2025年12月の雑記。
12/17(Wed)
模型店で見かけた、SDガールキット。特撮『ビーロボカブタック』は知らない作品だったが、この色っぽいマスク+タイツキャラには、新しい扉が開きそうに……いや、この扉はもう開放済みだった。ともあれ、店頭価格で3000円台とのことだし、メーカーは橘猫工業だし、せっかくだから買っておこうかな……。
Escu:deの次回作は、おそらく『サクリファイス』『テスタメント』系統の作品。『姫と穢欲のサクリファイス』(2019)は、主人公の境遇も、配下5悪魔たちのデザインも、そしてヒロイン側のドラマティックなストーリー展開も素晴らしい作品だった。
例の提携の件。メの字の企業はもちろんのこと、駿の字の企業もちゃんと人々から嫌悪されているようで、ほっとした。
私個人としては、以前はショッピングの巡回経路上に入っていたので定期的に立ち寄っていたけど、ここ数年はフィギュア在庫(特に高額フィギュア)が激減して店内ラインアップが貧弱になったので、行く意味も失われつつある。女性向けのグッズなどでは、まだそれなりに存在感を維持していると思うけど、それも近所のらしんばんと大差ないし、品質管理などの問題点も多いので、後回しになるだろう。店員さん個々人は、まともな人も多いと思うんだけどね……。
年内の講義もそろそろ終わりなので、年末年始のためにいろいろ悔恨できた……もとい、買い込んできた。とりあえず漫画を24冊買って、そして半日で23冊読みきった……あれ?
「良い作品をたっぷり読めて楽しかった」というのと、「読み終えてしまった、未読漫画が無いのでまた買わねば」(※積みはほぼ消化している)と、そして「この新たな書籍タワーをどこに収納すればいいのか」という悩みが……。
1月からの冬アニメをあらためて展望してみる。
上記リストにあるのは73作品(※再放送を除く)。
2期タイトルは9作。3期以上/シリーズ/リメイクは20作に及ぶ。続編率39.7%は非常に高く、売れ筋集中の悪弊が強まっている。ちなみに2024年春は続編率28%、夏は23%、秋は31%だったので、この冬アニメの異常さが際立つ。
オリジナルアニメは『プリズム輪舞曲』の1作だけ。しかもNFオンリーで枠外なので、事実上ゼロ。うーん、これはきつい。
洋風ファンタジーは19作、そのうち異世界転生系は8作。これはシーズンごとに波が大きいが、平均的な数字と言える。
それに対して和風ファンタジー、現代伝奇(バトル)、オカルト系が、今回はかなり増えている。正確な分類はしづらいが、重複カウントありでざっと数えると、和風ファンタジー4作(『悪魔くん』『ぬ~べ~』など)、現代オカルト/ホラーが8作(『カヤちゃん』『地獄楽』『呪術』など)、現代舞台のバトルファンタジーが8作(『アンラック』『炎炎』など)。
学園ものは8本で、これもだいたいいつも通りの水準。むしろ学園以外でのラブコメ/恋愛ものが多いのが興味深い(※学園舞台の恋愛ものは6本で、非-学園の恋愛ものも6本。自宅ラブコメやオフィスラブコメなど)。
女性主人公は20本と、かなり少ない。しかも、女性向けと見做される作品(※男性主人公も含む)は10本と、かなり減っている。
その他。ミステリは2本、SFっぽいものは3本。歴史系は4本。アイドル/タレント3本、お色気2本、土地もの2本、スポーツ2本といった感じで、とにかく続編/シリーズものにリソースを食われて、それ以外の新規作品から多様性が失われている。例えば動物もの、魔法少女もの、美食ものがついにゼロになった。その一方で、「勇者」ネタが5本も被るという惨状。
視聴チョイスに関しては、11月の雑記に書いたのとだいたい同じ。続編系は基本的に除外しつつ、キャストとジャンル優先で選んでいる。以下、五十音順で。
△『アルネの事件簿』:ミステリなので多少興味があるが、主演ほかキャストに不安。
○『違国日記』:沢城氏主演に期待。ストーリーが途中で終わってしまうのは残念。
△『イチゴ哀歌』:エロコメ。たぶん外すだろうなあ……。
△『うるわしの宵の月』:女性向け恋愛系。主演がデビュー2年目の新人なので未知数。
×『エリスの聖杯』:興味はあるのだけど、残念ながらキャストがきついので……。
△『カヤちゃんはコワくない』:オカルトもの。井澤氏、久野氏、田村(睦)氏が出演。
○『綺麗にしてもらえますか。』:現代日常もの。はっとりみつる氏原作で、キャストもなかなか。
○『シャンピニオンの魔女』:おっとりした女性主人公もの。福圓美里氏だ!
△『人外教室の人間嫌い教師』:異種族もの。とりあえず第1話だけでも。福圓氏と長縄氏出演。
○『ダーウィン』:原作既読なので興味は薄いし、『ユウグレ』の監督だが、キャストが実に良い。
△『デッドアカウント』:現代除霊バトルだが、ファイルーズ氏の芝居を摂取できる貴重な機会。
△『転生したらドラゴンの卵だった』:出オチっぽいが、キャストが良いので。
○『透明男と人間女』:ケモ度の高い女性キャラクターが登場するようだ。
○『29歳独身中堅冒険者』:古川氏主演。『通販』のように、しよーもなさで楽しめたらなあ……。
△『花ざかりの君たちへ』:女性向けの男装学園潜入ラブコメ。キャストは良い。
△『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』:時代劇路線。背景作画の美術設計だけでもチェックしておきたい。
-『プリズム輪舞曲』:種﨑氏主演のオリジナルアニメだが、残念ながらNF限定のようだ。
△『ヘルモード』:田村(睦)氏主演で、大原氏や小市氏も出演される。
○『魔王の娘は優しすぎる!!』:久野美咲氏主演は強すぎる!! 太田氏は『琴浦さん』の監督か。
キャスト無理矢理ピックアップしてみたが、どれも「べつに見なくてもいいかな」というレベル。ストーリーは原作で知っているものも多いし、アニメ媒体ならではのクリエイティヴな演出を期待できそうなタイトルもあまり見当たらない。美術設計や空間表現を活用してくれそうな新規作品や、意欲的なオリジナルアニメがたくさん出てきてくれたら嬉しかったのだけど……。
それにしても、白石氏と鈴代氏と梅田氏の出演が多いなあ……。
数年前にカジュアル買いした漫画で、優雅なお貴族様が周囲を優雅に振り回しまくるというひたすらゲスい作品に遭遇して、あまりに気持ち悪くて即座にゴミ箱に叩き込んだ(※そんなことは滅多にしない)ことがあり、タイトルも憶えていないのだが、えっ、あれ、もしかしてこの冬アニメの……いや、まさかね……。
あのキャラクターが、人を人とも思わぬ雰囲気で人々の尊厳を優雅かつ尊大に踏みにじりつつ澄まし顔でいて、そして周囲の卑しく醜くて愚かな(※そのように描かれている)取り巻きたちがそれにへーこらしているのが、本当に気持ち悪かったんだよね……非-倫理的なグロテスクさに対する忌避感という意味で。
あの頃から、女性向けの一部に根強く存在する「権力者大好き」、「階級差別万歳」、「私のために暴力を振るってくれる男が大好き」な要素が、心理的に受け入れられなくなった。公爵様とか騎士団長様とか第一王子様とか大企業一族の御曹司様とかね……。男性向けだと、せいぜい「学園の高嶺の花のお嬢様」くらいに留まっていて、社会階級/階層の格差を露骨に肯定する描写は稀で、その点の純朴さには微笑ましくもホッとしている。
そういえば、秋アニメの最終回をまだ視聴していない。ゲームの「ラスボス直前病」ともまた違った感じ。たぶん私は、この秋クールのマンネリな雰囲気に、心底飽きていたんだろうなあ……。
模型作業中などは、以前に視聴して気に入った(そして内容の大筋も把握している)アニメを、横で流していることが多い。羊宮氏の『小市民』、ファイルーズ氏の『レベル99』、そしてユーモアに溢れた『のんびり農家』あたり。このあたりはメインキャストの表現が絶品なので、声だけでも楽しめる、というか芝居を聴くことが目的になっている。BGM(劇伴)の付け方も総じて良い。
最近だと、ひたすら喋り続ける『クレバテス』、ミステリアスな『九龍』、ストーリーが気持ち良い『ある魔女』、細やかな『望まぬ不死』、じっとりしたモノローグの『義妹』、諏訪部氏の『通販』などもリピートしている。「ネット小説+モノローグ多め+深みのある男性声優芝居」だと、作品の進行を音声で気持ち良くリードしていってくれるのが嬉しい。まあ、映像としては今一つなタイトルもあるけど、手許の作業に目を向けながら耳で音声を聴くというスタイルであれば問題ない。
巨大なメカハンド「オーバードマニピュレーター」は、さすがにグランデ版アーキテクトでも大きすぎるか……? ここは大人しく、ファースト「アーキテクト」に倣ってインパクトナックルを装備させる方が無難なようだ。
プライズフィギュアGLITTER&GLAMOURS「ネメシス」を入手。
実物はこんな感じ:[ urusai.social/@mikoto/115763806215079051 ]
ストリート系ファッションのシンプルな魅力に、フィギュアとしては珍しい褐色肌、そしてとりわけ膝周りの立体的な造形が素晴らしい。舌なめずりのピンク色はいささか作為的だが、あまり目立たないからヨシ!としよう。写真で見ると、ただの素立ちのように見えるけど、「日本人体型をベースに二次元的な味付けでブラッシュアップした」ような感じで、妙に存在感があるし、先述のように膝の造形が不思議なほど強烈なアイキャッチとなって生々しく骨格を意識させるところも個性的。褐色肌が表面の凹凸を強調しているおかげでもある。