2022/08/12

『転生したら第七王子だったので気ままに魔術を極めます』小説版と漫画版の比較

 『転生したら第七王子だったので気ままに魔術を極めます』原作小説と漫画版の比較。




 漫画版がたいへん面白く、また原作からのアレンジも興味深いので、比較対照してみました。

●原作小説版:「謙虚なサークル」著、既刊5巻(講談社ラノベ文庫、2020年6月~)
●漫画版:石沢庸介(こくざわ・ようすけ)著、既刊14巻(講談社、2020年11月~)

1: 原作と漫画版(単行本)の収録範囲
2: 原作と漫画版の比較(総評)
3: 原作と漫画版の各話比較

原作(小説版)漫画版
1巻1巻(1-7話)。原作p.11-155に相当。武器に付与魔術を試すところまで。
2巻(8-14話)。原作1巻p.178-。魔獣狩り開始から。
2巻の続き(15-19話)。原作2巻p.132まで。暗殺者レンとの初遭遇まで。
2巻
3巻(20-29話)。原作2巻p.133-205。暗殺者の拠点に侵入するところから、ギザルムとロイドが戦い始めるまで。
4巻(30-38話)。原作2巻p.205-227。ギザルム戦。
5巻(39-41話)。原作2巻p.227 ~ 3巻p.78。ギザルム戦の決着から。
5巻の続き(42-47話)。ジリエル戦の途中まで。
3巻
6巻(48-56話)。原作3巻p.79-136。ジリエルを仲間にしてから、下水道のグール退治の途中まで。
7巻(57-65話)。原作3巻p.137-204。下水道のグール退治から、教皇を招いた「大聖誕祭」(※漫画版独自のアレンジ)の開始直前まで。
8巻(66-73話)。原作3巻p.204-214あたりに相当。「大聖誕祭」当日、配下キメラたちとの戦闘。
9巻(74-82話)。漫画版独自の中ボスたちとの戦闘からギタン戦まで。
10巻(83-88話)。ギタン戦の決着とイーシャの教皇就任まで。

※10巻(89-90話)。89-99話は、漫画版独自の過去エピソード(※ただしストーリーは原作者自身から提供されたアイデアのようだ)。内容は、原作2巻p.126-128から膨らませたものか?

11巻(91-99話)。99話の最後に、次のゴーレム編への引きがある。
4巻12巻(100-107話)。原作4巻p.85、イドと出会うところまで。
13巻(108-116話)。原作128頁、タオ対イド戦の決着まで。
14巻(117-125話)。この巻の後半は、原作からストーリーがアレンジされており、ラスボスの設定も漫画版独自のものになっている。
15巻(126-134話)。漫画版独自の中ボス戦シリーズ。

※以下続刊。
5巻(魔物大暴走編)


 連載時期の前後関係は、以下のようになっている。

ネット版(掲載時期)単行本(刊行時期)漫画版(連載初出時期)
2019年10-11月第1巻(2020年6月)第1巻(2020年6-8月)~
第2巻(2020年8-9月)の途中まで
2019年11月~
2020年1月
第2巻(2020年11月)第2巻(2020年8-10月)~
第3巻(2020年11月-2021年1月)~
第4巻(2021年1-3月)~
第5巻(2021年3-4月)の途中まで
2020年2-6月第3巻(2021年4月)第5巻(2021年4-5月)~
第6巻(2021年6-8月)~
第7巻(2021年8-10月)~
第8巻(2021年10-12月)~
第9巻(2021年12月-2022年2月)~
第10巻(2022年2-4月)の途中まで
xx第10巻(2022年4-5月)~
第11巻(2022年5-7月)
※漫画版独自のエピソード。
2020年6月~
2021年2月
第4巻(2021年9月)第12巻(2022年7-9月)~
第13巻(2022年10-12月)~
第14巻(2022年12月-2023年3月)~
第15巻(2023年3-6月)~
第16巻(2023年6-8?月)
2021年4-12月第5巻(2022年6月)第巻(年月)
2022年7月-
第6巻(年月)第巻(年月)

 神聖魔術編(ネット版)の執筆中には、単行本化とコミカライズが決定しており、小説(文庫版)1巻刊行とほぼ同時に、漫画版(オンライン版)が連載開始している。さらにゴーレム編(ネット版)を書き終える頃には、漫画版も4巻分(暗殺者ギルド編のクラスマックス)までオンライン掲載されていた、という関係になる。


 【追記】2024年4月からのアニメ版は、基本的に漫画版をベースにしているようだ。
 内容面での対応関係や異同は、以下のとおり(※アニメ版はオンライン配信版による)。

アニメ版漫画版原作小説
1話第1巻第2話の前半(p.67)まで。アニメ版は、キャラクターの外見や、個々の台詞、魔術の視覚的デザイン、各カットのレイアウトなどを、漫画版の表現に大きく依拠している。アニメ版独自のアレンジとしては、主人公の前世の姿(成人男性)がはっきり提示されたり、剣の稽古のアクションがさらにダイナミックに描かれたりといった点がある。グリモワールが製造した金の品質にロイドがコメントするところは、漫画版由来ではなく原作小説由来の台詞。1巻
2話第1巻第2話の途中(p.67)~第5話の冒頭部分(p.133)まで。さらに漫画版web掲載の「オマケ話】人形(カタシロ)の独り言」も再現されている。アニメ版では、取り巻きの貴族(?)男性の余計な台詞が追加されている。二重詠唱の視覚的演出は、モノクロ版ではなくセミカラー版に準拠。漫画版では、アルベルトたちが魔術射撃場に戻ってきて驚く描写があるが、アニメ版ではカットされている。漫画版の絵を、構図や表情まで模倣しているところが多い。1巻
3話第1巻第5~7話。幕間エピソードは、単行本表紙(カバー下)の四コマから。台詞や画面レイアウト、演出などは、例によって漫画版ほぼそのまま。ただし、タオが結界を連打するところなどは、漫画版の方が上手い見せ方をしている。漫画版の台詞「無為な努力(ルビ:生涯)だったな」は、アニメ版の音声では「無為な生涯だったな」と喋っている。また、漫画版の「まだまだ楽しませろ(ルビ:試させろ)」は、アニメ版では「まだまだ試させろ、楽しませろ!」となっている。魔髄液は、漫画版では術式文字だけが固定化されているように見えるが、アニメ版では半透明な転写シートのような形で描写されている。1巻
4話第2巻第8~10話。冒頭の出発シーンはアニメ版独自の追加。中間部のおまけパートもアニメ版独自。ほぼ漫画版の模倣に終始しているが、漫画版の台詞「眷属(ルビ:それ)…脱いだ方が良くありません?」は、アニメ版では「毛皮…脱いだ方が良くありません? それでは、ついて来られないでしょう」と、わずかにアレンジが加えられている。「女風情がぁ!!」という台詞も、アニメ版では「メイド風情が!」となっている。ロイドの台詞「あれがシルファの本気……覚えた」のくだりはアニメ版独自で、ここは魔力の性質変化とシルファの戦闘姿を重ね合わせる演出が面白い。1巻
5話巻頁。
6話巻頁。
7話巻頁。
8話巻頁。
9話巻頁。
10話巻頁。
11話巻頁。
12話巻頁。


 概要:
 【ストーリー】:漫画版の最初のうちは、大筋のストーリーは同一で、多少の組み替えや変更があるという程度だった。しかし、ディテールは大きく掘り下げられている。個々の台詞も、ほぼ別物と言ってよいほどアレンジされている。名前有りの脇役(敵キャラなど)を大幅に増やしており、既存キャラもとりわけ暗殺者ギルドの面々が、鮮やかにキャラ立ちして様々なシーンで活躍するようになった。戦闘シーンの描写も大きく拡充されている(後述)。さらに、脇筋の漫画独自エピソードも一部追加している。原作からの省略は、ごく一部のみ(※序盤のモブ戦くらい)。
 さらに原作3巻以降は、ボスキャラの基本設定を変えるほど、大きくアレンジされている。中ボスキャラなども随時追加されている。

 【キャラクター等】:原作の主人公は、「ひっそり魔術研究に専念しているつもりが、周囲の評価はどんどん高まっていく」という形。周囲のキャラクターたちが、主人公を激賞する評価をぶつぶつ呟く(読者はモノローグを読める)が、主人公は周囲からの高評価に気づいていないというのがお定まりの展開である。それに対して漫画版では、「目立たないように慎重に立ち回っている、世間知のあるキャラクター」になっている。それでいて、魔術への夢を情熱的に語る一面も、鮮やかに描き出されている:「人は弱い… 不自由と共に生きてきた だから何処までも積み上げてきた… 魔術もそう… 空が飛びたい 火を出したい ……一つ一つ 込められた術式には 人の夢が根幹にある 故に無限だ 魔術は無限に面白い……!」(漫画版4巻36話)
 原作ではタオがメインヒロインのような存在だが、漫画版のタオはどちらかと言えば賑やかしの役回りで、むしろシルファの活躍シーンが多い。魔人グリモは、原作では依然としてロイドの身体乗っ取りを諦めていないが、漫画版では忠実な仲間になっている。

 【描写】:戦闘シーンは、原作ではあっさりしている(ロイドが簡単に黒幕を撃破する)が、漫画版では強敵との激戦として詳細に描かれる。小説と漫画の媒体上の特性に合わせたものだろう。また、ロードスト編や神聖魔術編では、漫画版オリジナルの強敵(サブキャラ)が登場して、シルファたちと戦っている。とりわけタオやシルファの戦闘シーンでは、単なる勝敗だけでなく、人の力を尽くして到達する高みの美しさ、「研鑽で積み上げた人類の境地」が感動的に描かれている(漫画版4巻33話、8巻71話など)。

 【総評】:原作(小説版)は、描写は簡素ながら、魔術に専心する天然主人公の「気まま」な雰囲気がよく表されている。周囲からの高評価とのギャップも微笑ましい。一冊ごとにきれいに完結しているのも特徴。
 漫画版は、意志的で野心的な主人公のドラマティックな物語になっている。魔術発動の視覚的表現も見応えがあるし、バトルシーンも激しい運動表現を見事な演出で描ききっていて読み応えがある。サブキャラたちを巧みに掬い上げて物語を賑やかに彩っているのも楽しい。


 各話比較(※作成中)。漫画版の話数の区切りに沿って、両者を比較する。

原作(小説版)漫画版
1巻p.11-27, 33-60。冒頭で、生前の魔術学園での様子が描かれている(p.11-12)。貴族との決闘は、魔術書盗難の嫌疑が掛けられたため(※漫画版では、1巻カバー下の表紙で描かれている)。射撃場のシーン(p.27-33)は、漫画版ではグリモ加入後(2話)に移されて、二重詠唱実験と併合されている。国王の登場(p. 33-37)は、漫画版では7話以降になる。1巻1話。シルファとの練習シーンでは、トレース魔術以外の「生命成長」「身体強化」「浮遊」は漫画版独自の魔術。書庫の魔人について、原作ではアルベルトから知らされるが、漫画版は入浴中にシルファたちから聞かされる。グリモの姿は、原作では「青い肌に素体に生えた二本の角、コウモリのような翼に竜のような尾、屈強な上半身、山羊のような下半身」(p.53)とあるが、漫画版では全身毛むくじゃらで翼は無く、尻尾も小さい(※ただし、これは原作の口絵イラストも同様)。
1巻p.60-73, 27-33。1巻2話。原作では、いくつもの魔術をぶつけてグリモを降伏させるが、漫画版では「炎烈火球」の1発だけで服従した。射撃場のシーン(p.27-33)は、原作ではもっと前に置かれている。小説ではモノローグ(地の文)で描写できるが、漫画ではグリモと会話させる方がスムーズだと判断されたためか。
1巻p.73-86。城外での二重詠唱実践(p.79-83)は、漫画版では省略。1巻3話。
1巻p.86-110。「領域拡大」魔術(p.97)は、漫画版では1巻カバー下の表紙で扱われている。ボス結界(p.105)の説明は、漫画版では省略。1巻4話。
1巻p.110-114。1巻5話。漫画版では、タオがロイドをダンジョン外に吹き飛ばしてリッチから逃がそうとするが、原作ではずっと同行したまま。
1巻p.114-126。1巻6話。
1巻p.126-155, 178-179。月銀薬(p.142f.)のくだりは、漫画版では省略されている。グリモが鍛冶師として名高いという説明(p.148f.)も省略。預かった武器の中にアルベルトの魔剣があったこと(p.150-153)は、漫画版でははっきりとは書かれていない。さらに、魔剣を求めて墳墓に入るエピソード(p.155-178)は、漫画版では丸々省略されている(※ここでタオと再会し、黒狐盗掘団のガイツらを叩きのめし、さらにウィリアム・ボルドーへの言及もある)。1巻7話。
1巻p.179-204。サルームでは「王侯貴族だからとあまり尊大な態度は取らぬように言われている」(p.191)という説明は、漫画版には無い。2巻8話。シルファの着替えは漫画版独自。
1巻p.204-224。2巻9話。
1巻p.224-226。2巻10話。
1巻p.226-237。原作ではアルベルトが「焦熱炎牙」を使っている(※漫画版では、別のところ[4巻33話のロードスト戦]で、同じ魔術を使っている)。2巻11話。タオが食われる描写などは、漫画版独自。
1巻p.237-253。ロイドがラングリス流の必殺技をコピーしてパズズを攻撃するくだり(p.247-251)は、漫画版では省略。ラングリス流短剣術を使うのは、漫画版では暗殺者ギルドとの戦いに転用されている(22話)。2巻12話。性質変化魔力は、原作ではシルファの料理のイメージだが、漫画版は花畑のイメージ。
1巻p.253-254。2巻13話。
1巻p.254-273, 2巻p.11-15。原作によれば、シロはパズズが直接操っていたベアウルフ。2巻14話。
2巻p.16-25。2巻15話。
2巻p.25-31。2巻16話。
2巻p.31-53。2巻17話。
2巻p.53-95。性格の悪い冒険者「ガラハド」は、漫画版には登場しない。ホブゴブリンのダンジョンを探索するエピソード(p.65-86)は、漫画版では大幅に切り詰められている。2巻18話。ギルド受付の「カタリナ」は、漫画版独自の名前。原作では名無し。暗殺者ギルドへの言及は、原作(p.122-126)よりも早められている。原作では「影狼(えいろう)のジェイド」(p.124)とルビが振られているが、漫画版では「影狼(かげろう)のジェイド」となっている。
2巻p.96-132。アリーゼの塔を再訪し(p.99-105)、魔剣を量産しつつ「吸魔」の剣を製作し(p.105-112)、お茶会に参加するくだり(p.112-118)は、漫画版では省略されている。ギルドカードについては、おまけ漫画で扱われている。シルファが過去に暗殺者ギルドに奇襲を受けた話(p.126-128)も省略。2巻19話。
2巻p.133-144。3巻20話。原作では、タリアは「ローブの隙間から覗く素肌には無数の傷跡が見える」(p.139)とあるが、漫画版では傷跡は描かれていない。
2巻p.144-151。3巻21話。漫画版では、タオとシルファのトレース魔術を使うなど、描写をかなり拡充している。
2巻p.151-155。3巻22話。
2巻p.155-160。3巻23話。原作では、暗殺者たちに治癒魔術を掛けながら吸魔の剣で彼等の技を執拗に吸収し続けている(p.154)が、漫画版ではすぐに降伏されている。
2巻p.161-165。3巻24話。このあたりから、原作の内容が大きく組み替えられたり、キャラクターを増やしたりといったアレンジが、大規模化していく。
2巻p.165-173。原作では、ジェイドがロードスト貴族であることは、転送紙に書かれていたが(p.166)、漫画版では以前から暗殺者たちに告白していた。なお、ロードストはサルーム南方の領地とのこと(p.167)。3巻25話。ロイドがロードスト領に向かったことを、アルベルトとシルファが知り、救援のために彼等もロードストに向かうくだりが描かれている。
2巻p.173-185。3巻26話。原作では、ロイドを含めて全員でロードスト城に入ったが、漫画版では念のためにロイドを付近に置いて暗殺者たちだけでロードスト城内に偵察侵入した。
2巻p.185-193。3巻27話。漫画版では、ギザルムが当初から空間転移魔術を公然と使用しているが、原作では戦いの終盤で使い始める(p.221-)。転移魔術を「影狼(かげろう)」とネーミングしたのは漫画版独自。
2巻p.193-197。3巻28話。
2巻p.197-205。ギザルムのフルネームは、「ギザルム=レーイル=ヴァルヘンヴァッハ」(p.202、漫画版では3巻164頁のイラストに書かれているだけ)。原作では軽薄で高慢な性格が強調されているが、漫画版では強大なボス敵の風格がある。一人称も異なっており、原作のギザルムは「僕」だが、漫画版の一人称は「俺」。3巻29話。
2巻p.205-212, 222-223。原作では、ロイドは二重槍を受けて「蘇生」魔術で回復する(p.207-212)。それに対して漫画版は、転送槍で貫かれたが土人形の身代わりだったという展開になっている(30-31話)。4巻30話。ギザルムが作った魔力の刃は、漫画版ではグリモが「魔力のこより」と呼んでいる。
2巻p.212-213。ギザルムとのバトルは、漫画版ではかなり描写を拡充している(35-39話)。4巻31話。配下魔人たちに暗殺者たちが追われるシーンは、漫画版独自の描写。
2巻p.229-233。4巻32話。アルベルトたちの援軍については、原作ではギザルム戦が決着した後に触れられている(p.229-233)。タオは、漫画版では後から来ているが、原作では当初からアルベルトに同行している(p.231f.)。「天魔一刀流」の魔人(通称:うんこの人)とシルファの戦いは、漫画版独自の描写。流派のネーミングは原作者による。
xxx4巻33話。シルファと魔人の戦い。漫画版オリジナル。
xxx4巻34話。シルファと魔人の戦い。漫画版オリジナル。
???4巻35話。漫画版35-37話のギザルム戦は、漫画版独自に戦闘のディテールを掘り下げている。特に「土形代」は漫画版オリジナル。原作では、魔力槍を数回射ってから、すぐに「黒死玉」を出し(p.213-214)、さらに転送攻撃を使っている(p.222-223)。吸魔の剣については、原作p.110-112で触れられている。「魔槍 曼荼羅」と「魔槍 千羽烏」(36話)は、漫画版独自の技とネーミング。
2巻p.223-224, 226-227。4巻36話。
2巻p.221, 214。4巻37話。
2巻p.214-220, 226, 227。4巻38話。
2巻p.228-229。5巻39話。「黒霧・蝶舞(ちょうのまい)」は、漫画版独自の技名。ジェイドの言葉は、原作では明確に書かれている(p.228)。
2巻p.234-241。5巻40話。
2巻p.241-244, 254-257。5巻41話。現地でのお茶会と温泉は、漫画版独自。
2巻p.244-254, 3巻p.11-26。5巻42話。
3巻p.45-59。p.26-45の教会に赴くくだりの進行は、漫画版ではアレンジされている。
5巻43話。サリアの登場は、大きくアレンジされている。原作では、サリアに同行する形で教会を訪れる(p.26-45)が、漫画版は独自に教会に赴き、その途中でサリアに出会う。
3巻p.38-41。ただし、チンピラのシーンは漫画版ではアレンジされている。5巻44話。リンの技「夢魔鱗粉」は、漫画版独自。
3巻p.59-68。5巻45話。
3巻p.68-72。5巻46話。
3巻p.72-78。5巻47話。技「影狼 撃」は、漫画版独自。
3巻p.79-81。6巻48話。
3巻p.81-92。6巻49話。
xxx6巻50話。バビロンが教会で、謎の神父と遭遇する。漫画版独自の進行(※原作では、謎神父は姿を見せない)。
3巻p.92-1096巻51話。
3巻p.109-112, 159-168
6巻52話。パンケーキも原作準拠(p.159-168)。
3巻p.112-122。6巻53話。原作は風系統「微風結界」で下水道の汚れを防ぎつつ、神聖魔術「陽光」で周囲を照らしているが(p.114)、漫画版では「微風結界」を使わず、「陽光」で周囲を浄化しながら探索している。
3巻p.122-136。6巻54話。原作では下水道の中でタオと遭遇するが、漫画版では侵入しようとする時点で早めに合流している。
xxx6巻55話。下水道での強敵グール「シビル・ウォー」との戦いは、漫画版独自(54-58話)。教会敷地内での謎神父の行動も、漫画版独自。
xxx6巻56話。「絡み毒蝶」は、漫画版独自の技。
xxx7巻57話。
3巻p.137。レイスに憑依された神父との戦い(p. 138-158)は、漫画版では省略され、代わりにバビロンと謎神父との戦いにアレンジされている(58-60話)。ロイドの演奏(p.169-180)は、漫画版では省略(43話の歌の回想へとアレンジされた?)。7巻58話。左記のとおり、教会敷地内でのバビロンと謎神父の戦いは漫画版独自。「アン・ホーリー エクスカリバー」も漫画版独自の技。
xxx7巻59話。
xxx7巻60話。
3巻p.180-184。7巻61話。原作では下水道の中に研究施設があるが、漫画版では教会中庭の地下にある。また、原作では攫われたイーシャを探すという経緯になっている。
3巻p.184-190。7巻62話。原作では、ラミアと戦ったのはレンとタオだが、漫画版ではクロウが活躍している。「蜘蛛繭」は、漫画版独自の技。
3巻p.194-195。7巻63話。
3巻p.195-204。7巻64話。「ラミィ」命名も原作どおり。
???7巻65話。原作では、ロイドたちが教会本部に乗り込むが、漫画版はサルームで「大聖誕祭」を挙行し、そこに教皇ら十二神官を招待するという流れになっている(※ギタン以外の十二神官は、原作には登場しない)。
 そして漫画版では、謎神父が正体を現すと同時に、サルーム城下に大量のキメラが発生する。タオ、シルファ、ガリレアらが神官たちと協力しながら、強敵キメラたちと戦う展開になっている(65話~)。ブラックドラゴン・キメラは原作にも登場する(p.233)が、月皇アナスタシア、落華拳のシャクラ、偽グリモワール、完全食はすべて漫画版のオリジナルキャラ。
???8巻66話。
3巻p.206-207(ギタンとジリエルの会話)。8巻67話。
???8巻68話。「七弁天」は、漫画版独自の技。
???8巻69話。
???8巻70話。ギタンの姿は、漫画版では多数の生物が混ざったキメラ。それに対して原作では、「神魔生物」と称する悪魔のような姿で描かれている(3巻p.213に挿絵がある)。さらに、原作では「領域拡大」「岩牙」など複数の魔術を使用しており、術式の組み込みすぎによる弊害も指摘されている。
???8巻71話。
???8巻72話。
???8巻73話。
???9巻74話。
???9巻75話。
???9巻76話。ブラックドラゴン・キメラは、原作小説ではギタンの体内から生み出されている(3巻p.233-235)。
???9巻77話。
???9巻78話。
???9巻79話。
ギタン戦は3巻p.212-238。漫画版とは戦闘の展開が大きく異なる9巻80話。
???9巻81話。
3巻p.209-210(ギタンの過去)。9巻82話。
???10巻83話。
???10巻84話。
3巻p.252-261(イーシャの教皇就任)10巻85話。
3巻p.239-24510巻86話。漫画版ではギタンが自分からロードストを訪れているが、原作ではロイドによって運ばれている。また、原作にはラミィとギタンが対面して直接会話している。
???10巻87話。
???10巻88話。
※「シルファ編」は、漫画版オリジナルエピソードのようだ(原作小説には対応する描写は含まれていない)。ただし、漫画版10巻の著者コメントを見ると、ストーリーそのものは原著者「謙虚なサークル」氏がネタ出ししているようだ。10巻89話~11巻99話。99話の末尾3ページに、原作4巻(p.48)への引きがある。
4巻p.11-38。原作ではディガーディアの外見は先に出ているが、漫画版の描写では完成するまで防塵シートが掛けられている。また、原作では、サルーム王国の紋章に似せてアルベルトが考えたデザインであることも語られている(p.24)。12巻100話。
4巻p.38-40。12巻101話。ゼロフの内心吐露は漫画版独自の描写。初出撃のキメラ戦は、原作ではオーガを使った実戦演習(p.52-59)。
4巻p.40-42, 47-59、62。12巻102話。「大魔剣」も原作どおり。
xxx12巻103話。ロイドがディガーディアに乗り込んでグリモと演習をするのは、漫画版独自のシーン。
4巻p.59-61 62-64。12巻104話。
4巻p.64-79, 80。
12巻105話。
4巻p.79-8112巻106話。ギタンたちのシーンは漫画版独自。
4巻p.82-8512巻107話。食べ歩きの描写は漫画版で拡充されている。
4巻p.85-9113巻108話。漫画版では、イドの正体が早いうちから明らかになる。
4巻p.91-9713巻109話。イドの自宅シーンは漫画版独自。タルタロスのキャラ設定も変更されている(※原作小説では、イドが生み出したゴーレムの名前がタルタロス)。
4巻p.97, 238
13巻110話。イドとジェイドの関わりは漫画版独自。ロイドの記憶については、大幅に前倒しされている。
4巻p.97-10413巻111話。
4巻p.104-11513巻112話。ロイドたちとイドの会話は漫画版独自。
4巻p.115-12313巻113話。
4巻xxx13巻114話。タオ対イド戦の後半展開は、漫画版独自。
4巻p.124-12613巻115話。
4巻p.126-128, 23813巻116話。
4巻p.238-24014巻117話。
4巻p.149-14巻118話。決勝戦の搭乗者が、原作小説と漫画版では異なっており、さらにその後の展開もかなり異なる。
4巻xxx14巻119-124話。決勝戦は、漫画版独自の展開。
4巻p.239-24314巻125話。
4巻p.15巻126-134話。漫画版独自の中ボスキャラたちが多数登場する。
4巻p.14巻話。。
4巻p.14巻話。。
4巻p.14巻話。。
4巻p.14巻話。。

 (以下続刊見込み)