2022/05/01

2022年5月の雑記

 2022年5月の雑記。(→6月4月

今月の一枚は童遊社「1/500 姫路城」。下で述べているとおり、同スケールの軍艦プラモデルと並べると面白い。




 05/31(+5)

 というわけで、姫路城を完成させた。城郭模型の中でも、
- 知名度が高い。
- 大天守の周囲の櫓群も含めた多重構造が、立体映えする。
- 建物だけでなく、周囲の曲輪を含めた地面まで表現されていて、見応えがある。
- 山城ではないので、草むら部分も手間が掛からない。水面表現も不要。
- 価格も実売2000円台とリーズナブル。
こういった長所があるので、「城郭模型をまず一つだけ作ってみる」際にはちょうど良いチョイスだったと思う。ただし、「構造が複雑なので手間が掛かる」という側面もあるが、一定のスキルを身につけたモデラーであればたいした問題にならないだろう。
 
 とはいえ、実際にはかなり後悔の残る制作になってしまった。初めて手掛けるジャンルだったとはいえ、制作のコンセプト(方針)も無く、目指すべき完成状態の構想も練らないまま、ただ組み立てるだけに終始してしまった。ディテールの掘り下げもまるで行わず、考証も無く、色彩設計上の見通しも作らないまま、形だけ完成させてしまった。こんなにも味気なく中身のない模型制作になってしまうとは……。これは、模型に対する向き合い方を強く反省せねばならない。
 しかし、下の写真を見てのとおり、完成状態はなかなか見栄えの良い形に仕上がっているのが悔しい。「モデル元の存在感のおかげ」と「キットのおかげ」であって、私の技量の成果はまったく含まれていないのだが。

童友社「1/500 姫路城(スタンダード版)」。左記写真は、実物でいうと南側から見た角度になるが、2022年現在の状態とはかなり異なるようだ。石垣は「下地ラッカー(グレー)」→「エナメルのスミ入れ」→「水性塗料でランダムに筆塗り」→「ラッカーで薄く吹いて色調を整えた」。
こちらは北側から見た角度になる。大天守をぐるりと囲んだ櫓群の密度感が面白い。草むらは鉄道模型用のマテリアルを使ってみたが、これだと「芝」ではなく「ただ雑草が生えているだけ」にしか見えないかも。砂地は水性塗料の筆塗り。
仰角アングルで遠景っぽく。この向きで見ると、非常に端正できれいな佇まいになる(※実物だと、北東から見る角度)。草むらは、上からツヤ消しを吹き付けて固めてあるので、粉がバラけることは無い。
こちらは北西からの角度。がっしりした石垣の上に巨大な多層構造物が建てられており、たいへん迫力がある。パーツの合わせ目が処理しきれておらず、隙間だらけなのは、キットそれ自体の問題でもあるが、モデラーの力量不足でもある。
南西側からの一枚。この角度だと、エレガントでありながら愛嬌も感じさせる、不思議な雰囲気になる。実物写真も、この角度から撮影されることが多いようだ。
1/500ということは、この姫路城とFUJIMI長門は同じ縮尺になる。こうして並べてみると、あらためて軍艦(戦艦)の巨大さに眩暈がする。こんなものを何隻も作っては、ボコボコに沈没させていたのか……なんと愚かな。
水平から眺めて。並べて見ることで、スケール感の把握が定まるかと思ったが、むしろ混乱してきそう。主砲や艦載艇も、こんな大きさだったんだよね……。

 これで城郭模型に対して、ひとまず最低限の理解と経験が得られた。基本的な制作手法は分かったので、引き続きいくつか作ってみることもできるが……しかし、うーん。城郭模型から新たな面白味を引き出せそうな感じがしないし、技術的にもひとまず今回でやれることはやり尽くしてしまった(※水性塗料への習熟、草むら素材のアレンジ、石垣塗装の実験、オールドキットへの対処など)。とりたてて作りたいお城があるというわけでもない。1/350~1/800といったかなりの小スケールだから、ディテールの掘り下げもちょっと難しい。パーツ構成はひたすら箱組みばかりで退屈になりがちだし、パーツ精度も低めなのでモティヴェーションを持ちにくい。巨大構造物の模型という意味では、面白くなるポテンシャルは十分にある筈なのだが、うーん……。
 もちろん、お城に限らず、金閣寺とか水車小屋キットとか、あるいは鉄道模型準拠のジオラマとか、隣接ジャンルは多数存在する。そういったところに視野(と理解)を広げるきっかけになったという意味では、確かに良い経験になったと思う。
 
 城郭模型は、素人でもとっつきやすいジャンルだと思う。艦船模型のようにデリケートな極小パーツを扱うわけではないし、航空機のように壊れやすいわけでもなく、AFVのように何百個もの履帯パーツを組み立てることも無い。鉄道模型のように高額なわけでもないし、自動車模型のように塗装必須(※無塗装だと非常にみすぼらしい)ということも無い。おおぶりなパーツをストレートに組み立てて、せいぜい地面をサンドイエローで筆塗りするくらいで、ひとまずは全体がきれいに完成する。パーツ数も少なめだし、「芝のパウダーを振りかける」といった遊び(?)要素もある。もちろん、モデル元も、日常で馴染みのあるものが多い(金閣寺や姫路城はもちろん現時点でちゃんと実在している)。その意味では、模型制作にチャレンジしてみるには格好の素材なのかもしれない。
 ただし、キットが古くて精度が低いという問題はある。ストレートに組み立てるだけでは隙間が出来たり、あるいは高性能な接着剤を使わなければボロボロになったりする可能性がある。しかし、古城や名刹は観光名所でもあり、潜在的な市場は非常に大きい筈なので、出来の良い新キットを大々的に売り出したりして、クオリティとセールスを上げることを考えてもいいんじゃないかなあ。

 童友社のキットだと、大掛かりな構造の和歌山城(1/550)や松江城(1/450)、シルエットのきれいな鶴ヶ城(1/460)、山城の岐阜城(1/350)、柄の大きな広島城(1/350)、きれいにまとまった彦根城(1/280)あたりは作ってみたいかも。姫路城(新版)も出来が良さそうだけど、さすがに同じ城ばかりくりかえし作っても詰まらない。フジミ製品だと、大スケールで作り込みしやすそうな犬山城(1/300)や、寺院建築の銀閣寺(1/150)あたりが気になるかな。PLUM(PMOA)だと、諏訪大社(1/150)や諏訪高島城(1/200)が――漫画のおかげで――あらためてアクチュアルになっているかも。PLATZにはラジオ会館(1/1000)やコロッセウム(1/500)のキットもある。
 原爆ドーム(産業奨励館)のプラモデルも存在したようだ。さすがに遊びで作れる代物ではないが、一度見てみたいとは思う。その他、1/3000スケールの軍艦島とか、1/50000の山岳模型(つまり山そのもののミニチュアプラモデル)といったものも存在するが、そこまで行くと私にはまるで分からない世界になる。
 さらに言うと、実は木製模型もあるのだけど、そちらはサイズもお値段も結構なものになるし、制作ノウハウもプラモデルとは別物になるので、そうそう手が出せない(※例えば1/75平等院鳳凰堂は、キットだけで5万円以上する)。

 興味深いのは石垣表現。当然ながら、東西南北全ての向きに石垣モールドが存在するのだが、地面+石垣のワンパーツ成形で強引に抜き取っているようだ。そのため、石垣のモールドは総じて浅いし、凹凸が非常に薄くなってしまっている箇所もある(成形の都合か、それとも金型の摩耗か?)。


 ある作品に、私と同じ名字の主要キャラクターがいると知って、試しに視聴してみた。うーん……なんともびみょーだ。映像作品としての出来はあまり良くないところに、自分の名字が何度も口にされるのは、たいへん居心地が悪い。
 ただし、キャストは素晴らしい座組。これだけでも視聴する価値はあるのだが、うーん……。

 私の名字は、ポピュラーなわけではないがレアでもない。有名人にも複数いるが、親族以外で同じ名字の人に出会ったことはおそらく一度も無いという程度のレアリティ。


 アダルトコミックでダブり買いをしてしまった。すでに50冊を超えているだろうし、そろそろ記憶だけでは把握しきれなくなってきたので、Excelでリスト管理していくべきかもしれない。
- 既刊が長く棚に残りがちで、新刊と区別しにくい。
- 単発の短編集が中心なので、巻番などで識別しにくい。
- 内容も同じ趣向のものばかりなので、すでに買ったものかどうかが判断しづらい。
こういった事情があるので、ダブい買いをしてしまうリスクが比較的高い。この分野はほとんどコミットしていないが、Melon Booksに行ったときは18禁コーナーを見に行くことがあるし、昨今は「SNSで知ったクリエイターの単行本業績として購入する」という経路もあるし、眼鏡目的で買うこともたまにある。そして、ダブり買いをして自宅を圧迫するのは避けたいし、ダブった場合の処分も難しい(譲渡できる知人もいないし、18禁書籍は中古売却の際にプライヴァシーリスク等が大きい)。
 まあ、気に入ったクリエイターであれば「2冊買いをしてほんの100円かそこら貢献した」という気分になれるし、多少ダブり買いをしてしまったとしても今後の人生全体で1万円を超えない可能性が高いから、わざわざ手間を掛けてリストを作るほどではないという考え方もできる。
 ちなみに、紅村氏の作品だけは、応援の気持ちも含めて2冊以上買っている。


 firefoxは、いつ頃から使っていたかなあ……。2007~2008年頃だったかな。「タブブラウザの使い始め」でもあった。2010年代半ばには、UIの強制変更が気に入らなくて一時的にwaterfoxに切り替えていたが、「重い」「古い」ので再びfxに戻ってきた。



 05/28(Sat)

 とあるキャラクターの名前が思い出せず、「えーと、『みさか』、いや、『みかさ』……『しおり』? いや、『みこと』だっけ? いやいや、『みかさみこと』だと駄洒落みたいでおかしい、でもしかし、そんな感じの名前だった筈で……」と数十秒煩悶していた(※答は「御坂美琴」だった)。そもそも私にとっては未読作品の登場人物で、ファンアートでしか知らないのだからうろ覚えなのも仕方ない。フィギュアでも数多くリリースされているキャラクターだが、私自身は一つも持っていないし……せっかくだから一個くらい買ってみようかな。
 ちなみに「みさかしおり」は「美坂栞」。「御坂」「美坂」で異なる。


 月末の新作発売日だが、最近は通販ではなく店頭買いにしているので、月曜日に買いに行く。今時、アダルトPCゲーム専門店があるのは貴重なので、できるかぎりそちらにお金を落としたい。残念ながら、ピークの頃のように一月に3万円も5万円も買うということは無くなっているけど。


 たまには民間船も、ということで1/350「宗谷」キットを買ってみたが、大半のパーツが真っ白で驚いた。軍艦キットだとグレーばかりなので、なかなか新鮮だ。まあ、PIT-ROADの海上保安庁船キットやゆBANDAIの「ちきゅう」とかも白色ランナーだったから、これが初めての体験というわけではないけれど。ただし、白色プラだとどうしても透け透けになってしまうので、「いったん濃い色で全体を塗装してから、あらためてホワイトで上塗りする」という工程にならざるを得ず、結局のところ成形色ホワイトには何の意味も無くなってしまう。構造上、無塗装のままというわけにもいかない代物だし……。
 ちなみに、いくつかのパーツは、ガラス窓表現のため、クリア成形色になっている。船橋正面など、かなり目立つところが大きなクリアパーツになっているので、さすがに無塗装ではどうにも格好がつかない。簡易制作で済ますつもりで買ったのだが、やはり真面目に作るしかあるまい。

 城郭模型は、ひとまず石垣を筆塗りでちまちま塗り分けている。カラーリングがちょっと派手になりすぎて、なにやらポップでカラフルなモザイク模様の石垣になってしまった。まあ、ウェザリングやドライブラシで適当に上塗りしていけば、全体の色調が落ち着いてくれると思うけど……。

どの城のプラモなのか、分かるだろうか? 階段のサイズから推測される城郭の大きさと、周囲のゆったりした広がりから、だいたい想像できると思うけど(→答えは画像のファイル名にて)。

 下地塗装(グレーをラッカー吹き付け)をしてから、砂地と石垣の塗り分け(アクリル筆塗り)を行なったところ。石垣塗装を仕上げて、草木や芝のパウダーを振りかけたら、主要部分はストレートに組み立てて簡単に完成させるつもり。
 草木の表現は、鉄道模型用のマテリアルを使うのが良さそうだ。もちろん縮尺が大きく異なるが、鉄道模型は市販素材が充実しているので、ちょうど適したものを見つけられる余地がある。

 MD「赤ずきん」も、ちょっと割安で店頭に並んでいたので買ってしまった。こんな感じの、少年の心を持っていそうな元気能天気バカ娘キャラは、わりと好き。ガールプラモも国際情勢のあれこれのせいで価格が上がりつつあるけれど、まあ仕方ない。買える範囲内で楽しんでいきたい。


 いわゆる「寝取られ」ものについて。私としては、男性主人公サイドの挫折感や喪失感にはあんまり興味を持てなくて、むしろヒロイン側の絶望感や背徳感といった破滅のカタルシスの方で楽しんでいることが多い。破滅美や堕落の快楽といったものは、むしろ古典的なドラマ作りとしてけっして珍しいものではなく、一般性のある人間意識のありようとして捉えやすい。実際、NTR趣向の同人誌でも、カレシ君がいるという設定を伴いつつも、本編の主人公は完全にヒロイン側であって、心理描写も女性主人公のみに集中していることも多く、そうなるともはや「女性主人公の物語」の体裁と言うことができる。さすがにPCゲームでは、男性主人公の一人称視点になりがちだが、それでも例えば『神楽黎明記』シリーズなどでは、男性主人公のような存在は完全に消滅していて、純然たる女性主人公ものの悲劇のドラマになっている。
 隣接ジャンルのBSS(僕が先に好きだったのに)ものについても同様で、女性の心理の襞が丁寧に描かれたり、あるいは――悲劇的なNTRとは逆に――ヒロイン自身はむしろ非常に楽しそうだったりする。孤独な男性君の方は、いわば物語本編を引き立たせる「額縁」のような存在であって、それ自体が面白さの中心になるかというと……私にはよく分からない。
 どちらもおそらく男性ユーザー率が高いと思われるが(実態は知らないけど)、それらの趣向の作品を読む女性ユーザーは、私と同じような見方をすることがわりと多いんじゃないかなあ。

 ちなみに、これらのジャンルでは、ドラマ(シチュエーション)それ自体が十分に刺激的なためか、キャラクター造形それ自体はシンプルなことが多い(男女とも)。つまり、あまりあざとい性格造形を入れず、ストレートに好印象を与えるようなキャラクターが多く、その意味では気持ち良いジャンルだと言うこともできる。

 といったことを考えながらメロブを徘徊していたら、今日も眼鏡度入り表現クリエイターを新たに2人も発見した。平均すると、どうやら週1人くらい(一ヶ月に4人程度)、度入りクリエイターを見つけているペースのようだ。これで108人+αか……そろそろ鯖江の泊に集ってみんなで怪気炎を上げたい。


 MD「赤ずきん」は、初心者からマニアまで幅広く楽しめる、懐の深いキットという感じなのかな。キット本体はメガミ系のベーシックな構造だから、組み立てやすいし、様々なポージングを取らせるのも容易。キャラクター(フェイスパーツ)も表情豊かな元気系だから、ダイナミックなポーズを取らせるのに適している。
 さらに、柔軟に組み替えられるパーツが大量に同梱されているから、いじり甲斐がある(※他のガールプラモだと、武装がかっちり決まりすぎていて、変形の余地が小さい。MDシリーズの中で見ても、「赤ずきん」はおそらくトップクラスの自由度がある)。出来合いのMSGを使い回した武装デザインは、洗練されているとは言いがたいが、それがかえって自由なパーツ組み替え遊びの意欲を喚起することにつながっているようだ。
 結局のところ、ビギナーがいろいろ動かして遊ぶことも出来るし、ディープなユーザーが創造的な組み替えに挑戦することもできる。最近のMSG同梱シリーズはあまり好みではないが、これは買って良かったと思う。
 ただし、残念ながらお値段だけは、初心者が気軽に買える額ではないけれど、これは仕方ない。ボリュームは値段相応に充実しているから、けっして割高とは思わないが、実売7000円台というのは、さすがにカジュアルにぽんぽん買うわけには行くまい。

 しかし私の場合は、武装パーツはほとんど触らず、素体モードに可愛らしい布服を着せる形で収めてしまうかも。残念ながら、武装を組み替える「おもちゃ」的な遊びには、ほとんど面白味を見出せない性質なので。

 個人的なMDシリーズの評価。
 WISM:未購入。面白味を感じないが、「シンプルな素体」というコンセプトなのだろう。
 SOL/朱羅/BK:いずれも、軽装モードと重武装モードを切り替えられるという標準仕様。ただし、組み替えの自由度が高いわけではない。それぞれキャラも立っているので、机上に立たせておくとたいへん可愛い。
 CP:武装モードは軽めだし、非武装モードが簡素すぎた。ただし、接続穴が大量に仕込まれていたため、素体としてのポテンシャルは抜群に大きく、それが今回の「赤ずきん」で大きく開花したという感じかな。ただし、次の「アリス」はイマイチかも。
 スサノヲ:ゴテゴテしすぎだし、パーツが多いわりに組み替えの柔軟性に欠けるという印象。ボディに接続穴を空けすぎているのも含め、あまり好みではない。



 05/18(Wed)

 継続中の長期連載漫画で、私が一番長く買っているのは、ああ、『インフェクション』なのか(※最新刊27巻が出たばかり)。我が事ながら、意外だ……。
 『パンプキン・シザーズ』(既刊23巻)は連載が止まってしまったし、『ゴールデンカムイ』などは11巻くらいで飽きて買うのを止めたし、『ふしぎ研究部』も10巻あたりで止めている。『アルテ』(既刊16巻)や『あそびあそばせ』(既刊13巻)や『シャドーハウス』(既刊10巻)あたりは、作品が続くかぎり買っていくだろうけど。
 『ブルーピリオド』は、学園祭のあたりからグダグダになってきたので止めるつもり。


 異種族との共生体ものは、アダルトゲームには非常に少ないと思う。よほどしっかりしたSF設定でもないかぎり、主人公のアイデンティティを揺るがす(二重化する)のは扱いが難しい(しかも分岐展開ストーリーの中でまとめ上げるのは難易度が高い)し、ベッドシーンに邪魔者が入ってしまうという問題もある。『BE=YOND』『痕』『うたわれるもの』『3days』『THE GOD OF DEATH』『終末少女幻想アリスマチック』『白銀のソレイユ』のように、前世の魂や本当の精神が影響してくるというパターンか、あるいは『マジカルウィッチアカデミー』『Re;Lord』のような使い魔キャラがせいぜいで、まったくの他人が心身に入ってくるのはほぼ皆無だろう。『剣乙女ノア』『白い蛇の夜』『姫狩りダンジョンマイスター』が魔物に身体を乗っ取られた状況だったり、変身ヒーローものの『松島琵琶子』があったりという程度だろうか。(善良な)異星人が体内に共生するというのは、ちょっと思い浮かばない。あるいは『鬼神楽』『紅神楽』のような、「変身ヒーローものの亜種」タイプくらいか。
 というか、同居使い魔すら、非常に珍しいのか。主人公に近すぎるキャラクターがいると、ヴォイス量がとんでもなく増えてコストが大変になるからだろうか。そう考えると、主人公の精神の中に魔物が入っている『Dancing Crazies』はとても貴重なのか。『悪魔聖女』も、男女逆転ヴァージョンながら、マスコット状の男性主人公がメインヒロインと同居している。『パティシエなにゃんこ』も、男性主人公が時々ネコになって妹に可愛がられたりしていた。『おキツネsummer』(2006)や『コンチェルトノート』(2008)の頃は、小さな神様がつきまとってくる同居するというシチュエーションの作品がいくつかリリースされていたが、あれは何だったのかなあ。


 自宅からの遠隔授業中、暑いので冷房をつけていた……つもりが、暖房になっていた。道理で全然涼しくならず、喋っていたら汗だくになるわけだ。もっとも、室温30度で「暖房23度」設定だったから、おそらく良くも悪くも効果ゼロだったと思われるが。
 実際、座ったままでずっと喋り続けるのは、かなり体力を使う。さらに録画をする場合には、下手な言い間違いもできないというストレスも掛かる。できるだけクリアな喋り方を――発声面でも、ロジカルな説明という意味でも――するように努めているけれど。


 ひとまずは今年度も、趣味生活は順調にやれている。PCゲームはほぼ毎日プレイしているし、漫画も毎週10冊前後購入しており、音楽もいろいろ聴いている。フィギュアも外出時にちょこちょこ買っている。ただし、模型制作は停滞気味。



 05/06(Fri)

 最近読んだ漫画の話。近世日本ふうの作品で、未来(現代日本)を幻視するシーンで京都タワーや○○○ツリーが描かれるという描写に、たまたま連続で遭遇した(『天女の嫁入り』3巻、『太陽と月と鋼』4巻)。うーん、現代日本を象徴するのが、あのダサい塔やあのしよーもない塔なのかと思うと、モヤっとしてしまうが、「一目見て分かる、非常に有名な、現代日本(戦後以降)の建築物」となると、そのあたりになるのかなあ。ちなみに、作品としてはどちらも面白かった。


 『黎明記:ましろの章』は、システムが嫌な感じに変更されていて、やる気が下がった。特に気になった点として、以下のものがある。
 1) 大型雑魚を撃破しても、武器or防具強化の呪符を落とさなくなった。このため、特に防具の強化が非常に難しくなった(ランダムドロップに期待するしかない?)。
 2) 罠「無音領域」の追加(?)。そこそこ厄介。
 3) 「千里眼」「罠探知」の仕様が変わった。鑑定済みのアイテムでも、距離が離れたところに落ちていると名前が表示されないので、一々確認しに行かなければならない。また、難易度「ノーマル」でもマップ構造は全て見えている状態になり(※ただし階段の位置は不明)、その一方で、難易度「イージー」でも罠は見えていない状態になった。かなり中途半端。これまでは「イージーで落とし穴に落ちまくって大型妖怪を撃破し、武器防具を強化する」というアプローチが使えたが、さすがにベリーイージー設定でそれをやると緊張感も無くなるし……。
 4) 旧作から配下妖怪の育成状態も引き継げるようになった。しかし個人的には、育成の楽しみが無くなってしまうのであまり嬉しくない。

 歩いた跡がマップに示されている(=罠を踏みにくくなった)のはメリットだけど……。


 城郭模型(建築物模型)は、模型界の一つの極だと思うので、一度真面目に手掛けてみたい。というわけで一つ買ってみた。地面(石垣)全体が巨大なワンパーツだったり、かと思えば建物部分は白壁と黒瓦のシンプルな2色構成だったりして、うーむ、洗練されているんだかプリミティヴなんだか、よく分からない不思議な感じ。
 建築物模型は、レトロな水車小屋キットから、秋葉原ラジオ会館プラモデルまで、わりと多種多様なキットが存在するので、店頭で見ていても面白い。どちらかと言えば、VOLKSやYSのような模型専門店よりも、個人模型店や家電量販店に置いてあるという印象。

 というわけで、今日もいろいろ買い込んで楽しく過ごす。ただし、最近は模型制作はご無沙汰で、ゲームや漫画に注力している。また、ネット配信トークを聴くのも飽きてきたので、最近はJ.S. バッハあたりからクラシックをじっくり聴き返している。アニメは全然観ていない(そもそも私はアニメ系オタクではない)。


 『デビルマン』のあれは、けっして嫌いではない。ポストアポカリプス的廃墟風景を堪能できたし、00年代日本映画に時折見られた硬質な肌触りの映像感覚はわりと好きだし、実写でちゃんと生首をやってくれたし、アンビエントに抑えたBGMも良かったし、ラストの割れかけた月もなかなか良かった。主要キャストがあれなのは、日本のTVドラマ並と思えば腹も立たない。脚本は雑なところも目立つが、2時間に収めねばならなかったのであれば、原作漫画からの大幅カットはやむを得ないだろう。CGも、2004年当時としてはけっして悪くない水準だと思う。
 もっとつまらない映画、もっと粗の目立つ映画、もっと味気ない映画、もっと安っぽい映画、もっとシラける映画、もっとひどい映画は山ほどあるので、あの作品だけが悪しざまに言われるのはちょっと可哀想だ。


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 コオロギシフォンに大笑いしたので、今日は気持ち良く寝られそう。こういったシュールなシチュ+微グロ+見えている地雷(おとぼけ)ネタは、私の笑いのトリガーになりやすいようだ。


 wkpdで漫画家の項目を見ていて、「関連人物」欄に「アシスタントを務めた」というのが、「その人が当人のアシスタントだった」のか、「当人がその相手のアシスタントだった」のかが分からない。キャリアなどからだいたい察することはできるし、基本的には「記事人物のほうが、関連人物のところでアシスタントを務めていた」という趣旨だろうけど、見る度にモヤッとする。


 早見ヴォイスでお姫様のおしのび散策は、すでに『終末のイゼッタ』(6話)がやっている。
 『休日』の露骨なパロディとしては、『ストライクウィッチーズ2』(5話)も思い出される。


 すごい魔法能力のある真面目ショタが頑張る漫画を、以前に一冊だけ買って読んだことがあって、ショタ君がとっても可愛くてなかなか良い感じだったのだが、自宅のどこかに埋もれたままタイトルも忘れてしまい、それ以降の続刊もフォローできないまま、「ああ、なんかそういうショタ漫画があったなあ、どれだったかなあ……」という思いを時折反芻するばかりだったのだが、そうか、『第七王子』だったか!(店頭新刊コーナーで見かけてピンと来た)
 最新(第7巻)まで一気に買ってきたので、週末にショタ君の可愛らしさを熟読する予定。

 あっ、わたしはへんたいじゃないよ! かわいいこがちょっとすきなだけだよ!

 ひととおり読んだが、この漫画家さん(石沢庸介氏)、実に上手い。作画それ自体も精緻で効果的に描かれているし、人体の肉付きもたいへん気持ち良く描かれている。演出面でも、魔法発動表現や剣戟シーンを迫真的に構成されているし、コマ組みも面白い。眼鏡描写も、蝶番部分のディテールまで精密に描き込んでいる。ここまで緻密に眼鏡を描くのは非常に珍しい、というか、ほとんど類例が無いほどだ。しょたのおしりもかわいい。
 先日言及した『太陽と月と鋼』(松浦だるま氏)も抜群に漫画作りが上手かったし、こういうハイクオリティを日常的に享受できるのはありがたい。
 
 こういった練達の漫画作品の欠点があるとすれば、「他の月並な漫画を読むと味気なく感じてしまう」ことだろうか。傑出した漫画作品(あるいはその他の芸術作品)に触れた後は、そういうことが起ききやすい。
 
 久しぶりに模型制作(吹き付け塗装)をしたが、シンナーの匂いがきつい。業務用の防塵防毒マスクを使っているが、外した後でプンと匂うだけでも脳に来る感じがある。



 05/01(Sun)

 漫画『恋する(おとめ)の作り方』は、女装男子の喉仏もちゃんと描いているのが素晴らしい。相方の長身男性の方は明確に喉仏の突起や筋肉(胸鎖乳突筋)のラインが描かれているが、可愛い女装キャラの方も、ごく小さいながら明確にそれを示すように凹凸や影線が描き込まれている。そう、これだよこれ! BL(?)の醍醐味であり、女装男性ものの醍醐味でございます。
 アダルトゲームでも、本格派の女装ものは、女装キャラの肩幅や肉付きを男性として描いている。もっとも、ただツイ☆てるだけで女性にしか見えないkawaii女装男性キャラも、それはそれで良いものだと思うけど。

 ネットでパンチライラストを見た……なんか、ものすごーく久しぶりのよう気がする。思いっきり剥き出しの下着姿か、あるいは顔の表情などに注力したイラストに二極化していて、「翻ったスカートの裾から白いものがわずかに見える」という中途半端なお色気はもはやほとんど存在しないというのが2020年代のオタク界隈だと思う。


 ワクチン3回目。翌日は筋肉痛、頭痛、悪寒のフルコースだが、まあ仕方ない。体温も37度を超えた。普段は36.3~36.4だから、明らかに熱が出ている。
 仕事は――少なくとも講義に関しては――1週間分先行して準備してあるから、今日一日はゴロゴロしていても大丈夫だけど、どうにも気分がよろしくない。
 おおう、38度になった……。明日は大丈夫かな。

 床についたら、寝汗とともに目が覚めた。まるでおもらしでもしたかのようにベタベタで、これのせいで風邪を引いてしまいそうなので、着替えてあらためて就寝した。ただ、そのおかげもあってか、36度台にまで下がり、悪寒もほぼ無くなった。
 おもらし! おしっこ! しーしー!(いい大人がいきなりどうした)


 男性のそれのことは英語では「ピーニス」(ピーヌス)と発音するし、*のことは「エイナス」と発音する。なんか格好良いかも……と思ってweb検索してみたら、もろに「エイナス」という名前のアニメキャラがいるようだ。しかもキャストはあの名優さん……いろいろともったいない。


 うーん、いろいろな演出技法に注目が向けられるのは良いことだけど、多くの場合、「始祖探し」に終始しているのがもったいない。個別作品の分析や評価が深められず、ものすごく平板で無意味なオモシロネタで終わってしまう。
 もちろん、ある特定の技法の実践を通時的に捉えることは、それはそれで意味があるけれど、そうした表現がどのように開拓され、どのようにリファインされ、どのように活用されていったか、そうした表現の幅広さを捉えることが重要なのだ。発明者探しほどつまらないものは無い。


 連休中はとにかく遠慮無しにお風呂に入りまくることにした。一日何度でも。ただし、長風呂は疲労しやすいし、熱中症などの危険もあるので、長時間の入浴は避けている。


 そういえば、先月(4月)は模型をまったく作っていなかった。新年度で仕事が多忙だったせいもあるが、ニッパーの切れ味が落ちていて切り出し作業のモチベーションが下がっているのもある。とはいえ、きれいに切断できるレベルの切れ味はあるので、買い換えをするのも少々躊躇われるという、いささか微妙な状態だし、行きつけのホビーショップ各店でも見かけない(ブレードワンニッパーの品切れが続いているようだ)という事情もある。うーむ。
 ちなみに、模型制作ゼロは2020年9月以来。雑記ログを見ると、『初花の章』『白昼夢』など、PCゲームに耽溺していたようだ。それなら仕方ない。


 (→-/4月