年 | 白 | 桃 | 黒 | 非AVG | 他 |
~1999 | 31 | 0 | 9 | 43 | 17 |
2000 | 29 | 0 | 6 | 41 | 24 |
2001 | 36 | 0 | 18 | 27 | 18 |
2002 | 41 | 6 | 21 | 18 | 15 |
2003 | 51 | 4 | 11 | 22 | 11 |
2004 | 51 | 17 | 6 | 17 | 11 |
2005 | 38 | 10 | 15 | 23 | 15 |
2006 | 50 | 7 | 9 | 23 | 11 |
2007 | 60 | 9 | 6 | 18 | 6 |
2008 | 48 | 10 | 10 | 20 | 13 |
2009 | 38 | 17 | 21 | 15 | 9 |
2010 | 54 | 3 | 20 | 17 | 6 |
2011 | 37 | 16 | 19 | 21 | 7 |
2012 | 31 | 17 | 17 | 23 | 11 |
2013 | 54 | 23 | 9 | 13 | 2 |
2014 | 37 | 35 | 10 | 18 | 0 |
2015(1~4月) | 21 | 52 | 14 | 7 | 7 |
全体 | 43 | 14 | 13 | 20 | 10 |
数値はすべて百分率(パーセント)。「他」とあるのは、いわゆる「バトル系」「ストーリー系」「ミステリもの」など。「桃」(ピンク系)は、典型的にはアトリエかぐやのような、非蹂躙的でアダルトシーンの多い作品。SLG/ACTなどの「非AVG」要素のあるタイトルは、白黒問わず優先的にそちらに分類した。黒/桃双方にまたがるものは「黒」判断を優先した。「白」とあるものは、学園恋愛系に限らない。白/桃の判断は非常に難しく、人によってはかなり異なった分け方をするだろう。いずれにせよ、主観的な決めつけによるので厳密ではないし、そもそも未プレイのものもかなり含まれている。太字は、全体平均よりもそのジャンルがかなり多い年で、赤字は少ない年(――ただし「その他」にはそうした処理をしていない)。
こうして見ると、2011年以降ピンク系がはっきりと増加傾向にあり、他方で白箱系は漸減しているように見える。実際、市場全体としても、フルプライス学園恋愛系から低価格ピンク系への移行傾向があるので、自然なことではある。
黒箱系と非AVG系は、購入数の中で占める割合は増えも減りもしておらず、黒箱系は10%台、非AVG系は20%前後をおおむねキープしている。前世紀には、美少女ゲーム(アダルトゲーム)においてもSLG作品が主流であったため、私が買ったタイトルの中でもその比率はかなり高くなっている。2009年から2012年までの黒箱系がやや多いように見えるが、べつに当時の私が特に邪悪な精神状態にあったといったようなことは無かった筈だ。そもそも、SLG作品にはダーク系の状況設定(典型的には魔王主人公もの)がわりと多いので、アダルトシーン基軸で黒/白(/桃)に分けるならば、黒箱系にかなり加算されることになるだろう。
2015年は、前年までと比べるとかなり異様な変化を示しているが、現時点では12ヵ月中4ヵ月分しか反映されておらず、ブレが大きい(一時的/偶然的な偏りが、過剰に強く反映されてしまう)ため、データとしては重視しすぎてはならない。
グラフ化してみると、このようになる。白箱系は年毎の上下変動が大きいことや、ピンク系の急激な増加などがよく分かる。もっとも、これは購入タイトル中の百分率であり、年によって購入本数が異なるため、各ジャンルをどれだけ買ったかの指標にはならない。たとえば、特定のジャンルを毎年同じ本数購入いたとしても、他のジャンルをどのくらい買ったかによって変動してしまうからだ。
各カテゴリーの購入本数に対するプレイ本数の割合(既プレイ率)を計算してみると、非AVG作品(SLG/ACT/STGなど)のプレイ率が圧倒的に高かった。やはり根っこはSLG系ゲーマーだという自己認識なので、面目を保てた気分。もっとも、AVG作品のプレイ率が(相対的に)低いのは、けっして誉められたことではないが。
カテゴリー別のプレイ率は、「非AVG>黒箱≒その他>白箱>ピンク系」。ダーク系タイトルは、本当に良さそうだと思ったものを絞って買っているので、プレイ率も高めになるのは自然だろう。「その他」としてカテゴライズした雑多なタイトル群も、それぞれコンセプトが(黒/白だけに還元されない)特徴的なものであることが多いので、手を伸ばしやすいのだろう。白箱系(純愛系)はほどほど。ピンク系がかなり低いのは、「絵買いをしたはいいが、予想されるアダルトシーンの多さに手を拱いている」というパターンが多い。ロープライスで本数が多いのも、長期的には不利になっているかもしれない。「ロープライス」ということは「プレイ時間が短い」ということなので簡単にプレイ本数を稼げそうに思えるが、実際には、作品規模にかかわらず「一つのゲームを選んでプレイし始めること」の敷居を越えねばならず、その場面で低価格ピンク系は他のジャンルに劣位してしまいやすいからだ。