『巣作りカリンちゃん:星詠みの神託』プレイ雑記。
パッケージ裏面に「全体のゲームバランスを再調整」とあるので、無印版の既存マップやユニットのステータスも変更されている可能性がある。つまり、無印版の攻略データがご破算になっている可能性が……。
「星」版インストールには、無印版を1.01にアップデートする必要がある。無印版をアップデートしないままにしておきたい人には、ちょっと困ったことになるが、まあ、これは仕方ない。
インストールそれ自体は、「MeiqApd」としてひとまず別物として扱われる。つまり、パッチ適用という形ではない。インストールのUIは、無印版同様の、20年間見慣れてきたSystemAoi系列のもの。ただし、JORI氏によれば、内部的にはSystem Bunnyに大きく変わっているとのことだけど。
ゲーム実行も、別のアプリケーションとして扱われるようだ。初回起動時に、
オリジナルから下記を引き継ぎました。
・オプション設定
・シナリオの既読状態
・引き継ぎユニット
というメッセージが出た。
※後日追記:無印版からの引き継ぎユニット情報は、『星詠み』版で一度上書きしてしまうと二度と取り戻せないようだ。なので、最初に一度「引き継ぎあり」でゲームスタートして、一つセーブしておくのが良さそうだ。
「序章」は、おそらく無印のまま。
初回プレイでは、配下モンスターを雇いすぎない方がよい。「ザックリス」などの有用なユニットに絞っておく方がスムーズに進められるだろう。とはいえ、私自身は雇えるだけ雇っているが。
19ターン目でケイファ加入。こんなペースだったかな。
「僻地の渓谷」で戦えるようになったので、マップLv3まで進めてちょっとアイテムを稼いでおく。レベルも一気に上がったので、その後の進行も楽になった。
「最果て」(シュンラン)と「森の集落」(トウカ)がほぼ同時に開放されたが、前者の敵レベルはLv15~、後者はLv18~なので、前者を先に進めた方がよいということなのかな。
ひとまずセーブしたうえでカロンED(33T)にして、エンディングクレジットを見てみた。……藤山ちかい氏がディレクターだし、それ以外も旧SHCメンバーがほぼ勢揃いで、事実上ソフトハウスキャラの作品じゃないか。
ちなみに、デバッグの「ソフトハウスキャラチーム++一同」とあり、ソフトハウスキャラの名前そのものが正式に残っているのが感慨深い(※無印版時点のクレジットを残しているだけかもしれないが)。
敵が強くなってきた。HP3894のアイシャは倒せそうにないので、「最果て」で鍛える。HPを比較すると、ミンメイ以上、シシュン以下くらいの強さなのかな。
初回プレイは、67ターン、迷宮レベル39で終了。無印版の初回プレイは、ケイファを撃破できるかどうかだったので、いろいろと易化しているのかも。
シャンフーは「魔の森」で登場。捕獲後は、リーダーとして起用可能になる。
2周目は、序盤マップを埋めつつ適当に流して67ターンでED。
3周目は、トウカイベントを進めてみる。
海原ヴォイスのフウと、藤咲ヴォイスのシャンフー、二人の会話は延々リピートしたくなる。
なんだろう、このシャンフーの山本崇一郎キャラ感は……。
えろシーンの台詞「シャンフーッ!」「シャンフーっ!」が、何かの掛け声のように見えて、笑いのツボにはまってしまった。
[ https://www.youtube.com/watch?v=IkaFAQoZ_Mw ](48:40-)
『鬼ごっこカリンちゃん』も正式に制作されるのか。
JORI氏が示唆していたのはこれかな?(別の企画の話かもしれないが)
「なんでも屋」というフレーズが出てきたが、偶然だろうか、それともネタ仕込みだろうか。
ランラン加入後→魔の森(シャンフー撃破)=シャンフー加入。条件はこれでいいかな。
【 「星詠み」追加イベントフラグ 】
森の集落(アイシャ撃退~アイシャH)→王都(アイシャ)→アイシャED1
↓
山岳の街(スイ撃退2回→シオン撃退)
↓
太古の孤島(ミィ撃退)→天輪入手
→太古の孤島(ミィ撃退)→ミィED
→山岳の街(スイED/→シオン撃退→シオンED)
→森の集落(トウカ&アイシャ撃退)→アイシャED2(三人ED)→トウカED
(※トウカ&アイシャは撃破しなくても進む? トウカのみ撃破でもよい?)
しまった、イベントを進める前に「森の集落」のレベルを上げすぎて、勝てなくなった……。休憩なり敗戦なりでレベルは下げられるけど。
3周目は、トウカ&アイシャを撃破するところまででターン限界になった。序盤でターンを無駄にしたのと、レベル限界の頭打ちがあったのが失敗の原因。後者は周回を繰り返さなければ解決できない問題だが。
回想に登録されない幕間シーンも、いろいろ追加されている。例えばミンメイ&シャンフーのイベントやシャオレン&ミィのイベントがあるので、無印版プレイ済みでも呉シナリオを辿り直す意義がある。
無印版モブ役の大波さんや青山さんは、「星詠み」での新規収録ヴォイスは無さそうな感じ。
4周目は呉イベントもこなしつつ、完全クリアを目指す。118ターン目でレンファEDまで開放。ここから最後のトウカEDを目指していく。
かなりの数の幕間イベントがあるので、終盤にまとめて休憩して見ておく。
「星詠み」版で褐色天国と小っちゃい天国がさらにグレードアップしてる……。
ごはんも食べずに終日ゲーム……なんという最高の土曜日。
レベル上限開放アイテムは、どうやったら効率的に集められるだろうか。「僻地の渓谷」「太古の孤島」をつまみ食いしてはすぐに周回していくのが一番簡単かな。効率的なユニット完全育成のためには、最初のうちに序盤周回を5~6周ほど重ねて輝珠を集めておくのが良いだろう。それが楽しいかどうかはともかくとして。
4周目、第156ターンで全EDを選べる状態になった。ただし、トウカ単体EDを開放するとアイシャ三人同棲EDは消える。カリン真EDも、ここからすぐに行ける。
イベント回想は、「ヒロインイベント」の下から4番目のみが未開放。イベントCGも143番が抜けている。何のイベントだろうか?
【 「輝珠」収集プレイの計画 】
魔の森:Lv5、10、22、30
田舎:Lv5、10、22、30
最果て:Lv5、18、22、30
僻地:Lv1、2、3、5
孤島:Lv1、2、3、5(※ここまでで28分:20個)
街道:Lv5
王都:Lv5
森の集落:Lv5、10、22、30(※ここまでで37分:26個)
山岳の街:Lv5、10、22、30(※ここまでで41分:30個。69ターン目、残り12ターン)
27ターン目にはカロンED到達可能。手近なところを集めたらすぐに切り上げて次周へ。
ちなみに、その次まで欲張ろうとすると:
僻地Lv10(※1レベルずつしか上がらないので時間が掛かる)
孤島Lv10(※1レベルずつしか上がらないので時間が掛かる)
街道Lv18(※Lv5から遠い)
王都Lv15(※Lv5から遠い)
となるので、時間効率が落ちる。
「森の集落」「山岳の街」は、上記のみでアイテムは終わり。
スピードを上げるなら:迷路拡張しすぎない(戦闘の時間が掛かる)。丸太や竹林などの罠は置かない。雑魚侵入者はシャンフーのSP技で一掃するのが早い。
真面目にプレイすれば、4周目時点で各リーダー7人と配下7ユニットをLv80までは持って行ける。つまり、4周目で真エンド到達できるくらいの実力は整う。なので、イベントコンプリートだけなら、輝珠収集のための周回は一切不要。
全ユニットを完全育成するのに必要な輝珠は309個。つまり、真面目にプレイすれば10周以下で足りる計算になる。ただし、途中でレベル頭打ちの無駄が生じるので、輝珠収集周回はやはり最初のうちに2~3周しておく方が良さそうだ。
貯めるというよりは、周回の最後にターンが余っていれば「森の集落」などの高レベルマップに突っ込んで、輝珠を使いきるまでレベル上げをしていってもよいのだが、そこまでやると少々味気ない。
リーダーユニットと配下ユニットは、どちらを優先しても良い。配下ユニットも輝珠がたくさん必要になるし、配下ユニット育成の終盤でリーダーも上限解除すれば一緒に育成できるが、とはいえ、リーダーが高レベルであれば育成途中が楽になるし、最終的にはどちらでも大差ない。
結晶玉によるステータス強化は、かなり早く完了するので、気にする必要は無い。
4周目の時点で、主力のユニットたち(7+7)を8段階目まで強化できたくらい。
経験値に関しては、「森の集落」の高レベルチーム(Lv90以上)にぶつけていけば、あっという間に配下たちがレベルアップしていく。ボスキャラやギャンサーのような厄介な敵がいないし(直進してくるギガドーンが面倒という程度)、育成途中の配下メンバーでも完全撃退できることも多い。宝物庫に多少侵入されても気にせず続けていけばいい。こちらは即死ゲームオーバーさえ避ければよいので、最低限の用意があればほぼ大丈夫。オートセーブもあるし。
11周目でユニット完全育成を達成。
無印版でいろいろプレイしたし、今回はここまでで良いかな。
そういえば、特典コードの「天界メンバー」の項目が未開放か。公式情報待ち。
(※追記:公式twitterアカウントを見ると、天界メンバーも開放されている筈なのか? 私のところでは、「天界メンバー」が未開放のままで、天界の面々をメイン画面に出せないままなのなのだが……よく分からない。)
【 総評 】
今回のアペンドコンテンツをまとめると:
プログラム面では、パッチ追加型ではなく、無印版の素材も参照しつつも実行ファイルは別という、ちょっと風変わりな形態。無印版も別にキープしておけるので、ユーザーとしてもありがたい。
ゲームシステムは同一。ゲームバランスは、やや難易度低下させたように感じる。7人目のリーダーユニットを使えるようになったので、戦力に厚みが増した。配下ユニットを増やしてくれてもよかったのにと思うが、バグを生んでしまう危険もあっただろうし、やむを得ないか。
キャラクターとシナリオ。味方側の新規キャラのシャンフーは、迷宮外からの通いという扱いにして、本編シナリオへの影響を最小限に留めている。ただし、各エンディングシーンにもシャンフーが関わってくるようになるので、テキストも変更されている(※EDシーンは、回想モードでは無印版のまま登録済みだが、ゲーム内の既読チェックでは未読扱いに戻っている)。シャンフー自身のイベントは、魔族と人間の関係を新たな角度から捉え直すもので、作中世界に深みをもたらしている。
蜀メンバーのシナリオは、結局のところ大きく一つにつながっている。ゲーム中盤から終盤までカヴァーする大規模なもので、終盤戦闘はSLGパートでも歯応えがある(※呉パートよりも難易度は上)。スイの日常イベントやトウカの人格的魅力の描写も、なかなかよく書けていて楽しい。
アイシャ、スイ、シャンフー、ミィと、冒険者側の視点にウェイトが増した。ただし、その一方で、本編イベントやエンディングでは迷宮運営側の面白さについても十分語られているので、バランス良く内容を充実させていると言える。冒険者といっても、アイシャ=勇者、スイ=なんでも屋、シャンフー=サバイバル、ミィ=魔王対決、シシュン=冒険者のアイデンティティ、ミンメイ=猫好きと、それぞれに独自のコンセプトがあり、ダブりのないように幅広く描かれている。また、シャンフーイベントやアイシャイベントなど、「皆がいつまでもここにいるわけではない」「自分(主人公)も迷宮運営以外の道があるかもしれない」といった示唆が時折現れるのも良かった。悲哀と希望の混じった冷静な展望が、複雑な情緒をもたらしている。
CGなど。片桐氏原画は、柔らかそうな肉付き描写がたいへん魅力的。CG差分は一枚あたり5~8枚と、無印版同等の水準。