2021/10/03

2021年10月の雑記

 2021年10月の雑記。(→11月9月

TAITO「レム:わんこ ver.」。ポージングもきれいにまとまっているし、表情も丸顔寄りで愛嬌があるが、最大の特徴はメイド服の生地感。黒い部分は細かな網目模様のモールドが施されており、シックな布服の質感表現としてうまく効果を上げている。


 10/32(Mon)

 今日の某オタク系ショップで起きたこと。ちょっと良い感じのフィギュアを見つけて手に取ってみたものの、いろいろと所用があったので、「荷物になるし、次回来たときに買おうかな」と棚に戻し、そのあたりの棚を20秒ほど眺めていたら、他のお客さんが先程のフィギュアを手に取って、そのままレジへ持って行った。おおう、目の前で掻っ攫われるとは……こんなことが本当にあるんだなあと感心した。
 もちろん、棚に戻した時点で私は購入機会を完全に手放してしまったわけで、もちろん横取りだなんだと文句を言う筋合いではないし、たいして残念なわけでもなかったが、「買おうかなと思っていたものを眼前で他の客に取られる」という経験は初めてだった。もっと言えば、「ほほう、私が目を付けた逸品を、即座に購入決断できるとは、若いのになかなか目利きのオタクが居りよる、ふふっ」という気分でもある。付言すると、おそらく彼は私の行動を見ていたわけではなく、本当にたまたま私の直後にそのフィギュアに目を留めただけだったと思われる。
 ごく普通のプライズフィギュアだし、またどこかで入手できる機会もあるだろう。プライズフィギュア趣味は、そうやって「ご縁」で買うくらいの軽い気持ちで楽しんでいる。


 キャスト「G&G」は、かなり好きかも。
- 構造と理屈が明快だし(微妙なクリアランスに頼らず、きれいにデジタルな動きをする)、
- パズルらしい意外性(判断の盲点)があって面白いし、
- フェイクルートも存在するし(それはそれで動きが面白い)、
- 迷路系というほど煩雑でもない(かなり少ない手数で解ける)。
 
 左利きの人と右利きの人では、難易度が異なるかも。利き手によって持ち方と見え方が変化するだろうし、「動かしやすい向き」「発想しやすい動き」も違ってくるだろう。その観点では「G&G」は、右利きの人よりも左利きの人にとっては比較的簡単かもしれない。それに対して「エニグマ」などは、逆向きに見ながら解こうとすると難易度が上がるかもしれない。


 ああ、そうか! 「ドゥルガーI」は2010年代前半くらいのアダルトゲームのヒロインっぽいのか。親近感と既視感の正体はこれだったのか……。もっとも、キャラデザの駒都氏は00年代からアダルトゲーム(と全年齢美少女ゲーム)で何本もリリースしてきたクリエイターだから、既視感どころか「実際に存在した経験の記憶と印象」そのものなのだが。
 具体的にどのキャラクターと思い当たるものは無いが、キャラクターの雰囲気としては2010年代のCRYSTALiAあたりに出てきそうな感じ。ボリュームのある長髪が大きく広がるようなキャラデザはアダルトゲーム分野には案外少ないし、とりわけ両脇の巻き髪はアダルトゲームでは非常に珍しいが、SkyFish作品あたりにはいそうな感じかな。
 
キットデフォルトの金髪ヴァージョンだとこうなる。ensembleの非攻略キャラっぽい(※具体的には『花と乙女に祝福を』[2007年]とか)。2010年代初頭くらいに、ヒロインが「チョロい」「チョロい」と形容されるのが流行ったのを思い出す。そういう「一昔前のアダルトゲーム」の感性が、このキャラデザの底流として力強く流れているのを感じる。

 同じ駒都氏デザインによる「マガツキ」「フレズヴェルク」では、アダルトゲーム(美少女ゲーム)的なセンスはほとんど感じなかった。「マガツキ」はごく一般的な武士キャラ風のデザインだったし、「フレズヴェルク」のようなショートボブはアダルトゲーム分野にはかなり少ないからだろう。
 ただし、プラモデルそのものは別として、駒津氏のキャラデザ(イメージイラスト)だけを見れば、やはりあからさまに美少女ゲームらしい雰囲気を湛えている。これは、現代のプラモデルのフェイスプリント技術でも、最先端の美少女キャラCGの魅力を再現するにはいまだ力不足だということを端的に表す証拠でもあるだろう。

 アダルトゲームでのキャリアのあるガールプラモデザイナーだと、Tony氏もいる(※GSCの「ギルティ・プリンセス」シリーズ)。ただしそちらは、彼自身のキャラデザの流儀も着彩の雰囲気もアダルトゲームの主流スタイルとはずいぶん異なっていたので、「美少女ゲームっぽい」という印象は乏しい。隣接領域だと、1/12ドールの「アサルト・リリィ」シリーズに八重樫南氏が関わっている(※アダルトゲームでは、近年でも『イブニクル』シリーズ[2015/2019]などの業績がある)。

 ガールプラモは、制作途中のタイミングによっては「芋虫」(@江戸川乱歩)状態になるのがちょっと刺激的。上腕や太腿でパーツ分割していることも多いので、『バイオレンスジャック』のあれも簡単に再現できる。


 漫画版『きららファンタジア』って、なんだかすごい成り立ちの作品だな……。「多数の作者の複数の作品が + 一つの作品としてクロスオーバーする + 公式の + 二次創作漫画」というのは非常に珍しいし、考えようによってはとても贅沢なのではなかろうか。要は一つの出版社の多数の作品群をベースにしたネットゲームのコミカライズであり、まあ、こういうのも当然あり得るとは理解しているのだが、なんとも不思議な作品だ。そういう大規模な公式二次創作を一人の作家(漫画家)が作れるというのもなかなか面白い。さまざまな作品のキャラクターたちが、一人の作家の絵柄で審美的に統一されて描かれるわけだし(ただし、漫画そのものとしてはあまり面白くないが、まあ仕方ない) 。
 ちなみに、『キルミーベイベー』の折部やすなも第1話から登場する。ゲームの方はプレイしていないが、原作の描写に従うなら、あの頑丈さは最強の壁役になれるのでは……。


 KADOKAWA不買はずっと続けている。面白そうな作品があっても買えないのは悲しいが――そしてそれは個々の作品や作家の責任とは言いがたいのだが――、私なりの筋は通したい。そのぶん、他の出版社のいろいろな作品(単行本)を購入しているから、総体としての漫画文化に対しては以前同様の貢献が出来ている筈だ。
 代表者のあいつを追い出してくれたら、これまでの分を含めてまた買ってあげるよ(そしてそのぶん、KADOKAWAの売上が上向くよ)。


 ロボット版のドゥルガーIIを持っているから、ドゥルガーI(ガール)と適当にミキシングすればイージーに「ドゥルガー1.5(いってんご)」を作れるのでは……。


 うぐー、虫歯が……。まあ、いきなり痛みが生じる前に発見できただけマシと考えよう。
 ちなみに、麻酔はあまり効かない体質のようだ。麻酔薬に対して鈍感だということなのか、それとも神経が非常に敏感ということなのか……いずれにしても、麻酔は少量でしっかり効いてくれる方が良いのだから、これは当人としてはあまり幸せなことではない。


 創彩少女庭園の「ショートウィッグA」を眼鏡装着のために購入したが、これって頭部を丸々2個作れるのか。顔はのっぺらぼうのままだが、適当なデカールを貼るか、あるいはフェイスパーツを他から流用すれば、簡単に調達できる。
 ただし、個人的には、頭部は足りているので、むしろ胴体(というか着衣ボディ)が欲しい。このままだと、またレーナのボディが供物として捧げられるぞ! まあ、「素材ちゃん」やドールボディと布服を買えば自由にアレンジできるのだけど。
 
 レーナのような軍服ファッションは、汎用性があるという長所がある。つまり、個人のファッションではなく、あくまで制服(ユニフォーム)であるから、誰に着せてもよい。これはもちろん、学生服(ユニフォーム)や運動服にも当てはまる。それに対して、特定のキャラクターと結びついた服装(私服)だと、それを他のキャラクターに着せると「キャラクター混合」や「コスプレ」に見えてしまう。水着の場合は、特定のキャラクターとは結びつきにくいから、流用しやすそうだ。


 あっ、香港の模型メーカー「ライフィールドモデル」って「ライ麦畑(rye field)」なのか! なんだか好感度が上がるなあ。実際、パッケージやインストには「香港麦畑模型玩具有限公司」とある。


 講義開始前の時間に、自分のPCから教室のスピーカーでいろいろな音楽を流している(※サウンドテストという名目で正当化しているつもり)。普段はクラシックを掛けているが、今日はちょっと昔のアダルトゲームのサントラを流してみた。たぶん元作品に気づいている受講者はいないだろう。通常シーンのBGMは品質も高いし、元がBGMなだけにうるさくなくて聴きやすいので、ムードミュージックとして使いやすい。ただし、主題歌だけはオタクっぽさが強いし、歌詞を聞き取って検索されたら終わりなのでスキップしている。
 たまにフレンドリーな学生が「先生、この曲は何ですか?」と尋ねてくることもあるが、その場合の誤魔化し方もすでに考えてある。


 空間にUIを展開するホログラム式タッチパネルは、00年代後半から10年代前半頃(?)のオタクシーンでもSFガジェットとしてそこそこ流行していたと思うが、最近はめっきり見かけなくなった。世間的にも2002年の映画『マイノリティ・リポート』あたりが認知を高めたくらいだろうし、近未来テクノロジーとしての新鮮味が失われたということだろうか。

 ヴァーチャルリアリティものは、当然ながらPCユーザーには親しみが深いテクノロジーだ。PCゲーム分野には前世紀から存在したが、とりわけ00年代に入ってからも『バイナリィ・ポット』(2002)や『こころナビ』(2003)が意欲的に取り上げていた。このあたりは、まだ世間的にはかなり先駆的な時代だったと思う。そしてそこから約十年、2014年の『ハーヴェスト・オーバーレイ』(拡張現実もの)の頃を最後に、ひとまず終息したという感じだろうか。10年代半ば以降は、もっと卑近なVtuberネタなどに取って代わられるようになった(例えば『電子処女が現れた! コマンド!?』[2020]。ちなみに、藤咲ウサ氏の芝居を存分に堪能できる快作でもあった)。
 その一方で3Dゲームは、本当の意味でVR化した。例えばIllusionは、Oculus対応のVRタイトルをいくつもリリースしている。
 
 艦船モデラーとして多少は経験を積んできたおかげか、マイナー艦船も面白そうだなあという視点にようやく目覚めつつある。横並びのクレーンの間に橋渡しをしている「瑞穂」や、「龍鳳」の甲板の段々構造を、立体物として手許でじっくり見てみたい。もっとも、「手許でじっくり見てみ」るには、少なく見積もっても10時間、きちんと作り上げるならば20時間以上掛かるのだけど。もちろん、自分で作るプロセスそのものを楽しめるからこそ、モデラーをやっていられるのだ。


 あっ、「鷹呑」氏(サークル「ひなプリン」)って、いくたたかのん氏だったか! メロンブックスの奥地でえろい同人誌の表紙を見て、なかなか良さそうな絵だなあと思いながら買わずにやり過ごしてしまった。あの元気の良いデフォルメぶりと、程良いケモキャラ感(※実は本格派ケモ好きのようだが)、そして柔らかそうなモフモフ感は、そう、確かにいくた氏の個性だった。次に行った時に購入しよう。



 10/29(Fri)

 メインのHDDが不調……というか、おそらくほぼ壊れかけ。ちょっと前からPC内部で「クククククッ」という軋みが聞こえていて、これはまずいなと気づいていたが、OS起動に支障を来すようになったので、さすがに覚悟を決めざるを得ない。
 バックアップはなんとか取っていても、最低限必要な各種プログラムの再インストールや、各種セッティングの再調整はかなり大変だ(なかでも認証情報を掘り出してくるのは面倒だ)。予備のPCも持っているので、最悪の場合はそちらに(一時的にでも)乗り換えればひとまず最低限のデジタル環境は確保できるが、慣れない環境に移行するのは気が進まない。交換用のストレージは調達してあるが、さて、どうするか……。

 PCゲームのsvdtはmydocフォルダに設置するものが増えているように感じるが、こういう時は手間が省けてありがたい。

 このブログを遡ると、以前にリプレースしたのは2017年11月。つまり4年足らずか。消耗部品の寿命は、まあ、そんなものよね。
 
 ※上記のような状況なので、悪くすると一週間以上、更新や反応が滞る可能性があります。


 ついでにキャストパズルを買い足してきた。「G&G」と「S&S」。どちらも10分ほどで解けた。難易度表示はともにレベル3、つまり中間程度。
 「G&G」は一見するとシンプルな構造のようだが、各所に小さな突起があり、それらが動きを大きく制約する。一種の迷路ものと考えればよい(つまり、2つのパーツの位置関係をいろいろ組み替えていくタイプ)。知的な構造把握と直感的な空間把握の両方が求められる(知性7:直感3くらい)という意味では、まあまあ面白い。Lv3は妥当。
 「S&S」は、見た目どおり、古典的な知恵の輪タイプの亜種。しかし、両端を使って組み替えていくので、二段構えのパズルと言える。これもLv3で妥当だと思う。似たような4つの先端部の組み合わせで、外せるのはおそらく1組だけだが、どれがアタリかは目では判断できず、試行錯誤で微妙なクリアランスを確かめていく必要がある。そういう点はちょっと嫌い。

 「バロック」「マーブル」「ハーモニー」のように造形や解け方が美しいのは大好き。Lv1の「ラブ」「ループ」「ダイヤモンド」や「ホース」「デビル」のような一発ネタも好き。「ドーナツ」「エクア」のような一見不可能に見える造形も好き。個人的な好みのベスト3は、やはり「バロック」「マーブル」「エニグマ」(順不同)かな。それぞれに独自の美しさがある。
 ちなみに、これまで33(+α)種類買ってきたが、「エクア」以外は全て解けている。エクアは先日購入したばかりで、解け方はなんとなく見えているのだが、動きを阻害するポッチがあまりに鬱陶しくてモチベーションが削がれている。
 Lv6の「ローター」「チェーン」「エニグマ」「カルテット」「ヴォルテックス」は全部解けた。ただし、カルテットは解けたという実感が無い。カルテットは不気味なほどきれいで、なんというか、人間が作ったパズルという気がしない。どうしてこんなシンプルなものが高難度パズルとして成立しているのか、ほとんど理解を絶している(だが、そこがいい)。

 このシリーズは、良さそうものはほとんど買ってきた。未挑戦で面白そうなものはどれだろうか。難易度は低くてもよいので、パーツの動きが楽しかったり、機知に富んだ仕組み(ギミック)があったりすると嬉しい。ちなみに、ブラックボックスもの、クリアランスもの、迷路もの、パーツ数の多すぎるものは好みではないので避けている。

 全体として見れば、キャストパズルシリーズはそんなにたいしたものではない。難易度を高めるために無理な構造をしているものもあるし、きわめて退屈なもの(端的なハズレ)もある。古典的な知恵の輪の方が、「知恵」のパズルとして気が利いているものが多いし、シンプルで洗練されている(※安価なものでも、これまでの知恵の輪の歴史で培われたネタを使っているので深みがある)。
 しかしそれでも、造形が美しいものや、歯応えのあるパズル、頑丈なパーツでじっくり取り組み甲斐のあるパズルがいくつもあり、それらはたいへん好ましい。
 オーソドックスな「知恵の輪」が金属線を曲げて造形されているのに対して、キャストパズルは文字通り鋳造(キャスト)モデルにすることによって、より自由で、より複雑で、より微妙な造形をも利用できるようになった。それは大きな長所だ。しかし、造形の微妙さを利用するパズル作りは、本当に些細なパーツ形状の違いをギミックとして使う道をも開いてしまった。とりわけ、「一見すると同じ形状どうしにしか見えないが、実際に視認できないほど微妙な形状(厚みや長さ)の違いがそれぞれにあって、それらのクリアランスの可否を一々試さなければならない」という、徒労感のあるパズルがいくつも生み出されてしまった(「スター」「ケージ」「S&S」「U&U」「エルク」は、そうした要素を用いている)。個人的には、その種のものはパズルとしてずるいと感じるし、取り組みも非常に退屈になる。


近所の輸入食品店でこんなものが売っていたので、ピンと来て買ってみた。ドイツのスイーツ「Katzen Pfötchen」(カッツェン・プフォートヒェン=猫の手)。リコリスのエキスが入っていて、サルミアッキっぽい味。

 「Katzen Pfötchen」は、リコリス風味のグミだが、サルミアッキと比べるといろいろな違いがある。
 1) 砂糖が入っており、多少の甘みがある。その一方で「苦味料」(!)も入っているが。
 2) サイズはやや大きめ。とはいっても、直径1cm足らずだが。
 3) 舌先で割って解せるくらいには柔らかい。Hariboグミより柔らかいが、こちらはプルプルではなく、ややボソボソしている。サルミアッキはさらに水分を飛ばしきってかなり硬くした感じだが、こちらはゼラチン感がまだ残っている。ムシャムシャ噛むと、甘みと苦みの混じった不思議な味わいが口の中に広がり、さらに微妙な刺激臭が鼻に上ってくる。たまんねえ……。
 4) 価格は200gで税込331円だった。サルミアッキを輸入取り寄せするよりもはるかに安い。サルミアッキは40g×5箱で2000円(+通販料金)なので、ざっと七分の一ほどになる。
 
 さしあたっての感想としては、本家(?)サルミアッキの方が好みだが、サルミアッキの代替としては用が足りるし、これはこれでそこそこ楽しめる味わいだ。サルミアッキ(っぽいもの)の安定供給ルートを発見できたのも大きい。通販の到着(フィンランドからだと10日前後)を待たなくても、即日入手することができるのだから。
 ただし、200グラムが丸々一つの袋に入っているので、保管にはちょっと気を遣う。さすがに一日や二日で食べきるようなものではないし……。

 ちなみに、メーカーはドイツのKatjes Fassin社。ライン川沿いのエメリッヒ(NW州)所在。ベジタリアン配慮で、非動物性のゼラチンを使っているとのこと(パッケージにOhne tierische Gelatineとある)。


 そして月末のPCゲーム発売集中日。
 Astronautsの新作は、みる氏とももぞの氏が出演されている。大波氏もよくキャスティングされているブランドだが、今回は大波氏の出演は無いようだ。
 『PRIMAL×HEARTS』は、第一作の方が絵は好みだが、キャストは第二作の方が好み。


 AFVプラモデルはインテリアモデルが好み。個人的に好きなルノーFT-17とシュトゥルムティーガーがどちらもインテリアモデルを出してくれているのが嬉しい(※前者はMeng Model、後者はRye Field Modelから発売)。ただし、さすがにメルカバの内部再現プラモデルは無いようだ。また、内部構造をきちんと考証してきちんと塗り分けて作りきれるだけの知識も技術も時間も持ち合わせていないので、かなりてきとーな制作になってしまう。
 艦船模型は、艦底まで再現されているフルハルモデルが好きだが、1/350キットだとほぼ自動的にフルハルキットになるのがありがたい。というか、水上部分だけを切り出したウォーターライン仕様オンリーの1/350キットなんてものは、はたして存在するのだろうか? TAMIYAの1/350キットなどは、フルハルとWLのどちらにでも組めるようなパーツ分割になっているけど。
 ガールプラモは、素肌露出やお色気要素が少ないものの方が好み。フレズヴェルクのように肉感的なのも、それはそれで面白味はあるが。

 そう言いながら、おバカお嬢様騎士キャラっぽいムチムチな「ドゥルガーI」が店頭に出ていたのを躊躇なく購入したりもしているけど。
 今回は、塗り分けは控えめにして簡単に組み上げてしまおうかな。


 ドイツの「猫の手」グミは、わりと気に入った。サルミアッキよりも柔らかめでモグモグ咀嚼できてしまうのもあって、数日で200gを食べきってしまいそうな勢い。ちなみに、カロリーは一袋700kcalで、内容物の大半は炭水化物(87%が糖質)。幸福度はたぶん+300ポイントくらい。



 10/23(Sat)

 良い……真面目知的猫目癖毛ショタは良い……実に可愛い……。
 (漫画版『雨の日も神様と~』の話をしています)
 作品としては、ミステリとファンタジーの響き合いというコ
ンセプト(のつもり)は理解できるのだが、それが成功しているかどうかは分からない。というか、「ミステリのような主知な解体」と「カエルの神様という不思議生物ファンタジー」の二つだけではなく、「相撲の勝敗に基づく支配確認儀式という神話的秩序観」「個人に怪力を与えたり災害を防いだりする超自然的能力」という三つ目の要素が混入していて、その神話的な構造的強制力の部分がいささか説得力を欠いていたように思う。「どうして相撲という手段を用いて、どうして支配関係を確認しなければならないのか」「人間に怪力を与える能力(しかも前記の優劣秩序に基づいて自動的に効果対象が移転する)」という点には、ミステリ的な(近代的な合理性ベースの)説明が十分及んではいないのは、コンセプト構成の不整合を感じる。もしかしたら小説版では、そのあたりもうまく収まるように書かれているのかもしれないけど。


 某オタク系ショップで、おそろしく研ぎ澄まされた明晰かつ清新な音声がいきなり耳に入ってきて、「いったいなんだこれは? まるで藤田氏のような切れ味だ!?」と音声の出元に近付いてみたら、店内ディスプレイで流れていた「初音ミク」のCM映像だった……つまり、まさに藤田咲氏のお声そのものだった。一方では「藤田氏に匹敵するほどの新たな才能に出会えたわけではなかった」という意味では残念だったが、「藤田氏が相変わらず澄明にして表情豊かな芝居をされていることを再確認できた」という意味ではたいへん嬉しかった。


 Triangleの絵が、ここのところ持ち直してきたように感じる。
 10年代は作品コンセプトで迷走しつつ、グラフィクス面も低空飛行ながらクオリティをなんとか維持していたと思う。なかでも2015年の『セイクリッドリネージュ(ヴァース)』は、結構良かった(※買ってプレイした)。しかしそこから、『ネクストイグニッション』(2016)以降は、ぐんにゃりボディと虚ろな表情の絵ばかりになっていき、購入意欲が湧かなくなった。しかも、この頃からキャストも桃組一辺倒や同人声優になってしまったし、不愉快なアクティベーションも『sinレナ』(2017)から導入されている。
 ただし、そうした中でも脚本面では評価の良い作品も現れているようだし、嵩夜氏や瀬之本氏を起用した『プリンセスクライシス』(2020)や直近の『アクスレイン』(2021)ではキャラクターの表情に生気が戻っている。もっとも、「桃組キャスト+playDRM」の二重苦で購入意欲はきわめて低いままなのだが、それでも、まあ、いわば「潜在的なファン」という程度には興味を持ち続けている。
 なんとか上手くやっていってくれたらいいなあ。


 『黎明記』。もしもサトリがナツ様に遭遇したら、心を読めないのではないかと思った。さすがに神様の心を読むのは、ただの妖怪には無理だろうから。ゲームシステム上は、ナツ様の方に回避無視効果を付けておけばよい(つまり、完全回避状態を貫通して攻撃命中する)。そうすれば、味方の配下妖怪に対しては完全回避を維持したまま、ナツ様だけはそれに影響されずに攻撃できる。



 10/17(Sun)

バンプレスト「近江彼方」。約16cmと、プライズフィギュアとしてはやや小さめだが、造形はきれいにまとまっている。ウェーブの掛かった後ろ髪も可愛らしいし、靴下の布地表現(縦筋モールド)も気が利いている。両手を組んだポージングも意欲的。塗装の甘さはあるが、コストの範囲内で最善を尽くした佳品。
各社の1/12ドールや15cm級ガールプラモ。並べてみると、12cmから16cmまで、サイズにかなり違いがある。
「素材ちゃん(Sサイズ)」は約12cm。「1/12クラシカルドッキングワンピース(ロイヤルブルー)」が可愛い。それに対して「Guilty Princess: ミャオ」は約16cmで、頭一つ分の違いがある。同じスケールと認識できるぎりぎりのサイズだろう。

 プラモデルに関しては、自宅や仕事帰りに行きやすい立地に、本格的な模型ショップ(や家電量販店の模型コーナー)がいくつもあり、しかもわりと在庫潤沢なので、買いたい新作はだいたい入手できている。さすがに大阪日本橋ほどではないが。ガールプラモも、今のところ欲しいものは全て店頭入手できている。
 PCゲームに関しても、アクセスの良いところに専門店があるし、もちろん通販も適切に機能しているので、買い逃しはほぼ無い。
 音楽CDや映像ディスクに関しても、ひとまずちゃんとした規模のショップが近隣にある。徒歩で行くにはちょっと遠い――というか、普段の移動の動線から外れている――のだが、クラシックの輸入CDがわりと豊富に揃っているので、定期的に行けばその都度それなりに収穫がある。
 漫画専門店や大型書店や同人ショップもいろいろあるので、ちょっと前の既刊(漫画単行本)を買いたいときもそのあたりを巡回すればたいてい確保できる。
 コンサートホールや美術館もわりと充実している。なかなか行けていないが。
 大阪(梅田や日本橋)にも、日帰りで行ってくることができる。CDショップも、PCゲームも、模型関係も、それ以外のあれやこれも趣味も、なんのかんの言って関西圏ではいまだに大阪が最も充実している。学生時代も数ヶ月の一度くらいのペースで、京阪電車(出町柳駅)から日本橋まで定期的に遠征していた。ただし、この一年半はそういう遠出が出来なくなっているが……。
 要するに、趣味生活にとってはかなり良い環境に暮らせていると思う。そのぶん出費も嵩むが、それは仕方ない。

 こうしてみると、やはり足りないのは、お金と時間と自宅のスペースだなあ……。まあ、言ってもどうしようもない話だが。
 現在住んでいるところは、一人暮らしとしてはかなり広めで、その割にリーズナブルで、しかも最上階の角部屋という好条件。採用が早めに決まり、時間的余裕を持って物件を選べたのが奏功した。ただし、早めに引越したせいで転居手当が出なかったが。


 ガールプラモで一番好みなのは……キャラで言えばランチャーくん(不機嫌&狼狽ショタ)。デザインで言えばグライフェンくん(パワーローダー)。美形なのはフレズヴェルク&マガツキ橘花(とりわけ目元表現が)。ファッションで言えばレーナたち(軍服)。親しみが持てるのはダイバーアヤメ(アニメ顔で成功している希少な実例)。GSCのplatinumやVOLKSのリリィのようなスラリとした長身キャラも好み。


 以前からの懸案。今月中にはtw(昔のアカウント)に入っていきたいが、まだ心理的に踏ん切りが付かない。このブログの外に、いろいろと書き残しておきたいのだが。……さっさと気楽に始めてしまう方がいいのかもしれない。


 『永久×バレット』という漫画(既刊3巻)をまとめて読んだせいで、富山に対する好印象が高まった。いや、作中でとりたてて富山描写があるわけでもないのだが……わたし、ちょろい。
 富山と言えば、これまでは「私がほんのちょっとしたファンである声優さんの出身地」というくらいしか関わりが無かった。機会があれば一度行ってみたいと具体的に考えるくらいには、富山に意識が向かっている。
 作中で「豚串」という料理(?)が取り上げられていて、もしかして富山グルメか何かなのかと思ったが、検索してみると全国どこにでもあるメニューのようだ。

 オタク系ショップでほんの数千円ずつ買い物をしているだけなのに、気づくと財布から数万円が失われている。何故だ……。(答: 各ショップで何千円も使っているから。しかも、専門書を買い込む場合は購入金額が一桁上がるから。)
 まあ、値段に見合うだけの良い買い物――あるいは値段以上に充実した買い物――が出来ているから満足は満足なのだけど。

 メロブなどの同人ショップでは、店頭の全ての同人誌を丁寧に見ていくのは無理なので、著者名表示に注目してざっと見ていくのが最も効率的で、最も見落としが少ない。しかしそれだけでは、私が知らなかった素晴らしい同人誌や、まだ見ぬ美しい表紙イラスト、新たに現れた才能あるクリエイターなどを見逃してしまうことになる。どうしたものか……。

 気に入った作家を見つけたときは、以前だったらそのクリエイターの作品を全部買い揃えて最初(つまりデビュー作)から読んだものだった。最近はそういう行動は減ったが、それでも気に入った漫画家さんは店頭などで手に入るかぎりの既刊を一気に買い込むということはたまにある。
 さすがに声優さんのこれまでの公表物(DVDやゲームやラジオ)を後から全部揃えるということは至難だが。その一方、例えば同人クリエイターに関しては、電子版でのリリースが増えているので過去の作品も入手しやすくなっていると思われる。

 ちょっとした大掃除をしている。これでスペースが出来れば、もっといろいろ買い込める筈。ただし、キッチン周りに書籍やディスクを置くのはさすがに避けたい。



 10/09(Sat)

 ガルフレラジオ#219。サトリナさんの天然発言が、いつもに増して……。


 伊藤尋也氏って、つまりあの方だよね。いわば正統派の異端。オーソドックスな技法をきちんと踏まえつつ奇道に走るというか、取り上げるネタはエキセントリックなのだがそれを正面から堂々と展開するというか……。


 【 ガールプラモ史のおおまかな展望 】
 ガールプラモの歴史は、遡れば前世紀のぎこちないキット(固定ポーズで、頭部造形も拙い)から存在したが、現代的な意味でのガールプラモは、2007年の「フェイ・イェン」を嚆矢とすると見てよいだろう。つまり、モダン・ガールプラモはすでに14年の歴史(蓄積)がある。
 ただし、当初は、
- メカ顔:フェイ・イェン(2007)~レイキャシール(2011)
- 女性型ロボット:フェアリオン(2009)~ノーベルガンダム(2011)
- SD体型:孫尚香ガーベラ(2009)~ホイホイさん(2009)~プラフィア(2010)
- プラモデルではない完成品フィギュア:武装神姫(2006)~figma(2008)
のような様々なものが混在していた。それに対して、
 1) 15cm程度のサイズで、普通の(非SDの)プロポーションで、
 2) 明確な人間型の顔(メカ顔ではなく生物的な顔)を持っている、
 3) 各部関節が可動の(つまり固定ポーズではない)
 4) 組み立てプラモデルである(つまり完成品フィギュアではない)
というガールプラモは、2011年10月の「レイキャシール:シノ」がおそらく初めてと思われる。
 その後、2010年代前半はとりわけKOTOBUKIYAがヴァルシオーネ(2012)やKOS-MOS(2012)などで継続的に取り組み、そしてフレームアームズ・ガール(2015)とメガミデバイス(2016)で大きくブランドを打ち出していった。そして10年代後半にはBANDAI(2017年:人造人間18号)、VOLKS(2017年:プリムラ)、AOSHIMA(2018年:ジークフリード)、GSC(2019年:chitocerium platinum)など、プラモデルメーカー各社が次々に参入してきた。
 2020年代に入ると、ガールプラモは模型ジャンルの一つとして定着しつつ、中国メーカー各社が大量に新作をリリースするようになっている。そして1/12ドール(AZONE)、固定ポーズのガールプラモ(BANDAIやアッセンブル・ヒロインズ)、1/12スケール対応の食玩アイテム(SO-TA)などの隣接領域も含めて大きく展開されていき、現在の活況に至っている。


 一定以上に外国語を読める人(翻訳者)にとっては、機械翻訳された文章はむしろ邪魔。使うだけ損をすると言ってもいい。普通であれば、「原文を読んで内容を把握しつつ、それを自分なりの日本語に表現する」で済むのが、機械翻訳テクストを参照すると、「原文を読んで内容を把握し、それを機械翻訳の拙い文章とわざわざ照らし合わせつつ、あらためて自分なりの訳文を作る」ことになる。要するに、「作業の手間が倍増する」+「質の低い訳文が頭に入ってきて攪乱される」の二重苦になるだけで、メリットは特に無い。
 原文で意味を取りにくいところがあれば、機械翻訳からわざわざ該当箇所を探し出すよりも、ちゃんとした辞書を引く方が、1)はるかに迅速だし、2)意味も正確だし、3)言葉のニュアンスの広がりの中から最も適した訳語を選べる。
 機械翻訳にも使いどころはあるだろうけど。例えば、外国語のままでは読むスピードが低いという場合に、機械翻訳に掛けたものにざっと目を通して全体の概要をひとまず把握するとか。あるいは、訳出しづらくていろいろなアイデアが欲しいという時に、該当箇所を機械翻訳に入れてみれば、その場で即座に一つのサンプルが得られる(※信頼性はまだきわめて低いが、ちょっとした参考にはなるだろう)。
 名著の再翻訳でも、既存の翻訳を参考にすることはあるが、それでも他人の訳文によって自分自身の文体が攪乱されてしまうので、基本的には「まずは自分一人で訳しきってみる」というのが通常と思われる(※既存の訳本は、あくまで後から照らし合わせて、意味把握の答え合わせをしたり、難所の訳出の参考にしたりといった程度だろう)。

 そもそも機械翻訳が成立しているのは、これまでの人力での翻訳や辞書作成の膨大な蓄積があるからこそだ。もしも機械翻訳だけになってしまったら、「これまでの翻訳」の精度を上げていくことは出来るかもしれないが、「ここから先」の世界の新たな翻訳を作っていくことができない。例えば、societyという概念に「社会」という日本語を当てるという創造的な試みは、おそらく知的な人間にしかできない。そうした蓄積が無ければ、機械翻訳は「ソサエティのストラクチャーをリフォームする」といったような翻訳未満の次元から出られないだろう。


 すきなせいゆうさんのなまえで四季をつくってみよう! 佐倉もも花(サクラとモモの花で「春」)、秋野花(秋)、白雪碧(冬)、そして夏は……うーん。夏野こおり氏だとベタすぎるかな。青空ラムネさんは夏っぽいかも。


 「胃~之煮」は無事に復活(#36ナリ)。


 今月はカジュアルに漫画を買いまくっている。中にはハズレもあるが、購入した単行本一冊ごとの全てがアタリである必要は無い。例えば、5000円分(8冊)購入して6冊が満足のいくものであれば、十分成果があったと言えるのだ。




 10/03(Sun)

KOTOBUKIYA「BULLET KNIGHTS」シリーズの4人が勢揃い。全員が35cmの長物を抱えている。こんなふうに全員の武装パーツまで掘り出してきたが、この形で並べることはもう二度と無いかもしれない。
ランサー(HELL BLAZE)。私としては珍しく、こってりとグロス(ツヤあり)コーティングを掛けてみた。重々しさと華やかさと妖しい魅力が表現できたかなと思う。全身のデカール貼付は、ざっと4時間ほど掛かる。
ランチャー(HELL BLAZE)。こちらはマット(ツヤ消し)で。一見すると悪魔的なデザインだが、真剣な表情、騎士ふうの頭飾り、情熱的なレッドと、4人の中で最もヒロイックなキャラクターになれるポテンシャルも湛えている。
GSC「popup parade ブレイク・ベラドンナ」。引き締まった表情が目を引く。左記写真のように仰角気味に撮るのが良いだろう。紐や刀は軟質素材で出来ており、破損しにくいように配慮されている。


 今期のアプローチがだいたい定まってきた。講義準備は一週間前倒しで作っていけそうなので、それで出来た余裕をできるだけ趣味に投入したい。


 「PopUp Parade」ブランドは、一昔でいう「TFC Beach Queens」のように、小さめのサイズで比較的安価なフィギュアシリーズとしてかなり頑張っている(※17cm前後で税込3900円)。その中でも上記「ブレイク・ベラドンナ」は、傑作の一つだと思う。後ろ髪の大きく広がったうねり表現。意志的な表情のインパクト。紐(?)を空間的に展開している造形の大胆さ。等々。刀身が無塗装(?)で、やや質感を損なっているのが残念だが、欠陥というほどのものではない。
 一個3900円(実売はさらに安い)という価格も、ライトユーザーにはありがたい。私にとってはフィギュアは趣味の余技のさらに余技であって、さすがに2万円超の本格フィギュアを定期的に買い込めるほどではないので……。

 このページトップに画像掲載した「わんこレム」は、店頭で見かけて「ほおー、このコスプレ好き姉妹が、ついにメイド服のコスプレにまで手を出したか……うん?」と誤認識しそうになった。元々、原作ではメイド服だった筈が、プライズフィギュアでは無節操にコスプレしまくっていて、むしろメイド服姿の立体化はかなり珍しい。


 (→11月9月