2016/10/01

『放課後のプレアデス』とカーモデル

  私用メモとして。『プレアデス』に関係のある車両に、どのようなカーモデル製品があるか。


  【 はじめに 】

  『プレアデス』は、キャラクターの名前や「ドライブシャフト(※本記事では、作中の杖を指す呼称としてこの言葉を用いる)」のデザインが、それぞれ実車から取られている。思い入れのあるキャラクターにゆかりのある自動車を、模型で手に入れたい/制作したいということもあるだろう。この記事は、そのための私的なメモとして作成している。



  【 何を基準にして買うか 】

  名前ベースでおおまかに選ぶならば、選択の幅はかなり広がる。ただし、あおいの場合は、青色のキットを選ぶか、あるいは自分で青色に塗装した方がよいだろう。もちろんそれ以外でも、プラモを自分で塗装する場合は、例えばキャラクターのイメージカラーに合わせた色に塗ったり、キャラクター画像をデカールで貼り付けたりと、自由なアレンジの余地がある。

  ドライブシャフトの形状に注目したい場合は、対応する車種が限定されるので、かなり選択の幅は狭まる。また、カーモデルのフロントグリル部分をキャラクターフィギュアなどに転用したいという場合は、大きさの違いに注意する必要がある。場合によっては、プラ板などで自作する方が、自分のイメージに合ったドライブシャフトを作れるかもしれない。

  ドライブシャフトは、Youtube版(YT版)とTV放映版(TV版)とでデザインが変更されている。YT版では、ドライブシャフト先端部(スプリットウイング)はどれもシンプルなV字形で、キャラクター毎の形状の違いはあまり目立たない。TV版は、当初はYT版に近いデザインだったが、6話から(いつきは3話から)各自のドライブシャフト先端部が外枠付きの大ぶりな形状に変化しており、5本それぞれの違いもかなりはっきりして見分けやすくなる。

  エンジン音を聞き分けて機種を当てるなどという、どこぞのラジオ番組のような芸当は私には出来ないので、作中で使われている効果音(エンジン音)がどの車のものかは判断できない。



  【 カーモデルの種類 】

  自動車模型(モデルカー)には様々な種類があり、組み立てプラモデル、レジンキット、ラジコン模型(RCカー)、ミニカー(主に金属製)、高価な完成品モデルなどがある。デフォルメモデルとして、「チョロQ」シリーズのようなアプローチもある。また、特にカーモデル分野では、実写販売時の特別な販促グッズとして店舗やイベントでのみ頒布/販売されるものがある(ディーラーモデル)。市販されないものは、普段から情報収集しておいて実際にイベント会場等に足を運んだり、後からネットで中古入手したりといった、特殊な手段でしか入手できない。

  最も手近なのは、組み立てプラモデルだろう。「低価格(2000円台)」、「製品の豊富さ(多くの車種が発売されている)」、「ボリューム(1/24が多い。だいたい十数cmサイズ)」、「在庫数(比較的品切れしにくい)」、といったアドヴァンテージがある。TAMIYA、FUJIMI、AOSHIMA、HASEGAWAといった主要な国内プラモデルメーカーは、カーモデルも多数リリースしている。
  ただし、見栄えのする完成状態にするには、それなりの模型工作スキルが要求される(特に表面塗装のツヤ表現は、少々難しい)。また、プラスチック素材であるため、それほど丈夫ではない(落下破損の危険がある)。サイズが大きいのも善し悪しで、大きければそれだけディスプレイスペースをとってしまう点は注意を要する。

  トミカ(TOMYTEC)のミニカーは、総じてかなり安価(実売400円程度)だし、金属製(亜鉛合金)なので全体に頑丈だし、ホイールが回転するので押して走らせることもできるし、ものによってはドアの開閉などのギミックもあって面白い。六連星ロゴマークもきれいにプリントされている。現行製品は公式サイトから通販購入することもできる。
  ただし、市販製品のラインアップはそれほど広くないし、しかも定期的に更新されるため昔の製品は入手困難になりやすい。また、サイズも小さく(だいたい5cm程度、スケールは1/60~1/67程度の比較的自由な縮尺)、サイズ相応にディテールは省略されているので、迫力やリアリティを求める向きには合わない。手軽なコレクションとして楽しむのが適当だろう。

  トミカシリーズよりも大型の完成品ミニカー(1/43スケールなど)は、非常にクオリティが高いが、その分、数千円から数万円の価格帯になる。主要部分が鋳造で作られたダイキャストモデル(金属製)が多いが、レジン製やプラ製のものもある。京商(KYOSHO)、CAR-NEL、EBBRO、MARK43、TOMYTEC、WITSなど、多数の模型メーカーがあり、様々な車種の様々なヴァリエーションがリリースされている。エクシーガは、市販製品ではこの完成品カテゴリーしか存在しないようだ。

  ラジコンカー(RCカー)にも選択肢がある。RCカーは、パーツ組み立てをするものもあるが、後述のように塗装済みのSUBARU車もいくつか発売されている。価格はそれなりになるが、プラモに匹敵する大スケールであり、走行やライト点灯といったプレイバリューもあるので、買ってすぐに楽しめる。ただし、ものによっては巨大車輪のラリー仕様であったり、防水性確保のためにディテールが弱かったり(シールで再現されているだけ)だったりするので、商品実物を見て検討した方がよいだろう。

  もちろん、究極的な手段として、実車そのものを入手するという考えもある。SUBARUちゃんにとっても、それが一番嬉しいだろう。あるいは、そこまではしないにしても、実車のちょっとした部品を手にするだけでも、キャラクターや物語に思いを馳せるよすがになるかもしれない。すばる父がエンジン部品を持ち帰ってきた時のように。

  同系統の車両の模型でも、製品によって様々な違いがある。カラーリング(プラ成形色等)の違いもあるし、セダン型とスポーツワゴン型の違いもある。乗用車、スポーツカー/レーシングカー、コラボ商品などで大きく外観が変化しているものもある。基本的には、好みによって選べばよいだろう。あえて作品に引き寄せるならば、例えば「キャラクターの頭髪色に合わせて塗装する」、「グラマラスなキャラクターはワゴンタイプを買う」、「該当するキャラクターのフィギュアを車内/外に配置する」といった考え方もあり得る。
  中学校一年生女子の平均身長は155cm程度とのことなので、1/24スケールプラモデルに彼女たちを乗らせるならば6.5cmくらいになる。たとえば、ななこが仮に165cmだとすると1/24スケールでは6.9cm(成人女性の中指くらいの長さ)、ひかるが仮に145cmだとすると約6.0cm(成人女性の小指よりは大きいくらい)になるだろう。このサイズならば、かなりのディテールを作り込むことができる。既製品の1/24フィギュアを加工することも出来るかもしれない。



  【 各キャラクターに対応しそうな市販カーモデル製品 】

  各キャラクターとそのドライブシャフトに対応すると思われる市販模型製品を記す。

  作中でのドライブシャフトのデザインは、YT版と、TV版初期(YT版を多少リニューアルしている)、TV版モデルチェンジ後(6話以降、先端部のスプリットウイングが大型化している)の三種類がある。目的や好みに応じて、どのヴァージョンのデザインを求めるかも変わってくるが、形状がそれなりに似ていればそこまで拘らないという判断でもよいだろう。

  また、個別キャラクターに限定されず、作品全体になにかしら関わりがあるというレベルで緩やかに捉えるならば、すばる宅にある黒の「R1」や、路線バス(車種不明だがおそらく富士重工製)も視野に入ってくるだろう。
  ちなみに、すばる宅の自家用車は、R1(1話Aパートの2ドア車)とシルバー(?)のレガシィ(3話Aパート)の2台があるようだ。cf. [ twitter.com/sae980/status/809000918679097344 ]

  すばる。名前は社名。特定の車種には関係しない。イメージカラーはパステルピンク。
  ドライブシャフトはレガシィ(LEGACY)に因んだデザインになっている。
YT版  レガシィ BM/BR系とされている。web検索してみた範囲では、フロントグリルは、BM9とBR9が最も似ているようだ。BMG/BMM/BRG/BRMは、エンブレムの下でパーツが分かれてしまっているし、中央部に上に向けた突起が出ているので、見た目の印象はかなり異なる。

  トミカのミニカー「レガシィ B4」が近いようだが、フロントグリル内部の羽根が左右で分離している形状なので、見た目の印象はやや異なる。同じくトミカの「スバル レガシィ ツーリングワゴン」タイプは、シリーズで何種類もあるので、デザインの違いに注意。

  完成品モデルでは、京商の「1/43 スバル レガシィ B4」シリーズも、そこそこ似ている。WITS(小川)も、レガシィの完成品ミニカーを何種類かリリースしている(1/43、実売価格は7000~8000円程度)。レガシィシリーズは、AUTOart、CAR-NEL、CORGI、ixo、LA-Xにも完成品モデルがある。RCカーでは、JOZENに1/18モデルがあるようだが、乗用車タイプではなくタイヤの巨大なオフロードタイプである点には注意。

  フロントグリルの形状に拘らないならば、「レガシィ」関連のプラモデルは各社から発売されている。現在、フジミ模型、青島文化教材社のものが入手可能なようだ。ハセガワにもある。
TV版  モデルチェンジ後の形状は、レガシィ BN系とのこと。ドライブシャフトは、四角い枠の中に三本の横線が入っている。三本のうち最上部のバーに、ジュエル(?)が嵌まっている。なお、Anmi著の漫画版では、連載当初はYT版のようだが、途中(第9夜)からTV版準拠のデザインに切り替わっている。Paudi modelが1/18レガシィを発売しているが、輸入品のうえ高額なので注意。


  あおい。名前はインプレッサの青色に由来(※小説版では、あおいたちのネーミングに関して、さらに所以が追加されている)。ドライブシャフトもインプレッサ(IMPREZA)関連。
YT版  インプレッサ GE/GH系とのこと。実車では、種類によってはシャフト両端の撥ね上がりがやや見えにくいようだ。

  組み立てプラモ。厳密には該当しないようだが、フロントグリルの形状は、「スバル インプレッサWRX STI」シリーズ(青島文化教材社、1/24スケール)が比較的近い。塗装済みの「プリペイント」モデルもあるので、塗装が大変だというユーザーはそちらを買って組み立てるとよいだろう。TAMIYAやFUJIMIのプラモは、あおいちゃんの杖の形状には似ていなかったり、ごついラリーモデルだったりするので、『プレアデス』ファンにはあまり向かないと思われる。

  京商(NIKKO)の「インプレッサ RWC 2008」(RCカー)も、1/16の大スケールで、フロントグリルもやや似ている。京商にはWRX STIの製品や、大型ディスプレイモデル(オートスケールコレクション)もある。RCカーでは、JOZENのDIRTNAXXシリーズ(1/24)や、CCPの1/24モデルもある。タミヤの1/10ラジコンカーにもある。
  トミカのミニカーやチョロQにも「インプレッサ」系統が何種類もある。WITZ(小川)も完成品ミニカーをいくつか発売している(1/43、プラベース完成品。近いのは「WRX-STI」版だろうか)。また、CAR-NELも、インプレッサの完成品ミニカーを発売している(1/43スケール、4500円+税。色違いあり)。AUTOart、EBBRO、A-Team、CORGI、ixo、Trofeu、VITESSEなどにも完成品モデル製品があるが、売り切れのものも多い。京商には、1/18スケールのWRX STIのハイエンドモデルもあるが、実売16000円程度なので懐具合と相談する必要がある。いずれにせよ、製品毎に外観(特に前面の形状)はかなり異なるので、注意すること。特にレーシングモデルのキットは、外観が大きく変化していることが多い。

  人気車種のようで、タミヤ、フジミ模型、ハセガワもインプレッサのプラモデルを何種類か発売している。上記のように、フロントグリル形状などに特に拘りが無いならば、適当に選んで買っていいだろう。できれば青色のキットを買うか、あるいはブルー塗装をしたいところ。
TV版  TV版(モデルチェンジ後)のデザインベースは、WRX VAとのこと。ドライブシャフトの先端部は、四角い枠の中に一本だけバーが入っている。柄にも特徴があり、上側にはインテークのようなパーツが付いているし、下側にもリアウイングのようなパーツが付いている。先端のジュエルは、彼女らしくブルー。技術と道具があるならば、プラモ制作の際には「SUBARU」エンブレムに代えて青いジュエルを嵌め込むのも面白いかもしれない。しかし、SUBARUのエンブレムもまさに六つ星のデザインなので、これを無くしてしまうのも惜しい。

  これも2014年以降のモデルなので、フロントグリルの形がぴったり当てはまる市販プラモキット等は、まだ無いようだ。TV版のデザインに反映されている要素:「大きく逆台形に広がったフロントグリル形状」「ボンネット上のインテーク」「大型のリアウイング」のすべてを満たすキットは、2016年現在、存在しないようだ。ある程度妥協しつつ、WRX系統のキットや完成品ミニカーの中から、近いものを選ぶしかないだろう。あるいは、モデリングスキルがあるならば、キットを自力改修するという手段もある。


  いつき。名前もドライブシャフトも、フォレスター(FORESTER)シリーズに関連。
YT版  フォレスター SH系であるらしい。どの車種でもだいたい良さそう。

  トミカからミニカーで発売されている(スポーツワゴンタイプ)。初回版のみ、いつきちゃんらしい黒塗装(メタリックブラック)だったようだが、現行品はシルバーになっている。WITSも「FORESTER 2.0XT」の完成品モデルを、カラーバリエーションで3種類ほど発売している。Paudi modelにも1/18モデルがある。

  RCカーでは、JOZENの1/22モデルがあるが、これも巨大タイヤのハイリフト型。
TV版  フォレスター SJ系とのこと。ドライブシャフト先端部は、あおいのものに似ているが、こちらの方は横棒がやや太めのようだ。ジュエルは、シックな藍色(インディゴ)。

  実車は2012年以降のモデル。カーモデルはまだ無いようだ。ドライブシャフトだけならば、自作するのも比較的容易だろう。


  ひかる。名前もドライブシャフトも、トレジア(TREZIA)に由来。
YT版  トレジア。フロントグリルの印象は、あまり似ていないかも。

  プルバックカー(完成品トイ)があるが、現在入手困難な模様。残念ながら、プラモデル等でも発売されていないようだ。
TV版  トレジアのまま。実車自体、モデルチェンジしていない。ただし、ドライブシャフト先端は、YT版から形が変わっており、細く引き締まった枠の中央にジュエルが挟まっている。ジュエルは、彼女らしいイエロー。あるいは琥珀色と呼んだ方がよいかもしれないような、深みのある色だ。


  ななこ。名前もドライブシャフトも、エクシーガ(EXIGA)シリーズに掛けているとのこと。
YT版  エクシーガ(無印)である由。

  「EXIGA」シリーズ(WITZ:小川)の完成品モデルが何種類かある。スケールは1/43。フロントグリルの形状も、作中のデザインを連想させてくれる。
TV版  エクシーガ クロスオーバー7。ドライブシャフト先端部のデザインは、すばる(TV版)のものとやや似ている。ジュエルは、頭髪色と同じく、紫色。

  クロスオーバー7も、2015年に(TV版放映とほぼ同時期に)発売されたばかり。まだ模型化はされていないようだ。


  みなと/「謎の少年」。命名元は不明。
YT版  ドライブシャフトは、特にモティーフとなる車は無さそう。
TV版  TV版終盤で杖が変化し、すばるたちと同じような形状になる。レヴォーグとのこと。フロントグリル部分は、(偶然かどうか分からないが)すばるのものとよく似ている。ジュエルは深いルビー色。また、白いエアインテーク状パーツが先端付近に付いている。

  WITZに1/43完成品モデルあり。トミカからも1/65レヴォーグが発売された(スチールブルーグレー)。六つ星マークもきちんとプリントされている。京商(KYOSHO)の1/18完成品モデルは実売16000円程度であり、気軽に買える価格ではない。


  エルナト。ネーミングはTV版本編のとおり。
TV版  ドライブシャフトには関係しないが、SUBARUだとフォレスターやインプレッサXVにオレンジ色のタイプがある模様。WITZにインプレッサXVの1/43完成品モデルがあり、タンジェリンオレンジ・パール版はエルナトのマフラーの色に酷似している。Paudi modelにも1/18のXVがある。


  というわけで、ひととおり探してみたが、残念ながらうまく当てはまるプラモデルはほとんど無かった。適当なキットを見繕って購入して、いずれ完成写真を掲載したい。『プレアデス』のキャラデカール付きヴァージョンのプラモデルが発売されたりする余地もあると思うのだけど。


  【 追記1: インプレッサ模型写真集 】

(2016年11月4日、自宅にて撮影)
WITZの「SUBARU IMPREZA S206」。塗装済み完成品ミニカー。主要素材はプラスチック。陳列と鑑賞を目的とする精密モデルであるため、ドアの開閉やタイヤの回転などのギミックは無いが、塗装やディテール再現はクオリティが高い(内装やライト内部まできちんと作り込まれている)。TV版の気持ちでこちらを買ったが、YT版にはWRX-STIの方が良いかも。
上記WITZ「IMPREZA S206」(1/43)と、トミカの現シリーズNo.7インプレッサ WRX STI 4door グループR4仕様(1/67)。青白のカラーリングとSUBARUのロゴは、あおいちゃんのジャージのつもりで見るとさらに愛着が湧くかもしれない。トミカシリーズには、No.112WRX STI Type S(1/62)もある。
正面から。ディテール密度が大きく異なるが、スケール/材質/価格の違いがあるため、それぞれ値段相応の妥当な出来だろう。トミカのロゴマーク等は、シールではなくプリントなのでとても丈夫。トミカ版はスモークガラスで、座席やハンドルも再現されている。WITS製品は、前記WRX STI版だとフロントグリルの羽根状部分がシルバー塗装されているので、YT版の杖の先端をイメージしやすい。
1/43スケールは、カーモデルの標準的な規格。このミニカーの全長は10cm強になる。一般的なCDケースやDVDトールケース、B6判漫画単行本と比べると、この写真くらいの大きさ。下に写っている赤いミニカーは、比較用のトミカ三菱ランサー(約7cm)。体積比では3倍以上になり、ディテールの緻密さも相応に異なる。



  【 追記2: インプレッサWRX STIの1/24キット 】

(2017年4月24日、自宅にて撮影)
上述したとおり、青島文化教材社によって「IMPREZA WRX STI」がプラモ化されている。左記写真は、「プリペイントモデル」版といって、ほぼ全てのパーツが塗装済みになっている。もちろんランナー枠から切り出してゲート跡をリタッチする必要があるし、接着剤を用いて組み立てたりデカールを貼ったりする作業もあるが、自動車模型としては初心者でも取り組みやすい。
インプレッサ3台。上は青島のプラモ(1/24スケール)。WRX-STIの2007年モデルとのこと。同社からは2010年モデルのキットも発売されている。右はWITZの完成品(1/43)。2011年モデルのS206。下はトミカのミニカー(1/67)。グループR4仕様とのことなので2011年以降のモデルと思われる。
前側から。YT版のあおいと、本編のあおいと、すばるの運命線にいた(第一話冒頭の)あおい、最終話のあおい、漫画版や小説版の蒼生がちょっとずつ違うように、インプレッサシリーズも細かくモデルチェンジを繰り返してきている。サイズの大きな1/24キットでは、フロントグリルのディテールがYT版およびTV版初期のスプリットウイングを彷彿とさせる。
後ろ側から3台を見比べる。TV版のモデルチェンジ後は、先端側にエアインテーク状パーツが追加され、後部の星型エンジンの上にリアウイング状パーツが付属するようになる。青島版キットでは、リアスポイラーの形状がかなり異なる。そもそも元のモデルの年式が違うのでやむを得ないのだが。
ごく一般的なCDケースやA5判の書籍、DVD/BDトールケースと並べると、このくらいの大きさ。1/24スケールキットにもなると、18cm以上のサイズになる。成人女性が五指を広げたほどの大きさで、たいへん存在感がある。その一方、人差指ほどの大きさのトミカも、これはこれで可愛らしいし、どこにでもディスプレイしておける気軽さがある。


  【 後日追記3: トミカシリーズのSUBARU車 】

(2017年5月17日、自宅にて撮影)
左からフォレスター(1/65、旧No.112)、レガシィB4(1/60、旧No.112)、インプレッサ WRX STI(1/67、現行No.7)、レヴォーグ(1/65、現行No.78)。トミカには、旧シリーズも含めるとこの4車種がある。いずれもSUBARUの六連星ロゴがきれいにプリントされているし、フロントグリルの銀色のウイングもよく目立つ。レヴォーグも、なるほどよく似ている。
横側から。フォレスターは後部ドアが開閉するし、レガシィおよびレヴォーグはボンネット開閉する。ごく簡素な可動だが、子供たちに自動車の構造的リアリティを想像させるには十分なサービスだろう。残る二人のうち、ななこ(エクシーガ)は1/43完成品モデルが市販されているが、ひかる(トレジア)は無いので……代わりに模型用のミニチュアピアノとか?
ごく一般的なCDケースサイズや、1/24スケールのプラモデル(上記AOSHIMAキット)と比較すると、このくらいの感じになる。トミカ製品はそれぞれ縮尺が微妙に異なるため、大きさは必ずしも実車のサイズに比例しない。インプレッサがやや小ぶりだったり、レガシィがかなり大きくなっていたりするのはそのため。
1話の「おそるべき鈍くささだなあっ、君は!」のシーン、あるいは、「好きにすればいいだろう……君という奴は!」(3話)のシーンを再現してみる。自動車擬人化(?)キャラクターを元の自動車形態に戻してしまうと、ユーモラスな衝突シーンがとんでもない大事故になってしまった(ごめんなさい)。







  【 後日追記4: ついに揃った六連星 】

(2017年6月23日、自宅にて撮影)
あおい(WIT'S:インプレッサ)、ひかる(ピアノ)、すばる(トミカ:レガシィ)、いつき(トミカ:フォレスター)、ななこ(WIT'S:エクシーガ)、みなと(トミカ:レヴォーグ)。ひかるだけは元ネタ車両の模型が無いので、「ポーズスケルトン」シリーズのピアノで代用した。ごめんよ……。
全員集合……。おふざけにも程があるが、まあ、こんな遊びも模型だからこそ気安く出来てしまうのだ。とても小さいサイズなので、机の上に置いても邪魔にならないし、眺めているとよりいっそう親しみが持てる。特にトミカは頑丈に出来ているので、破損の心配も要らない。
WIT'Sの1/43エクシーガ。表面塗装はツヤツヤのブラック。同社「エクシーガ」には、色違いでホワイトパールの製品とアイスシルバーメタリックの製品もあるようだ。落ち着きのあるブラックも良いが、クールな「ななこ」にはシルバーも似合っているかもしれない。
同社のインプレッサと並べて、正面から。もちろん、どちらもSUBARUの六連星エンブレムがきちんと再現されている。ライト部分はクリアパーツできれいに作られているし、内部も椅子やハンドルなどのディテールがきちんと再現されている。ちなみに、右ハンドル仕様。
1/43スケールの完成品カーモデルは、基本的にディスプレイモデル(観賞用)であり、ホイールの回転やドア開閉などのプレイバリューを期待して買うものではない。このシリーズでは、窓ガラス部分は薄手のプラシート(?)を貼り付けてあり、やや脆い(破損や剥離のリスクがある)し、貼り付け位置がずれている場合もあるので、できれば事前に状態をチェックしてから買うとよい。