきたということでもある。良くないよね……そして、もったいないよね……。


 やっぱり『Armour Modelling』誌は駄目だわ……。グラビア表紙なんかにするなよ……。航空機模型誌の『Scale Aviation』も同じことをずっとやっているし、模型雑誌界隈に鈍感マッチョ気質が蔓延ったままなのはガッカリする。
 ただし、模型展示会イベントに参加してみるとほとんどは落ち着きのある礼儀正しい男性ばかりなので、たぶん雑誌編集部界隈だけが特におかしいのだと思う。隣接領域でいうと、モデルガン雑誌もひどい。
 スケモ総合誌『Model Art』と艦船模型誌だけは今のところ健全だが、ただ単に艦船模型はグラビアを入れる余地が無いというだけのことかもしれない。もしも仮に、例えば水兵服や水着のグラビアシリーズが始まったとしても驚きはしないだろう(※悲しみはするけど)。


 京都人でなくても、「そうだ、飲み物でも持ってくるよ」「いや、ああ、もう帰るわ」くらいのコミュニケーションはしている筈だし、「京都人=底意地が悪い」というのは地域的偏見そのものなので、ああいうのをネタにすべきではないと常々思っている。


 今後の政治状況では「参」の字が最も破壊的な存在になっていくかもという危惧をずっと抱いている。Nの字のように属人的なセンセーショナリズムで頼るのでもなく、維の字のような旧弊的な体質を引きずることもなく、一見クリーンな主張と邪悪な反科学的思想の両面を巧みに使い分けながら粛々と組織立って若年層を大規模にカルト的主張へ引き込みまくっている手腕が、上手すぎて怖い。現在でもすでに単なる泡沫政党を脱して独自の勢力を確立していると言わざるを得ないし、長期的に見ればいよいよもって政治的に危険な状況だ。合理的な手段を冷静に遂行できる組織的カルトって、最悪よね……。どのような人的背景、いかなる財政的基盤、どんな組織構造で動いているのかを明らかにして、全力で対策していくべきなのでは……。


 『たまこまーけっと』のデラ・モチマッヅィ君に倣って、「デラ・ナヅアッヅィ……」と漏らしたくなる気温。


 海外mastodonサーバーのアカウントでは、フェミニズム志向の女性主人公漫画を積極的に紹介しているかと思えば、おとこのこ趣味じみたスケールモデルや美少女フィギュアやガールプラモの写真も投稿し、また日本オタク史や東アジア政治にも言及する一方で、近所のきれいな花々の写真も撮っていて、さらにアニメの映像学的批評もするし、美少女ゲームやSTGも語ることがある……おそらくアイデンティティ不明な怪人物に見えているだろうと考えると、いろいろと申し訳ない。
 でも、まあ、私自身としては、そういった趣味関連の話題を気兼ねなしに投下することができて、そしてたまに☆のリアクションなどをいただいているのは、ちょうど程良い温度感で居心地が良いのよね……。ただし、あまり邪魔をしないように連投は控えているし、オタクの本場に暮らす者として自慢げに振る舞ったり威張ったりしないように(そう見えてしまわないように)努めている。




 06/10(Tue)

「Buster Doll: タンク(Midnight Fang)」がようやく完成。全体のメカニカルな雰囲気を強調するように手を加えた。当初想定していたよりも良い感じになったので満足。
全身を前と後ろから。キット成形色のオレンジは全てメタルカラーで塗りつぶして、「地味でごつい」テイストを目指した。各部の干渉が激しく、このままではろくに動かせないが(特に足首は致命的)、「タンク」を自称しているからこれでいいのだろう。
メカ脚部はちょこちょこ塗り分けた(※元は単色の一体パーツ)。せっかくシリンダーのモールドがあるのだから、単色のままにしておくのはもったいない。素肌の足首がチラ見えするのはちょっと格好悪い。
パッケージのサンプルと比べて。たしかに、もうちょっと明るいブルーにする選択肢もあったのだが(※その方がメカディテールを見て取りやすくなったただろう)、今回は色調の統一感を優先した。
変形3態。フルアーマーから、軽装状態(メカ耳やメカ靴に変えられる)、そして素体モード。腹部を素肌色→ブラック(衣服の色)に塗り替えるとこんな感じになる。さらにセーラー&スカートを外したタイツ姿にもできる。

 素体部分は赤-黄の暖色系のトーンで、装甲の青は寒色系。そして双方をつなぐジョイントはグリーン。連続性と色彩的コントラストを明確化するのは、ひとまず成功しただろうか。素体(制服)のブラックと、装甲(裏地)のホワイトも、対比的になっている。
 米軍機モティーフのためにデカールも調達してあるのだけど、これ以上ディテールを追加するとうるさくなってしまうので断念した。ミサイル装備の件も、キット本体が対以下装備に耐えられないと判断し、プラン放棄した。なにしろ関節部は緩くて保持力が足りないし、可動範囲も狭すぎるため、これ以上何かを組み込もうとしたら全体がバラバラに崩壊しかねないと思われた。
 まあ、これはやはり「パーツを自由に組み替えてナンボ」のキットなので、いろいろガチャガチャとアレンジして楽しむのが正道なのだろう。ただし私はそういうのは苦手なので、「基本イメージどおりの形状を再現して、シンプルな仁王立ちのまま、重量感や密度感を味わえるガール立体物であれば十分楽しい」というアプローチになっている。

 「タンク」の3mm接続穴は、手首2*2、上部装甲14*2、背面ユニット18、メカ脚部14*2で、最大72個にも及び、さらに接続用の凸パーツもある。もちろん、これら全てを同時に使い切れるわけではないし、装甲背面はろくに使えないし、載せすぎると荷重に耐えられなくなるし、美意識としても穴ボコ過剰はみっともないと思うし、かといって穴をいちいち塞ぐのも大変だが。ガール一つに、よくもここまで接続ポイントを仕込んだものだという意味では感心する。FAGグライフェンのことも思い出す。

 私の写真は、レイアウト重視で一部だけを極端に切り出すこともあるし(※一般的なモデラーではあまり目にしない)、またその一方で、格好良さをほとんど求めずにひたすら説明的で証明写真のように味気ない撮影をすることもある(※これもモデラー的な思い入れとはずいぶん異なる)。いささか風変わりなスタイルだが、「見栄えの良い模型撮影」だけではなく「写真そのものとしての自立性」もちょっとは考慮して、なんとなくこうなっている。

 「ティターンズブルーは安易に格好良くなってしまうので極力控える」というポリシーでいるのだけど、ついついそちらに近付いてしまう。今回も、フタロシアニンブルーをちょっとだけ濁らせてシックな方向にしたら、ティターンズっぽくなってしまった。元々はコルセア風を目指していた筈なのに。
 ティターンズに金髪日焼け肌のキャラはいたかな……あっ。


 ガール系モデラーは二極化しているという印象がある。一方は、無塗装でkawaiiポージングを楽しむ路線。もう一方は、オリジナリティ重視で独自カラーリングや派手なミキシングを追求するアプローチ。両者の間の中間層、つまり、程々に塗装して見栄えを良くするというのが非常に少ない、あるいは、目立ちにくい。部分塗装は、手軽でありながら見栄えが格段に良くなる(つまり、効率的にベターな成果が得られる)ので、そういうユーザーが増えていく方がこの分野を豊かにしていくと思う。

 とはいえ、これは私なりの好みに引き寄せすぎているのかもしれない。私は基本的に、「商品としてのそのキット、そのキャラが気に入ったからこそ、買って作る」という価値観でやっている。だから、キットの形状から大きく変更したものは求めていないし、自分でそういう新しいものを作ろうとする意欲もほとんど持っていない。その一方で模型制作のスキルだけは多少あるので、塗装を通じてキットをクオリティアップさせられることは知っているし、その工程を楽しむこともできる。
 また、現在のガール系モデラーたちの間でも、(部分)塗装による演出は十分意識されている。要するに素肌の血色塗装のことだが、これはこれで「ガールプラモ」というジャンルの特性に見合った独自の進化形態だと言うべきだろう。スケールモデルやロボットモデルの塗装と比べても、独自性のある文化的価値と表現技法を発展させつつあるわけで、それはけっしてバカにしてはいけない。


 アニメを一シーズンに6作品も見るのはちょっと大変かな。毎週3時間――再視聴なども含めれば倍加する――というのは、かなりの負担だ。来期はせいぜい4本、できれば3本以下に絞りたい。

 というわけで、夏アニメの暫定メモ。例によってanimateのページから。
 83タイトルのうち、再放送(4)、特撮(2)、中国アニメの翻訳(1)を含む。2期は14本、3期以上は4本で、続編率23.3%はやや低め。オリジナルアニメは『陰陽廻天 Re:バース』『神椿市建設中。』『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』『新星ギャルバース』『Turkey』『BULLET/BULLET』の6本。
今期はバトルもの(11本)とオカルトもの(8本)がかなり増えてきた。日常の恋愛/ラブコメ/お色気/BLもかなり多い。女性向けは4本。
 それに対して洋風ファンタジー13本(※異世界転生系は6本)と、下がってきた。部活、音楽、スポーツ、アイドル、魔法少女、美食、ミステリ、歴史なども非常に少ない。全体として、ヴァラエティの乏しいシーズンになりそう。正直に言えば、見るものがろくに無い、期待できそうなタイトルが無い。

主人公の男女比は、男:女=6:4くらいで、おおむねいつも通り。
- 狭義(?)の女性向け:『雨と君と』『ミルフィーユ』『傷だらけ聖女』『cocoon』『ギャル』『ずたぼろ』『Turley』『花束』『わたしが恋人に』。
- 男女恋愛/固定カップル:『薫る花』『カッコウ』『デキちゃうまで』。
- 実質的に男性向け=萌え系や女性だらけ:『ゲーセン』『着せ替え』『ばっどがーる』『フードコート』『瑠璃』。
- その他、女性主人公もの:『アークナイツ』『神椿市』『銀河特急』『クレバテス』『サイレント』『CITY』『PANTY』『ネクロノミ子』。

 『雨と君と』:早見沙織氏主演。監督の月見里氏は『上野さんは不器用』でも監督経験あり。もとより穏やかな日常漫画なので、破綻のないクオリティは期待できると思うが、しかし原作読者としてはわざわざアニメ版を視聴する意義があるかというと……「早見氏の芝居を聴ける」以外の価値が見出せるだろうか。良い劇伴(BGM)が付いてくれたらいいな。
 オリジナル『陰陽廻天 Re:バース』:髙橋秀弥監督は実績の多いクリエイター。ただし、声優陣は今一つピンと来ない。あまり期待はしていないが、第1話は見てみよう。
 オリジナル『神椿市建設中。』:近未来ポストアポカリプス魔法少女ファンタジーのようだ。主演級にヴァーチャルシンガーたちを並べているのが大きな不安要素だが、ひとまず見てみよう。柿本監督は『刀使ノ巫女』『BanG Dream!』などを手掛けてきているので、おそらくそういう路線になるのだろう。アイドルものだとしたら、たぶんnot for meになる。
 オリジナル『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』。寺澤氏と永瀬氏のコンビでどのような世界になるのか。作画は3Dのようだけど、ひとまず視聴してみる。
 『クレバテス』:ファンタジーものだが、やけにキャストが良い。田口監督は実写系のクリエイターで、アニメ監督は今回が初めてとのこと。
 『cocoon』:原作漫画は未読だが、手応えのある作品になりそう。
 『SAND LAND』:田村睦心氏主演に、小松氏も出演。横嶋監督も面白いことをやってくれそう。
 『CITY』:小松氏主演に加えて、後藤邑子氏も参加されるようだ。
 オリジナル『新星ギャルバース』:配信オンリーとのこと。SFギャグなのだろうか。ファイルーズあい氏、田村睦心氏、金元寿子氏、田村ゆかり氏、小林ゆう氏、田中理恵氏と、とんでもなく贅沢なキャスティング。監督の大平氏はちょっと珍しいキャリアをお持ちのようで、アニメ界に新しいものを付け加えてくれたらと思う。
 『第七王子』2期。レイアウトやタイミングコントロールなどの映像演出はまったく期待できないし、キャストも好みに合わないものが多いが、作画それ自体はきれいで迫力のあるものになるだろうし、ストーリーも面白い筈。
 『9 nine』:美少女ゲームのアニメ化は久しぶり。もちろん福圓美里氏、種﨑敦美氏に高森奈津美氏も出演される。大畑監督は、ロボットアニメや『一騎当千』などを手掛けてきた。偶然にも、同じくアダルトゲーム由来の『ぬきたし』も今期放映されるが、そちらは見ない。
 オリジナル『BULLET/BULLET』:韓国のクリエイター(監督)と日本のスタッフと米国(Disney)の配信という風変わりな座組の規格。
 『フードコート』:おそらく日常駄弁りコメディ。青山吉能氏に早見沙織氏も出演されるので、気楽に視聴するには良さそうだけど、そこまでの余裕があるかどうか……。
 『ホテル・インヒューマンズ』:原作既読。アクション要素もあるので、アニメーション化する意義はあると思う。監督はアミノテツロー氏。ヒロインの白浜氏はVIMSの新人声優。
 『よふかしのうた』2期は、どこまで扱うのだろうか。原作漫画ベースで最後まで描くなら、おそらくアニメ4クールくらいは必要になる筈。
 『渡くんの××が崩壊寸前』:ラブコメのようだ。シリーズ構成は髙橋龍也氏。

 ざっとチェックしたところ、
◎確定:『第七王子』『nine』。
○一応見てみる予定:『雨と君と』『神椿市』『銀河特急』『ギャルバース』『クレバテス』『cocoon』『SAND LAND』『ホテル・インヒューマンズ』『BULLET』など(※太字はオリジナルアニメ)。ただし、『雨と君と』は流し見程度になりそうだし、『特急』『クレバテス』『SAND LAND』『ホテル』あたりは脱落の可能性が高い。オリジナルアニメが2本も残れば上々、といったところ。

 『ある魔女』主演の青山吉能氏についても、早いうちに実力のほどを再確認しておきたい。夏期の出演作は『ミルフィーユ』(サブ)、『ぐらんぶる』(サブ)、『フードコート』(メイン)、『花束』(レギュラー)なので、うーん、作品の方向性はあまり好みではないけれど、『フードコート』はチェックしておこう。
 ファイルーズあい氏は『ギャルバース』(メイン)、『第七王子』(メイン)、『怪獣8号』(2期、レギュラー)、『ポケモン』(メイン、ただしNetflix)、『最近の探偵』(サブ)。
 羊宮妃那氏は、『カッコウ』と『着せ替え』。どちらも未視聴作品の2期だし、しばらく間を空けよう。あの濃密な芝居を過剰摂取するのは危険そうだし。
 早見沙織氏は、『雨と君』(主演)、『フードコート』(サブ?)、『SAKAMOTO』(サブ、2期)、『花束を』(レギュラー?)。どちらかはキープしておきたい。
 悠木碧氏については、『お借り』はnot for me なので『クレバテス』(レギュラー?)しか選択肢が無い。どうしようかなあ……。
 田村睦心氏は、『クレバテス』(メイン)、『SAND LAND』(主演)、『ダンダダン』(サブ)、『ギャルバース』(メイン)、『ハイガクラ』(レギュラー?)と、ここ最近は大活躍。夏アニメでも、どこかで聴き続けられるだろう。
 笹沼晃氏も『ハイガクラ』に出演されている(サブ)。種﨑敦美氏は『nine』など6本に出演。ゆかな氏は『花子』(サブ)のみ。富田美憂氏は『神椿市』(サブ)。田中美海氏は『ギャルバース』『ずたぼろ』の2本。小清水氏と長縄氏は『盾の勇者』(4期)のみ。沢城みゆき氏は『ゴジラ』『よふかし』の2本。田中美海氏は『ずたぼろ』(レギュラー)。


 クリエイターの年齢いじりはやめろとか、特定の都道府県に対するちゃかし蔑視はやめろとか、いろいろ言いたいことはあるのだが、もうきりが無い。かくもtwitterは人の心を歪めるのよな……。



 06/07(Sat)

 BDタンクMFをひとまずパーツ切り出し。穴だらけ、六角だらけ、どぎついブルー&オレンジというトンデモ造形に関しては、「ヘキサギアの闇に飲まれてしまったテムジンガール」みたいなものと思えば……。

 数年前までの私だったら、きっと大喜びでシナイグレーに塗っていただろうけど、現在の国際情勢ではイスラエル軍ネタを使おうという気分になれない(※それなら米軍やJSDFならいいのかよ、という話になるし、もちろんけっして良くはないのだが、さすがに現在進行形で一線をいくつも越えてしまっている組織とは次元が異なる。実際、ロシアものに対しても、開戦以降は出禁の判断を下した模型展などがある)。
 装甲パーツの一体化を推し進めてしまっているせいで、塗り分けがほぼ不可能になっているのは辛い。せめてフック部分くらいは別パーツにしておいてくれたらと思うのだが、もうどうしようもない。組み替えは完全放棄して(=塗装剥がれが起きないように)、筆塗りで色を足していこうかな。
 オレンジの成形色はさすがにきついので、メタルカラーなどに塗り替えて地味な色調にまとめる方が良さそう。KOTOBUKIYAカラバリの常で、色彩の取り合わせが壊滅的にひどいため、かえって気兼ねなくカラーリング変更できる(※)。いっそ「ブルー(装甲)&シルバー(フレーム)」の2色に絞ってしまってもよいかも。
 (※塗装に関しては、私は基本的に原典尊重派なので、カラーリングはたいていの場合、設定画やイラストを踏襲している。そのうえで細部の塗り足しをして、ディテールを明確にしたり、機能性を強調したり、見栄えの良いハイライトを設けたりする。小手先塗装とも言う。)

 ともあれ、「タンク」の武装パーツの洗練度合いは、このBuster Dollシリーズの中では飛び抜けて出来が良い。というか、キャラクターごとに武装のクオリティのばらつきが大きすぎ、デザイン的な統一感が無さすぎて驚くくらい(※)。武装面の個人的評価は、タンク(A)、ガンナー(C)、パラディン(E)、ナイト(F)。ナイトもガール部分だけは可愛いのだけどね……。
 (※ガンナーとタンクは、武装靴や背面ユニットなどの一部パーツを共有している。ただし、カラバリ版でよりにもよって同じ成形色同士にしてしまったせいで、双方の個性を殺して変わり映えのしないキットにしてしまうという愚行を……。スカートと上着も、カラバリ版では4人とも同じ真っ黒にしているようだ。うーん……。)

腹部も塗装した。しかしおなかにぴったり貼りついているので、セーラー型スク水のようないかがわしさはどうやっも払拭できない。長耳も装着できるし、さては宮藤芳佳の同類なのでは……。ちなみにサイズは、クリアパーツのリング込みで14.5cm。
装甲パーツのディテールをひたすら筆塗りでちまちまと。ヒンジやシリンダーやボルトの機能性を見て取りやすくするように、そして六角形をちょっと露悪的に強調するように、それでいてマスキングの手間が掛かりすぎないようにする……というのが今回の制作方針。水性塗料が乾いてからエナメルのスミ入れをして完成の予定。
裏側はTAMIYAインシグニアホワイト、表側はCreosフタロシアニンブルー(+コバルトブルー&レッド&ホワイトを適量)をエアブラシ塗装。雰囲気だけは航空機っぽくなったかな……。大まかに吹き付けてから、細部はVellejo「GAME COLOR: ナイトブルー」+ホワイト少量でリタッチ。銀色はVallejo新版「GAME COLOR: シルバー」。

 「タンク」の問題点は、ヘアスタイル。横髪がカールして頬の周囲をふっくらと覆っているので、頭部のシルエットを過剰に大きく錯覚させてしまう。そのため、「頭部だけがやたら大きい幼児体型」、「それでいて顔立ちは大人びている」という最悪のコンボで、ものすごくおかしなキャラに見えてしまう。いや、現実には「小柄だが落ち着きのある顔立ちの人」とか「頭部の大きい人」はいるし、それはそれで良いのだけど、ガールプラモとして他のキットと見比べるとかなりアンバランスに映る。首をやや長めにすれば多少はプロポーションを改善できるが、根本的な解決にはならない。
 もう一つは、肩パーツの成形色。このカラバリ版では、4キャラとも両肩の回転パーツが素肌色に変更されていて、まるで肩出しファッションに見える。つまり、ノースリーブセーラー服ではなく、まるでチューブトップのセーラー服のような形になっている。あまりにもダサいで塗装したが、デリケートな肩ジョイントなので破損が怖い(※そもそも、ノースリーブセーラー服という時点ですでに致命的なのだが。誰か止めなかったのか……)。
 デザインとしては、素体モードでの素肌露出を増やしたいという判断なのだろう。つまり、素体モードでは、この素肌両肩も納得できる。しかし、着衣モードがあまりに珍妙な状態になってしまうのでは本末転倒だろう。例えば「両方の色のパーツを同梱する」といったような対処はできなかったのだろうか。

 前髪パーツをもう一個入れていてくれれば、頭部を丸々2つ作れたのに……。
 手持ちの武器が何もないというのも、微妙にもどかしい。


 というわけで、タンクの武装を大まかに塗装。後はスミ入れをしたら完成かな。
 シルバーには、微量のブルーを混ぜてクールな色合いを目指したつもり。青系で色彩感を統一する趣旨もある。ただし、統一感を持たせすぎると、ガール部分の色彩がうるさくなってしまう可能性がある。なにしろイエロー(頭髪)+レッド(リボン)+グリーン(リング)という、なんとも子供っぽい扱いづらいカラーリングなので……緑黄赤って信号機かよ
 むしろ装甲のブルーをやめて暖色系(例えばオレンジやブラウン)でまとめておいた方が良かったのかもしれない。成形色そのものは、黄色-ピンク-オレンジ基調なので(装甲のブルーは影色のようなもの)、グリーンを差し色に使っただけだと考えれば一応筋は通るのだが、いや、それでも。このクリアグリーンはやっぱりひどい
 全体の雰囲気次第では、ミサイルを積み込みまくったりさせるかも。


 mandrake(マンドレイク)をmandarake(まんだらけ)と見間違えそうになる。
 梅田店は非常に大規模な店舗でグッズから古書漫画から同人誌からプラモデルからフィギュアからソフビ人形からコスプレアイテムまで充実しているのだが、ここ数年訪れていない。また一度行っておきたいところだが……。



 06/01(Sun)

 『To Heart』新版キャストの所感。
 市ノ瀬氏:ほとんど聴いたことが無いので分からない。
 羊宮氏:オーバースペック。マルチにはもっと下手な純朴な新人声優の方が良かったのでは。
 ほたかける氏:サンプルを聴くかぎりでは志保に適任。オリジナル版の樋口氏も凄かったが。
 白砂氏:折り目正しい芝居が葵役で発揮されると思う。
 長久氏:兵庫出身とのことで、保科の関西弁はネイティヴ。ちなみに久川氏も関西出身だった。
 佐藤氏:芹香&綾香の2役。綾香のしたたかさを新人声優が表現しきれるかどうか。
 深田氏:英語の発音は……まあ、ツッコまずにおこう。
 貫井氏:キャリアはほぼ十年になる方だが、ほとんど聴いたことが無かった。
 寺澤氏:PS版準拠のキャラとしては十分良いと思う。小鞠知花との違いを出せるかどうか。
 坂田氏:主人公はもっと芯の強い印象だったので、ちょっと意外。
 儀武氏:神岸母か! なかなか良いところに来た。オリジナル版は川澄氏の母娘2役だった。


 店頭でKOTOBUKIYAのガール「タンク」カラバリを見て、つい米軍機コルセアを連想してしまった。ただ単に「濃いめのプルシャンブルーで丸っこいシルエットだから」というだけの話だが、細部を見てみるとなんとなく航空機っぽく見せられそうな要素もあるので、買って試してみたい。(※タンクなんだから陸上兵器なのでは?とか言わない)
 それにしても、検索性の低い商品名だなあ……。


 近所のゲームセンターが『ダライアス外伝』を稼動させてくれているので、たまにプレイしに行っている。巨大なイカ型ボスTitanic Lanceを見るたび、『とびでばいん』のラスボスを思い出してしまう。もちろん『ダライアス』の方が元ネタなのだが。『とびでばいん』は、α-アジールもどきやデンドロビウムもどきのボス敵も登場するし、パロディに満ちているのはいかにも美少女ゲームらしい。

 模型店のコンテストは無事終了。若者向けの部門が不成立(参加ゼロ?)だったのは悲しいが、子供連れが行くのは三宮よりもむしろハーバーランドとかSunshine Warfだろうしなあ……。


 『ブ○ーピ○オド』は、読んでいってどんどん失望していったんだよね……。最初のうちだけはわりと良かったのだけど。つまり、遊び人の高校生が、明け方の青い世界に魅せられて美術を始めたという描写にはきれいなイマジネーションがあったし、男→女のトランス友人もユニークだった。作中の作品群が、おそらく作者の友人たち(?)による実在の習作を貼り込んであって、それが臨場感や切迫感をうまく演出していたというのもある(まあ、奇手だけど)。
 しかしその友人をうまく扱いかねたまま別離で終わらせて、美大に合格した後はズルズル落ちていった。1年目の大学祭はものすごく中途半端にサブキャラの空転話だけで終わったし、1回生最後の作品もまったく成長が無く、そして新たに出来た友人の創造的苦悩も「言いたいことは分かるが、それでいいのか?」というものだった。さらに、御都合主義的な説明キャラが出てきたり、それでいて主人公はまるで素人のように無知なままだし、キャッチーな商業主義志向の教員に続いてマッチョな筋トレ教授(!)が出てきたあたりで「ダセえ……」と完全にシラケて見限った。
 要するに、美術の面白味や技術的複雑さや迫力をまったく描けておらず、かといって大学生のドラマというわけでもなく、主人公のパーソナリティを掘り下げることもない、ものすごく雑な作品に見えた。特に主人公は、「目先だけを要領よくこなす小手先の器用なタイプだったが、美術の世界では誤魔化しが利かず、自身の未熟さを突きつけられると『あれっ、俺の状況ってもしかしてまずい?』とびっくりして落ち込むが、本質的にはただ驚いただけであってろくに改善も成長もせず、そしてまた次回のハードル(課題など)では付け焼き刃で同じ失敗を繰り返すばかり」という、きわめて不毛で退屈なキャラクターだった(少なくとも10巻くらいまではそうだった)。
 さらに最新刊を店頭で見てみたら、なにやら歌○伎町で創作のヒントを掴もうとするらしい。あまりにも激安なネタに、シラケを通り越して驚いた。えっ、そんなチープなところまで行っていたの……。いや、まあ、読んでみたら面白くなっているかもしれないけど。


 就寝2時間前は、メールチェックをしないことにしている。精神衛生を保って安眠するため。


「タンク」の装甲パーツ。このBuster Dollシリーズの全体設計はけっして好みではないのだが、この装甲パーツの形状にはいくらか面白味を見出せる。
 すなわち、ハンガー、ヒンジ、シリンダーといった具体的な機能が見て取れるし、プラパーツとしてもスライド金型などを使って意欲的に造形している。凸凹部分も、航空機の着陸脚格納庫のような多層構造として解釈できる余地があるので、うまく塗り分ければポテンシャルを引き出せそう。
 いわばメガミ版「グライフェン」のような路線で全体をまとめられたらと、いろいろ構想している最中。

 ただし、ガール部分のずり下がりスカートはあまりにもダサいので、腹部まで同色にして目立たないようにするつもり。というか、全身タイツ、良いよね……同シリーズの「ラプター」も良き青タイツ(ボディスーツ)だった。


 海外SNSだと、ガンプラ写真を投稿するとわりと受けが良いのが、ありがたくもあり、不思議でもある。どういう事情なんだろうか。
 1) シンプルに、作品に対する好意的リアクションという可能性もある。クオリティや需給バランスは無関係かも?
 2) 潜在的に、格好良いロボットプラモに対する需要が大きいのかも。そもそも現地での製品供給が乏しいという問題もある。また、海外はスケールモデルが優勢なので、ロボットやガールプラモは模型展などでもなかなか見かけないのかもしれない。
 3) プラットフォームの問題かも。マイナーSNSだとガンプラ写真もあまり流れてこないので、稀少性で注目を集めやすい。もちろん、潜在的にはガンダムアニメそのものは知名度が高いのだが、ガンプラは滅多に目にしないという人も多いだろう。

 以前も書いたように、日本のガンプラ系モデラーたちが海外に進出する、つまり作品を持っていって模型展を開いたりSNSで情報発信したりするのは、試みる価値のある大きな鉱脈かもしれないと常々思っている。
 それだけでなくガールプラモも、少なくともオタク系の場所ではけっこう注目してもらえるが、そちらは日本よりも中国メーカーの方が進出していきそう。


 ホラーやオカルトものの魅力は、異常な存在や非日常的な現象の特別さに大きく依存していると考えている。言い換えれば、怪奇現象や恐怖現象の描写は、いかにフィクションの中であっても、あまり過剰に繰り返されるとその根本的な存立基盤が破壊される。つまり、超自然的な現象の怖さが薄れる。とりわけ、複数の作品の間でネタ被りをしてしまうと悲惨で、「あー、これは以前に見たやつだ」と冷めてしまう。
 これはあくまで私見なのだけど、このような考えからして、ホラー漫画やオカルトものの連載を同時に読むのはせいぜい3~4シリーズくらいに限定するようにしている。もちろん、吸血鬼コメディなどは別枠だし、ホラーっぽい新規作品も手に取るようにしているが、長期的に連載に付き合うのはほんの少数のタイトルに絞り込んでいる。