2018/03/30

「朱羅 忍者/弓兵」完成写真と雑感

  KOTOBUKIYAのキット「メガミデバイス 朱羅」の忍者弓兵 の完成写真と雑感。
  制作メモは別ページにて。


  【 忍者 】

「朱羅 忍者」。カラーリングを設定画に合わせるように、一部塗装した状態。成形色段階でかなり正確に配色再現されているので、ごく一部を塗装するだけでも十分な出来映えになる。角が生えていることから、「鬼+忍者」のコンセプトと思われる。
さらにデカールを貼付し、スミ入れを施した。ユーザーの通常の塗装では細かな模様やマークが表現できないが、デカールを貼ることでそうした細部の密度が増すし、スケール感までも異なって見える。
「忍者」をベースにして朱羅2体の武装を合わせた「侍モード」。「弓兵」からは、太腿側面装甲や太刀などを拝借している。手裏剣を分割して頭部を飾り付けているおかげで、非常に華やかな雰囲気になっている。ただし、この状態だとツインテールが外れやすい。
「侍モード」。忍者刀と太刀を組み合わせて大刀を作ると、忍者本体に匹敵するほどの長さになる。さらに、「弓兵」の大弓を変形させて背面に背負っているので、かなりのボリュームになる。


  【 弓兵 】

「朱羅 弓兵」を一部塗装した状態。上記「忍者」が腕部に装甲を着けているのに対して、「弓兵」は脚部前面に装甲を着けている。「狐+巫女+弓」をモティーフにしていると思われるので、レッドは明るめの朱色で塗装した。
デカールを貼付し、スミ入れを施した。バストの単調さが解消されるし、襟元の赤いライン、太腿の「ASRA」ロゴのレタリング、そして脛の鳥居マークといったワンポイントも入るので、見映えが格段に向上する。
「弓兵」の「侍モード」。諸肌脱ぎのイメージだろうか。「忍者」からは、太腿の大型装甲(カタールだった部分)、クナイ2本、忍者刀を拝借している。しかし、大刀を振り回す以外に、どうやって戦うのか今ひとつ想像できない。
「侍モード」。武器保持用のジョイントパーツ(I8、I9)が用意されているので、大弓や大刀を持たせても手首が外れる心配は無い。ただし、重心が大きく偏るので、頑丈なフィギュアスタンドを使う方がよいと思われる。


  【 朱羅2体の比較 】

一部塗装のみの状態。デカールは貼っていないが、カラーリングが派手なキットなので、これでも十分見応えがある。レッド部分は、左の「弓兵」は朱色寄りに、右の「忍者」は紅色寄りに塗装した。
デカールを貼ると、さらに印象が変わる。「弓兵」のバストはスミ入れの効果が大きいが、金型方向の都合上、溝のモールドが一部崩れているので、可能ならばきれいに掘り直しておくとよい。
素体部分に限って見ると、頭部とバスト以外は同じ構成になっているのが分かる。脛のリボン(L1)は、「弓兵」では装甲部分に着けている。ランナー単位で言えば、A~LランナーとZランナー、Mランナーの一部(クナイ)が両者共通。
フェイスパーツの規格には互換性がある。そのため、金髪碧眼の巫女キャラや、笑みを浮かべた忍者キャラなども表現できる。同じ顔ならば姉妹っぽくなるかも。ただし、「朱羅」以外の「メガミデバイス」シリーズとは、顔面パーツの互換性は無いらしい。
武器と装甲は大きく異なる。左側が「弓兵」、右側が「忍者」のもの。「忍者」にはマフラーもあるので、ボリューム感は互角。
「殺生」の弓兵に、「断罪」の忍者。「殺生」は、妖狐の殺生石伝承に掛けていると思われるので、「断罪」にも何かしらネタがあるのかもしれない。
忍者刀と太刀を組み合わせて「大刀」にすることができる。この状態にすると、ちょうど「殺生」と「断罪」の二つの単語が並ぶことになる。
「メガミデバイス」シリーズの身長は約14cm。設定上は1/1スケールだが、ミドルサイズの1/12ドールとほぼ等しい(写真左:「アサルトリリィ」)。また、約15cmの「フレームアームズガール」(写真右)や「FIORE プリムラ」と比べると、明らかに小柄である。


  【 素体と着付け 】

武装のないプレーンな手足も同梱されている(「素体モード」)。それに合わせて、バストや腹部正面も素肌色のパーツがある。左の写真では、腹部は武装モードのホワイトのままにしている。また、側頭部の武装パーツも、外した状態にすることができる。
素体モードの「忍者」は、1/12相当のドールとして用いることもできる。写真はAzone Internationalの「1/12 矢絣袴set」(ミドルサイズの女性素体用)を着せたもの。1/12ドールとしては、ごくわずかに小さく、袖の長さを多少持て余している。バストパーツは外しておく方がよい。
頭部のみ「弓兵」に差し替えた状態。着せ替えをするならば、和装が似合いそうだ。首元をきれいに見せるために、首のパーツは長いもの(D7)に交換しておきたいが、嵌め込みがかなり固くて破損の危険があるのでパーツ交換は気が引ける。
ベーススタンドに残っていた、腰のリボンと忍者刀。なにやら彼女等に大変な事態が起きてしまった後(跡)のような不吉な雰囲気が……。
おまけ。「弓兵」に使った朱色塗料の余りで、ミニクーパー(FUJIMI、1/24スケール)を簡易塗装してみた。ハーマンレッドの明るくくっきりした発色は、カーモデラーにも好まれているようだ。