2018/10/31

2018年10月の雑記

  2018年10月の雑記。(→11月9月


  10/31(Wed)

  えっ……

  羽賀ゆい氏がプララジにご出演

  ですと!? 信じられない……。歴史的な事件になるぞ……。

  もう心を決めたよ。通常プランのままでいいんじゃないかと迷っていたけど、ここまでしていただけるのであれば、もはや躊躇は無い。全力支援プランに切り替えて、このラジオはできるかぎり支援していく。(ただし投稿はしないと思うけど。した方がいいのだろうか。)

  私は強欲だから、それなら一条氏や萌花ちょこ氏や逢川氏や春日氏がゲスト出演されることも期待するし、そして大波氏や青山氏(えっ?)や羽高氏や蝦押丈氏や宇佐美氏や星咲氏、それから西田氏や松永氏にも……またお声を聴きたい。

  青山氏のフリートークは、『さかここ』CDか『恋姫†無双』CDかどこかにあったと思う。ゲーム製品版の中に声優フリートークのコーナーを設けているものもあった。Escu:deの『彼女は高天に~』にはあったかな(※記憶が曖昧)。


  あれこれの騒動に引っかけてハロウィン中止云々をカジュアルに主張するものがあるけど、「社会的に不適当な行動が発生したから、イベントそのものを中止させよう」というのは、オタクたちが被ってきたのと同型の不当な抑圧ではないのか。どのようなジャンル、どのような人々、どのようなイベントに関するものであっても等しく、そういった過剰包摂的抑圧の論法は否定すべきだろう。本気の主張になってしまわないうちに、タチの悪い冗談は引っ込めておいた方が良いと思う。

  もちろん、あらゆる点で構造的に同型であるというわけではないだろう。例えば、「事実の有無(個々の犯罪者は本当にオタクだったのか/イベント参加者の内訳は、といったような検証)」、「当該活動の性質との結びつきの度合い(オタクであることは果たして犯罪行為を誘発するのか/ハロウィンイベントの場の全体の雰囲気はモラルを低下させるものなのか、といった問い)」、「事例の個別性(偶発的な事件なのか、今後もくりかえし発生する可能性があるのか)」、等々。安易な類比によって結論を決めてしまうことはせず、異同を慎重に検討し、個々の事例の発生プロセスを詳細に分析する必要がある。
  その一方で、上記「過剰包摂の誤謬」のような原理原則のレベルに遡って思考することも、きわめて重要だ。個別事例に対する場当たりの「良い・悪い」の直感的判断を行うだけではなく、「何が正しいのか」に関する判断基準そのものを思考し、それに即して公平に判断していくことが必要だ。個別事例に対する判断ばかりが求められて、そうした哲学的思考が閑却されがちなのは、現代のネットワーク社会の大きな問題になっていると思う。個別判断や党派的識別ばかりが注目されている。そうではなくて――どのような事例にも適用されるべき客観的で公平な基準。個々の判断を下すに際して依拠すべき原理。個々の判断の正しさを保障するような根拠。党派的に選別されることなく万人に対して説得力を持つ論理。そうしたものに立ち返って思考し議論することが、社会的な議論に公平性と説得力をもたらしてくれる。

  他人の趣味に対しては、冷淡(無関心)であってよいし、自分一人の価値観の中で劣位に置くのは構わないが、社会的な処遇に関して軽んじたり、社会的評価において劣等なものと見做したりするのは不当だろう。「自分が参加していないイベントだから」、「無関係な他人のイベントだから」、「自分はそれを面白いと思わないから」、「無くなっても自分は困らないから」、「嫌いなタイプの人たちのイベントだから」といって、軽々にイベント中止(つまり消滅)を願ったりそれを主張したりするのは、けっして公平な態度とは言えまい。そうしたバイアスを丁寧に取り除くのが、理性的な思考というものだろう。

  原則としては、集団全体を十把一絡げに批判するのではなく、個々人の犯罪はあくまで個人単位で咎めるのが筋だ。ただし、同種の行動が、多くの人によって、なんらかの構造的事情のせいで、今後も反復される可能性があるならば――それら個々の要素が確かに存在すると認められたならば――、もちろんそれを生み出している構造それ自体のレベルで大きく批判することにも意味がある。そうする必要はある。ただし、上記の問題に関しては、そうした連関の存在はまだ自明ではないように思われる。イベント全体に対するクリティカルな批判を提起するのは、それらを確かめる慎重な手続を経た後にすべきだろう。


  めがね! はくい! ねくたい! CVたねざきさん!


  さすがに月10万円は使ってないよな、と直近数年分の家計簿を見てみたら……あっ。
  とはいえ、少ない年は、趣味支出が月6万円台(の上端)だったりもする。大きめの買い物をした回数や長距離遠征の有無などによって、かなり変動しやすいものだろう。
  毎年の支出が固定的になりやすいのは、1)長期的な計画性が十分に優れている人、2)外部要因によって支出が制約されている人(例えば夫婦間の合意)、3)収入が固定的であってなおかつ可処分所得を常に最大限投入するような人、4)定額サービスをベースにしている人(施設会員権など)、5)特定のイベント等を趣味の中心に置いている人(例えばコミケやライヴイベント)、だろう。


  来週の月曜には、羽賀氏のラジオが……一晩経ってもまだ現実感が無い。「嬉しい」と感じる以前に、青天の霹靂すぎて、まだ衝撃を受け止めきれていない。トークでは、マーチェリッカやリュミスの思い出を聞くことができるのだろうか。


  『悪魔聖女』のゲームパートはプレイヤーに何をさせたいのかが、まだあまり見えてこない。勝てるパターンをシミュレートして再現できるようにするのか。そのわりには、実戦では星のようなランダム要素が発生してしまう。それでは、もっと気楽なバトル演出として楽しめばいいのか。いや、そのわりには、無策ではすぐにやられてしまうくらいには、そこそこシビアなバランスになりそうだ。また、きちんと勝てるように訓練メニューを絞っていくと、場合によってはメニュー選択が偏ってしまい、プレイヤーがいろいろなイベントを見られなくなる危険がある。その一方で、イベントを自由に見られるくらいに訓練期間を長く取ると、今度はゲーム進行がダレるおそれがある。難しい。
  やはりここは、一度勝利した戦闘は自動勝利扱いを選べるようにしてしまえば……。


  久しぶりにラザニアを食べてきた


  特撮フィギュア(変身前)や映画キャラのフィギュア(素顔)はすでに存在するのだから、そろそろナマモノのフィギュアが出現する可能性はある。アイドルフィギュア、さらには声優フィギュア……さすがに私は買わないけど。ざっとweb検索してみると、実在アイドルの市販フィギュアは、少数ながらすでに存在するようだ。うーむ。
  ちなみに、レジンキットとしては、声優の中村氏をモデルにしたものがすでに存在する(※AFV系プラモデルに対応した1/35スケール)。[ store.modelkasten.com/shopbrand/sakura/ ]
  「ねんどろいど 田村ゆかり」なる立体物もあるようだ。


  [tw: 1057298448934793216 ]
  「ケモ耳生えてるっぽい声」の芝居が上手い声優さんが、実際にケモ耳っぽいものを生やしておられる。これは確かにケモ声が出る……。



  10/30(Tue)

  『悪魔聖女』、その他のキャスト公開。
  良かった……SHC新作に大波氏と青山氏と一条氏が出演されるのか。大波ファンにとって、SHCはまさに干天の慈雨。ありがたいありがたい。
  ……ん? そもそも私が大波氏のファンになったのは、SHC作品をプレイしたことが大きいのだから、これはむしろSHCのせい? せきにん、とってよね? (冗談です、感謝してます)

  とはいえ、上記3人と一部の男性声優さん(本多氏と山本氏)以外は、すべて桃組。青山氏と大波氏も元々桃組だったわけだし、『南国ドミニオン』の頃のような、ほぼ最小限の構成だ。すでに発表されていたとおり、羽高氏もヒロイン級で参加されているので、そこはひとまず安心。
  桃組若手では、ありかわ氏と七瀬氏が『その大樹』で良い感じだったので、もう少し聴いておきたかったのだが、残念ながら今回は二人とも出演していない。
  せっかく看板ラジオのパーソナリティを担当しているのに、風花氏が出演されていないのも、もったいない。サブキャラでもいいから、ラジオ内で堂々と新作の話題に参加できるような立場を用意しておこうよ。あるいは逆に、新作の主要キャストの中からパーソナリティを選ぶとか。……と思ったが、実際にはラジオ内ではあんまり新作宣伝をしていなかった(いいのか?)。あるいは、今回の新作だけではなく、長期展望を持ってパーソナリティを選んだのかもしれない。綾音氏とトークの相性が良いとか、『魔剣』で主演実績があるとか、今後も起用される可能性が高いとか。

  非-桃組の常連では、萌花ちょこ氏がいらっしゃらないのが、なんとも悔しい。『BB2』以来、本家チームではほぼ皆勤だったのに……(※2014年の『アウトベジタブルズ』にも不参加だったが、あちらは萌花ちょこ氏に合いそうなキャラクターがいなかったので、やむを得ないかなと思う)。

  ヒロイン級のキャストが公開された時点で、桃組中心なのは見えていたから、それほど大きな期待はしていなかったし、その低めの期待度の範囲内では、まあそこそこのキャスティングではあるので、良しとしよう。

  モブ警備員キャラは、『真昼』のモブ支援者を思い出した。目無し&三つ編みの学園生キャラは、「どこかの温泉旅館で働いていませんでしたか?」という感じ(『雪鬼屋』のモブ仲居)。


  [ www.hasegawa-model.co.jp/product/sp385/ ]
  HASEGAWAのサーニャ&Yak-3は、昨日は買い逃してしまった(※まだ入荷していなかったのかもしれないが)。サーニャの立体化としては、「制服姿+通常プロポーション(非SD)+脚部ユニット無し+可動関節無し」の全条件を満たした貴重な商業フィギュアなのだが、いかんせんサイズ(スケール)が小さすぎる。塗装作業は難しいだろうし、小スケールのせいで頭髪などのディテールにも限界がある。
  ちなみに、コナミのフィギュアコレクションシリーズにも、同様の条件を満たすものはあったが、そちらもあんまり雰囲気が似ていない。azoneの1/6ドールにもあるが、さすがに今からでは入手困難だし、イラストにはあまり似ていない。
  [ www.azone-int.co.jp/?sid=cct203&jcd=4571117005357 ]
  [ azoneosaka.blog72.fc2.com/blog-entry-231.html ]


  最近購入したフィギュアたちに眼鏡を掛けさせるのを忘れていた。


  【 アダルトゲームのパッケージアートとアダルトコミックの表紙絵 】
  イラストレーターさんの絵を見て「これは良いなあ」と思ったので、商業作品を購入して応援したいのだけど、18禁コミック単行本の表紙はえろえろすぎてレジへ持って行くのに躊躇してしまった。黒箱系ゲームと比べても、成人漫画の表紙絵はかなり過激だと思うが、それぞれどういう文脈があるのだろうか。
  アダルトゲームのパッケージアートは、変身ヒロインものでも全年齢バトルものと大差ないような絵だったり、あるいはピンク系タイトルでもひっそり胸を露出させている程度だったりして、露骨にセクシャルな絵は案外少ない。ZIONとかはかなり激しい絵だったりするし、パッケージ裏面はストレートにセックスシーンの一枚絵が並べられているけど。
  それに対して商業アダルトコミックは、下着姿で素肌を堂々と晒していたり、淫猥感に満ちた表情を前面に押し出していたり、どろどろべちゃべちゃだったりと、とにかく他人(レジ店員)に見せるのに抵抗感がある。
  アダルトゲームは、黒箱系であっても全体で一本まとまったストーリーが存在するし、また、キャラクター要素(キャラ萌え)も非常に強い。だから、その作品の個性を際立たせるためには、セクシャルな絵だけでは足りない……ということなのかもしれない。あるいは、倫理機構上の基準が、パッケージアートにも及んでいる可能性がある。おそらくそういう基準は存在するだろうし、そうであれば、コミック分野との相違が生じるのも当然だろう。
  それに対してアダルトコミックは、おそらくほとんどが雑誌掲載作品を再録した短編集で、作品全体を貫く統一的なコンセプトがある場合も少ない(※ろりものとかのふくよか系といったような作家的傾向はあるだろうけど)。だから、そうしたコンセプチュアルな要素を表紙絵でアピールするのが非常に難しいと思われる。ユーザー層の購買行動も、おそらく「その単行本に特有のコンセプト/ストーリー/キャラクター」よりも、作家の表現スタイルや性表現上の趣向に注目したものになるだろう。それゆえ、表紙絵でも官能的要素を最大限強調するようになっている……のだろうか。
  そんなわけで、商業アダルトコミックは、えーと、たぶん10冊くらいしか持っていない。しかも、そのほとんどは瑞井氏や唐辛子氏、和馬氏、紅村氏といった、アダルトゲーム原画がきっかけで知ったクリエイターさんばかり。
  もう一つの隣接分野、アダルト小説文庫もある。基本的に成人指定の無い分野だし、表紙絵でも乳首露出はしないようになっていると思われる。こちらは、嵩夜氏の作品を数冊買った程度で、分野全体の動向はまるで知らないけれど。

  黄色い楕円マークのついた商業成人漫画は、読むのがすごく疲れる。短編集でその都度登場人物が変わるのはまだしも、肉体バトルを延々繰り広げているようなものだし、描き込みも総じてしつこいし、コマ組みもかなり大胆に崩してみせるので、俗に言う「高カロリーな」紙面になっており、そのため内容を消化するのに精神力を消耗する。絶頂時の大ゴマの圧力も、かなり重たい。描く側も大変だろうけど、読む側もエネルギーを要求される分野だ。


  三すくみ(じゃんけん)ベースのカードバトルものというと、『LEVEL JUSTICE』とか『英雄*魔王』とか『機械仕掛けのイヴ』とか、昔からいくつもあるし、それぞれにシステム面でのアレンジが利いていた。

ガチャポン「だんごむし」が楽しいのは、持ち上げる瞬間かもしれない。真ん中あたりをつまんで持ち上げると、両端がクテッと垂れる、その様子とその感触がちょっと可愛い。/それにしても、ブルーで良かった。グレーだとリアルすぎてグロくなったかもしれないし、ホワイトだと味気なく見えただろう。


  『悪魔聖女』体験版(koakuma.zip)。
  音声コンフィグは「その他女性A」~「その他男性E」まで分割されている。これは声優ベースの区分なのか、それとも後からキャラクター区分が判明するのだろうか。言っちゃ悪いが、ふじむらさんの担当を早く特定したいぞ……。
  BGMは、定期的に入る電子音「ピッ」がちょっと耳障りかも。
  クリック待ちのルティアイコンがぐねぐね動くのが、なんだか可愛い。
  性交によって魔力を奪えること、そして魔力を大量に奪われると意識が混濁する(直前の記憶も失う)こと、人間が魔力を体内蓄積しすぎると精神が不安定になること。いずれも『アルフレッド学園』の頃から確立されていた世界設定。
  はい、「二組生徒」は大波ヴォイスでした。あれ、「生徒」って、使って良かったんだっけ? しかし、次のスライムのシーンの「二組生徒」は大波氏ではなさそうな感じ。
  主人公は、『脱がして犯して淫力吸しゅ~!』を思い出す。
  バトルシーンでの主人公音声は原田氏。
  レイカ役は不明。セイ役は大野氏か? 「三組生徒」はたぶん渋谷氏。
  「謎の女性」は青山氏。(ひょっとして、声がネタバレになるパターンか?)
  「子持ちの主婦」「困惑する女性」も大波氏。
  市街地の背景画像は、取り立ててネタ要素は見つからず。

  今作のテキストは、生活感に乏しくて作中世界の広がりを感じにくく、コメディも下ネタに偏りがちで、この体験版の範囲ではあまり面白くない。今回はSLGではなくAVGなので、イベント進行が決まっており、シナリオ側でドラマを作って引っ張っていける(あるいは、そうすべき)筈なのだが。最初の3ヶ月分は主人公が話せる相手がメインヒロインのみで、説明的な一対一会話ばかりが続くのも、よろしくない。主要キャラクターを早めに勢揃いさせて、中盤以降でユーザーの気を引くような展開を作っていってくれたらよいのだが。

  毎月の戦闘は、相手の行動があらかじめ決まっているので、それに勝てるようにシミュレートしたうえで、個々のアクションを取るのに必要な手札を獲得していくというもの。敵の攻撃も激しいし、さしあたり回復手段も無いので、体験版では「集中」を重ね掛けして一気に倒すのが常道か。星の位置が変動するとのことだから、不確定性のあるゲームになる。コマンドの蓄積は月毎にクリアされてしまうので、詰みは生じにくいし、ゲームバランスも取りやすいだろう。

  近作の内藤シナリオを振り返ると……。
  『領地貴族』:キャラ立ても良いし、終盤に掛けての仕掛けも良い。ただし、イベントがバラけすぎで、キャラクター間関係の見通しが伝わりにくかった。
  『プラネットドラゴン』:かなりぎこちない感じだったが、全体構想はきれいにまとまっているし、全体を通しての読後感は良かった。SLGパートでのイベント発生の仕組みが、テキスト進行とマッチしていなかったのは、もったいない。
  『悪魔娘』:プロローグは抜群に良いし、ベッドシーンもわりとしっかり描いていた。ただし、個別ヒロインのストーリーは基本的にヤマなしオチなし。
  『アウトベジタブルズ』:主人公たちと交流のない学園生やライバルキャラたちのモブ会話が繰り返されたのはマイナスイメージ。ゲームパートの面白さにリードされていた。
  『BB3』:個性の強いキャラクターたちが大量に登場し、本筋進行もオーソドックス。
  『門』:やりたいことは分かるが、ヒロイン個別シナリオは凡。下ネタに走る悪癖も。
  『BB2』:コゼロットは扱いにくかったようだが、全体としては充実していた。
  『雪鬼屋』:いくらなんでも、もうちょっと掘り下げることが出来た筈では……。
  『BB』:ウィットの利いたテキストと、地に足の付いたシチュエーション表現が良かった。

  とりあえずこの体験版では、「その他の女性A」=大波氏であることは分かった。どうやら声優単位での区分であるらしく、試しに「その他の女性A」をoffにすると大波ヴォイスの台詞がすべて音声offになった。
  音声コンフィグ欄の配列が、公式サイトの出演者リストに対応するのだと想定すると、
  ルティ:原田氏
  京香:綾音氏
  律:八尋氏
  サヤ:霧島氏
  玉:羽高氏
  クエア:青山氏
  レイカ:なつめ氏
  セイ:結城氏
  その他女性A:大波氏
  その他女性B:藤邑氏
  その他女性D:波野氏
  その他女性D:渋谷氏
  その他女性E:大野氏
  その他男性A:一条氏
  その他男性B:本多氏
  その他男性D:山本氏
  その他男性D:植木氏
  その他男性E:原田氏
  システムボイス:???
という対応関係になる。

  ちなみに、ヴォイスコンフィグの名前と、ゲーム中での音声on/offを照らし合わせると、プロローグの天使族女性=「謎の女性」=「クエア」=CV青山ゆかりということが判明する。

  音声コンフィグでわざわざ別立てされているということは、レイカとセイも本編中の重要キャラになってくるのだろうか。体験版段階では、目無しモブ立ち絵のままなので、その場かぎりのサブキャラにしか見えないのだが。
  レイカ役(?)のなつめ氏は、2014年デビューで、2016年頃はにメイン級の役も持っているが、出演作はほとんど未プレイなので実力の程はよく分からない。
  セイ役(?)の結城氏は、『魔剣』のサラ役や、『大樹』のプリムティーネ(主演)など。しかし、芝居はまだまだ浅い感じ。

  敵キャラは、ベトとダークマンが登場。ムービーを見るかぎりでは、ハラミボディも登場するようだ。しかし、敵方ヒロインとも戦うことになるし、おそらく一戦(=一ヶ月)ずつでは終わらないだろう。ゲーム期間はわりと長くなるのだろうか。仮に12戦=12ヶ月あるとしても、このペースではサクサク進んでしまうだろう。周回によってゲーム期間が延長されていく=シナリオがさらに先に進めるようになる、というスタイルになるのだろうか。ステータスは持ち越さないので、「一度勝利した戦いはスキップ(自動勝利)できるようにする」という仕様が入る可能性もある。
  実戦では「戦闘テストで設定したとおりに行動する」という一括指示ボタンがあってもよいと思う。ただし、実戦では、予期せぬ新コマンドが出現することもあるから、それらもまとめてスキップされてしまうのはもったいないかも。あるいは、テストで指示した行動を実戦の最中でも参照できるようにしておく方がよいと思うのだが。



  10/28(Sun)

  新記事「播但線旅行」。
  大半の写真は、走行中の車窓ガラス越しに適当に撮ったものだったりする。
  浮薄な娯楽文化施設が無い地域は、私のような遊興人にはつらい。


  姫路を訪れることは今後もそうそう無いだろうけど、姫路市のオタクライフはどのくらい充実しているのだろうか。……ざっとweb検索したところ、アニメイト、イエローサブマリン、らしんばんがあるようだ。さらにホビー(模型)ショップがいくつか。そのほか、家電量販店のホビーコーナーも。ゲームセンターはClub SegaとTaito F stationがあるようだ。CDショップは、レンタル系ばかり。施設としては、姫路市文化センター(コンサートホール)や姫路市立美術館などがある。しかし、二次元系オタクとしては、けっして豊かとは言えないようだ。50万人都市でも、この程度なのか……。兵庫県内では、やはり神戸市(三宮近辺)が飛び抜けて豊かなようだ。多くの店が三宮センター街に集中しているので、効率も良い。ただし、SfMpはちょっと離れている。
  県下人口第3位の西宮市も50万人規模の市だが、ホビーショップがいくつかあるというくらいで、オタクショップはどうやらほぼ皆無。梅田へのアクセスに頼るしかないだろう。ただし、姫路市も西宮市も、全国の自治体では、上位30番台の人口規模なのだが……。100万人都市(仙台市以上)、あるいは少なくとも80万人規模(新潟市以上)の都市乃至都市圏でなければ、オタクショップは存続しにくいのか。

  大阪は言うまでもなく、梅田から難波&日本橋まで、地理的にもジャンル的にも幅広くカバーされている。京都市内も、三条寺町~四条河原町あたりまで出れば大抵のものがある。京都府下は、人口10万人以上の都市は京都市(147万人)と宇治市(19万人)しかないのだが、京都市内のオタクショップへのアクセスができればなんとかなるだろう。
  奈良市、和歌山市、大津市はアニメイトのみ。いずれも姫路市より小さい(人口30万人台)から、オタク産業は発展しづらいようだ。こうして見ると、各地に店舗を出してくれているアニメイトは偉大だ。

  アニメイトの場合は、女性向けアイテムを取り扱えるノウハウも備えているというのが大きいかもしれない。らしんばんや駿河屋のような中古店も、女性客が多い。

  オタク趣味はあくまで都市生活者向けの趣味なのだという、いささか悲しい事実も見えてくる。地上波アニメや劇場アニメも地域差が激しいし、大型書店が無ければ定期的にLNや漫画の新刊をチェックすることもできない。ゲームも同様。新たな創作に出会える機会の豊かさにおいても、趣味を続けていくコストの大きさに関しても、都市部の住民は恵まれている。
  全国的な通販システムの整備や、コンテンツの電子化(オンライン化)の進行は、まちがいなくそうした地域格差を埋めることに寄与している。書籍やゲームに関する現状の電子版システムには不満も多いが、大都市以外の住人にも文化的アクセスの機会を増やす役割を果たしていることは、大きく評価されるべきだと思う。


  来月はどのあたりに注力していこうか。初旬中(7日頃?)にはグライフェンガールが来る筈だから、そちらに十数時間が取られる見込み。フレズガール並だと考えれば、中旬のうちに3~4日くらいで完成させられるかも。中旬までには『悪魔聖女』体験版が来ると思うが、今回はAVGだから体験版をやり込むことは無いだろう。製品版は30日発売だから、事実上12月に回る。ゲームにせよアニメにせよ、大きめの予定を入れられるのは下旬しかない。


  画面内に複数行が連続表示されるヴィジュアルノヴェル型のAVGだと、「次の行を続けて表示する」クリック待ちと、「改ページして(ここまでのテキスト表示をワイプして)新たなテキストを表示する」クリック待ちは、アイコンで識別できるようにするのは、ごく普通のことだ。べつに特別なことではなく、ヴィジュアルノヴェル形式が生まれた最初の瞬間から、つまり90年代のSFC『かまいたちの夜』や『雫』『痕』の頃から、そういう使い分けはきちんと為されていた。
  あ、この方は先日UIについて言及したのと同じ人物なのか。UIにきちんと関心を向けつつ、誠実に思考しておられるのは分かるけど、力点の置き方や評価の歴史的妥当性には少々疑問の余地がある。


  というわけで、今日もオタク的欲望をちょっぴり解放してきた(つまり、いろいろ買ってきた)。全力で解放してしまうと財布が死ぬ、あるいは口座が死んでしまうので、我慢してほんのちょっぴり、ちょっとずつ。


  二次創作でのパトロン募集は、「同人誌を(即売会や書店委託や通販で)売るのと、そんなに違うものなのだろうか」(同じようなものであるならば、同程度に認められて良いのではないか)という疑問もある。建前上も、「個別の二次創作作品に対する対価ではなく、クリエイターに対する支援である」という体裁になっていると言うことが一応可能だ。実質面でも、加入者(=購入者)から事前集金をして、そのうえで制作物をオンライン配布しているようなものだから、むしろ古典的な「サークル内配布」のようなものだと見ることもできる。そういう考えから、個人的にはそういう活動もできるだけ自由に出来るような社会であってほしいと思う。ただし、そういうタイプの活動は、クロ側に近いグレー領域が際限なく拡大しかねない性質のものなので、権利者側が特に強く警戒するのも一応理解できる。現在の支配的見解は、二次創作を用いたパトロン的募金はよろしくない(すべきでない)という立場のようだが、それをもうちょっと自由化する方向に進んでくれたらと思う。もちろん、正当な権利者の利益が害されないことも重要だが。
  ちなみに、Ci-enでは、例えば「ののの」は明確に『DQ』二次創作を名乗っているのだが、何かしら配慮を利かせているのだろうか。個人的には、このサークルに対してはべつに好意的でもなんでもないのだが、あのくらいは許されるようであってほしいと思う。



  10/25(Thu)

  プララジ#6(05:09-)、このBGMは『ブラウン通り三番目』だ! 冬のBGMだったかな。
  そして楽曲紹介コーナーも『ブラウン通り』主題歌で、ちゃんと統一されていた。


  「未来ラジオラジオ」最終回(1:58:00-)の話。キャラクター立ち絵は、汎用的に使えるように無難な形になるため、パース/構図/ライティング/表情といった表現上のテクニックが全て封印されてしまうので難しいというのは、なるほど確かにそうだ。


  SHC無印チームのキャスティングは、『領地貴族』から一気に桃組色が濃くなってきた。『領地貴族』は主演の萌花ちょこ氏以外は、メインキャラ全員が桃組。そして今回は、現時点で公開されている4人全員が桃組。
  遡れば、『真昼』から『LJ』まではオール桃組だった筈。『巣作り』で西田氏、春野(松永)氏、一条氏、長崎氏を起用されて、そこから『Wizard's Climber』あたりまでは桃組をベースにしながらもそれ以外の役者さんをうまく混ぜていた。さらに『DAISOUNAN』から『プラネットドラゴン』までは、主要キャラはほぼ独自キャストで、桃組からはせいぜい羽高氏が入っているくらいだった(桃組声優は、サブキャラやモブキャラに回っていた)。
  「チーム++」は、最初の『勇者砲』から桃組編成。ただし、今谷氏は『勇者砲』の発売時点では桃組を離籍していたようだし、『その大樹』では橘氏と歩氏を入れている。
  こうして振り返ってみると、ずいぶんスタンスが変わってきているものだ。


  10年代半ば頃に、白箱系ブランドのいくつかがピンク系に大きく舵を切りそうな気配があったのだが、結局さほど大きな流れにはならなかったようだ。例えばPULLTOP(_LATTE)とか、CUFFS系列(CUBE)とか。ensembleも「sweet」ブランドを建てたし、MOONSTONEは「cherry」ブランドを建てていた。ちなみにfengはロープラ抱き枕戦術に向かった。遡れば、UNiSONSHIFTのブランド分け(織澤原画タイトル)も、似たようなものだったか。


  「神無月ほのか」という声優さんが2015年頃から活動されている。1999年から2004年頃まで活動されていた「神無月ほのか」氏と同一人物なのか、それともひょっとして同姓同名の別人なのか、と思ったが、各所のサンプルヴォイスを聴いてみたら、本当にあの方ご本人のままじゃないか。10年以上を経て活動再開されるとは、ずいぶん珍しい。

  [ www.appetite-game.com/apt_082.html#voice ](※18禁サイトにつき注意)
  [ www.appetite-game.com/apt_095.html#voice ](※18禁サイトにつき注意) 
  2017年のフリートークは、このあたりで聴くことができる。ああ、本当に、00年代初頭以来のあの神無月氏ご本人なんだ……。

  00年代前半のうちはクールな役柄をよく演じておられたと思うが、出演再開されてからは高年齢キャラも演じるようになり、しかもalicesoftで主演を張っておられたり、注目作に出演されたり、桃組キャストの中に一人だけ食い込んでいたりと、びっくりするような活躍をされている。
  でも、ごめんなさい、えろ台詞とかの芝居を聴いていても、つい笑ってしまいそうに……。

  というわけで、せっかくだから12月のCLOCKUP新作は買おう。
  しかも、みる氏との共演だものなあ……。

  ちなみに2015年というと、ふにゃららな方がそれまでのあれをほにゃららしてむにゃむにゃになった時期なので、そこから相当な営業力を発揮されたのだろう。すごい。


  ブログの過去のテキストをたまに読み返しては、誤字修正などをしている。
  註をつけてテキストを構造化したいと思うことが多いが、プレーンなwebテキストではそういう処理がしづらい。同一webページの中で註を分けてしまうと、紙媒体書籍のように複数のページをすぐに行って戻ってくるということがしにくい。ハイパーリンクなどで註と本文をつなぐことは可能だが、一つ一つリンクを付けるのは手間が掛かるし、汎用性が失われる(コピペなどで対応できない)。また、web上でざっと読み流すような通常の読者は、おそらく註と読み比べることをしてくれないだろうから、無理のない範囲で本文に押し込んでしまう方がマシだと思われる(――もちろん、丁寧に読んでくれる閲覧者を対象読者として、構造的にクリアに書くというのも、ありうる一つのアプローチだ)。


  Escu:de新作のキャストは桃組か……。まあ、ピーチの中でもまともな方だから良しとしよう。
  今作はピンク系の純AVGタイトルのようだから、買うかどうかは分からないが。


  松本豊氏が読み切り短編を公表されていたのか。週刊漫画誌のバックナンバーは、電子版の方が手近だろうけど、あまり手を出したくはないし、そうすると古本しかないが、入手可能性が低い。



  10/24(Wed)

  「轟け」#282。推理小説を朗読劇にする(音声化する)と、声バレの問題が生じうるというのは、どうしようもないのだろう。特に話者の特定性に関して差し障りが出やすいだろう。役者(朗読者)が誠実に演じれば演じるほど、そして音声による状況表現が的確であればあるほど、例えば、誰が喋ったかが識別されてしまう(話者の取り違えトリック)とか、個々の登場人物がどのような属性の持ち主であるかが確定されてしまう(性別や年齢や口調など)といったことになる。場合によっては、個々の台詞が誰に向けられていて誰が応答しているかといった状況表現にまで及ぶ。役者が上手ければ上手いほど、トリックの種がまざまざと露呈してしまいやすいというのは、いかにもあり得そうなことだ。一流の浅井氏ならではの、ものすごい特殊なジレンマ。
  どういうトリックなのか分からないけど、おそらくそこで求められるのは、「役者としてテキストに対して誠実に演じる」ことではなくて、「トリックを仕掛ける共犯者としての役目を全力で演じる」ことになるのではなかろうか。ことによると、通常の役者が求められることを多少犠牲にしてでも、トリックを読者の前で完成させてみせることが、演者の仕事なのだろう。

  逆に、文字表現ではなく音声表現であることを利用したミステリのトリックというのも、あり得るだろう。単純なところでは、同音異義語――例えば同じ読みをする2人の別人――を利用してミスリードさせるとか、あるいは場面転換の不明瞭さ――つまり改行や章立ての認識齟齬――を利用するとか、場合によっては音響(物音など)を導入するとか。声がちゃんと聞き取れないというのは、さすがにズルいだろうか。
  映像作品オリジナルのミステリはすでに無数に存在するが、音声ミステリ(ラジオドラマミステリ)も存在するようだが、音声媒体の特性を活かしたトリック(音声オンリーの作品でなければ成立しないようなトリック)を仕掛けたミステリ作品は存在するのだろうか。そういうアプローチのものは、すでにあるんじゃないかな。


  [tw: 1054613273021112320 ]
  [ www.volks.co.jp/nierautomata/dddy_2b/ ]
  [ www.volks.co.jp/nierautomata/dd_9s/ ]
  いいなあ……。ちなみに、1/3スケール(50cm~60cm級)の大物。

  [tw: 1054614904479444992 ]
  いつか私も、こんな台詞を言えるくらいのことをしたい。

  仮にスーパーのお惣菜一つ(300円)を当てて計算すると、365日分で109,500円になる。つまり、2体で17万円也のドールを買うとなると、「夕飯のおかずをこの先1年減らし」た程度では、まるで足りない。もちろん、おかずを減らすというのはものの喩えであって、本当に(文字通り)そうするという話ではないけど。
  ちなみに、最初に画像を見た時は1/1スケールかと思ってビビったので、下の値札で価格を確認した時は「あっ、思ったより安い」と感じてしまった。実のところ、この写真通りならば、クオリティに見合った妥当な価格だろう。
  そもそも、一着ずつ縫製して作り上げるので特注品に等しい商品だし、販売数も見込めないわけだから、量産によるコストダウンも出来ない。さらに、高額商品なのでユーザーの目も厳しいし、サイズが大きくて誤魔化しが利かないから、細部まで手抜きができない。価格それ自体はわりと妥当なのだ。


  続・胃~之煮#41はすごかった。「これ鉄板☆ブニョ」の予告編。
  本編は、「セピア色のブルース」の方が面白いかな。


  月末までに、支援プランを3000円コースに切り替えておこu…うー、どうしようかな。

  あ、そういえば、Ci-enアカウント(=DLsiteアカウント)を作っているから、DLsite認証を不意打ちで導入したあのタイトルが起動できるようになったのか。予期せぬ余録で、ちょっと得をした気分。実際には何も得をしてはいないが(マイナスがゼロになっただけ)。

  SHCファンクラブの加入者が、いきなり20人以上増えている(一昨日頃は672人だったのが今日は696人)。いったい何があったんだ。しかも、SHC一本槍支援のアカウントがいくつも……。まさか、これまで静観していたファンたちが全力支援をする覚悟を決めて押し寄せたとか、あるいは通常の支援に飽き足らないファンたちが6000円なり9000円なりのパトロネージをするために複数アカウントを取得して支援開始したとか? (さすがにそれはない。)

  Ci-enウォッチャー行為は、やり過ぎる(書きすぎる)と下品になりかねないから、そろそろ慎もう。しかるべき支援をしつつ、ファンとしての品位を守りつつ、クリエイターの活動を見守るのが、あるべきファンの姿勢だと思う。


  [tw: 1055047823190675457 ]
  そのロゴは実在のもので、まず間違いなく商標登録されていると思うけど、大丈夫かね……。図像の一部をキャラで隠した程度ではマズいんじゃないかと、ちょっと心配。
  漫画やゲームが、実在の看板や企業ロゴを微妙にもじって描いているのは単なる遊びではなくて、こうした商標上の差し障りを避けるために必要があってやっていることだろう。もちろん、そうやって表面を作為的に取り繕わざるを得ないことに対して苛立たしさを覚えることはあるけれど、商標というものは一定の社会的保護に値するものだし、それはどこかで線引きをしてOKとNGの基準を設けて運用しなければいけないものだから、まあ、やむを得ないものだと思う。


  以前にも書いたとおり、太腿のデザインは細いよりも柔らかな曲線美がある方が好みなので、そういうオタクイラストが増えることそれ自体は歓迎しているのだけど、最近の某アニメキャラのファンアートを見ていると……ただ単にぶっとく描けばいいってものじゃないんだよ、部分拡大したみたいに下半身だけ巨大にすればいいってものじゃないんだよ、剥き出しムキムキにすればいいってものじゃなんだよ、股関節がズレていたら台無しなんだよ、しっとりした柔らかさとシルエットの美しさと全身のプロポーションが大事なんだよ!と言いたくなる。
  もちろん、それらの方々も、自分なりのパースペクティヴと価値観に基づいて表現したり享受したりしているのだろうけど……つまり、堂々と大きく広がる肌面積の魅力を愛したり、下半身が重厚なプロポーションを好んだり、筋肉に沿って肌表面に現れる複雑な陰影を追究したり剥き出しの太腿のエロティシズムを求めたり、脚の位置をズラしてでも股間のぎりぎりのラインを表現しようとしたりしているのだろう。


  実在の個人(同時代人)が頭部に銃を突きつけられている――しかもそれがフィクションではなく、実行されかねない現実的危険があった――という写真が頻繁に視界に入ってくるのは、ものすごいストレスなんだが……。私個人だけの問題ではなく、自殺者報道や災害報道と同じように、人々のメンタルヘルスにとって大きな危険性のある画像表示だと思う。
  ところで、近年の映像作品では、銃を直接人に向ける描写が避けられているという。つまり、銃口と、それを向けられている人物が一緒に映らないように、少なくともカットを分けるなどの処理によって回避しているのだという。私が耳にしたのはアニメでの自主規制だが、特撮やTVドラマなどの実写メディアでも似たようなものはあるかもしれない。そういう自主規制の話を知った時は、いかにも作為的な制約だと思ったものだが、上記のような事態に触れてみると、そうした基準にも一定の合理性がある――多くの人々の心にダメージを与えるのを回避している――ということは認めざるを得ない。
  とはいえ、さらに考えるのだが、表現はまさに表現なのだ。そうやって一定の表現が制約されることになると、その表現は消滅してしまい、そしてそれに関する表現も消滅してしまうのだ。ある表現が表現されなくなる(実際に人々の眼前に存在しなくなる)と、それが存在していないことを意識することがきわめて困難なものになる。表現内容に対する規制的基準が生まれる当初は、その妥当性やダメージに関する意識的な議論が交わされていたとしても、いったんその規制的基準が成立してしまうと、それ以降は、その表現そのものが存在しなくなるため、その表現(を制約する基準)の妥当性やダメージを人々が意識したり、それに関する広汎な議論をしたりすることが難しくなってしまう。表現内容を規制することには、このような問題がある。


  17万円は高いという反応があるようだけど、実用品であれば、例えばパソコン一台で20万円以上するものもあるし、ファッションでも一揃いコーディネートすると総計でそのくらいになることはよくある。趣味活動でも、大型ディスプレイやスポーツ用品や楽器類やカメラはそのくらいの額(あるいはそれ以上の額)のものは多いし、ちょっと大掛かりな旅行をしてもそのくらいの出費になる。高額ペットも、50万円なり80万円なりの商品はよくある。美術品や盆栽に手を出したり、制作に取り組んだりするのも同様。つまり、このくらいの出費は、人間の精神活動ではわりとあるものだし、ドールオタクの場合はそのお金を自分が本当に欲しいドールに投入しているというだけのことだ。
  もっとも、自動車や家を買うとなると、ローン払いになることが多いだろうから、カテゴリーの違う話になるけど。

  仮に、自分が模型なりゲームなりを買ってきた中の17万円分を抜き出して、あのドール2体と交換すると想像してみても、たぶん割に合うだろうと信じられる。つまり、十分匹敵するだけの満足を得られるだろうと予想できる。そのくらいには、妥当なクオリティだと思う。もっとも、そうした無数の選択可能性の中で、私はこのゲームやあのプラモデルを選んできたわけだけど。



  10/21(Sun)

  今更ながら『悪魔娘』の全レシピをSSSランクまで改良し終えた。大変だったが、その間にwebラジオの聴き返しやそれ以外のいろいろなものも消化できたので良しとしよう。


「プララジ」を聴いていたら、ふと思い立ってこんなことをしてみたり。いや、さすがにこの名前ではプレイしないけど。こうしてあらためて見てみると、アゲイヌもなにやら可愛く思えてきた。

  いろいろユニット設定をいじって修正。ネタ度が増した。
  くっ、こんなネタ画像のために、10分以上掛けてしまうとは……。


  Ci-enのSHCファンクラブ。最近の新規支援者でも、SHC支援一本槍のユーザーや、アダルトゲームメーカー釣瓶打ち(あるいはwebラジオ系ユーザー?)が何人も現れている。これはどう捉えたらよいのだろうか。
  「これまでCi-enでの活動を知らなかったSHCファンに情報が届いている」のか、
  「最近でも、新規のSHCファンが現れて、Ci-enまで訪れている」ということなのか、
  いずれにせよ、支援者が増えているのはけっして悪いことではない。良い傾向だと思う。

  SHCFCの「全力支援プラン」は月額3000円で、旧作を順次DLプレゼントか。どうも中途半端に感じる。要するに「2ヶ月ずつ待たされつつ、6000円で1本ずつDL権をもらえる」というだけなので。現在のDL販売も、『ブラウン通り』から『Wizard's Climber』までの旧作価格は6480円なので、差額のメリットはほとんど無いし。
  まあ、見返りを求めるためのものではなくて、腹を括って金銭的支援をするファンのためのコースだと考えればよいのだろう。SHCスタッフの労力(時間と手間や費用)を割かずに済む――ゲーム制作に集中してもらえる――という意味では、安心できるし。ちなみに、『葵屋』などの初期作品が今後DLsiteで扱われることが、これで事実上確定したということでもある。DMMは好きではないので、これはこれでひとまずベターな選択だと喜びたい。あ、でも、『悪魔聖女』はDMM扱いになるのか。適宜使い分けしていくつもりなのかな。
  現在の支援者が681人で、仮にそのうち2%(14人)がこのコースで支援するとしたら、手数料10%を除いて月に37,800円、年間で453,600円。けっして小さい額ではないが、商業ゲームメーカーとしては制作費の足しになるかどうか微妙な額だ。しかし、この増加分が、ひょっとして、波奈束氏や卯衣氏や杏子氏や車の人氏をSHC新作に起用することにつながってくれたら……あっ、うぐっ、興奮のあまり動悸と血圧ががが!



  10/19(Fri)

このガチャポン「だんごむし」、何かおもしろい使い方はないものかといろいろ考えているが、良いアイデアが浮かばず、ベタに騎乗させてみるしか出来なかった。節足動物的な触手モンスターとしてフィギュアと絡ませるというありがちな変態的所業も思いついたが、さすがにやめておこう。右側のフィギュアは、『ラストエグザイル 銀翼のファム』の「ファム・ファン・ファン」。


  [ www.kiraraten.jp/ ]
  [ www.kiraraten.jp/img/main_visual.jpg ]
  「きらら展」のこの画像、中央のソーニャが異彩を放ちすぎていて、目が吸い寄せられる。真正面向きなのは、他のキャラも過半数が同じだからいいし、目が笑っていないのは無愛想な殺し屋キャラだから当然なのだけど、画風が異例ずくめになっている。
  特に頭髪部分が顕著なのだが、描き込みが少なくて平面的だし、グラデーションも掛かっていないし、柔らかい中間色ではなく鋭いレモンイエローだし、輪郭線も極端に単純化されており、しかも太めのブラックでくっきりと描かれている。全身のプロポーションも、胴体部分は他のキャラクターたちと比べて明らかに小さく描かれ、その一方で頭部は最も大きい部類に属するという、低等身デフォルメ体型になっている。手先の描き方も、他の漫画家たちがリアリスティックに描いているのに対して、普段通りのシンプルにデフォルメされた手先であり、しかも掌をこちら側に向けていないので一見拒絶的に感じられる。
  もちろん、絵が下手だということはけっして無く、むしろ漫画本編では立体的なボディをさらりと巧みに描きつつ、それらを自由自在に動かしている。また、過激なバイオレンスギャグのキャラクターなので、淡い色彩をまとってにこやかに微笑むなどというのは似合わないというのも、理解できる。つまり、カヅホ氏の絵柄の選択が、意識的なものであることは分かる。しかし、うーむ……。
  ちなみに、もう一方の主役キャラ「折部やすな」を出していれば、朗らかに笑った表情を提供できたと思われるが、しかし頭髪がまっくろの黒ベタ(+ハイライトのホワイト)だけになっていた可能性が高い。それはそれで周囲から浮く(あるいは沈む)だろう。

  裏を返せば、「きらら」のような萌え四コマ系漫画家でも――あるいは、通常の四コマとは異なる「萌え」四コマだからこそ――、実際にはかなり繊細な画風のものが多いということだ。例えばプロポーションも、あまりデフォルメされておらず、高等身の画風の作家もかなり多い。また、手先などのディテールは、意外なほどリアルに描かれている。頭髪も、とりわけカラー絵では、細やかで立体感のある塗りを施されている。
  中央(ソーニャのすぐ左上)の蒼樹氏が典型的だろう。頭部はいわゆるホームベース顔に大きく様式化されているのに、服の皺が細やかに描き込まれているし、掌も立体的な陰影が施されている。このようなギャップを成立させている萌え四コマ界の表現文法や表現文化は、いったいどのようなものなのだろうか。
  また、左下隅の三上小又氏の絵も、かなり漫画的デフォルメがきついように見えるが、頭髪のラインはそれなりに細かく描かれている(漫画本編でも、頭髪にはハイライトや天使の輪が掛けられている)し、手に関しても指先の輪郭は柔らかな曲線で描かれているし、掌の影もしっかり塗られている。
  ソーニャの2つ左の、きゆづき氏の絵も面白い。漫画本編では、ディテールをきれいに整理したコミカルな画風だったのだが、このメインヴィジュアルに際しては、しっとりしたカラー着彩をしつつ、等身を上げている。手先も、驚くほどリアリスティックに、指先の繊細な表情を描き出している(※絵の技術それ自体としても相当上手い)。


  [ ci-en.jp/creator/1736/article/24900 ]
  アダルトシーンにテキストが無い、ということに触れずに済ませたか。日和ったな!
  『葵屋まっしぐら』のベッドシーンが一枚絵スライドショーだけで終わるというのは、おそらく空前絶後だろう。SLGやACT作品の中でカットイン的に挟まれるものでは、テキスト無しのものがあるが、正式なAVGパートの中でいきなりスライドショーになるものは、おそらく類例は無い。
  ただし、メインヒロインのみは、簡素ながらベッドシーンのテキストがあった。メインヒロインの特権だろうか?

  「全力支援プラン」か……。
  全タイトルを所持して全クリアしているけれど、ディスクを室内で掘り出してこなくてもよくて、さらに最新OS対応であるならば、メリットはあるかな。
  仮に月3000円ならば年額36000円、月5000円ならば年額6万円。他のクリエイターをざっと見てみると、月額5000円プランでも支援者の数パーセントが入っているものがあるから、それほど無茶な価格設定ではないのかも。ただし、おおまかな傾向としては、300~500円程度の有料プランでも、支援者のほんの数パーセントしか加入しないようだ。


  ろりものは、分かるようで分からない。私がプレイしたものだと、人形っぽい愛らしさに傾斜したもの(『エインズワースの魔物たち』)や、ショタろり系(例:『ひなたのつき』)、異種族もの(例:『わんことくらそう』『シンシア』)、10万とんで13歳のようなタイプだったり、低年齢というよりは小柄スリムキャラだったり(多数)、どちらかと言えば妹ものだったり(例:『おにキス』)、あるいはそれ以上の飛び道具ネタだったり(例:『バルバロイ』『どろり甘エロ』)するものばかりで、正統派(?)のろりものはほとんどプレイしていない。10年代の代表的なブランドといえばGaletteとたぬきそふとだが、どちらも私は忠実なユーザーではなかった。
  『Schoolぷろじぇくと』あたりはかなりマイルドだし、いとうのいぢ作品も本格派の方々からはあまりそういう見方はされていなかったと思う。『はじるす』はそれどころではないピーキーなコンセプトだし、RUNE(ろり)よりもCAGE(ショタ)派だったし、ロープライスだと『幼すぎる幼妻』のようなタイトルにもたまに手を出しているけど……あ、あれ、所持タイトルのリストをざっと見渡しても、ろりものが致命的に欠落している。うう、こんなことでいいのか!(べつにいいんじゃない?)
  実のところ、『白詰草話』のように低年齢キャラたちとダラダラするよりも、『悪魔娘』のサシィアーネのように「小さいけれど頑張っているキャラ」や「身体的にも知識面でも未熟だが、将来は大物になるであろう才能」を見出して育てていきながら手を出してしまったりする感じの方が、ドラマティックで私の好みに合う。ヴィジュアル面では、寸詰まりな幼児体型はプロポーションがあまりきれいでないというのもある。

  ああ、『碧ヶ淵』『宵待姫』があったか。とりわけ前者は、テキスト上では低年齢要素はあまり示唆されていなかったかと思うが、絵は明らかにそちら寄りだった。原画家の瑞井氏は、ご自身の商業アダルトコミックでも、ろりものばかり描いていた。


  一メーカーの内部でブランド分けしていても、状況は様々だろう。別ブランドという建前だが、ほとんど同じスタッフで、対象とするユーザー層も同じで、価格帯が異なるだけという場合もある。特にCG班は、ブランド全体をカバーしているという場合も多そうだ。メイン原画ごとにイメージの違いをははっきりさせるために別ブランドにしているという場合もあるだろう。あるいは逆に、同じ会社に所属しているが、完全に別個のチームで、おそらくスタッフ相互の交流も無いし、ユーザー層もまったく別という場合もある。



  10/16(Tue)

  前回の「プララジ」を聴き返すついでに、おまけコンテンツ(『悪魔聖女』プロローグ)を視聴してみたら……このモブ天使の声は、青山氏じゃないか。音質が良くないので正確には判断できないが、たぶん合っていると思う。この回想シーンのモブ天使が本編でも再登場するのか、そうでなくともこれ以外の役もどこかで青山氏が演じられると期待してよいだろう。いずれにせよ、いまだに青山氏がSHC作品に出演されるのは、たいへん嬉しい。

  主人公「ルティ」の名前が気になったので、手許のSHCキャラクターリストを検索してみたが、ヒットしたのは『BB』シリーズの天使族「ウルティニア」、『王賊』の人間の魔法使い「ルティモネ」、それから「劇レボ」のマイナーキャラ「メルティナ」のみ。いずれも女性だし、無関係だろう。


  よほど愚かな指導者につくのでもないかぎり、初級者から中級者までは基本的に「眼高手低」になりがちなものだろう。贔屓目抜きに自分の目で見て「素晴らしい」と思えるようなものは、そうそう作れるものではない。自分の手が未熟であることは、他人から言われるまでもなく、本人が一番痛感していることだろう。またその一方で、主観的にも知識や判断力に関しては「知らないものは知らない」という事態があり得る。つまり、「ある水準の問題を、自分が理解していないことを理解していない」とか、「そうした高みをそもそも知らないことに気づいていないままだ」ということがあり得るので、眼力の低さを自分では認識しづらい。
  そして、だからこそ、「眼高手低」を否定的に述べる際には、かなり慎重な表現を選ぶべきだ。いまだ未熟な多くのユーザーが陥っている苦境を、ただ単に否定するだけでは、彼等を心理的に落ち込ませ、そのジャンルを嫌わせるだけであって、なんら状況の改善には結びつかない。たしかに、模型制作や楽器演奏やスポーツのように、最終的に自分自身の実践を目的とする活動では、眼高手低は「脱すべき状況」なのだが、たいていのユーザーはそれをすでに十分理解しているだろう。その意味でも、改善のための具体的なアドバイスを伴わずに「眼高手低」批判だけをしても、夜郎自大を諫めるメリットよりも学習者を苦しませるデメリットの方が大きい。
  さらに、単純に「眼高手低」を否定することは、いくつかの問題を含む。一つには、技術習得のための知的側面を軽視することになりかねない。眼を鍛えること、つまりクオリティの良否を適切に見分けられるようになることは、自分自身の実践における試行錯誤を、きちんとフィードバックに結びつけるために必要なことだ。それが無ければ、闇雲な体当たりしかできなくなる。才能任せの最低の教育にしかならない。
  また、直接的実践を目的としない取り組みを侮蔑することになりかねない。みずから実践しなくても、指導したり解説したり批評したりすることも、独自の意義のある知的活動だ。また、みずから優れたスポーツ選手ではなくても、スポーツ科学の体系的知識を持って適切な指導をすることは可能だし、みずから創造的な作品を発表していなくても、他の芸術家の卓越した作品を適切に評価してそれを広く訴えかけることは当然可能だ。伯楽自身が速く走れる必要は無いし、良馬を見出して育成する伯楽の仕事はそれ自体きわめて重要なものだ。
  結局のところ、学習者に対するアドバイスは、以下のようなものに落ち着くだろう。すなわち、「自分で十分満足のいくものを作れるようになるのは、当分先のことだ。しかし、大抵の人がそうなるものだから、過度に悲観する必要は無い。そして、自分の腕を上げるには、もちろん知識の裏付けも必要だが、実際にアウトプットを試みてその中からフィードバックしていく必要がある」。


  SHC共通世界では、天界と魔界は休戦協定を結んでいる状態の筈で、そうすると悪魔(魔族)の主人公が天使族を捕獲したり、天使族に反撃(襲撃)されたりというのは、協定を破って荒事を勃発させてしまっているわけだから、かなり危険な行為なのでは……。1000年前であれば、すでに協定は成立していた時期だろうし。
  というか、有料コンテンツの中身に言及してしまったけど、うーん、このくらいはいいかな。


  管見のかぎり、今回の『DRAGON BALL』の擁護論にまともなものが見当たらないことに、寒々しい思いをしている。歴史的意義を指摘する(※ただしそれは面白さと同義ではないが)ならまだしも、本職ゲームデザイナーすらズレた主張をしていたり、あるいは個人史的な思い入れに引きこもるばかりだったり、「面白さが理解できないなんて」と抑圧的な主張や人格攻撃を繰り返していたり(※まさにそういう姿勢こそが、若い世代からの反発を生んでいたというのに)。具体的に指摘された欠陥(例えば好都合なガジェットが多すぎる)の問題を丁寧に腑分けして論じるなり、作品内容に即してその積極的意義を客観的に説明するなりして、生産的な議論を展開することこそが、作品を生命を救い出してその射程を後の世代にまで届ける唯一の対処だと思うのだが。そういう生産的なリアクションが出てこないのかと考えると、『DB』ファンたちに幻滅してしまいそうになる。成熟した作品評価を展開する好機なのに、そして、「面白さを語れ」ということをストレートに実践すればいいのに、もったいないことをしていると思う。
  例えば「犬が市民だったり国王だったりするのは変だ」という主張に対しては、「主人公の名前からも明らかなように元々『西遊記』をイメージしており、そこには『猪』八戒や『牛』魔王のような存在がいるのは当然だ。まずその前提を認識していれば、動物的市民が存在する世界は、けっしておかしなものではない」と説明すればよい。あるいは、「ストーリーがつまらない」という主張に対しては、「例えばナメック星パートで、大きな実力差がある中での複雑な三つ巴をきれいに描ききっているのは巧みではないか」といったような議論が出来ただろう。「『仙豆』や『精神と時の部屋』など、好都合なガジェットが多すぎる」という指摘に対しては、発想の卓抜さや後世への影響を述べてもいいし、それが出来なければその論点に関しては指摘を受け入れるしかないかもしれない。いずれにせよ、そうして個々の論点を再検討するプロセスは、作品本編を丁寧に再読する機会にもなり、そして私たちはよりいっそう緻密で豊かな作品読解を共有できるチャンスだったのだが。


  芸能事務所の闇を認識しながらそれに対して何のアクションも起こさずにアイドル(男性であれ女性であれ)のファンであり続けてグッズを買いまくるのと、アニメ制作現場の極端な不公正を知りながらそれに対して何のアクションも起こさずに作品を享受したりディスクを購入したりするのは、基本的に同型の状況だ。一方のファン層を非難するならば、もう一方のファン層に対しても同等の非難が当てはまると言わねばならない。
  このような疚しさベースの議論はあまりよろしくないのだが、構造において双方は同じだという認識は持っておいてもよいだろう。私はもちろんアニメ側のユーザーだが、現在のファンサイドがアニメ制作のいびつな産業構造に対して、スタッフ待遇改善に寄与する手立てがほとんど無いのと同様に(あるいはそれ以上に)、ジ××ファンたちは業界構造のいびつさに対して実効的なアクションを起こすことは難しいのだろうし、また、彼等彼女等が芸能界の不公正さに目を瞑っているのではないかという疑念を持つのと同様に、我々もしばしば業界の不公正さから目を逸らしてしまっていないだろうかという意識も持たざるを得ない。
  もっとも、アニメまたはアイドルのファンでも何でもなく、利害関係の無い立場だからこそ、ある分野の不公正な慣行に対して冷静に堂々と批判の声を上げられるということもある。とりわけ、労働環境における不公正さや、不均衡な契約条件、経済的な搾取、業務遂行過程における抑圧といった問題は、当事者の選択に還元すれば済むものではなく、客観的で社会的な――つまり世の中の全ての人が取り上げる資格のある――問題だ。


  ケモ耳は良い、実に良い……。私はゲーム立ち絵の動画化はあまり好みではないけど、ケモ耳キャラの耳ピクor耳パタのアニメーションは大いに肯定し、心から感謝するよ。


  商売人ヒロインというと、「ミステリアスで有能な年上キャラ」、「同年代の頑張り屋キャラ」、「頭の回転の速い守銭奴系の年下系キャラ」が多いだろうか。有能キャラは、キャリアが長い方が説得力があるだろうし、あこぎなキャラは年下(小柄)系にすれば毒気が中和される、そして成長のプロセスを見守っていくには主人公と同年代にするとバランスがとれる……といった感じの理屈で、そうなりやすいのだろうか。
  とはいえ、ソフトハウスキャラ作品の商売人たちは、しばしばそうした定型を外しているが。『葵屋』の逢坂静香は、おっとりお嬢様なライバルキャラ。『真昼』の霧姫は、ヒロインの中では年上寄りだが、主人公よりは年下。『ブラウン通り』のマーチェリッカは年齢のうえでは若手側。『雪鬼屋』の秋風は、おっとりミステリアス系の年上キャラ。『門』のルアは、年下キャラ。『BB3』のマクドゥとスイセンは、大きな権限を持つ威圧的なエージェントで、美少女ゲームのヒロインとしては年上寄りのキャラデザ。『悪魔娘』のサシィアーネは、まだ若いが、将来の大商人と目されている。
  割り切りのしっかりした年下(小柄)系の商売人キャラは、わりと多い。『LJ』のお金大好きなレッドスター、『巣作り』の営業職クー、『領地貴族』の若手商人イファ、『BB』シリーズで経理や組織運営全体を取り仕切ったメリルなど。『グリンスヴァール』のメルエもビジネス面の才能を発揮していたし、『忍流』の雪花は組織の存続を賭けた交渉をやり遂げた……やけに松永ヴォイスが多いのは、松永氏の芝居のしたたかさに任せたのか、それとも柔和な当たりの良さでバランスを取っているのだろうか。
  以上、『WIZARD GIRL AMBITIOUS』のDL販売の件から思ったこと。



  10/14(Sun)

  『悪魔娘』はたまに再プレイして、残り19レシピまで来た。特に野菜系レシピが、たくさん残っている。これらのレシピは改良するのに「黄金塩+東方調味料」のみを必要とする――言い換えれば、果実や魚などで改良スピードを底上げすることができない――ので、どうしても時間が掛かる。ただし、「サラダ」さえ開発しておけば、どのレシピもすぐに開発できる(つまり、前提料理の要求がきつくない)のは助かる。山菜系や海鮮関連の料理は、開発のツリーの長いものがあるので、ちょっと面倒だった。

  そんなことをしているからそんなことをしていながら、今月はいろいろ仕事が詰まっているので、新記事無しになるかも。来月末以降は『悪魔聖女』関連で何か記事を出すかもしれないが。
  ちなみに、月別雑記以外の単独記事(ページ)の無い月は、2015年8月にもあった。なつやすみなのに何故だろうと思ったら、ああ、そうか、1/350金剛を制作していたのだった。あれ一つで、工作だけでも70時間くらいは費やしていた筈だから。そのうえ、工程プランを考えたり、塗装の乾燥待ちをしたりする時間もあるから、もっと時間が掛かっていた。


  『CIRCLET PRINCESS』は素晴らしいキャストだが、えーと、これはDMMのゲームをアニメ化するということなのか。ゲーム版も、まだサービス開始していないのかな。twの公式アカウントのリンクを踏んだら18禁版のページに飛ばされてしまったのだが、それでいいのか。というか、18禁ヴァージョンもあるのか。事前登録を勧誘し続けているわりに正式な開始日がどこにも告知されていない(?)ことといい、関連商品を先行して売り出す『セングラ』めいたやり方といい、ソシャゲー情勢は複雑怪奇だ。


  「プララジ」第5回。
  モンスターのキーホルダーは良いアイデアかも。デフォルメされていて十分可愛いし、そのわりにあまり萌えっぽくなりすぎないので、カジュアルに使えそうだ。


  最近の完成品フィギュアは、2万円台が増えてきた。
  この高額化傾向は、まだ続きそうだ。


  パンプキンプリンには、パンプキンが入っている。
  パンプキン(すなわちカボチャ)は野菜である。
  したがって、パンプキンプリンは野菜料理である。
  野菜を食べるのは健康に良い。(※やや曖昧な主張だが、このくらいは良かろう)
  したがって、パンプキンプリンを食べるのは健康に良い。
  野菜はたくさん食べると良い。(※かなり曖昧な主張だが、このくらいは良かろう)
  したがって、パンプキンプリンをたくさん食べるのは健康に良い。
  今日、私はパンプキンプリンをたくさん食べた。
  したがって、私は今日、健康に良いことをした。
  健康に良いことは、たくさんするのがよい。(※きわめて曖昧な主張だが、このくらいは)
  したがって、パンプキンプリンを多量かつ頻繁に食べるのは良いことだ。
  ……素晴らしい……見事な論証だ。(おばか)


  今月末は、ちょっと時間的余裕が取れそうだし、たまには模型イベント:
- おおさかホビーフェス(10/28、9:00-16:00)[ osaka.hobbyfes.com/ ]
- モデラーズフェスティバル(10/27~28)[ modefesosaka.wixsite.com/modefes ]
に行ってみようかな。モデフェスの開催施設(大阪ATC)は、ホビフェスの開催施設(インテックス大阪)と、ニュートラムを挟んだ向かい側なので、同日中に巡回できる。ATCは、「中ふ頭駅」(インテックスの最寄駅)とその次の「トレードセンター前駅」の中間あたりにあるようだ。
  ホビフェスは、プラモデル・フィギュア・ドール関係のメーカー(企業)が多数参加する大掛かりな商業イベントで、それに対してモデフェスは、個人・インディーズ・模型同好会などが参加する趣味のイベントと捉えればよいだろうか。

  これまではオタク系分野のイベントやライヴには、とんと興味を持たなかった。美術館の展示会やクラシックのコンサートの方が、むしろ私にとっては心理的な敷居が低い。
  というか、コンサートはCDとは違ってまさに「本物」に接することのできる機会になるが、アニメやゲームのような複製芸術分野では、イベントで見られるものが「本物」だということにはならず、質的観点でのメリットがあまり存在しない。アニメでも、「映画館での上映こそが本物だ」と言えるかどうかは疑わしいし。漫画やゲームの原画展も、あくまで原画(素材)であって、本編中で鑑賞できる状態こそが正式かつ最終的なアウトプットだと言うべきだろう。即売会も、重要なのは「入手機会」や「作者とのコミュニケーション」といった外在的副次的要素であって、そこで手に入れた同人誌の中身そのものが何か質的に異なるというわけではない。

  ホビフェスのトークイベントに行けば、メカ少女プラモのユーザー層が可視化されるのか。まあ、普段からホビーショップですれ違っている強者共なのだろうけど、普段の生活(曜日や時間帯)にかかわらず近隣のモデラーたちが参集するのだから、顔触れや雰囲気はかなり異なるだろう。

  ゲーム関係だと、電気外祭りのようなイベントが、関西には無いからねえ。
  (何かあったっけ?)



  10/12(Fri)

  HD650が無事に戻ってきた。とりあえず大橋氏の「1234」を聴いて満足したが、音質の違いは私には知覚できなかった。あえて言うなら、HD558よりもしっとりして厚みのある音になっている感じだろうか。長時間音楽を聴いても疲れにくいかな。まあ、わざわざ聴き比べをしたわけでもないし、意識化できていなくても客観的にはより良い音で聴けている筈だから良しとしよう。
  ケーブルもちょっと柔らかめで、変な曲がり癖がついていないので、取り回しの邪魔にならないのがありがたい。代用していたヘッドフォンは、音に不満は無いものの、ケーブルの曲がり具合がちょっと気になっていたので。ただし、ヘッドフォンの物理的な軽さと、ややきつめのフィット感ではHD558の方が勝っている。
  ちなみに、アンプも何も無しにデスクトップPCに直接つないでいるので、この状態では音質に限界がある筈。PCの周囲は邪魔になるものを極力減らしておきたいので、その種の設備にはあまり気が進まない。ディスプレイの左右を埋め尽くす大量のフィギュアが何だって? いずれ折を見て音環境の改良にも目を向けたいが、後回しにしてしまっている。


  コメートのプラモデルは、どれも(正規販売ルートの新品は)品切れ状態なのか。
  たまごひこーきにする必要のないタマゴ型戦闘機。


  ハードカバーなどの通常書籍や学術系書籍とは違って、LN文庫本では感想葉書(いわゆる愛読者カード)は挟まっていないのだよね……。井澤さんのラジオがきっかけで買いましたという感想を出版社へ送るにはどうしたらいいんだ。


  [ www.youtube.com/watch?v=03J76xy-5xc ]
  最新分。この展開はすごいな……。命中箇所の移り変わりもドラマティックだし、おそらくアドリブと思われるリアクションの挟み方も秀逸だし、役者としての得意分野でも存分に魅力を発揮しつつ、最後のオチまでうまく作っている。アームズマガジンの方の対応も、なかなか勘所を押さえている。これだけ充実したシークエンスで、たった5分というのが信じられないほどの濃密さ。
  モデルガンの扱いに関しても、この短い動画の中で、安全配慮(ゴーグルや引き金)、基本的な構え方、照準の合わせ方、ちょっとしたコツまで、初心者向けの手引きをきれいに盛り込んでいる。さすがは専門誌の編集部だ。
  もちろん台本はあるのだろうけど、編集者氏(芝居に関しては素人)の雰囲気を見るかぎりでは、かなりアドリブ要素が強そうだ。せいぜい、「銃の構え方を1分程度で→試射数回→対決→締め」といった程度の筋書きだろう。対決の勝敗もその場任せと思われる。


  「らぶ*しゅな」を聴き返していたら、#18に秋野氏が出演されていたのか! 2011年当時は、秋野氏は前年にデビューしたばかりで、まだ秋野氏には注目していなかった頃だった。
  「秋生まれで花が大好きな秋野花でーす!」
なんと、そういうネーミングだったのか(※その場の軽い冗談だったのかもしれないけど)。

  秋……あっ、ちょうど10日後か。

  先日の記事でも言及した『とらぶる@すぱいらる!』が、秋野氏の初のメイン級(ヒロイン級)のお仕事だったのか。その後は、Escu:deの『紅蓮華』や『Re;Lord』シリーズがあったり、ダーク系の『虜ノ契』が来たり(※とうじはまだあおいはるさんはしゅつげんしていなかった)、そして『百機夜行』や『フレラバ』や『オトメスイッチ』をプレイしているうちに、『アマカノ』や『イブニクル』などのマイルストーン的名演も出てきて、その頃にはアダルトゲーム業界の傑出した声優の一人になっていた。
  先日の記事を秋野花祭に仕上げられなかったことが悔やまれる。出演作は6本挙げているが、全てについて好都合なスクリーンショットがあるわけでもないし。難しいところだ。


  宮沢氏は切れ味の良い芝居を披露される役者さんなのだが、メイン級のキャスティングで演じていたのが2013年(『恋する姉妹の六重奏』)くらいまでで、その後はサブキャラをいろいろ担当して、2017年1月からは出演が途切れたままなのが、なんとも惜しい。2017年の成長した宮沢氏の芝居、2018年の最高の宮沢氏の芝居、そうしたものが存在することもあり得たはずなのに、私たちはそれらを聴くことができないのか……。
  バナナ公式サイトには所属声優として載っているので、まだ今後に期待してもよいと思う。

  ひとによって様々な事情で、アダルトゲーム分野でのお仕事を離れてしまったり、あるいは声優業をやめてしまったりすることはいくらでもあるだろう。そして、素晴らしく魅惑的な芝居を披露されていながら、毎月の新作でいつの間にか見かけなくなってしまった声優さんは無数にいる。そういう方々について、一々こんなふうに言及するのは、私自身もつらいし、場合によっては当人にとってデリケートな問題である可能性もある。webの片隅での独白とはいえ、どこまで言及してよいのだろうかという迷いもあり、それでも今日のように言葉が抑えられない時もあり……。


  『鬼神楽』のことを思い出したついでに、「ふぅ……ご馳走様」の引用画像を追加。最も邪悪で凄惨な「食」表現の実例として挙げておくべきだった。こうした過激性は、18禁分野ならではの表現としても、言及されるべき意味がある。


  「らぶ*しゅな」は、これまで流し聴きばかりだったので、一度丁寧に聴いてみたいと思いはするのだが、その手掛かりとして概要記事を書くにしても、「通して聴くだけでも40時間ほど掛かる(実際にはもっと掛かる)」、「その割に、データを途中までしか持っていないので資料的価値が高くない」、「各社のスタッフがゲスト登場しているので扱いが難しい」、「公式サイドの情報(サイトやニュース)がほとんど残っていない」、「パーソナリティのトークが緩くてまとめづらい(情報的価値を重視するようなトークではなかった)」、「トークとBGMが気持ち良いので、聴く側の意識がつい緩んでしまいやすい」といった事情があるので、着手しづらい。お二人の声は完全に聞き分けられるし、発声も明瞭だったので、幸いにも聴取しやすいという点はあるのだが。
  バックナンバーを持っている当時のリスナーが、誰かまとめてくれたらありがたいのだけど、そういう作業をしてくれる奇特な人はなかなかいない――昔も今も。実際、聴き返しながら内容を要約するのは、楽しい作業ではあるのだが、時間も掛かるし、編集の手間も掛かるし、それなりに技術的習熟も要求される。


  [tw: yukayuka0605/status/1048434447752679431 ]
  「昔からのファン一同」とはいったい……。そんな素晴らしい結社が存在したとは……。



  10/09(Tue)

  『悪魔聖女』情報更新。敵方3人は八尋氏、霧島氏、羽高氏。ひとまず順当なところか。
  八尋氏は、『領地貴族』の商人イファや、『勇者砲』の魔法使いエクリなど。無口系や後輩系が多かったので、今回もクール系のキャラクターなのだろうか。霧島氏は、現在の桃組の中ではキャリアが比較的長いが、SHC作品への出演は『勇者砲』の幼馴染フレアが初めてで、その後も目立った担当キャラは『領地貴族』の騎士ヨミくらい。今回はヨミに近い感じになるのだろうか。
  羽高氏は年上と年下(後輩)どちらも演じられるが、『アウトベジタブルズ』の頃から年上系の配役が定着しつつある。今年の2~6月発売タイトルには不在だったが、この方は時々こういった数ヶ月規模のブランクがおありのようなので、あまり心配はしていない。もちろん、一ユーザーが勝手に心配したって何にもならないけれど。2016年12月~2017年7月(※この間はキャラ作品1本のみ)とか、2015年2~8月とか。

  青緑系(薄いエメラルドグリーン)のケモ系キャラクターとは、かなり珍しい。変身ヒロインだから生物的リアリティは無視してよいのだけど、青い体色の哺乳類はちょっと思い浮かばない。ロシアン「ブルー」といっても、あれはグレーだし。海生哺乳類が青っぽく見えるくらいだろうか。

  「霧島はるな」氏と「鈴谷まや」氏がいるということは、今後の桃組には「千代田ちとせ」とか「羽黒あおば」とか「北上いすず」とか「阿賀野ゆら」みたいな軍艦ネームがまた出てくるのだろうか。あるいは海外艦ネーミングで、例えばドレッドノート・クイーン・エリz…こほん。もっとも、海外艦は人名だらけなのだけど。
  こういうネーミングの模型を並べて声優観艦式とか、あるいはそういうご縁のあるカーモデルを並べて声優モーターショー(※事実上1人分?)を、いずれ自宅開催してみたい。

  そういえば、名高いドレッドノートだが、モデラーとして関心を向けたことが無かった。1/350スケールではTRUMPETERとZVEZDAから発売されているようだ。前者は1/700も。


  胃~之煮MAX#46。小山氏の物真似とご本人登場の件は、以前にシャトル#26でも話されていた。今回は当事者のお名前も出されて、よりいっそう味わい深いものに……。


  LNAF.OA#40。花守氏は柔らかい響きのあるお声で、トークもきちんと流れを掴みつつ、細やかに気を利かせておられる。ラジオを聴くだけでも、よく出来た人物だと感心させられる。アニメやゲームの出演作はほとんど視聴していなかったのでよく知らないが、期待しつつ折を見て視聴していきたい。

  うわあ、『SW』がパチンコに行っちゃったのか……。趣味の事柄とはいえ、ギャンブルに関係するというのは、私としてはものすごく印象が悪い。パチンコ台の中に嵌め込まれた宮藤の姿なんか、見たくなかったよ……。
  同様にヤクザ(暴力団)ものは、フィクションの中ですら見たくない(※実生活上で関わり合いになったことも無いけど)。アダルトゲームにも任侠ネタの作品はいくつかあるが、そういうものは避けている。もっとも、映画『ブラック・レイン』くらいは観たことがあるし、近代以前を舞台にした時代小説や外国のマフィアものになると心理的な敷居は多少下がるが、基本的にそういう集団に対してきわめて強いネガティヴイメージを持っており、フィクションの中でもそういう不快さの認識につきまとわれる(それゆえ作品を楽しめない)ので、はなから近づかないようにしている。
  もちろん、これと同じように、例えば露骨な性表現や過激な暴力表現、あるいは犯罪表現、差別行為の表現、人が不幸になる表現などを、フィクションの形ですら目にしたくないという人はいるだろうし、それはそれで個人の選択の問題としてあってよい(――ただし、さらなる問題として、そうした好悪を表明することの妥当性は必ずしも自明ではない。例えば「同性愛作品が嫌い」「異性愛作品が嫌い」といったことを公然と表明するような場合は、それを表明する文言が有すると見做される射程次第では、デリケートな問題に触れることになる)。


  2Dイラストのアニメーション化(モーション化)は、初期の不格好な試みから始まって十数年の長い期間でちょっとずつ見てきたせいで、「イラストが(中途半端に)動く」ということに慣れてしまって、驚きや魅力を感じにくくなってしまった。試行錯誤は潜行させておいて、どこかで一気にブレイクスルーを見せてくれた方がよかったのかもしれない。その一方で、3Dベースの萌えキャラ造形がどんどん発達してきたことも、2Dベースのモーション化路線を苦しいものにしている。
  アダルトゲーム分野は、精緻に描かれた静止画イベントCGの魅力を売りにしてきたので、そこにモーション振り付けを導入すると、細部を落ち着いて鑑賞することができなくなるし、動画化すると画像のクオリティも落ちることが多いし、中途半端にモゾモゾ動くとレイアウトが崩れて美しくない。また、比較的長大なテキストに伴われる長時間のシーンなので、モーションが定型的な動きの反復であることが露呈しやすい。要するに、嬉しくない。
  特にベッドシーンでヒロインの身体がダイナミックに動くのは、官能性の表現としても迫真性の表現としても意味があるのは分かるけれど、ぎこちない運動をカクカクされても面白味は薄い。
  ちなみに、2D一枚絵でも、やたら頻繁に差分変化されるのは鬱陶しいと感じる。



  10/04(Thu)

はい、買っちゃいました。ALTER「エグゼリカ」。脚部装甲は着脱可能なので、素体状態でディスプレイすることもできる。背面のユニットは、本体とはつながっていない(※専用ディスプレイベースに、別個に取り付ける)。
華やかで力強いシルエットと、先日のエイリアンと並べても引けを取らないボリューム。こいつら、どこに飾っておけばいいんだ……。
ついでにプラモデルの方も。PIT-ROAD「1/700 軽巡洋艦 クリーヴランド 1944」。キットのままプレーンに制作(※要するに、塗り分けて組み立てただけ)。

  白スク水というと『クラインハーゼ』……しかし、見比べてみるとたいして似ていない。変身ヒロインものには、スク水めいたボディスーツがわりと多いかと思いきや、へそ周りを開いたスーツだったり(例:『ミストルティア』)、あるいは装甲パーツを複雑に着込んでいたりして(例:『エクスティア』)、水着らしさは乏しい。シンプルな白スク水タイプというと、『ジブリール』シリーズくらいだろうか。『オリオンハート』も、スク水+セーラー服を組み合わせているので今一つ。白スク水+SF的装甲姿というのは、案外珍しいものなのかも。
  フレズヴェルクガールをベースにしたら、なんとかフル可動エグゼリカをプラモデルで自作できないかな。技術的には可能だと思うが、さすがに時間が足りない。

  「エグゼリカ」は、パッケージもW55/D40/H15の巨大サイズ。箱を一目見て恐れ戦いたが、是非もなく、趣味部屋に持ち込んで黙々と開封するしかないのだった。「怖い……そう、これが恐怖という感情なのね……」。このくらいのボリュームならば、大型艦船模型で見慣れていたつもりだが、それでも圧倒された。
  本体部分のみを見れば、1/7や1/8の設定縮尺でのゴージャスなフィギュアならば、このくらいのボリュームのものは、それほど珍しいわけではない。しかし、大きく広がった背面武装に、この大仰な台座、そしてオプション武装2つまで追加すると、なかなかただ事ではない規模になる。
  正面から見ても「X」字に広がるシルエットがきれいだし、側面でも勢いのあるポージングを鑑賞できるし、バックショットでも武装ユニットのよく整理された直線的な美しさがある。特に脚部(脛)前面の装甲は、なかなか艶めかしい曲線美がある。
  色彩面でも、メタリックな紺色はくっきりした鮮やかさとクールな上品さを両立させているし、頭髪のパープルを挟むことでピンクのクリアパーツも差し色としてうまくフィットしている。水着(!)などの各部にも、うっすらとパープルの滲みを残していて、立体感が色彩的にも表現されている。
  太腿のリングの締め付けがきつそうなのは、ちょっと可哀想だし、右腕を引いているのはフィギュアのポージングとして少々もったいないが、どちらも瑕疵というほどのものではない。
  中古購入なのでALTERには申し訳ないが、十年前のフィギュアでは仕方ない。近いうちにALTERの新作フィギュアを購入することで、恩返しをしたい。


  90年代からのアダルトゲームCG制作環境(技術的環境)の話題が出ている。技術史と文化史の連動を意識するのは重要だが、筋の通った展望を作るのは難しいものだ。先年の「CGワーク」記事では、主に00年代前半以降のスタイルに焦点を当てていたが、えーと、16色時代に関しては、単語レベルで何度か言及してあるという程度に留まっていた。演出論の方では、ユーザーのPC環境が所与の条件(表現上の制約)になっていたという話も書いていた筈。
  私の文章は、実例の記録(紹介)とおおまかな動向のメモのようなものだから、きちんとした美術研究やゲーム制作実践に取り組んでいる人たちには、もっと厳密で詳細な議論を展開してもらいたいと思っている。


  「プララジ」第4回。
  「ジャンル:悪の魔法少女教育アドベンチャー」……あ、ほんとだ。SHC初のAVG作品になるのか。いや、デビュー作の『葵屋まっしぐら』も、getchuでは「旅館経営アドベンチャー」となっているので、AVGカテゴリーになる。『領地貴族』もかなりAVGに近い簡素な出来だったか。そもそもAVGとSLGの分類はかなり適当なもので、複雑なパラメータ管理を伴っていても調教"AVG"であって調教"SLG"とは呼ばれなかったりするし、かなり小規模なゲームパートが挿入されているだけで"SLG"を名乗っていたりする。
  新作紹介コーナーは、風花氏たちがゲームのことをよく理解されているので、質問や受け答えにもしっかりした中身があり、聞き応えがある。
  パーソナリティお二人は、お互いの冗談の間合いを把握しているので、トークも円滑に楽しく進んでいる。かなり良いコンビだと思う。
  このペースとこの長さ(一回約20分)だと、ゲストを入れるのがちょっと難しいかも。自己紹介などに時間を割いていられないし、あまり長いトークはできず、メインコンテンツ(作品紹介)を優先せざるを得ない。

  おまけの『悪魔聖女』プロローグ動画……モブ天使の声は青山氏か。
  魔力を(急激に大量に)奪われると意識が乱れるというのは、『アルフレッド学園』の頃からのSHC共通世界の基本設定。懐かしい。
  主人公が封印されたのは、いつ頃だろうか。年代によっては、封印した人物は、現代ではすでに死亡している可能性もあるのだが。どういう話になるのだろうか。
  敵キャラクターに、ベトとダークマンを確認。


  今日は仕事を頑張ったから、一人でプリンパーティーじゃあ、うへへぇー。


  分娩台に乗せてやらかすシーンは、『D+VINE[LUV]』にあったかな。診療所のドジっ娘ナースを教育するという趣旨で、あれこれやらかすというもの。病院ものの黒箱系では、たまに使われる道具だと思う。


  模型ページの方に書いていたら、島田氏のイラストに対するぼんやりした不満がどういう点にあったのかが、自分なりに整理できてきた。色彩設計が退屈すぎるし、ポージングも棒立ちばかりで動きが無いし、昔のオタクのような属性記号に頼りすぎているし、前髪が重すぎるせいで表情も曖昧。ここまで考えてきたら、むしろこれでどうして人気イラストレーターの地位を得ているのか、不思議になってきた。アルカイックな魅力のようなものを見て取る人がいるのだろうか。あるいは、設定画として使いやすいので現場的に重宝するのだろうか。00年代当時としてはかなりピーキーな下着露出デザインのおかげ、ということでもないだろう。いよいよ分からなくなってきたし、私個人としてはそろそろ完全に食傷しそう。


  astronautsの新作は、いつも通りの正統派キャスティング。
  ももぞのヴォイスの「氷晶の魔女」って、「氷結の魔女」の進化形か何かだろうか?(おバカ)
  そして今回もショタキャラが。ありがとうございます。


  『サイノガミ』は、神泉氏(木村氏)が主演か。サンプルヴォイスも聴かずに購入確定とする。
  涼樹氏は、この弾けるようなテンポと美しい呼吸感のある芝居は、みすみ氏だろう。
  有明あとり氏とは何者だろう。なんとなく安玖深氏に近いようなお声だが、別人だろうし。
  七ヶ瀬氏は、サンプルヴォイスを聴くだけでも、思慮深くも真情に満ちた芝居が分かる。
  前作(?)『コウミガミ』から5年後の設定のようだ。そちらも未プレイだが。


  最近、何かが足りなかった。そう、まきいづみヴォイスが。
  未プレイタイトルで何か良いものはあるかな……。


  戦車回収車って可愛いな……。


  「プララジ」感想ページは、もう公開のままにしておこう。この記事だけを非公開保存にするのは、操作を間違える危険があるし、記事一覧画面でも鬱陶しい。概要記事へのブログ内リンクも明示してあるから、情報が欲しい人はそちらにアクセスしてくれればいい。


  Escu:de新作、魔女メイドADVとはいったい……。
  今回も原画4人体制だが、Escu:deのCGスタッフは対応力が高い(と思う)ので大丈夫だろう。


  井澤氏は『幻影太陽』のネコキャラ(喋るネコ)だったり、『メイドインアビス』では本格派のケモキャラだったり、『WCW』でもネコ耳キャラだったりしたので、なんとなくケモキャラ名優として認識していたのだけど、
  [ www.youtube.com/watch?v=ljNxSXTPXW0 ](02:03~)
  「私よくケモ耳生えてるっぽい声ですねっていうことを、よく言われるんですよ」
  ああ、私がどうこう言うまでもなく、すでに世界の共通認識であったか。

  ちなみに、紹介されている『魔術破りのリベンジマギア』は小説第5巻、漫画版第1巻まで発売されているとのこと。これもご縁と思って、買ってみようかな。
  (ちなみに、これらの書籍のアンケート葉書に、「井澤さんの動画を観て買いました」と書いて送ると、たいへん強力な支援になっちまうんですぜ、げへへへ、これでHJ編集部はもはや抵抗できめえて、うぇへへへ。)

  アダルトゲーム声優でいえば、柚木(サ)氏の前のめりっぷりと金田(ま)氏のケモっぽさの間に置けそうな感じ。


  ……え。先日フィギュアを購入した「メガドライブ」ガールも、井澤氏が声を当てたキャラだったのか。これは、けっして疎かに出来ないフィギュアになってしまったかもしれない。


  Ci-enのSHCファンクラブはだいたい毎日チェックしているのだが、今日(10/8)見たら、支援者数が初めて減少していた(647→646)。まだ頭打ちではないと思うけど。


  趣味に直接関係しないテキストは取り下げていこう。ただし、文面はローカルに保存しているので、もしも万が一、何か問題になった場合には原文を出せる。改稿を続けたテキストの初期ヴァージョンを出せと言われると、さすがに無理だが。
  今回は、エグゼリカの可愛い写真をトップに保持しておきたいからテキストを切り詰めたという側面もある。トップページへのアクセス(スクロール幅)はできるだけ軽くしておきたいので。しかし、そろそろ日付更新すべきか……。
  模型関連のテキストも、適宜そちらのページへ移していく。



  10/01(Mon)

フリュー「エイリアン SSSプレミアムBIGフィギュア」。メーカー公式サイトによれば26cmとのことだが、身体を屈め気味にしているので、実際に30cm級のボリュームがあるし、尻尾も大きく伸びていて迫力がある。手前は約15cmのFAG「フレズヴェルク」
20cm級のプライズフィギュア(EXQ「ランカ・リー」)と並べても、圧倒的な存在感がある……この写真では分かりづらいか。ちなみにニパ子(右側)も異星人設定なのだとか。
尻尾は大きく弧を描いている。私の拙い写真では三次元的なダイナミズムがうまく表現できないが、円弧の内側に置いた綾波フィギュアとの位置関係から、尻尾の流れを読み取っていただきたい。
リボルテック版「エイリアン」(写真左下)は全高15cmなので、フリュー版とはほぼ2倍のスケール差がある。見てのとおり、頭部のフード部分(クリアパーツ)が浮いて隙間が出来てしまっているが、修正困難。

  フリュー「エイリアン」は、元々は2008年に発売されたものらしいが、最近になって再発売(クレーンゲームプライズに再登場)したようだ。YellowSubmarine店頭に1600円で出ていたので、抵抗できずに買ってしまった。満足満足。
  原作のデザインと比べて、足先の爪ががっしりしていたり、手の爪がゴツゴツと頑丈になっていたり、尻尾がダイナミックに伸びていたりして、怪獣的なイメージにかなり傾斜しているようだ。これはこれであり。ちなみに、原作のエイリアン(第一作のビッグ・チャップ)は6本指のようだが、このフィギュアは4本指。

  プライズフィギュア並という値段を考えれば、造形面はまったく文句は出ない。型抜きの都合で味気なくなっているような場所も見当たらないし、各部のディテールも十分説得力がある。塗装はあっさりしていて、グレーの成形色にグロスブラックでウォッシング&スミ入れをしてあるだけだが、ぱっと見には問題無いし、モールドの凹凸がはっきり見えて面白い。

  今月発売のパワーローダーちゃんことグライフェンガールと並べて、「その子から離れなさい、この化け物!」のシーンを再現しようと思ったが、これだと大きすぎるかもしれない(※そもそも『エイリアン2』の対決シーンの相手は、戦闘員エイリアンではなくクイーンなのだが)。20cm級フィギュアと並べても、まだ大きすぎるかも。

  どれだけ筋肉が強靱でも、強酸性の体液でも、尖った尻尾の角があっても、このほっそりした体格では、同サイズ(同じ身長)のヒグマと対決したら案外負けてしまうんじゃないかという気もしてきた。クイーンですら、パワーローダーの横殴りに吹っ飛ばされたくらいだし。クマって強いよね。筋力も防御力も。
  あー、でも、装甲車の丈夫なフロントガラスを素手で割ったり、(『エイリアン2』の前半)、異常な跳躍力を見せたりした(『エイリアン3』)くらいだから、エイリアンのパワーも物凄いのかな。もっとも、フロントガラスの件は、脱出の危機感を煽るための演出にすぎないようにも思える。

  さて、いつもの儀式で下着のディテールの確認をば……ぱんつはいてなかった。(おバカ)
  (※あくまで冗談。私自身は、フィギュアのスカートの中のコンテンツに興味は無い。)

  映画を見るに、エイリアン(戦闘員)は、せいぜい2メートル強くらいだろうか。人類用に作られた施設の内部を、支障なく歩き回れるサイズ。楽屋裏の話をすると、着ぐるみのスタントが動かすのだから、大きさには限界がある。もっとも、メイキング映像によれば、実際に制作に使われた着ぐるみは2.4メートルほどあったらしいけど。
  20cm級(1/8スケール)の女性フィギュアと並べるとしたら、直立して25cmくらいのサイズが妥当ということになる。今回のフィギュアは、直立すれば30cmくらいになる大きさなので、240cm相当のサイズ感。ちょっと大きすぎるか。
  15cm級(1/11スケール)のメカ少女プラモと並べると、3.3メートル相当のスケール感になる。これだと、エイリアン・クイーン(3m弱?)よりも大きいくらいになってしまうか……。パワーローダーも同じくらいで、制作に使われた原寸モデルは2.9メートルだったらしい。
  逆に、この30cm級エイリアンと並べるとしたら、1/7スケールの立体物が比較的近い。このスケールのフィギュアも、ごく一般的に存在する(※ただし、1/8スケールなどと比べると少ない)。

  映画の第二作は巨大構造物萌えの傑作だし、第三作もわりと楽しめたが、第一作は純然たるSFホラー(の嚆矢?)で、高級ヘッドフォンだとめちゃくちゃ怖くて、もう再視聴できない。意識を取り戻した船員が食事をするシーンの不吉な予感の高まりとか、船員がネコのジョーンズを探しているシーンのゾッとする緊張感とか、船長がダクトの中で急襲されるのを助けられないくだりとか、アンドロイドが狂っていくシーンの冷え冷えとした恐怖とか、最後に二人が惨殺されるシーンの陵辱感とか、こうして思い出すだけで、もう、マジで全部怖い。

  フィギュアやプラモデルでは、やっぱり「大きいは正義」なところがある。サイズが大きければ大きいほど、出来ることは増える、作れるものが増える、質感も高められる、ディテールも増やせる、構造上のキャパシティも大きくなる、プロポーション設計の柔軟性も高まる、モデラーとしても作りやすくなる、そして迫力と迫真性が高まる。もちろん、その代償として、価格も上がるし制作の手間も増えるし展示スペースも取られる。

  リボルテックの「エイリアン」は、成体だけでなく、エイリアン・エッグとそこから飛び出すフェイスハガーも同梱されている。このタマゴの濁った透明感が、実に良い感じでしてのぅ……。成体も、自立しにくいのが難点だが、造形と色合いは素晴らしい。

  『エイリアン2』は、シンプルな「劇場公開版」の方が好み。現在流通している「完全版」では、最初の方に植民惑星の生活風景と、ニュートの両親が宇宙船でエイリアンを拾ってしまうシーンが挿入されている。つまり、トラブルの原因がエイリアン発生であることが視聴者には明らかになってしまっているので、リプリーたちが惑星を訪れる過程での不安な宙吊り状態が無くなってしまっている。特に、実験槽の中の幼虫たちを発見したシーンの、「ああ、やっぱりこいつらが現れたのか……」という感慨が弱まってしまうのはもったいない(※ちなみに、このシーンで薄く入るせつなげな金管のサウンドはわりと好き)。
  ただし、この一連のシーンがはっきり扱われることで、ニュートの存在がクローズアップされており、作品全体としては「母と娘の物語」という側面が強調されるようになっている。セントリーガンを設置するシーンも追加パートだったと思うが、これも蛇足とまでは言わないにしても、そこまで重要なシーンでもない。
  吹き替え版でも視聴することがあるが、BD版は芝居がちょっと大人しすぎて、面白味に欠ける。DVD版のキャストは、いつもの外画系声優揃いで食傷するところもあるが、戦争ものならではの気迫と勢いはこちらの方がウワテだと思う。映像面でも、BDクオリティだとミニチュアっぽさが露呈してしまうことがあるので、巨大構造物のスケール感を味わうにはDVDが良いと思う。

  『エイリアン4』のコールさんは、黒髪ショートの魅力に目覚めたきっかけだったかも。可愛くて格好良いし、しかも訳ありの廃棄アンドロイドでありながら人類を救おうとするという、あらためて見るとかなりとんでもない萌えキャラ。


大型フィギュアのせいで、はからずも机周辺を写してしまったので、毒喰らわばの気持ちで、おゆうぎべやの机周囲を広めに晒してしまおう。ただし、まずいものが映り込んでいてはいけないので、全体を暗めにして、なおかつ細部が読み取れないサイズまで縮小しておく。

  『SE7EN』でサイコな犯罪者の自宅に押しかけた時のおぞましいシーンを思い出すよね!
  あるいは、
  偏屈な奇人が自宅に作り上げてしまった、珍奇珍妙怪奇奇っ怪な祭壇みたいだよね!
  はたまた、
  おたくいこーるはんざいしゃのぷろぱがんだに、そのまま使えてしまいそうだよね!
  しかしてその実、
  私自身にとってはもちろん至福の趣味空間なのだが。他人には理解されないものよね。

  中央のフレズヴェルクガールや左端の西木野真姫フィギュアや右端の瑞鳳は分かりやすいと思うが、詳しい人ならば『ウテナ』ボックスや高雄型(摩耶)プラモやケッテンクラートやΞガンダムや空母信濃の箱あたりまで判別できるかも。ちなみに、机の下に積んであるのは、制作中のキットの箱や模型工具箱、未視聴アニメボックス、等々。ほとんどのものは、これまでに写真で見せてきたと思うが、そういえば瑞鳳フィギュアは、このブログに写真を出したことが無かったかも(※一度言及したことはあった筈。その後で購入した)。

  もちろん、仕事部屋の方は写せない。並んでいる本を見たら一発で専門がバレる。いや、研究者は幅広く情報収集しているものだからバレないといえばバレないのだけど、「日本でこの本を買うのは本当にその道の研究者しかいないよね」という文献もあるし、「この書籍とこの書籍の両方に手を出しているとしたら、あの大学(学派)の関係者だろう」と気づかれる。

  自宅では、カルピスを極薄に薄めながら大量に飲んでいる。あるいは、土日などに自宅に籠もりきりになる場合は、ジュースなどの適当な1リットルパックを買って、20~30倍程度に薄めながら大量に飲んでいる。濃すぎる飲み物は好きではないし、かなり薄めにしても香りと甘みはしっかり付いているし、薄い方がゴクゴク飲める。濃いものを飲みすぎると、糖分摂取が問題になるし、飲んでいてクドくなったり飽きたりするし、食欲にも悪影響が出るだろう。もっとも、あまり水分摂取し過ぎると胃に悪いし、冷たいものはさらにダメージが大きい(※私は常温で飲んでいる)。

  PC掃除用(モニターの埃取り用)の柔らかい高級ブラシを、以前に知人からもらったので、それをフィギュアの埃取りや机周りの簡単な掃除にも使っている。ただし、超精密な艦船模型はそれでは無理だし、そうでなくともこれだけ物が並んでいると掃除も難しくなってくる。
  ちなみに、艦船模型(精密スケールモデル)は、クリアケースに入れて密封展示するのが通例であり、埃はそもそも問題にならないようにする。埃が付着した場合は、エアを吹き付けて埃を飛ばすしかない(いわゆる「シュコシュコ」)。


  ジオシティーズサービス終了の件。そう、これがあるからwebサービスに個人の大事なデータを預けるのは怖いし、web上に存在する情報の永続性などというものはそうそう信用できないのだ。私がblggrを選択しているのも、データがずっと残される可能性が最も高いからだ。以前にも書いたことだが、
- 無料であり(※言い換えれば支払う者がいなくなっても消されない)、
- 可能ならば、広告が出ず(※これは美意識の問題であり、可読性を重んじるためでもある)、
- 可能ならば、サービスのセキュリティが安全であり(※やばいところは避ける)、
- 私のスキルでも対応可能であり(※つまり、サイト制作のハードルが高くない) 、
そのうえで最も永続性が高いと期待できるwebサーヴィスとして選んだのが、このblggrだ。もちろん、blggrにも不満は多いが、幸か不幸か、これが最善の選択だと判断して利用している。例えば、仮に私が今日急死したとしても、今日の時点で私が望んでいたままの状態で――広告に侵略されたり跡地URLを乗っ取られたりせずに――誰にでも閲覧可能なままであり続ける期間が、最も長いであろうと期待するからだ。
  infoseekホームページの情報も消えてしまったし、hatenaDも終了するとのことだ(※リードオンリーで残されるらしいが、いつまで保つか)。livedoorやbiglobeやFC2もyahooも――オタク関連はこのあたりのサービスが多いという印象だ――、あるいはwiki型サービスやamebloなどにある声優さんブログも、mixiやその後のSNS系サービスも、そしてもちろんblggrも、10年後や20年後にどうなっているか、保障があるわけではない。

  昔のネットは平均的な質が高かったというのは確かだろう。2000年頃まで(?)は、webページを開設する技術的ハードルが高かったから、「技術力のあるユーザーが、プログラミング等について、専門性が高く信頼性の高いテキストを公開していた」とか、「技術的アクセス能力がある、つまり知的水準が高い人たちが情報を出していた」とか、「わざわざファンサイトを作ろうと行動を起こすほど熱意のあるファンだけが、ファンサイトを作っており、平均的な質は高かった」といった事情がある。情報としての価値の薄い垂れ流しテキストは――うっ、胸が痛い!――相対的に少なかったし、アクセス稼ぎの企業や広告目当ての低品質サイトも現在ほど進出していなかった。その意味では、00年代前半あたりまでのweb世界は、牧歌的な幸福を享受していたと思う。

  とはいえ、情報の総量は、18年前とは比較にならないほど爆発的に増加している。なんとか適切な情報に辿り着ける経路が確保されているならば、質の「平均」はあまり問題ではないのだ。それよりも、求める情報がweb上に存在するかどうかという、「有無」のレベルで個々のユーザーが、より大きな期待を持てるようになるならば、仮にゴミが増えていても、全体としては得になる筈だ。

  ただし、しかし、その「適切な情報に辿り着ける経路」としての検索サービスの検索結果表示が、かなり無惨なことになっているのだが……。また、ユーザーたちの側についても、SNSなどに囲い込まれて、広く情報を渉猟するという傾向が弱まっているのではないかという疑念がある。


  ふん! こちとら365日、毎日が「眼鏡の日」だよ!(素直になれない子)


  そして、今日の購入物をベッドの上で開封していたせいで、今夜の寝床を作るのに苦労することに、その時オレはまだ気づいていなかった。(ミステリの死亡フラグ風に)


このブログで画像引用してきたゲームタイトルの発売年。鬼岩城の図ではない。

  最近の作品をもっと紹介したいなあと、引用画像の発売年を整理してみたら、こんな感じになった。データは「画像引用一覧」ページと同じもの。2003年のタイトル(23本)から利用数が激増しているのは、このあたりからスクリーンショットを撮るようになったから、という内輪の事情によるもの。90年代のタイトルも、メジャーなものはそれなりに掲載しているが、まだまだ浅い。古いゲームを起動できる環境は、失われていく一方なので、なんとかしたいところ。
  2009年の28本をピークに、2013年の15本と来て、そしてそれ以降はかなり減っている。こちらは、スクリーンショットをあまり撮らなくなったせいもあるし、2016年以降はゲーム関連の新しい単独記事をあまり書いていないせいもある。また、通時的な記事をくりかえし書いていると、結果的に昔の作品ほど頻繁に言及されることになる。さらに、近年のアダルトゲーム市場は、ゴージャスなフルプライス白箱系と、ロープライス中心のピンク系&黒箱系に二極化しつつあり、後者はいささか言及しにくいという不都合がある。低価格タイトルはあまりコストを掛けられないので、演出面で言及すべき特徴が乏しいことが多いし、黒箱系で画像引用するとアダルトコンテンツになってしまう。
  白箱系も、最近の大手ブランドの成金的過剰さは、個人的な好みから外れることが多い。実際、今回の飲食表現記事でも、2010年以降のメジャー白箱系タイトルは、『恋神』と『カルマルカ』しか挙げておらず、ゆずにも風車にも8月にも飴にも鉤にもろくに言及していない。そのあたりは、詳しく論じられる人が多いだろうから、そうした人たちに「席を空けておく」つもりで、私自身はあまり言及しないようにしている(※ただし、『ToHeart』などの個人的に愛着のあるタイトルは、「これは儂に語らせろ!」というつもりで触れている)。また、見過ごされやすいタイトルに正当な評価の光を当てることが重要だと考えているためもある。
  そんなわけで、白箱系の中でも、伝統的な学園恋愛系はあまりプレイしておらず、新興ブランドの野心的なタイトルや、ファンタジー寄りのタイトルに向かうことが多い。もちろんSLG系タイトルも、できるかぎりまめにプレイしている。
  多数のタイトルを並べて広い展望を示す横断的な議論は、引用として合法的に画像掲載できる余地が大きいので、今後もできるかぎりいろいろな記事を出していきたい。私のアプローチは、個別タイトルの宣伝的レヴューではなく、そうした横断的な議論の中で個々の作品の特質を際立たせつつ紹介する論点志向のライティングだ。

  市場全体としても、00年代に比べると学園恋愛ものはずいぶん減ってきている。EGScapeで評価の高い各年のタイトルを見ても、学園恋愛系はあまり目立たなくなっている。ただ単に学園恋愛系が飽きられたというだけでなく、主人公を取り巻く生活空間の描写――学校外の生活全体――が厚みを増してきたというのもあるし、ファンタジー要素が強まってきたという傾向もある。ハーレム志向の流れも、学校以外の舞台設定を強く要求することになるし、白箱系にも低価格帯や連作もの(例えば『9-nine-』『ウソ』シリーズ)の波が押し寄せているという事情もある。

  大声で歴史観を語るつもりは無いが、現在何が起きているか、どのような変化が起きているか(起きたか)を意識化するためにも、こういったことは定期的に言葉にしていきたい。


  二週間経ってもまだヘッドフォンの修理見積もりが来ない。おそらく1万円以上、ことによると2万円以上掛かるかもしれず、かなり負担が大きくなる可能性があるので、今月中の支出の目処が立てられない。この修理費用が決まれば、残りの可処分所得は全額を全力でオタク趣味に注ぎ込めるのに計画的に使えるのに。


  10年代初頭には、Lose(『ゴスデリ』など)、3rdEye(『BLOODY†RONDO』など)、Yatagarasu(『闇夜に踊れ』など)といった新興の伝奇(バトル)系ブランドが立て続けに現れて、新たな潮流が作られていきそうな雰囲気があった。しかしその後、それほど大きな流れにはならなかったが。
  新興といっても、3rdEyeは古参クリエイターも多かった。3rdEyeとYatagarasuがともに黄組キャストだったのも、印象を強めていたのかもしれない。


  Ci-enは、年齢制限コンテンツの警告無しにアダルトイラストなどを出してしまってよいのか。そういった事前警告表示を差し挟めるような機能が実装されていないということだが、単なる技術の問題ではなく、警告を入れられないような仕様にしたのはCi-en自身の選択だというべきだろう。現在のwebでは、日本オタク系の二次元18禁コンテンツは、そうした警告表示をかなり律儀に行っている。PCゲームしかり、同人通販しかり(※もしかして、実写コンテンツよりも厳しくやっている?)。そうした中で、このCi-enのブッ通し姿勢にはちょっと驚いた。
  もっとも、PCゲーム通販や同人通販は、サイト管理者手ずから個々のコンテンツをアップロードしており、それゆえ内容上のチェックを行える。それに対してCi-enでは、おそらく個々のクリエイターが自身のデータを直接アップロードできる(と思われる、たぶん)。それゆえ、Ci-en側はアップロードされる個々のコンテンツを一々チェックすることができないし、言い換えれば、それらに対して第一義的責任を負うこともない。だから、年齢制限等に関するチェックポイントを設け(られ)ないのだろう。警告を(テキストで)出すかどうかは、個々のクリエイターアカウントの側に委ねられているのだろう。

  そして『DC』推しが続いている。制服の件といい、やはり含みがありそうだ。期待しよう。

  [ ci-en.jp/creator/691 ](※アダルト要素注意)
  なんか可愛いキャラがいる、と思って見てみたら、エロRPGだったか。


  2014年に『夏神楽』がリメイクされた時は、てっきりその次に『鬼神楽』が来るものと思っていたが、いまだにそうした告知は無いようだ。私としては、「神楽」シリーズでは『鬼神楽』が一番好きなのだけど。ゲームパートも、ストイックな『夏神楽』に続いて、無理なくオーソドックスな作りになっていたし。ヒロインも、みすみ氏主演に木村氏の神様キャラと、たいへん素晴らしいキャスティングだったし。悪役の芳賀も、――回想の惨劇を含めて――大活躍していた。


  『一騎当千』は門脇氏も出演されていたのか。
  出演者の顔触れをざっと見るに、ベテランには頼らず、当時の若手の中でも最高の声優たちを起用していたようだ(※wkpdの記述を信じるならば、主演の浅野氏は第1期放映当時は26歳頃、日野氏は25歳だった計算になる)。彼等のほとんどが、2018年現在では押しも押されもせぬ一流声優の地位に立つまでになっているのを見ても、キャスティングの見識の確かさ、妥協の無さが窺われる。それほどの錚々たる顔触れだ。
  本当に、2018年現在の目で見ても、「えっ、なにこれすごい」と驚かされる。2期以降で追加(途中から登場)した役の声優さんも多いけれど、1期だけで見ても十分すごい。2003年って、すでにこんなに豊かだったのか。


  ヘッドフォンの修理費用は、4000円程度で済む模様。これでちゃんと直ってくれればよいが。ともあれ、これで今月はomoikkiri syumini okanewo tsukaeru-ne!


  (→11月9月