2013/06/13

風の...

  旧ブログが活動継続していた間だけでなくそれを停止させようとする際にすら自分の言動が他人を傷つけてしまったであろうと考えるにつけ、あの名前はいよいよもって死なねばならなかったのだという思いが――そしてこの新たなマヨイガから二度と外には出るまいとの思いが――陰々滅々とさらに強まるが、しかしそれでも月城氏のお声を聴くだけで心が洗われるような気持ちになれてしまったことに、その自分の情動に対してさらに戸惑いを禁じ得なかった。
  あのような公開自殺めいた真似――そうせねばならなかったというのは一面の事実だがそれにもかかわらずあるいはいずれにせよ――に対しては、我ながら嫌気と後悔ばかりが湧き上がってくる。もう二度としたくない。

  不毛の地に孤立して生育し、貴重な潤いを自身の内部に溜め込みつつ対外的には刺々しくも奇妙な外観を持ち、成長は遅くなかなか花を咲かせない植物とは、偶然とはいえよくもあんな名前を名乗っていたものだ。
  しかし、サボテンの花の美しさはやはりけっして嫌いではないのだが。web検索してみれば分かるように、色合いも清楚で造形も端正で、嫌味もくどみも無く、透き通った鮮やかさがあり、どれも本当にきれいな花だ。