2018/11/05

FAG「グライフェン」塗装メモ

  フレームアームズ・ガール「グライフェン」の塗装箇所のメモ。
  つまり、成形色と設定色が異なっている箇所を書き出した備忘録。
  ついでに、ディテールアップの過程を含めた写真等も掲載。
  ※追記:その後、2体目も制作した。ページの下の方に完成写真を追加。


  【 完成写真 】

フレームアームズ・ガール「グライフェン」全身。設定画をおおまかに尊重しつつ、キットのモールドに対して忠実であるように努めた。カラーリングはかなり濃いめの色調にした。
上半身。武装腕は、プラ一軸のみで保持している(※ABS製パーツ)ので、荷重破損しないように注意する必要がある。
腕部の塗装。同社のM.S.G.シリーズなどの適当なアフターパーツを使って、マイナスモールドなどを追加してもよいかと思う。
クローアームの内部もいろいろ詰め込んだが、単なる自己満足の領域。構造やスケール感がおかしくても気にしない方向で。簡便なのはプラ板などで埋める方法。トラス&ケーブルにするとリアリスティック。
フォールディングアームの先端部(爪)は、少しだけ溝彫りをして、塗り分けてみた。
油圧シリンダーらしきものが左右4個ずつ(※左記写真では3個見えている)。キットでは単色のままなので、設定画に従ってゴールドなどで塗り分けると、重機らしい雰囲気が増すし、彩りも豊かになる。
武装状態の上半身。左右の腰で素体と接続パーツをつなげて、その後ろ側に巨大な副腕が装着されているという形。全体のデザインは本家(FA版)のコンセプトを踏襲しているが、具体的な細部はまったく別ものになっている。
胸部装甲。左右のライトは、目立つようにクリアブルーを吹いた(※裏側はシルバー)。また、本家(FA版)の造形に倣ってサーチライト風パーツを貼り付けた。くっきりしたワンポイントになる。裏側はビークル形態で露出するので、ちゃんと塗装しておくこと。
接続ユニットは、設定画と完成見本を見るかぎりでは、このような配色になっている。真面目に塗り分けようとすると大変だが、マスキングゾルを使えばかなり楽になった。ABSパーツだが、溶剤が染み込まないように薄くエアブラシ塗装すれば大丈夫だと思う。
脚部装甲(外側)。ここも丸モールドを一々塗り分けていくのは、かなり手間が掛かる。組み替えに干渉しない範囲で、アフターパーツを貼り付けて多少ディテールアップしている。
脚部装甲の裏側。適当な外部パーツを詰め込んでいる。BANDAIの「ビークル・モデル」シリーズは、超精密なモールドが大量に彫り込まれているので、リアリティのあるSFメカを目指すうえで大いに役立つ。細かすぎて、ディテールのバランスを損ないかねないほどだ。
脚部装甲は、太腿と脛の二箇所で素体脚部に接続する。脚部装甲も曲げられるが、素体と連動させられる範囲には限界がある。左記写真は、右足をできるだけ曲げてみたもの。
未塗装時点の武装部分。目立つ肉抜き穴を埋めたり、適当なジャンクパーツなどを使ってディテールを作ったりした。
小物類。帽子は、庇の下をネービーブルーに塗り分けたが、素体に被せてみるとほとんど見えない。頭髪部分は、例によって髪の流れを表現するように多重塗装した(cf. 「キャラクタープラモの頭髪塗装の実験」)。
素体。エッチングの眼鏡がよく似合う。衣服のホワイトは、設定画ではかなり青みがかっているので、それに合わせてみた。色調の統一感が増したと思う。
頭髪塗装は、いつもどおりの筆塗りアプローチ。ただし、ロングヘアのような面積の大きい部分では、髪の流れをきれいに表現するのは難しい。完成見本を見るに、背骨に沿った二つの接続部は、フレーム色(グレー)になっている。
脇の下もホワイトに塗り分けておくと、ハーネスベルトのラインがはっきりして、上半身が引き締まった印象になる。腰の両脇は金属色にして、装甲らしさを強調した。
グライフェンガールの素体部分の全身写真。太腿もボディスーツ色に塗装すると、素肌が露出するのは顔面だけになる。手甲部分も金属色で塗り分けた。PVCパーツだが、ラッカー塗料で問題無く定着するようだ。靴をタイヤブラックで塗り分けてみたが、違いがはっきりしなかった。
さて、適当にランナーを切り出して枠を作る。メッシュはFINEMOLDSの「メタルメッシュ」。ライトはBANDAIの「Builders parts HD:ノンスケール MSサイトレンズ01(イエロー)」のパーツおよびランナー。
グライフェンガールのデザインを見た人の多くが想像したであろう、『エイリアン2』のパワーローダー。素体前面にフレームを設置するだけでも、かなり映画の印象に近づく。
グライフェン・パワーローダーの上半身。腰部前面の接続穴にフレームを差し込むだけで、おおむねきれいに固定できる。全体をイエローに塗装して、『エイリアン2』風のアームを自作すれば、かなり本格的な雰囲気になるだろう。
「その子から離れなさい、化け物!」
さらにクロー部分も制作。「HGUC νガンダム」のファンネルの先端部と、「M.S.G. ウェポンユニット・バーストレールガン」を適当に組み合わせた。サイズはだいたい合っている。
名場面風のポージングで。ケーブルを適当に這わせると、重機らしさが増す。シリンダー部分は例によってHASEGAWAの「ミラーフィニッシュ」。スケールモデル分野ではよく知られているが、キャラクターモデルではあまり使われていないようだ。
フリューの「エイリアン」プライスフィギュアと並べて。同等サイズのエイリアン・クイーンの立体物は、さすがに調達できなかった(※リボルテックには30cm級の可動フィギュアがあるようだが)。
パワーローダーには滑り止めゴムのようなディテールがあるので、それらしく真似てみた。ギザギザはWAVEの「モールド・プレート」を切り出して、タイヤブラックで塗装。SFメカらしい格好良さから、作業機的なリアリズムへと、印象がシフトした。
両肩の装甲は、斜めに持ち上げることができる。ただし、両脇の接続パーツからジョイント1つで動かしているだけなので、キットのままでは保持力はそれほど高くない。
誰もが想像したであろうアイデア、その2。本家FA版のグライフェンの四肢を取り付けたグラグライフイフェンェン。素体の腕を含めて、合計12本の把持機構がある。接続穴がたくさんあるので、まだまだ増設できる。



  「#」はインストの工程番号。赤文字はABSパーツ(※塗装しても大丈夫だと思うけど)。ABSパーツは、肌(Bランナー、フェイス×3、首パーツ)とグレーパーツ(Mランナー×1、Nランナー×2)、台座。平手と握り手はPVC製なので、塗料の乗りが良くないと思われる。「※」印の項目は、私なりのアレンジ案。


  【 素体部分 】

- 頭部ヘッドセット(#2-3: K21, K10):一部をグレーに。
※頭髪の結び目の基部(#8: A7, A6):結び目をグレーにする方がよいだろう。
※帽子(#9: D6):ひさしの下は、ネービーブルーあたりで塗り分けてもよいかも。
- 胴体(#10: F3):背面の接続穴付近をグレーに。
- 水兵服の脇(#11: F4, F5):脇の隙間は、ホワイト(または肌色)に塗り分けた方がよいか。
- 水兵服の襟(#12: C30):ラインをホワイトで。エナメル塗料を使うのが簡便か。
※水兵服の ネクタイ(#12: C14):裏側にはタイピンらしきモールドがある。シルバーで。
- 胸部のベルト(#10-11: F6, F3, F5, F4):ボタンはグレーなどで、金具部分はシルバー。
※腰部(#14):接続穴から中が見える。気になるならばB1, B7×2を塗装。ABS注意。
- 腰背面(#15: C26):接続部分の周囲をグレーで。
- 素体腰の両脇(#16: D13, D16):ボタンやハードポイントをグレーで。
- 上腕(#19: D17×2, D18×2):ボタンをグレーで。
- 前腕(#21: H1, #24: H2):ハードポイントの周囲の溝をネービーブルーで。
- 前腕(#22, #25: C32×2):袖のホワイトのラインを。エナメル塗料だと楽。
※手先(#22, #25: 平手&握り手/武器説明: D9, D10):手の甲をグレーで。※PVC注意。
- 太腿(#27: H3, #33: H4):一部をネービーブルーで(スミ入れの範疇か?)。
- 太腿(#27: C13, C19/#33: C18, C20):ベルトをブラウン。一部はグレー。留金はシルバー?
- 脛(#27: H5/#33: H10):一部をネービーブルーで(スミ入れの範疇か?)。
※靴(#29-30: C24, C28, C7, C10/#34-35: C23, C27, C8, C9):靴底も別色にしたい。


  【 手持ち武器 】

- マシンガン(N10×2):グリップ部分をネービーブルー(ブラック?)で。
- マシンガン(N4×2、N17×2):一部をネービーブルーで(スミ入れの範疇か?)。
※ロケラン(#40 & #45: N1, N2):外周はグリーンにしてもよいかも。
- ロケラン(#41, #46: L11×2):センサー部分をクリアブルーなどで。
- ロケラン(#42, #47: L3×2):ネジ部分をグレーで(スミ入れの範疇か?)。
- ロケラン(#42: K11/#47: K2):パイプ部分を金属色などで塗り分けてもよいかも。
- ナイフ等の持ち手(※上述:D9, D10):ボタンをグレーで。※PVC注意。


  【 武装部分 】

- 胸部装甲(#50-51: K17, K5, K4):K16の接続部とK4&K5のラインをグレーに。
※胸部装甲(#50-51):ビークルモードのことを考えて、裏側もきちんと塗っておくこと。
- 胸部装甲(#51: I3×2):クリアパーツの裏側をシルバーなどで塗るとよいだろう。
- 折畳腕(#52: L4, L5, L8, L9、各2つ):円形部分をグレーで。
※折畳腕(#52: L8×2):基部をグレーで塗り分けてもよいかも。爪の塗り分けはクドいか?
- 肩装甲(#53: K6, K13, K15):上面のハードポイント周辺とK13のフィンをグレーに。
- 肩装甲(#71: K1, K18, K8):上記#53と同様。
※肩装甲(#53 & #71: L1×2):内部に来る部分はグレー(フレーム色)にすると良いかも。
- 副腕(#54 & #72: N24×2):シリンダーをシルバーとゴールドで。
- 副腕(#54: K17, K9/#72: K7, K14):大小の円、下側の接続部、内側をグレーに。
- 副腕(#54 & #72: N11, N22[各2個]):一部の溝をネービーブルーで(スミ入れの範疇か?)。
※副腕(#55: L17, L12, L15[各2個]):接続パーツや内側はグレーでもよいか。
※副腕(#56 & #74: L13, L14[各2個]):内側が見えるのでグレーにしたい。
※副腕(#56 & #74: L13, L14[各2個]):本家FA風にするなら大きな円形部分もグレーに。
- 接続パーツ(#63: M22, M23/#80: M10, M11):シリンダーをシルバーとゴールドで。
- 接続パーツ(#67: M3/#84: M19):シリンダーをシルバーとゴールドで。
- 接続パーツ(#67: N3, M3, M28/#84: M19, M29, N3):外周などをグリーンで。このあたりはサンプル写真がよく見えないので、細部が分からない。
- 接続パーツ(#68 & #84: L10×2):一部をグレー。
- 脚部装甲(#86: J15/#91: J13):両面各所の円形部分や中央の接続部分をグレーで。
- 脚部装甲(#87: J17/#92: J11):踵部分と、側面のJ9(J8)との接続部分をグレーに。
※脚部装甲(#87 &#92: N28×2):グリーンでもよいか。ABS注意。
※脚部装甲(#88 & #93: L6×2):接続パーツなのでグレーでもよいか。
- 脚部装甲(#89: J14, J5/#94: J12, J5):シリンダーをシルバーとゴールドで。
- 脚部装甲(#89: J14/#94: J12):中央の歯車部分や側面の円形部分をグレーで。
- 脚部装甲(#89: J14/#94: J12):内側はパテで埋めておいた方が良いかも。
- 肩装甲(#97: L2×2):円形部分などをグレーで。
- ヘルメット(I1):外周をグリーン、一部をグレーで塗装。※クリアパーツ注意。

- その他、各所のスミ入れ。わりと広い面積のところが多いので、マスキングしてエアブラシ塗装した方がきれいになる(結果的に制作効率とクオリティを両立できる)かもしれない。

  だいたいこのあたりだろうか。細部ははっきりしないところもあるので再確認が必要だが。こうして洗い出してみると、かなり塗り分けが大変になりそうだ。要するに、各部の円形部分をきちんとグレーで塗り分けて、シリンダー部分も塗装で表現すればよい、ということだが。マスキングテープを任意の円形(内側or外側)できれいに切り出すのは難しいので、今回はマスキングゾルを使った方が早いかもしれない。しかし、いずれにしても、まともに取り組むと本家FA版のグライフェンよりも塗装作業に労力が掛かるのでは……。まずは、必要なところを全てグリーンで塗ってしまって、それから適当にグレーで塗り分けていくのが効率的だろうか。

  おおまかに部分塗装で済ませるならば、
1) 水兵服の襟と袖にホワイトのラインを入れる。
2) 太腿のベルトのブラウンを塗る。
3) 各部のシリンダーを塗り分ける。
このあたりを作業しておくだけでも、色彩感が増すし、全体の印象が引き締まると思われる。

  web上でのパチ組み写真を見るかぎりでは、無塗装だと武装部分がグレーとグリーンの2色だけで、いささか単調に見えてしまいそうだ。せめてスミ入れをしてディテールを際立たせておきたいが、ABSパーツにエナメル塗料を直塗りするのは、リスキーな行為になってしまう(※溶剤が浸透して割れる危険がある)。マーカーペンで、溝を軽くなぞるくらいにとどめるのが安全だろう。表面のモールドが多いキットなので、スミ入れ(凹凸の強調)は大いに効果がある筈だ。


  【 穴埋め 】

  以下の場所は、パーツの裏側などが空いているので、パテなどで埋めて整形してもよいと思う。あるいは、適当なディテールを盛り込んでもよい。ただし、重量増加やパーツ干渉に気をつける必要がある。
マシンガン(N10×2):両面。ただし、ここを埋めると平板になるので、そのままでもあり。
- 折畳腕(#52: L4, L5[各2個]):内側の一部。
- 肩装甲(#53 & #71: L1×2):側面の一部。
- 肩装甲(#54: K9, K17, N24/#72: K7, K14, N24):内側の一部。干渉注意。N24はABS。
- 肩装甲(#55: M7, M9, L12, L15/#73: M6, M8, L12, L15):内側。一部はABS。
- 肩装甲(#56 & #74: L14, L13[各2個]):内側。干渉注意。
- 指(#57: N21×6):内側。ABS注意。
- 指(#58 & #75: N23×2):内側。ABS注意。
- 指(#59 & #77: N20×2):両側。ただし、ほとんど露出しない。
- 接続パーツ(#68: N7, M3, M30/#84: N7, M19, M14):裏側。
- 脚部装甲(#86: J15/#91: J13):内側各所。
- 脚部装甲(#87: J17/#92: J11):足の裏。
- 脚部装甲(#89: J14/#94: J12):内側各所。大きく露出するのでディテールアップしたい。

  単純なパテ埋めで済ませたい(済ませられる)のは、肩のL1×2、指のN23×2(※ABS)、接続部のM3&M19とM30&M14とM6~M9、脚部装甲のJ15&J13くらいか。それ以外は、かなり大きなスペースが空いているので、フラットなパテ埋めでは面白味が無いし、適当なジャンクパーツでディテールアップできれば見栄えも良くなるだろう。

  特に脚部装甲の内側は、「ライドビークル」状態では、はっきり露出する。しかし、パテ埋めでは間延びするし、かといって下手なディテールアップをするとスケール感がおかしくなったり不格好になったりする虞がある。どのように対処するかは、モデラー各自の技術とアイデア次第だろう。もちろん、キットのままでもいい。



  【 制作メモ 】

  パーツ数は310個くらい。一個あたり3分として、制作時間はざっと15時間くらいか。
  大ぶりな長方形ランナーは、なんだかBANDAIキットみたいだ……。
  肩は引き出し機構も無くてシンプルな作りだし、股関節や足首の関節部もいつものタイプ。武装部分は、実際に作ってみなければよく分からないけど、ポリキャップをほとんど使わないスタイル。本家グライフェンも作っているので、両方合わせてFA/FAGグラグライフイフェンェン(あるいはもしかしたらグライフェン・ケンタウロス?)が出来る筈。

  塗装プランはだいたい固まってきた。
  白虎ガールをライトグリーンに塗ったので、今回はそれよりも濃いめに、外舷21号色くらいのシックな色合いにしてみたい。そうすれば素体部分との色彩的コントラストもはっきりするだろう。ついでに、FA版パーツと組み合わせた際に違いが明確になるという副次的なメリットもある。……と考えていたら、[tw: 1059086339172261888 ]同じようなカラーリングのアイデアで、しかも本家FAベースで自作されていた方がいた。すごい……。
  素体のホワイトは、設定画でも成形色でもかなり青みがかっている。せっかくだから、クリアブルーを薄く吹くくらい、はっきりとブルーを発色させてもいいかもしれない。ただし、あまり濃すぎると水兵服全体としてのバランスを損なう可能性がある。
  グレー部分も、成形色よりも重々しい金属色に塗りたいが、パーツ間の干渉があって剥がれてしまいそうな箇所がある。塗装剥がれは覚悟しておこう。
  シリンダーのシルバーは、今回もHASEGAWAのミラーフィニッシュに頼る予定。
  胸部装甲のクリアパーツがグリーンなのがもったいない。ブルーにしたい。
  こうなると、頭髪色が難しい。ラベンダー色のままでもいいけど。 
  その他、ディテールのあるところはどんどん塗り分けてしまおうか。特にボルト型モールドのところは、別色で塗り分けていったら楽しいだろう。
  髪留めのクリアパーツは、ちょっと気になる。しかし、装甲色と同じではつまらないし、思い切ってピンク系の色でワンポイントのアクセントにしても面白いかもしれない。

  脚部装甲の内側は、パテで埋めるか、あるいはディテール追加してもよいかも。シリンダー周辺などに、ケーブルらしい線を適当に這わせたりしてもよいだろうか。
  各部の3mm穴には、サーチライトっぽいパーツをつけたら、それらしくなるだろうか。
  素体状態のネクタイがセーラー襟とつながっていない(スカーフのように見えない)のはどうも中途半端なので、ネクタイを上に延長工作してもよいかも。

  それにしても、メカ少女プラモの文脈からすると、大胆なデザインだなあ。「顔と太腿の一部しか素肌が露出していない」、「とりすました美少女顔ではない」、「あまつさえ顔を覆ってしまう(白虎ガールもだけど)」、「素体のバストを装甲で覆ってしまう」、「コミカルにデフォルメされた大型の手」、「SFメカというよりは重機寄り(これは元ネタ由来だが)」、等々。どれも私にとっては好みの要素だが、好き嫌いが出る可能性がある。

  股関と太腿の接続が球形ポリキャップなので、保持力にやや不安があるが、それ以外は非常に頑丈な作りになっている。余剰パーツがほぼ皆無なのも気持ち良い。

  接続穴は、素体には12箇所(腕2*2、脚2*2、腰1*2、背中2)。武装を着込むと、空いているのは腕1*2、背中1の3箇所。武装部分には、装着した後でもフリーに使える接続穴が20箇所(腕6*2、脚3*2、腰1*2)もある。肩下の穴は貫通穴なので、両サイドを使うことができる(+2)。また、両肩武装ユニットの背中側にも、接続可能な突起がある(+2)。さらに、ビークル形態のために、コントローラー基部にピンと穴が一対あるので、ここも使おうと思えば使える。つまり、最大で29箇所も、アタッチメントがある。



  【 塗装プラン 】

1) グリーン。最初に必要なところを全て塗る。
  一部はグレー成形色のパーツにグリーン塗装する。具体的にはM3, M19, M28, M29、N1+N2、N3、N28、I1。MパーツとNパーツはABS製なので、塗料濃度等に注意。
  K1とK13は、周囲をグレーで塗装してからマスキングして中央をグリーン塗装する方が、きれいになるだろう。N1+N2も、グレーを先に塗った方が、マスキングしやすいかも。
  濃いめのグリーンで塗る予定。

2A) ネービーブルー(素体)。腰部(C26)や素体太腿があるので、グレーよりも先にする。
  素体脚部は、ネービーブルーのパーツとグレーのパーツで膝関節を挟み込む形になっているので、ある程度はバラせる(特に太腿と膝の組み合わせ)。それゆえ、組み立てて合わせ目を消して(ネービーブルー塗装して)から、さらに全体を組み合わせていくことができる。かなりの親切仕様。とはいえ、膝関節くらいであれば、曲げ伸ばししながら塗装すれば済むのだけど。
  グリーン部分と色調を変えるため、ホワイトを混ぜて明るめの色にするつもり。
  襟+袖+ネクタイ(セーラーの紺色)と下半身(水着のネービーブルー)は別色で良いかも。
  太腿の素肌部分も、いっそネービーブルーにしてしまおうか。露出部が顔だけになる。

2B) ブラック or ネービーブルー(グリップ)。
  ここも、グレーより先に塗っておく方が、マスキングが簡単になる。
  インストでは、素体とは別の調色が指定されているが、同色でも構わないだろう。
  足の甲と靴底部分も、せっかくだからタイヤブラックあたりでゴムっぽく塗り分けてみる。

3) ホワイト(素体)。
  腰部の塗り分けがあるので、グレーよりも先に塗りたい。
  襟と袖は、ネービーブルーの後になる。簡単に済ませるなら、ここはエナメル塗料で。
  両脇は、ホワイトを塗ってからマスキングゾルで覆って、周囲のブラウンを塗る。
  本家FAの完成見本に合わせるならば、装甲左肩やロケットランチャーに白線を入れる。

4A) グレー。
  大半は、グリーンをマスキングしてから塗装する順序の方が確実だろう。
  きれいな円形にマスキングテープを切り出せるモデラーならば、グレーが先でも良さそう。
  ボルトモールドなどは、筆塗りでよい(※細部はシルバーの方がはっきり目立つかも)。
  素体腰の両サイド(D13, D16)も、金属的な造形なので、グレー(フレーム色)でいいかも。
  フラットブラック+クロムシルバーにしたいが、ネービーブルー部分とはっきり識別できるような色合いにしたいので、混合比に気をつける。あるいは、チタンシルバーあたりにしてもよいかも。

4B) ブラウン(ベルト)。
  太腿のマスキングは、ネービーブルー塗装→マスキング→ブラウンの方が良い。
  脇(F4, F5)を塗り分けるならば、ホワイトの後にブラウンを塗るのがよい。
  ベルトの留め具などは、ブラウンを塗った後で金属色を筆塗り。

4C) レッド。ロケット弾頭。任意のタイミングで塗ればよい。
  ただし、赤色が悪目立ちするので、別の色で塗りたい。金属色でもいいかも。

4D) ブルー(センサー)。後で塗る。筆塗りでもよい。

5A) ゴールド&シルバー(シリンダー)。筆塗りとHASEGAWAシート。これも後回しでよい。
  ベルトの金具部分は、ブラウンの後で塗る。
  K2とK11のパイプも、ステンレス色などで塗り分けたい。ほとんど見えない位置だが。
  webの塗装作品では、靴底や太腿金具もシルバーにしているものがある。参考にしたい。
  M5やL7などのハンガーパーツもシルバーに塗り分けてみる。
  ゴールドは塗料が粗いので、筆塗りだと表面が荒れやすいし、かといってエアブラシ塗装だと後処理がかなり面倒になる(塗料が残留して、いつまでもカップの中がきれいにならない)。あまり使いたくないが仕方ない。ゴールド塗料そのままではなく、シルバーにイエローやオレンジを混ぜるといった対処の方が、扱いやすいかもしれない。

5B) ラベンダー色(頭髪)。任意のタイミングで塗ればよい。
  頭髪色は迷っている。設定色のままだと、メカ部分の色に負けてしまいそうだが、パープルを濃くするとアラレちゃんになってしまう。無難に行くならばブラウン系(茶髪)だが、その路線はすでに白虎ガールでやってしまったし……。髪留めの色も、頭髪色に合わせる必要がある。

6) スミ入れ。

※素肌は、今回は塗装しない。塗装する場合は、任意のタイミングでよい。


  【 追加工作のメモ 】

  ディテールアップのための適当なパーツを調達。ただし、干渉を避けるため、厚みに注意。ロボット模型のパーツは大ぶりすぎて、空きスペースの埋め草には使いづらいので、むしろ1/700艦船模型の余剰パーツを適当に詰め込むくらいの方がよいかもしれない。あるいは『STAR WARS』の小型キットあたりが使えるかも。
  適当なコード線を調達。関節部や露出部分などにケーブルを張り巡らせたい。ただし、扱いがデリケートになってしまうので、ライドビークル形態にするのは諦めるくらいの覚悟で。

  本家FA版では、股間部分にサーチライトがあった。FAG版では、胸部装甲(K16の上端)に、ライトのような造形がある。取り付け面積が小さいけれど、それらしいパーツを付けてみよう。

  『エイリアン2』のパワーローダーもどきにするために、適当なランナーで身体の前面に覆いを作る。前面ガードは、腰のL10パーツと背面のM23/M11にパイプを差し込めれば、固定できるだろうか。クローアームも再現したいが、適当なジャンクパーツがなかなか見つからない。頭部の回転灯に使えそうなクリアイエローも考える。
  →使えそうなパーツを発見。

  コーションマークなどの適当なデカールを貼付してみたいが、このディテールだと、通常の人間並のサイズ(つまり150cm~170cm程度)のように見えるので、スケール感を攪乱しないように気をつける必要がある。胸部装甲の上あたりに計器盤(デカール)を付けても面白いかも。

  合わせ目の処理。
  素体の肩と脚部は、比較的簡単に処理できそうだ。
  胴体側面は、合わせ目処理をしてから塗装するのであれば、マスキングが必要になる。
  足の甲は、合わせ目がちょっと目立つかも。
  ロケットランチャーの表面にも、合わせ目が出る。段落ち状態に加工してもよいかも。
  両肩から副腕にも合わせ目が出るが、これに対応するとなると塗装手順が複雑になる。ただし、いずれも平面のぴったりした合わせ目なので、技術的にはそれほど難しくない。
  今回も、せいぜい脚部の合わせ目を整えるくらいで済ませるつもり。


  今作の成果。1)独自カラーリング。2)ディテールに応じた細かな塗り分け。3)パワーローダー風味の追加工作。4)眼鏡が似合う。5)可愛い。6)ただし頭髪塗装は今一つの出来。


  【 実際に採用した塗装レシピ 】

塗装箇所調色とコンセプト
装甲全般(グリーン)草色のような渋めのグリーンを目指した。RLM82ライトグリーンまたは外舷21号色に近い色で、適当に調色。
素体下半身(ネービーブルー)ネービーブルーに、ホワイトを多少混ぜた。説明書のとおりで、ほぼ成形色に等しい色合い。
襟、袖、ネクタイ、帽子の一部など(ネービーブルー)セーラー服っぽい紺色を目指しつつ、ネービーブルーとは異なった色味になるように。フタロシアニンブルーにブラックを少量混ぜた。ついでに髪留めもこの色にした。地に足の付いた重機メカなので、SF的なクリアパーツは避けたいし、頭部にワンポイントの色を追加できる。また、ロケットランチャーの先端部も、この色にした。レッドはきつすぎるので、寒色系で統一した。
素体(ホワイト)設定画を尊重し、ホワイトにブルー(上記フタロシアニンブルー)を微量混ぜた。脇の内側もこの色で。
襟、袖(ホワイト)こちらはシンプルにツヤ消しホワイトで。
靴、マシンガングリップ(ブラック) タイヤブラックにツヤ消しブラックを混ぜて、ラバーの質感を試みた。濃いめの色合いにしたのは、ネービーブルー部分と識別させるため。
ベルト(ブラウン)今回の制作では数少ない暖色部分なので、彩度を上げる。ウッドブラウンにブラウンを少量混ぜて、明るい色にした。
フレームなど(グレー)重厚感を表現したいので、ブラック+クロムシルバーで。
ロケットランチャーのセンサー(ブルー)HASEGAWAのミラーフィニッシュの上にクリアブルー塗装。
胸部装甲のセンサー(ブルー)上からクリアブルーを塗装して青味に近づける。
シリンダー(ゴールド)ゴールドそのまま。
シリンダー(シルバー)刃先も。
頭髪(ラベンダー)パープルを下塗りしてから、ホワイト+パープル少量を筆塗り。いつもの頭髪表現だが、背面のロングヘア部分は面積が大きく、筆のランダム塗りのいびつさが目立ってしまった。
閉じた口オレンジ(エナメル塗料)でスミ入れ。
刃先超科学的なクリアカラーはあまり似合わないと思うので、チタンシルバーで塗った。





  【 2体目の制作(2020年2月) 】

FAG「グライフェン」2体目完成。初めての本格的なミキシング(オリキャラ制作)。コンセプトは「イスラエルの万能作業機」。軍用の雰囲気は避けて工作機械路線で。私なりにできるだけ油っこく盛り付けた。
「グライフェン(greifen=掴む)」の個性を伸ばすように、工具類や折り畳み腕をたくさん装備させた。非対称デザインも意識している。スタンド無しでも自立するが、さすがにこのボリュームでは素体の股関節が耐えられず、「ハ」の字型に広がってしまう。
側面(右)。キットの大型ハンドは、左右どちらも副腕に付け替えた。折り畳んで収納できる。各部にパイプを回して重機らしさを演出した(※電飾やモーター可動を仕込んでいるわけではなく、ただのダミー)。パイプ基部はHASEGAWA「カーボンケブラーフィニッシュ」シート。
側面(左)。AC「ヴェンジェンス」も多少意識した。チェーンソーのおかげで、縦幅約20cmになる。チェーンソーの塗装はMr. Colorの「スーパーチタン」で明るくした。大型ハンドは、チェーンソー使用時のアウトリガーとしても機能しそうだ。
背面。左右の巨大なパーツ群は、基本的に腰の左右でそれぞれ一点接続しているだけ(※キット本来の構造では、背中からも左右に接続パーツを設けている)。
右腕はMSG「ボルテックスドライバー」。三角錐のドリルや円柱型のドリルに換装することもできる。各部のシリンダーパイプは、例によってHASEGAWA「ミラーフィニッシュ」シートを使ってツルツルの金属感を表現した。
背後のフォルディングアームは、MSG「フレキシブルアームB」。ポリキャップ接続なので保持力はきわめて弱い。尖端部は「グライフェン」本来の副腕。両肩ダクトをエッチングメッシュで覆ったが、少々作為的だし、工作も上手くない。これなら内部を真っ黒に塗りつぶしてしまう方が良かったかも。
左腕は、VOLKSの「ソルジャーアーマーIII:ガン&チェーンソー」。MSGにもチェーンソーはあるが、思いきって大物を投入した。基部は、幸いにも3mm棒に接続できるパーツがあったのでそれを使用している。
左側の折り畳み腕は、MSG「フレキシブルアームA」。尖端のハサミは「フレキシブルアームB」。内側に黒白2本のコードを通しているが、残念ながらあまり目立たない。ポリキャップのため関節はユルユルで、空中固定は困難。
背面には、適当な余り物パーツでハンガーを付けた。ノコギリの刃は、上記「チェーンソー」セットから。たぶん右肩の副腕で掴むのだろう。
素体の上半身。ライトグリーンはMr. Colorの「C605 外舷22号色」、濃いグリーンは「XGP03 カーキグリーン」。キット装甲色のライトグリーンを素体衣服に転用して、イラストのイメージを残した。ヘッドセット塗装はGAIA NOTES「風蒼」で爽やかなワンポイントを。襟と袖のラインはエナメル「バフ」。
頭部。頭髪はエッチングソーで縦の筋彫りを軽く入れてある。こうしておけば、ツヤツヤのグロス塗装に光が反射して、髪筋のサラサラな質感が表現できる。あまり深く彫り込まなくても良い。左右非対称だからと眼鏡にエッチングパーツのスコープを仕込んだが、危ない雰囲気になってしまったかも。
後頭部。後ろ髪も同じく、縦のラインを薄く彫り込んだ。脳天直撃な頭部直結パイプは、「このキャラはあくまでロボットなのだ」というつもり。各部のディテールに鑑みるに、80cm程度の小型機械になる感じだろうか。
素体の腕も、接続穴を埋めておいた。手の甲も塗り分けた。素体の手先はPVCパーツだが、そのままでもラッカー系塗料は定着する。さらに念のためにプライマーを吹いておいたので、大丈夫だろう。指先はMr. Color「バーリーグレー」で塗装。
脇の下はきちんと塗り分けておきたい。それによって上半身のハーネスベルト構造が明確になる。胸部装甲の下から伸びるチューブは、本家FA「グライフェン」から借用したアイデア。ケーブルがこんなところに伸びていたら引っかかって危ない、などということは考慮していない。
側面の接続パーツ。金属部分はラッカー系で下地塗装をしてから、シタデル「IRON WARRIORS」で軽く上塗りした。重々しい金属感になってくれたので今後も使いたい。各部の接続穴は、可能なかぎりMSGのリベットパーツで埋めた。玩具っぽさを低減するうえで効果的。
素体脚部。これを作るのが今回の主目的だった。イスラエル軍(IDF)のAFVを念頭に置いて、MODELKASTEN「シナイグレー1」の装甲にMSGのフックパーツを装着した。渋いシナイグレーに鮮やかなレッドが良いアクセントになる。三角フックにしたかったが、やむを得ずこのままにする。各部のエッジは、TAMIYAラッカー「ガンメタル」でドライブラシ。塗装剥がれ表現のためというよりは、縁の立体感を強調する趣旨でドライブラシを施している(※イラストの輪郭線のような作用)。太腿もMr. Color「ブルーFS15050」で塗装して、全身タイツにした。露出しているのは顔だけになる。
スコープ眼鏡はちょっときついかもしれないので、ノーマルな眼鏡にした。こうすればごく普通の可愛らしい黒髪眼鏡ギョロ目脳直結メカ美少女になる。
正面から。やはり眼鏡が抜群に可愛い。他人に見せる時は、こちらにしておく方が良さそうだ。
ほぼキットのままのプレーンな「グライフェン」に戻すとこんな感じ。これはこれで、「IDF風グライフェン」のコンセプトに焦点が絞られて面白い。
1体目の「グライフェン」と並べて。第1作は前面の防護パイプのためもあってギッシリ詰まった感じだが、グリーン基調のおかげで軽快さもある。今回の第2作は、素体上半身が開けているが、カラーリングの影響もあってどっしりした頑健さと重厚感がある。結論:どちらも可愛い。
左右のバランスが良くなかったので、右肩背面にもいろいろ盛り付けてみた。使用したのは、MSG「フォールディングアーム」など。左肩背面のブロックは、FA(本家)「グライフェン」のミサイルランチャー。さすがにゴチャゴチャしすぎか……。
各部のアーム類を伸ばした状態。素体の手足を含めて、13本もの肢が出るでゲソ。
シンプルな構成にした。コンセプトを明確化するには、このくらいで良い。左肩には、伸ばしランナーでアンテナを取り付けた。良いアクセントになるだろう。「アームの手先部分を取り替えるだけで全体の印象が一変する」、「重機らしく各所にケーブルを這わせる」というアプローチは、1作目とまったく同じ手法。


  【 感想 】

  初の本格的なシタデル塗料使用だった。試してみると、なかなか面白い使い方が出来そうだ。水性塗料ならではの制約もあるし、瓶一本あたりの費用は非常に高いが、たいへん趣のある質感が得られる。

  柵型装甲や爆発反応装甲やチェーンカーテンも入れてみたかったが組み込めず。まあ、近年の擬人化キャラのようにゴテゴテ盛り付けても面白くないし、シナイグレーと赤色フックという簡素な記号だけでIDFを示唆するのも乙なものだろう。一応、機能的に意味を成すパーツのみに限定したことになる。

  ウォッシングを行おうかと考えていたが、結局断念。エナメル(ブラック)で各部のスミ入れは施したことだし、せっかくのシナイグレーを濁らせるのはもったいないし、失敗してひどい色調になったら目も当てられない。

  想定する見所は、「七つ道具」「IDF風」「眼鏡」「ケーブル」「金属表現」あたり。左右のデカ物は非常にありがちなネタなので適度にスルーしてもらえるだろうし、脚部のイスラエル感をじっくり楽しんでもらいたい(誰に?)。
  web上の「グライフェン」制作は、白黒青橙赤紫茶黄と多種多様なカラーリングで塗装されているが、管見のかぎりではシナイグレー塗装はまだ無かったので、私なりの作品を出す意義はあると思う。また、接続穴にいろいろ盛り付ける例は多いが、脛装甲にパーツを追加するアプローチもほぼ存在しないので、一つの試みとして意味はあるだろう。

  ミキシング制作はそこそこ面白かったし、モデラーとして良い経験になったけれど、手間も時間も費用も掛かるので、たぶんこれっきりにすると思う(※塗料代を別としても12000円以上掛かっている)。自分としては、人形として着せ替えをする方がはるかに楽しい。そちらはそちらでお金が掛かるけれど、時間や手間は取られないし、クオリティも確保されていて、たいへん気楽だ。

  なんとなくGP-02(前半の地上戦)に見える。ぱっと見のカラーリングのせいだろうか。いや、逆に考えて、このシナイグレーでGP-02を塗れば、『0083』前半の映像の雰囲気に近づくのではなかろうか。一度試してみよう。

  それにしても、シナイグレーといい『エイリアン2』といい、グライフェンくんは私の趣味をしっかり受け止めてくれて嬉しいかぎり。(やっぱりボクっ娘だよね!)