2016/06/12

『プラネットドラゴン』体験版感想

  『プラネットドラゴン』体験版の感想いろいろ。


  【 システム面 】
  要するに『サジタリウス』風味の『大航海時代』SLGという理解でいいだろうか。
  システムは、『うえはぁす』っぽい。宝石を5つ集めるというのも含めて。
  うまく商品を選べば、指定配送よりも貿易輸送の方がかなり稼げるかも。

  ターン経過するのは「出港」「休暇」のみ。積荷操作などは、何度繰り返しても構わない。

  非敵対的な他の商船がいるマスには進めないというのは、わりと邪魔。

  撃破されても、(ターン経過する以外は)ペナルティは無いようだ。「所持金マイナスによるゲームオーバー」は無さそう。ただ、「所持金もほぼゼロ、周囲は強敵に居座られてどうにもできない」といったような、事実上の詰みになる可能性はある。「軍船」がマップ上を徘徊してくれているので、航路に来てくれれば安全に移動することができるが。
  最悪の状態を考えるなら、「所持金ゼロ。船構成は空っぽ。積荷は期限を過ぎた依頼品のみ」だろうか。それでも、その依頼品を届けて、空いたコンテナで別の依頼品を近場に運んで報酬を得れば復活の目処が立つ。今のところ、完全な詰みの危険は無さそうだ。

  早いうちに攻撃能力を強化しつつ、「小型貨物室S4」を導入できれば、80ターンで所持金3000万E以上になる(船の装備を含めれば5000万E以上)。他にもいろいろなやり方がありそうだが。

  「EXIT」地点の敵船を撃破しても、そのマスに到達した瞬間に(マップを出る前に)廃船探索はできる。なので、安心して撃破してよい。

  SS2高射砲(80万E)は、2回攻撃で命中率80%。ST1多装高射砲(200万E)は、3回攻撃でそれぞれ60%。威力はいずれも1。ダメージ期待値は前者が1.6で後者は1.8。弾数消耗を無視すれば、後者の方が期待値が大きい。

  海賊船は強いが、相手が一隻ならばなんとかなる場合がある。
  二隻に挟まれると、体験版レベルではほぼ撤退確定だが。

  「中継点設定」は効果不明。

  ユニットを作動させるには、「船頭脳」パーツに隣接していなければいけない。そして、「船頭脳」を追加する場合は、「船頭脳」同士も隣接していなければいけない。作動していない装備を保持しておくことはできず、余った装備は半値売却するしかない。作動していなくても、船内に置いておける仕様の方が自然だと思うのだが……。

  「惑星希望」の取引目標を達成した効果は不明。べつに何も得していないような……。

  BGM切り替えがクロスフェードなのが、非常に鬱陶しい。
  音響面でゴチャゴチャと攪乱されてしまうので、たいへん印象が悪い。

  既読シーンを一括スキップするボタン「seenskip」はわりと便利。ただし、通常の(既読)スキップと両立しない――seenskipを押すと通常の既読スキップのチェックが外れてしまう――のは問題。

  今回のゲームデザインは、周回向きではなさそう。マップはかなり広がりそうだし、船強化もかなり大規模になりそうだし、周回による難易度変化なども盛り込みにくそうだ。しかし、ターン制限が無いと、序盤のうちからひたすら配達と交易で稼ぎまくることも出来てしまう。ただし、売り物による強化しか無さそうな様子だから、いくら稼いでもイベントを進めなければPC強化には限界がある、といったことはあるかもしれない。

  船装備になにか既視感があると思ったら、『ママトト』のプラント設置か! マス目の数はかなり少なかったけど、マス目を全て埋めなければ見られない特殊なイベント(一枚絵のあるアダルトシーン)があり、パズルとしてなかなか大変だった憶えがある。プログラムで最低額配置を計算していた方もいたくらい。


  【 音響面 】
  最初にいきなりEKNM。第1楽章が丸々入っている(!?)。"Eine kleine Nachtmusik"は、訳すなら「A Little Serenade(小さな夜曲)」といったほどの意味で、音楽的には宇宙との関連性は無いが、夜空のイメージを投影しているのかもしれない。本編のBGMは「きらきら星」アレンジ群のようだ。原曲はともかく、英語版と日本語版の歌詞は夜空を歌うものになっているので、ここで使われている意味はプレイヤーにも理解できる。ちなみに、たしか『キラ☆キラ』のBGMもこの曲のアレンジだった。マップ画面で流れるのは、R.シュトラウスの『美しく青きドナウ』。こちらは、名高い映画『2001年』で宇宙ステーションを映したシーンで使われたのを参照している。


  【 小ネタ 】
  OPムービーには、『DAISOUNAN』のキリカブらしきキャラたちと、それから小型ドラゴンが。

  「ブラウン=ストリート=クアドラプル」……ブラウン通り三番目じゃなくて四番目?

  「休憩」コマンドに小ネタが多い。ファットデビル、ダークマン。逢坂屋と雪鬼屋はまだ健在とのこと。「英雄運送」は……そんな名前の会社が『DC』(株投資)にあったかもしれない。

  ハツユキは、『雪鬼屋』のコナユキさんとの関係は……さすがに無いだろう。「山県」姓が『真昼』の主人公と関係があるのはまず間違いないだろうし、「エントラ」つながりで『Wizard's』のヴィオラとのつながりもありそうだが。「リーファ(種)」は『DAISOUNAN』関連。



  デモムービー公開。

  【 OPムービー 】
  もう24作目なんだねえ……感慨深い。
  冷凍睡眠されていた主人公……アイスマン(『うたわれるもの』)を思い出した。
  佐々木氏は、キャラの歯列をはっきり描かれている。ちょっと珍しいかも。
  OPムービー(01:17)で真城さんがバリアを展開している一枚絵が……いったい何が?

  【 デモパート 】
  02:20。「菌類」を他星に運んじゃって大丈夫なのか? 検疫はちゃんとしていると思うが。もっとも、それを言うと、「戦闘機部品」輸送も、現実的に考えるとわりとやばいことをしている。
  02:28。所持金は20000万E(20億E)以上にもなるようだ。装備品も「大型エンジンRF」が10000万Eのように、かなりの高額になっている。武装の「ハンマーアーム」「クローアーム」は……要するにデンドロビウムみたいなことが出来るわけか! 外見も真っ白な箱積み宇宙船なわけだから、わりと似てくるかも。時間経過表示は、544ターン(544日)まで進んでいる。体験版のペースから見ても、500ターンか700ターンくらいは掛かりそうだったので、想定内だが。長距離移動が頻発するようなら、1000ターンもあり得そうだ。それにしても、船頭脳は、結局1×1パーツをちまちま隣接させていくしかないのか?
  02:43。移動マップ上には、以外にも、いろいろなエリア効果があるようだ。
  02:51。「研究衛星ジン」。『王賊』の主人公との関連性を想像するのは無理があるか。
  02:55。ちびキャラも可愛いなあ。
  02:57。ヨーロッパ風の街並の上空に、浮遊する島(と城?)が……。
  02:58。宇宙ものの伝統、ブラックモノリス来ましたわぁー!
  03:04。「黒」さんと和食。やっぱり葵屋温泉なのだろうか?
  03:06。『DAISOUNAN』のキリカブだよね。(そしてキリカブとの間でもベッドシーンが?)
  03:14。このブランドには、釣りをするキャラがわりと多いのだった。
  あれ、ハツユキさんが全然出て来ていない。03:07の左下端がバイザーを外した姿だと思うが。

  って、公式サイトのハツユキさん、マウスオーバーでバイザーとマントを外した姿が見られる!
  そういえば『BB3』でも、マウスオーバーでフォーゼロッテが小型化していたっけ。