2016/06/28

『プラネットドラゴン』メモ

  『PD』の雑多なメモ。
  「交易品」リストは別ページに。


  06/25
  プレイ開始。

  「黒藤」は怖いキャラなのかと思ったら、意外にも青山氏は人懐っこく優しく、それでいて馴れ馴れしすぎない、絶妙の芝居をされている。こういうのもいいなあ。

  ハツユキ役の萌花ちょこ氏も、いつもに増して素晴らしい。居ずまいのきちんとしたキャラクターなのだが事務的な冷たさもなく、前向きな雰囲気でありながら騒々しさとは無縁で、そして口調は端正に引き締まっていて心地良いリズムがある。このようなバランスと完成度、そしてはっきりしたイメージ確立しているキャラクター造形、その魅力は、私の言語能力ではいったいどう形容したらいいのだろうか?


  ひとまずクリア。1176ターン。序盤から中盤にかけて、かなりうろうろしていた。
  イベントは201/447。CGは220/336。交易品は44/45、依頼品は245/823。おまけは20/21。
  ゲーム全体としては、うーん、せいぜい『門』並だろうか。多くのイベントを見るために「休憩」コマンドを実行する必要があるが、イベントを見るだけのためのコマンドはテンポが悪いし、休憩すると依頼品の配達期限が圧迫されたり惑星目標が更新されてしまったりする。AVGパートのイベントを発生させる仕組みとSLGパートのゲーム進行の枠組とがうまくマッチしておらず、両者がバラバラになってしまっている。


  超強いネームド宇宙海賊で「サイザー」が出てきたりしないかなー。
  後日追記:蟹座のネームド海賊として「宇宙海賊サイ」が出てきた。偶然か、意図的か。


  ステーション毎の販売品リストも作成しているのだけど、これはたぶん総合wikiの方々がやってくれるだろう。依頼品は、ゲーム内のリストに登録されるタイミングはいつだろうか(表示させた時点か、受注した時点か、配達完遂した時点か)。



  06/26(Sun)
  二周目は、休憩をたくさん入れつつ、SSも撮りながら、まずは依頼品運びに精を出すことにしよう。依頼品輸送中の幕間イベントは、本作でも特に力の入っているところだと思うし。そしてフラグ関係を把握したら、総仕上げに三周目で各惑星の発展に尽力したりイベントコンプリートを目指したりデータ採りをしたりしていこう。

  「惑星希望」を達成することで、新たな交易品を購入できるようになる場合がある。
  「惑星希望」達成による星評価(仮)上昇は、おそらく星5つまで。
  「惑星希望」の内容は固定ではなく、月替わりをやり直せば内容が変化する。

  ようやく双子座まで、5つの星系のデータが取れた。一つの星系をすべて星五つにするのに、ざっと200ターン掛かる。今日ここまで8時間以上掛かっているので、おおまかに1ターン30秒の進行スピードということになる。ただし、休暇コマンドによるイベント発掘も同時に行っているので、実際のペースはもっと速められた筈。言い換えれば、後半はペースが上がる筈。

  ルウの言っている銀河麻雀ってのは、もしかしてあの宇宙麻雀……。


  【 小ネタ:旧作との関連など 】
  葵屋温泉あり。逢坂屋も健在。

  BSQは、「ブラウン通り"四"番目」。実質的な関係は無く、単なるお遊びと思われる。
  BSQのスクリーンネームには「ファットデビル」「ダークマン」「アスパラガス」が。

  『小僧』シリーズが登場。300年後の未来では超長編になっていた。
  「パン屋のウィットニー」ネタも復活。依頼品にも、それとおぼしき言及がある。

  主人公は一石三鳥社で働いていた。ヴァルキルは300年後も健在のようだ。
  蠍座の「開拓惑星キリッサ」も、『LJ』のキリッサから命名されたらしい。

  依頼品に「クマンの毛皮」(双子座ニイ→エル3)。

  依頼品テキストに、アスパラガスの「少し変わった食べ方」がある(採掘コロニー群→イオ4)。このほか、依頼品「調味料」(ロウド→ビビド)にもアスパラガスへの言及がある。

  依頼品「奇妙な水着」(ジン→グラーク)は、「水に入ると溶け、水から出ると元に戻る」のだとか。『LJ』のDr. ヘルナイトが同じような水着をキリッサに着せていたが、発想それ自体はありがちなので、偶然だろう。

  『真昼』の山県一義が、奥平鈴(→山県鈴?)との間に儲けた息子が山県義経。また、一義は山春日霧姫と結ばれて入り婿になった(→山春日一義?)。村川島シャーリーは「霧姫の子孫」と明言されている。なんらかの事情で山春日家から村川島家が分家したようだ。シャーリーは葵宮子のことを「曾お婆ちゃん」と呼んでいるが、おそらく立場上の呼称であって、血統上の直系という意味ではないだろう。義経から見るとシャーリーは「異母きょうだいの孫」になると思われる。

  それにしても、『真昼』『LJ』のキャラたちが300年生きているというのはいったい……。猫又一族を別にすれば、彼等も普通の人間だった筈だが、いったいどうして……。もっとも、遡れば『グリンスヴァール』のニキも、何の説明もなしに100年間(モードによっては300年間)、若々しいまま元気に生きていたりしたけど。


  イベント87%、CGは91%まで来た。交易品はコンプリート。依頼品は、終盤でまとめて探していけばいいだろう。惑星好感度(?)上昇による交易品は、残りは蟹座と蠍座の12ステーション。

  状況が詰む可能性はある。蟹座は、移動力も攻撃力も高い敵船が多数出現し、移動中マップも広いので、乱数がどう出てもゴールに辿り着けるパターンが一つも存在しないということはあり得るし、そうすると「自船貧弱+所持金払底+交易品無し」だと本当にどうしようもなくなる。ただし、実際には、意図的にやらなければそんな状況にはならない。装備変更や依頼キャンセルで所持金を使い果たさなければいけないので。

  どうやらこの『PD』世界では、軌道エレベータも実用化されているようだ。依頼品「機械類」(ドア→ダラウ)に、それを窺わせる記述がある。依頼品情報を見るに、中華料理や巫女も、300年後の世界でも残っているようだ。衛星エウロパには、竜信仰や「エウロパ竜」の剥製などが存在するらしいが、これが他作品のドラゴンたちと関係があるのかどうかは不明。



  06/27

  『PD』交易品リストを簡単に作成。
  依頼品は799/823まで来た。
  内藤さん、『勇者砲』で休んでいる間に、この823個のテキストを延々書いてたのか……。


  依頼品テキストに力を割いたのは、明らかに失策だろう。一つには、画面デザインからして、プレイヤーに読まれにくいという点で。依頼品や交易品は「基本情報」「詳細情報」「キャプション」の3つのタブに情報が分かれているが、キャプションテキストはその3番目のタブであり、しかも積荷管理コマンドに入る度にタブ位置は初期化される(つまり1番目のタブが表示された状態になる)。よほど暇なプレイヤーでもないかぎり、わざわざこのテキストを読む者はいないだろう。このテキストを一つも読んでいないままのプレイヤーも、かなりいるかもしれない。まずこの時点で、ゲームデザインと労力の配分を間違っている。
  もう一つは、ゲームシステムとの関係にある。募集されている依頼品は、それぞれユニークな(唯一の)存在であり、一度遂行するとそのプレイでは二度と登場しないと思われる。しかるに、惑星希望には、依頼品を一定数運ぶことを求めてくるものがある。したがって、ゲームを合理的に進めたいプレイヤーは、限られたリソースである依頼品に安易に手を出すことを躊躇う可能性がある。そうすると、個々の依頼品の詳細情報を見ようとすることも無いだろう。
  つまり、ゲームの複雑な機能を使いこなせない初心者も、効率的に振舞える上級者も、依頼品テキストは読まないままに終わってしまう。見えない(見られない)ところに多大な労力を掛けても、作品に対する実際の評価は、見える(実際に見られる)範囲の認識にとどまるため、本来得ることができたかもしれなかった評価よりも低い評価しか得られずに終わってしまう。これは構想の失敗であり、そして、そのようなディレクションの誤りを犯してしまうことそれ自体、スタッフ(ディレクター)の能力に対して低評価を与えるべき実質的根拠になる。
  回想モードで読んでいくと、それなりに面白くはあるのだが、それはゲーム本編の厚みにはつながっていない。明らかに見当違いなところに労力を掛けているのは、ゲームデザインのセンスそのものの問題だろう。

  依頼品リストの最初が、まだ?????のままになっている。並びからしておそらくウルザ発の荷物だと思われるが、どうしてこんなところの依頼品が全然出てこないのだろう……。

  依頼品は、配達先に届けた時点でリスト登録される模様。期限を超えてもよいので、遠方への依頼品は、終盤で資金にも倉庫にも戦力にも余裕が出来たところでまとめて実行していくのがよいかと思われる。


  4500ターン以上掛けて、依頼品は残り2つ。ウルザ発とビビド発のものが1つずつだが、全然出てこない。何か特殊なフラグが必要なのかもしれないと疑ってしまうほど。装備に対応したイベント(装備変更時と出撃時)もたぶん見終えたと思う。後は、ヒロインイベントを埋めていって2周目はクリアしていいかな。まだいくつか漏れがある(たぶん取り戻しが利かない)ので、3周目で全要素100%を目指そう。

  ごめんなさい黒藤さん、あなたが敵対勢力に捕まっているのに、8年以上(3000ターン)も放置したまま、せっせと宇宙運送業にかまけていて……。


  安全な航路を確保すれば、客室輸送が一番楽に、つまり頭や手を使わず高速かつ確実に、稼げるだろう。2周目以降で船頭脳5個の状態であれば、「特型客室(50人乗り)」8個と「海水浴場(客室基本収入+150%)」4個を設置すれば、一回の渡航で250~360人程度、額にして900万~1200万Eほどを稼げる。近距離ならば1ターンで移動できるので、1ヶ月(30ターン)で30000万Eほどの収入になる。というか、航路に特殊海賊が割り込んでこないかぎり、無限かつ確実に稼げる。
  計算上の最適化は客室6個+海水浴場6個(300室×10倍)だが、パーツの都合上、そのような配置は出来ないので、実際には客室8個+海水浴場4個(400室×7倍)が最大効率。
  というか、逆算すると客一人あたりの基本単価は0.5万E(5000E)なのか。星間輸送としては破格の運賃だが、異星人の超技術が実用化された未来世界であればこんなものだろうか。