2024/02/06

2024年2月~3月の雑記

 2024年2月~3月の雑記。


 03/26(Tue)

 このブログに戻ってきて数ヶ月。このまま順調に使い続けていけそうかな。
 他のサーヴィス(とりわけSNS)にもいろいろアカウントを持っているが、それらは原則としてリードオンリーで維持しつつ、定期的に生存確認投稿をするくらいになるだろう。
 なかでもmstdnのvivaldiサーバーはとても良い環境で、ソーシャルメディアとしてはほぼ最善の選択肢だと言える。参加者も優れた方ばかりで、変なユーザーがほとんどいないし、人口規模もほどほどでカオスになりすぎず、運営母体も堅実で、マネージメントも最高度にクリーンだ(※デマや差別発言は即座は削除される。水着写真も即banされるが)。
 しかし、そのサーバーでこの私自身が投稿していくのには、ミスマッチもあったかもしれない。というのは、露骨にオタクっぽい投稿はあまり好まれない感じだったし(例えば美少女フィギュアの写真とか)、その一方で国際社会や政治状況に関する(日本語での)投稿もかなり少なかった(※私をブロックしている何人かは、おそらく私の社会的な長文投稿を嫌がったのだろう)。もっとも、mstdnの他のサーバーにも、真面目な政治的議論とオタク的投稿の両方を受け入れてくれるような場は、おそらく存在しない。
 vivaldiサーバーを撤退することになったきっかけについては、いろいろ考えて気が済んだので、「一年くらい経ったらまた復帰してもいいかな」と思わないではない。しかし、わざわざあらためて戻ることにも、もはやたいして意味は無いと思う。
 twitterは悪徳の蔓延するメディアであって、もはやあんな場所に戻るつもりは無いし、blueskyはblueslyで、twitterもどきを目指すかのような退嬰路線が受け入れがたい。FB/metaのサーヴィス群も嫌いだ。結局のところ、どこかソーシャルな広い場に出ていくことに、あまり意味を見出せない。とはいえこのブログも、web検索が崩壊した状況下では、ろくに人がアクセスしてこない(来られない)のだが。


 4月からは『第七王子』アニメ版も開始するが、PV等を見るかぎりでは主演の芝居があまり好みではないので、期待せずにとりあえず見るだけ見てみるつもり。漫画版作者さんのファンで、ずっと追っているので、上手くいってほしいタイトルではあるし、後半のギザルム戦もアニメーションでダイナミックに動かせれば、さぞや迫力があるだろうけれど(※ラスボス=ギザルムのキャスト次第で、たぶん作品評価が大きく変わる)。

 実のところ、そもそも「アニメの絵」「アニメ作画」はあんまり好きではない。どんな作品でも、たいていは元作品の画風や雰囲気が消されてしまって、どれもこれも「アニメの絵柄」「アニメのレイアウト」の枠内にそつなく押し込められてしまう。そういう味気なさと画一性は、どうにももどかしく感じる。いや、媒体ごとの変化と適応が生じるのは当然だし、やむを得ないことではあるし、その範囲内で原作の雰囲気を掬い取ろうとするものもあるのだけど、しかしアニメーション向けの絵の薄味な平板さは、やはり苦手。


 Buster Dollシリーズは、腹部ずり下がりスカートのダサさや穴空きブツブツ装甲の見苦しさもあって、あまり食指が動かないが、新技術の確認として一つくらいは買って組んでおきたい。個人的な印象としては:
ガンナー:装甲着脱はオーソドックスに楽しめそうだが、ノースリーブセーラー服デザインが苦手なので、買っていない。
ナイト:穴だらけシールドや青赤白のカラーリング、そして申し訳のように付いた羽根など、装甲デザインは最もチープで魅力に欠けるが、それに対して素体キャラは4種の中で一番好みかも。
タンク:重装甲だが、どのような構成なのかがサンプルから見て取れない。買ってから判断したいが、4種の中では一番面白そうではある。ただし、ケミカルなカラーリングは好みが分かれる。素体だと、顔立ちとボディのギャップで、プロポーションが寸詰まりに見えそうなのも懸念点。
パラディン:装甲というよりは装飾志向の武装パーツのようで、ギミックの面白さは不足するかも。スパッツそれ自体は良いのだが、この形状のスカートとは相性が悪いように思う。白スカート+黒スパッツの配色も、さすがに無理がある。
 どれも一長二短の出来で、もやもやする。予約はしていないので、ナイトかタンクを店頭で見つけられれば御の字、という感じかな。世間のオタクさんたちの間では、kawaiiガンナーとお嬢様パラディンが人気になるだろうか。いずれにしても、パセリ氏デザインのフェイスはえろかわムードがかなり強いので、全体としてはよく売れそう。
 追記:というわけで、イエサブ店頭で「ナイト」を購入してきた。値引きゼロの強気な定価販売だったので、おそらくその前の「ガンナー」もよく売れたのだろう。ともあれ、今月中に組んでおきたい。

 「あばたーふみな」も見かけたが、食指が動かず。プロポーションなどにあまり進歩が見て取れなかったのもあるが、武装がおざなりに感じたのもある。ガールプラモに武装パーツなどを付けるのは、どういうのが良いのかなあ。
 重武装の着込みは、中国プラモくらい派手にやれば面白味も出るが、中途半端な着せ替えでは物足りない。MD「赤ずきん」のような自由な組み替え路線は、結構ありだと思うが、既存パーツ(MSG)とミックスするだけでは、デザインの統一感が得られない。
 ちょっとした武器類やエフェクトパーツを同梱するのは、小さめにまとめるならばアリかも(MDのマジカル/ウィッチ)。既存キャラのプラモ化であれば、BANDAIキットのように、シチュエーションを想像させるくらいの小道具があれば十分という見方もできるが、30MSは食べ足りない(※ユーザーが別売パーツを買って独自に盛り付けてね、ということでもあるけど)。
 バイクなどの乗り物は、乗せてそれでおしまいになる(フレズヴェルク+ラピッドレイダーも買ったけど)。きちんとしたデザインの独自性や、ガールとの一体感が欲しいところ。
 FAG「アーキテクト」「グライフェン」のメカ腕のような大ぶりのギミックパーツがあるのが、ちょうど良いのかもしれない。これだと、動かして楽しいし、ポージングなども幅が広がるので。
 あるいは、FAG「スティレット」のように、追加武装のように欲をかくのは断念して、単体での完成度(デザインの洗練)と密度感(ディテール)を追求するのが、一番かもしれない。そうすれば、立たせてもきれいだし、いろいろなポージングを動かすのもやりやすい。その観点では、「マガツキ」はちょっと厚着をするだけで、とりたてて面白味は無かったのだよね……。
 このように考えてくると、最近のキットではFIORE「ルピナス」=プレイバリュー高めでgood、「NDナイト」=武装に遊び心(ギミック)が足りない、メガロマリア「ルビーアイ」=一貫したコンセプトの下での武装デザインがgood、「あばたーふみな」=半端だが原作再現として見ればあり(?)、といった評価になりそう。


 漫画雑記ページの更新が多いが、これはこれで充実しているので良しとしよう。それ以外の様々なトピックの覚書は、この月間ページに書いていき、特にまとまった内容があれば個別記事にしていく。
 4月からはいろいろと大変になりそうだが、なんとかして趣味生活を確保していきたい。


 SLG作品の検証プレイが楽しくて楽しくて、つい徹夜してしまう。翌日以降の体調に引きずることはあまり無いので、ついつい続けてしまう。楽しいからね!



 03/18(Mon)

 新たな書棚をなんとか持ち込むのはリアル『倉庫番』ゲームだし、大量の漫画を巻数順に並べ直すのは手動デフラグ作業だ。
 書棚を1-2本追加するだけでは、まるで足りないのは分かっていた。分かってはいたのよ。結局のところ、物の総量そのものが減ったわけではないので、なんら問題の解決になっていない。だが、デフラグのおかげで、ほんのちょっとだけ、家のキャパを回復できた……ような気がする(とりあえず、500冊くらいは積めそうな空間を確保した?)。また、これをきっかけとして大掃除もできた。

 大事な本を発掘することもできた。年度末はすでに2週間を切っているが、完結した漫画を全巻読み返したり、懐かしい漫画を現在の目できちんと読み返したりしたい。
 紛失した模型パーツも2個見つけた。跳ねたパーツが本の隙間に入り込むと、こうでもしないかぎり発見できない。
 このように、良いこともいろいろあったし、「書棚増設はすべきか否か」で言えば、確かに「すべきだった」し、「増設しないままよりも、増設したのはベターな対処だった」とは言える。しかし、きれいに収納しきれず積み残しが多く出たままなので、心情的には、満足感よりも挫折感や徒労感の方が大きいかもしれない。うぐぅ。


 海外ゲームには、AIに音声で話しかけてリアルタイム会話できるタイトルも現れているのか。ミステリから恋愛ものまで、幅広く使えそうなアプローチだ。ゲーム作りのアイデアでも、かなり先を行かれているなあ。


 『フリーレン』では、ユーベルの描写が面白い。彼女は、標準的な魔法技術にはあまり詳しくない(たかだか3等級の)魔法使いだが、そのエキセントリックな人格のおかげで一流の魔法防御をも破れる――一種の防御無視攻撃を使える――という特異な状況が、いかにして成立しているかが、見事に説明されている。
 この状況の補助線として、「魔法体系は、技術的研究によって発展してきたが、個々の魔法を具体化するのは発動者のイマジネーションに依るところが大きい」という設定がある。そしてユーベルは、この世界の見え方について、ほとんど妄信めいた強烈な自己確信を持っている人物であり、それゆえ他の魔法使いが作り上げた巧緻な魔法防御をも無邪気に破壊することができる、ということになっている。「思い込みの強さが、実際の強さを生み出す」というのは、現実のスポーツ漫画などではあまり説得力を持たないが、魔法の世界であれば説得力を持たせることができる。
 (※とはいえ本作の魔法表現は、知的体系としての側面を大きく展開しているだけに、このイマジネーションとしての魔法観は、いささか齟齬を来しているように思えるが、この「魔法を使うためには、イメージできる必要がある」「イメージできないものは[魔法として]実現できない」というテーゼは作中でくりかえし表明され、本作の魔法体系の一部とされている。)

 これはおそらく、少年漫画でしばしば描かれてきた、「未熟な素人キャラ(主人公)が、その素人特有の勢いによってプロを打ち負かす」という状況に対する、この作者なりの解答のように見える。あるいは、これまたありがちなキャラクター類型の、「たいしてトレーニングもしていない、エキセントリックで傍若無人な悪役キャラが、他の常識的で勤勉に訓練しているキャラクターたちよりも圧倒的に強い」という一見不思議な状況に対して、合理的な解の一つを提示する試みとも言える。
 快楽殺人の気のあるユーベルは、明らかに後者の位置にあるが(※ドイツ語übelは「不快な、邪悪な」だし、Jubelだとすれば「歓声」を意味する)、いずれにせよ、「常識を歯牙にも掛けない無法者が、まさにその反社会的な精神的姿勢ゆえにこそ、特別な能力を発揮し得ている」という状況を合理的に説明するものとして、たいへん興味深い。そしてそれが、今世紀の日本のオタク/サブカルが育んできた「魔法(少女)もの」分野の中で解決が図られたという点でも。

 この作品については、その身内志向の懐古趣味はあまり好みではないが、魔法技術の発展史を構想したり個々の魔法を精緻に組み合わせたりするアイデアの卓抜さは目を瞠る。10年代の魔法少女ものがいったん限界を迎えて終息した後に、まさに魔法(少女)ものを総括するような本作が現れてきたのは、なかなか面白い現象だ(※アニメ分野で魔法少女もののブームが終わったのは2017冬から2018年春頃。この作品の連載が始まったのは2020年4月)。
 私見では、本作(原作漫画)のトーンは、けっして善良な懐古的ストーリーなどではない。魔族に対する酷薄さに見られるように、きわめてグロテスクで危険なアイデアをひっそりと包み隠している、そういったしたたかにも意識的ないびつさがある(※アニメ版はそういう毒気に対して無頓着であるように思える。感動的なBGMや、明朗な回想シーン、堂々とした顔アップの大写しを平然と繰り返しているところに、馴染めなさをずっと感じている)。


 近所のスーパーで、「小枝」チョコの大袋を売っているところを見つけたので、当面の幸せは確保できた。しかも抹茶チーズ味だ!
 商品名としては「ティータイムパック」という。この大袋は、通常の約2倍の分量が入っていて、価格面でもかなりお得だし、持ち帰りにも嵩張らない。箱型パッケージよりも破損しやすいが、自宅で消費する分にはほとんど問題にならない。
 コンビニなどでも売っているような簡易スイーツの中では、この「小枝」が一番好き。甘味がくどくないし、パサついたりもしないし、パフの入った食感が気持ち良いし、個包装なので融通が利く。欠点としては、ラインアップが乏しく、期間限定ものがどんどん消えていくところは残念だが、まあ仕方ない。2位はこれまたmorinagaの「カレ・ド・ショコラ」シリーズ。こちらはヴァリエーション豊富で、一箱あたりのボリュームもあるのでゆっくり食べられる。
 meijiは、あのコロナ下のオリンピック強行開催のスポンサーになったので買わない。まあ、morinagaもパリ五輪のスポンサーになったらしく、もちろん現在でもコロナ感染は広がっているのだが、程度や限度があるよねということで。少なくとも、meijiがあの状況下で公然とスポンサーをした事実は、私の中では限度を超えた。



 03/15(Fri)

3月14日撮影。神戸港は、たまに潜水艦(※そうりゅう型?)がしれっと浮いているのがなんだか笑える。いや、笑う話でもないけど――なにしろ軍艦なのだし、港内での油流出事故なども起こしている――、ハーバーランドの賑やかな商業施設のすぐ隣に停泊しているという取り合わせが面白い。
右側が川崎重工のドックで、左側の岸を曲がったところには、ハーバーランドの商業施設umie/MOSAICやポートタワーが並んでいて、たくさんの観光客や買い物客がいる。奥に見える赤色の橋は、ポートアイランドにつながる神戸大橋。
その左側。赤いのがポートタワー。右下にある白い網目状の建造物は、神戸海洋博物館の屋上構造。また、ちょうど神戸市の港務艇「きくすい」が走っていたので、うまくフレームインしてもらった。
ポートタワーは、工事のため来月まで休業中(つまり、入館して登ることはできない)。ここには遊覧船などが停泊しており、神戸港周遊クルーズもできる。写っているのは航海練習船「みらいへ」。港町神戸では、一種のシンボルカラーとして、様々なものが紺色(ネービーブルー)に塗られている。別日(2月)の撮影。
少し歩いて、神戸元町の南京町にも立ち寄ってみた。写っているのは、中心部の「南京町広場」。金色の屋根の「あずまや」は、訪れた人々の憩いの場で、この南京町のシンボルの一つでもある。昼時を過ぎた時間帯だったが、たいへん賑わっている。


 艦船模型は(とりわけ1/350スケールでは)、半年かけて一隻制作するという話も珍しくない。ゆっくり資料を集めて細部を考証したり、大量の空中線やロープ手摺をちまちま取り付けていったり。まあ、モデラー側がそんなスローペースではキットもなかなか売れないし、ユーザー人口もなかなか増えないのは仕方ない(※ちなみに私自身は、大型キットでも考証等は煮詰めずに、数日でさっさと制作してしまう部類だが)。
 航空機やAFV分野でも、もちろん丹念な作り込みをされる方はいるが、それでも半年で一つというのは稀なようだ。そもそも、基本塗装から細部の塗り分けからウェザリングまで、やたら手の早い方々が多いようだ(もちろん、完成度も高い)。そういう分野であれば、各キットのセールスも良いだろうし、そうなると新規キットもどんどん出していける。
 ミリタリー&スケールモデルの人口は、どうやらAFV6:航空機3:艦船1くらいの比率のようで、艦船モデラーがかなり少数なのは確かだ。制作ペースや新作キットの賑わいぶりに大きな落差があるのは、悲しいことだが、どうしようもない事情もある(※それでも、店頭や雑誌などでちゃんとスペースを確保してもらえているのは、ありがたい限りだ)。
 そもそも軍艦レベルの船は巨大すぎて、「乗って動かす乗り物(操縦する乗り物)」としてはイメージしにくい。その点で航空機やAFV、あるいはカーモデルやバイク模型やロボットプラモとは大きく文化的基盤が異なり、巨大建造物趣味とか海洋ロマンとか技術的関心といった特有のモチベーションが無ければなかなか入ってきにくいだろう。
 私自身は、乗り物趣味は乏しくて、艦船模型についてはもっぱら巨大構造物としての視覚的な面白味で満足している。また、ジオラマやウェザリングのようなリアリズム的再現にもあまり興味が無くて、「形状再現&機能再現されたきれいなミニチュア」として制作し鑑賞するのを楽しんでいる。そういった意味で、艦船模型ジャンルは私の気質に合っているのだと思う。なにしろ甲板面には、砲塔から通風口から機銃、弾薬箱、魚雷、クレーン、梯子、錨鎖、艦載艇と、多種多様な用途の設備や物品が大量に展開されていて、それらを取り付けたり眺めたりするのは実に楽しい。
 ミリタリーモデルの中では、攻撃的な印象が薄めなのもありがたい。これが戦車だと、中央に巨大な砲身が突き出ていていかにもマッチョだし、航空機にも撃墜マークのデカールがあったりして悲しい気分になることがある。それに対して艦船模型では、せいぜい1/700の小さな砲塔が並んでいるくらいなので、それほど怖い雰囲気にはならない。


 gmailの各アカウントが、完全に新モードに移行させられた。これまでの簡易モードは非常に見やすくて便利だったので、つくづく残念。


 書棚を増設して整理中。漫画の分類としては、
1: 特に好きな作家(=作家買いで集めているもの)
2: 進行中の連載を追っているもの
3: 完結作品の中で、特に面白かったもの
4: 再読はしないと思うが、できれば取り出せるようにしておきたいもの
5: つまらなかったもの。再読もしないもの(※いずれ廃棄するかも)
 この5種類ぐらいにカテゴリーを分ければ、なんとか見通しが付きそう。もちろん、可能なかぎり巻順に揃えておく。ただし、さらに「判型の異なるもの」「アダルトコミック」などがあって、これらもうまく配置していくのは大変。漫画以外は、もう整理不可能なので諦めている。

 まとめてみたら、アダルトコミックもそろそろ100冊に届きそう(※まだ到達してはいない)。とはいえ、所持している漫画のほんの数パーセントにすぎないが。短編集好きな私にとってはアダルトコミックの形式は付き合いやすいし、ベッドシーンの全身運動表現はいわばスポーツ漫画のようなものとしても読みごたえがあるのだが、ハズレ率も高いのでなかなか難しいジャンルではある。

 整理する以前に、高く積まれた山を切り崩していくだけで、書棚がもう埋まってしまいそうなのだが、いったいどうしたものか……。「広いところに引っ越す」というのが最善の解決なのだが、そもそも引っ越せるだけの整理すら出来ていないというのが現状だったりする。トランクルームという手段も一応あるが、「費用が掛かる」「持って行くだけでも大変」「定期的には行きづらい」といった問題があるので、あくまで緊急の待避先にしか使えない。

 全然スペースが空かない……いや、当然か。数量そのものが減っているわけではなく、ただ場所を移動しているだけなのだから。棚という構造物を利用して、垂直により高く積みなおしているだけなのだから。……うわあ。(我ながら、実にひどい。つくづくひどい。あまりにもひどい)

 期待したほど収納できていない……あれ、一時的に出しておいたこの書籍の山は、いったいどうすればいいの……今日の寝床はどうやって確保するの……ウボァー

 書棚一つで1000冊は収納できる……のだが、当然ながら、まるで足りない。
 もう一つ追加したいが……行けるか?



 03/09(Sat)

 鳥山氏の文化的実績は、実に巨大だ。彼一人の力で、日本の二次元文化を一足飛びに大きく進歩させたと言ってもよい。
 例えばキャラクターを描く絵柄。アートでもなく、おたくでもなく、子供向けでもない、フレンドリーなキャラデザは、日本のサブカル文化を代表するアイコンとして、それらがグローバルに愛される地盤をも形成してきた。カラフルでありながら、明晰なまとまりのある画風は、彼以前の「まんが」「TVアニメ」文化にはなかなか無いものだったし、彼より後の「オタク絵」もいまだそれほど大きな文化的影響力は持ち得ていないように思われる。
 その一方で、メカデザインにも特異なオリジナリティがある。ユーモラスにも丸々としたシルエットでありながら、スチームパンクめいた精緻なディテールに彩られた様々な機械類の表現は、たいへん魅力的だった。小さなカプセルから、煙とともにまるで魔法のように巨大メカが現れる「カプセルコーポレーション」の道具類は、まさに象徴的だ。藤子不二雄SFの延長上にありながら、その造形をリアル寄りに引き寄せるという離れ業だ。描線は徹底的にきれいに整理されているのに、ディテールをよく見ると質感も立体感も豊かに描き出されているというのは不思議な体験だ。
 さらには、「キーン」走りに始まって、視覚化された気弾攻撃や、スカウターによる能力数値化、多段階の変身強化といった大量のアイデアをも開拓し、それらはきわめて便利なガジェットとしてその後の漫画/アニメ/格ゲーなどで強力に普及した。キャラクター造形に関しても、「ナメクジ→ナメック」のような個性的なネーミングセンスや、チャイナドレスのような中国趣味――『DRAGONBALL』は元々『西遊記』ネタだ――といった意匠を漫画界に持ち込んだ。顔面造形などは一見すると無国籍的なオープンさがあるのに対して、装飾面ではかなりディープなアジア趣味やSF的趣向をさらりと取り込んでいたバランス感覚は絶妙だった。
 私個人としては、それほど親しみを感じてきたクリエイターというわけではないが、彼が為してきた事績の桁違いの巨大さ、インパクトの大きさには敬服するほかない。ご冥福をお祈りしたい。


 "Law and order"ならぬ"paw and order"というフレーズも作られているのか。すなわち「肉球と秩序」、ペット愛好家だったり、フィクションのネタだったり、いろいろなところで使われている。
 
 
 【 オタク世代論っぽいもの 】
 私の思考様式は、いわゆる「第2世代オタク」スタイルの典型だからなあ……。
 最初の第1世代は、ゼロから独力で自分の世界を作り出す「マニア」たちとしてイメージされる。それに対して第2世代にとっては、「おたくっぽいもの」(アニメ雑誌とかファミコンブームとか)が、ひとまずすでに成立している。つまり、二次元文化(オタク文化)を、所与のものとして受け止めることが可能だった。私自身、第2世代のコア集団よりはかなり遅れてオタクに参入した部類だが、私にとっても「オタク」の世界は、上記のような風景として見えていた。宮崎事件からもかなりの時間が経過しており、「オタク」っぽいものをひとまずは、衒いなく率直に楽しめる時代に入っていた。コミケットや家庭用ゲームのメジャータイトルのように、オタクたちの大半が平和的に共有できる堅固な手掛かりが、いくつも成立していた。
 豊かに発展しつつある成長期オタク文化の沃野と向き合う第2世代は、さらにそこから自分なりに良いものを見つけ出し、選び取っていく積極性と、優れたものを発見できる喜びを求めていく。そういう精神性もまた、第2世代の特徴だと述べてよいだろう。だからそれは、「メジャーなものは共有しつつも、できるだけマイナーなものも掬い取っていく」という姿勢になりがちだ。そういった(微温的な)マイナー志向は、私自身の中にも強くビルトインされている。オタク文化それ自体も、漫画雑誌もまだ少なく、深夜帯アニメすら出現しておらず、メディアミックスも発達していなかった時期だから、メジャーコンテンツそのものがまだまだ少なく、そうした意味で「マイナーなものにまで目を向けて掘り下げる必要があった」という側面もある。
 さらに、広く安定したオタク文化の中で新しい価値を自分の目で見つけ出していこうとするフロンティア精神は、「語り合うオタク」のモデルにも結びついた。マイナーそうな(失礼)作品を見つけて、そこに新たな面白さを見出したら、それを友人(同好の士)に対してどんどん紹介し合っていく。そういうオープンさもある。『エヴァ』前後の作品たちも、そういった時代的な雰囲気と歩調を合わせていた。環境の変化もそれを支えており、80年代以前の第1世代が孤独の求道者であったのに対して、90年代以降の第2世代の眼前にはネット媒体が出現している。作品を分析して言葉にし、それを共有していくことで、オタクとしての知を拡大していくことができる。それが第2世代の理想像(の一つ)だ。
 ただし、00年代に入り、オタク文化がメジャー化していくとともに、「オタク」と呼ばれる文化集団の行態は変容する。すなわち、「みんなで楽しむ」文化になった。分析や知識や議論よりも、体験の共有を重んじる。情報発信を目的にせず、集団的な受け手(オーディエンス)であることを享受する。メジャーであることを素直に受け入れる。屈折無しに無邪気に(非-政治的に)楽しむ。等々。
 00年代半ば以降はコンテンツ供給量も、昔と比べれば爆発的に増加しており、それゆえ市場競争も激しくなった。このことも、安定して品質の高いメジャータイトルを選好する動機付けになっただろう。また、アイドル文化の再興とともに、「オタク」はもはやオタクではなく、ただの「ファン」として産業構造に組み込まれ、互いに金を出し合って競争し合うことが要求されるようになった。それはいわば新自由主義的な市場競争の搾取対象として扱われることであって、きわめて不幸な状況に見えるが、それでも当事者たちは楽しんでいるのかもしれない。いずれにせよ、現代の「推し」文化とメディアミックス産業の支配下では、メジャーであることは、端的に良いことだと見做される。

 私見を大まかに要約すれば:最初の世代は、ゼロから自分一人のための趣味を確立していく、バラバラの求道者たちだった。それに続く世代では、オタク共通文化がひとまず所与として成立したところで、なおもマイナーなもの(新たな魅力ある作品)の発見に勤しむ研究者たちだった。さらに現在世代にとっては、オタク文化は社会的認知を得たメジャーな世界であり、その安定した空間をみんなで存分に楽しむ(共同的)主体性を重視している。……だいたいこのような変遷だと認識している。
 先に述べたとおり、私自身がまさに第2世代的なスタンスに立脚していることもあって、第2世代的な姿勢こそが最も健全で最も公正だと思っている。つまり、良いものをきちんと見出して、理性的な言葉でオープンに共有していくのが、オタク文化の創造性を最大化するという意味で。しかし、産業化された現代オタク界隈と崩壊しつつあるネット世界の下では、その姿勢はもはやほとんど通用しなくなっているとも思う。


 コロナワクチン接種から、わずかながら腕に痛みが残る。これまでもだいたい同じくらいで(ほんの2日ほど痛みがあっただけ)、それ以上の不調は起きなかったから、許容範囲と言える。このまま収まってくれると期待しよう。
 追記:夜中に全身が痺れるように痛くて目が覚めた。副反応としては、これまでで一番大きい。しかし、翌日起きたらきれいに回復していたので一安心。
 このようにワクチンの副反応はいくらか発生するものだが、「起きる日が明確に分かっているので対処できる」、「上限は知れている(大抵の場合、ほんの一日ですぐに回復する)」、「本物のコロナに罹ったときの大きなダメージ(場合によっては死ぬ)を避けられると考えれば、十分割に合う」という判断から、基本的にはワクチン接種しておくべきだと思う。
 とはいえ、普段から免疫不全の症状を抱えている人のように、そもそもワクチン接種することができない人もいる。大変だと思うし、そういう人たちのためにも、マスクや検温チェックはしっかりしていきたい。


 「作家がその作品を、好きで描いていたか、それとも嫌々で描いていたか」については、考えない方がいい。そもそもクリエイターの内心や動機付けは、作品の内容的解釈や歴史的意義にとっては、ほとんど何の関係も無いことだから。作曲家や画家がパトロンの依頼に応じてただ金のために作った作品でも、優れた構成や技巧的な実験性によって評価されることはいくらでもある。逆に、作者自身がその自作をどんなに大好きだとしても、出来が面白くないならば、その愛着にはほとんど何の意味も無い。
 もちろん、その作家の友人ならば、「ああ、大変だったね」「可哀想だね」と言うこともできるかもしれない。しかし、ファンとしては、そこを詮索する必要は無い、あるいは、詮索すべきではない。そういう余計な裏話に振り回されるのではなく、まずは作品のディテールを誠実に読み込むこと、それこそが読者には必要だ。


 2024年……ということは、『巣作りドラゴン』から20年なのか。ずいぶん遠くまで来たものだ。
 2004年には、Littlewitchの『Quartett!』、Blacy CYCの出世作『MinDeaD BlooD』、Terralunarの『らくえん』、かぐやは『瀬里奈』、ネル(ルネ)の『碧ヶ淵』『宵待姫』、千世の『六ツ星きらり』、Liar-softの『Forest』などが発売された。90年代以来のPC美少女ゲームの豊かなカオスが、ひとまずその発展と成熟を極めきった一年だった。その後、2005年からはPC環境も大きく変化したし(例えばDVD-ROMの普及や画面解像度上昇、さらにはワイド化)、業界的にもきれいな学園恋愛系(安全な純愛の白箱系)と、ひたすらアダルトシーンのボリュームを突き詰める黒箱系へと、急速に二極化していき、その一方で黒白混淆タイトルは激減したし、システム面でもSLG系タイトルが一部のメーカーだけに専業化して、それ以外は大ボリュームの読み物AVGになっていった。


 テキスト量が増えてきたので、『望まぬ不死』感想ページに、文章を移設した。
 けっして大作というわけではないけれど、全体の構成はしっかり設計して作られているし、演出面でも大人びたユーモア感覚と余裕のある愛嬌が表現が横溢していて、とても楽しい。スカルマスクのダークヒーローもののようでいて、実際には優しい物語というギャップも面白い。


 あっ……ほんとだ、「イカゲルゲ」が、どこかの魔法使いキャラに見える……。
 どちらも白基調で、触手がツインテールのようにも見えて、スカートの形状とタイツの黒が似ているというだけなのだが、言わんとするところは分かる。


52TOYSにハナカマキリ型のカラバリ(Lotus)が来た! カラーリングが美しくて、造形が格好良い!(ちなみに変形メカニズムはわりとシンプル) 昆虫型だと、カブトムシ型(Nightcrawler)を買っているが、そちらも変形ギミックが凝っていて楽しかった。



 03/05(Tue)

 うう……3月に入って活動効率が落ちている。
 漫画(新刊)は順調に読めているが、ゲームはちょっと滞りがち、さらに模型制作は塗装計画をぼんやり考えているだけで、実作業は進んでいない。今月中に「1/350 足柄」を作りたいのだが、まとまった時間を割けるかどうか。
 花粉症は、ごく軽めの症状が出るくらいだが、それでもやはり過ごしにくい季節ではある。

 今月中に、もう一つ書棚を増設しておきたいので、部屋の整理や不用家具の廃棄をしている。組み立て済みのプラモデルの箱も、適宜バラして捨てていく(※パッケージアートはきれいだし、資料的価値もあるので保存しておきたいのだが、やむを得ない)。PCゲームのパッケージも、バラして捨てかけたことがあるが、「解体が面倒(※頑丈な箱もある)」、「見た目の差し障りがあってゴミ出ししにくい」、「パッケージも貴重」、「箱ごと保存しておく方が、ディスク管理も楽」といった事情から、現在は箱のまま積んでいる。
 漫画単行本は、シリーズものの続刊がバラバラになりやすいので、書棚追加の際にあらためて巻順で整理しておきたい。3月中に出来るかな……。

 追記:食器棚を一つ廃棄してきたが、これは大学(学部入学)のときからずっと使っていたものだ。いささか後ろ髪を引かれる思いだが、やむを得ずお別れした。目立った汚れも無く、新品と変わらないほどきれいな状態で長期間使ってきたというのは、その間大きな災害に遭うことも無く、室内の環境もひとまず良好な状態で過ごしてこられたことの証明とも言える。ありがたい。
 ちなみに、大学時代から使い続けているものは、他にもいろいろある。例えば机やデスクスタンドも、学部入学の時――つまり、一人暮らしを始めた時――からずっと使っている。食器などの小物も、学部時代に買ったものが多い。爪切りも、学生時代からずっと使っているかもしれない(※幸いにも切れ味は落ちていないし、錆びたりもしていない)。入学祝にもらった腕時計は、修士あたりで紛失してしまったが。


 『パンプキン・シザーズ』が連載再開するとは! 良かった、作者の岩永氏はお元気だったのだろうか。そして、あの刺激に満ちた物語の続きをまた読めるのがありがたい。架空世界の本格ミリタリー漫画に、SF的イマジネーションをたっぷり注ぎ込んだ斬新さ、そして現代の(リアルの)社会状況にも誠実に向き合ったストーリーと、キャラクターたちの倫理的な問答の深刻さが、絶妙に縒り合わされた傑作。


 下線(u)と太字(b)の順番がちょっと面倒。あるテキスト範囲を選択して「太字」→「下線」と処理すると、下線も太くなってしまい、見づらくなる。タグだと<b><u>…</u></b>の順番。これは好みではないので、できるかぎり<u><b>…</b>><u>の形で、下線がクドくならないようにしている。
 この雑記ページでは、文字通り雑多な内容を書いているので、それぞれの話題が一目で分かるようにアンダーラインで適宜強調している。以前は括弧【】で小見出しを付けていたが、もっとイージーに下線だけで済ませていくつもり。


 中国のプラモデル市場は、どうにも分からない。例えばガールプラモ分野では、日本メーカーの製品価格と比べて異常なほど安価なキットが多い。例えば、KotobukiyaやAoshimaだったら9000円以上になりそうなボリュームのキットでも、海外通販を使えば4000円~5000円程度で入手できる。キャラデザやパーツ精度の品質面でも、日本国内のものと遜色ない。よほど大量に生産して金型費用等を分散しているのか、人件費や材料費が安く調達できているのか、それとも為替相場の都合か……よく分からない。
 しかしその一方で、海外の艦船模型はむしろ高額+ハイクオリティ路線に傾斜している。日本の1/700キットは2000円台からせいぜい4000円程度だが、Flyhawk社などのキットでは、7000円~8000円の製品がバンバン出ている。もっとも、これは品質面から理解できるところもあって、日本の艦船模型はかなり古い金型を使い続けているロングテールが多い(だから価格を抑えることもできるが、モールドや考証が甘いこともしばしば)のに対して、近年の中国新興メーカーは、超ハイディテールの高品質精密模型路線を採っている。だから、価格相応のハイクオリティだと言うことができる。ものによっては、エッチングパーツ同梱で15000円程度の高額-高級キットも販売されている。
  ただし、これが1/350キットになると、日本よりも割安なことが多い。これまた不思議な現象だ。例えば戦艦キットは、Fujimiでは2万円超になるし、Aosihimaでも15000円になるが、中国のTrumpeterや韓国のAcademyだと8000円程度のキットもわりとある。ただし、ドイツRevellの1/350キットだと2万円のものもある。
 航空機やAFVプラモは詳しくないが、これまた風景が異なるようだ。航空機は、TamiyaとHasegawaが比較的安価なキットを多数リリースしているが、海外メーカーはいろいろな国の新旧様々なキットが入り乱れている(例えば、イギリスのAirfix社や、フランスのHeller[エレール]の古いキットもある)。戦車などのAFVは、日本ではTamiyaがリーズナブルな製品を幅広く展開している(3000円~4000円程度)が、中国のDragonやMeng Modelなどは(日本で買うと)1万円前後になる。ドイツのRevell社や、ロシアのZvezda社、イタリアのItaleri社、台湾のAVF Club、ウクライナのICMなど、各国のメーカーがAFV分野に参入しており、輸入価格も総じて高めだ(※ちなみに、ユーザー人口や市場規模としては、AFVがスケールモデル界の最大勢力であり、それに次いで航空機、さらにカーモデルや艦船模型、バイク模型、鉄道模型などが続く。艦船模型は、実のところ、モデラー人口は小さい)。


 書店員さんたちも大変だとは思うけど、こちらが先んじて「袋もカードも無しで」と明確に伝えた直後に、「カードはお持ちですか」と尋ねてくるのは、本当に悲しいのよ……人間が機械以下の定型作業を強いられているというのが、しかも自由な知性のための施設である筈の書店ですら、そんなことが起きているというのが……。
 上記のような事態は、頻繁に起きている。最近では3割以上の頻度で、こちらがカード不要をはっきり伝えた直後に、カードの有無を真顔で聞いてくる。レジ業務は、かくも人間性を失わせるのか。
 以前から書いているが、そういう機械じみた一問一答作業に付き合わされるのは、私自身が嫌だ。「袋はおつけしましょうか」(y/n)、「カバーは?」(y/n)、「ポイントカードは?」(y/n)、「カードをお作りしましょうか?」(y/n)、「巻数はこれで大丈夫でしょうか?」(y/n)、「駐車券はお要りですか?」(y/n)……。日本の過剰接客は、客にとってもうんざりだし、レジの労働者をも過酷に痛めつけている(全ての客に対して、全ての問答を、必ずしなければならないと命じられているのだろうから)。部分的には、高齢者のための配慮という難しい問題にも関わっているが、それでも、いくらなんでも過剰にしつこいと思う。だから、最初に「カードなどはすべて無しで、そのままで結構です」と、レジ店員にはっきり伝えるのだが、それでもその直後に「カードはお持ちですか」というマシーン問答が始まる(嘆息)。
 私が2秒前に明確に伝えたことも頭から消えて、機械的に「カードはお持ちですか」と尋ねてくる店員の姿は、まるで人間性を喪失した存在そのもののようで、ほとんど怖いくらいだ。いや、もちろん、そうした反復問答の非-人間的な仕事をさせられているのは可哀想なのだけど。


 SLG作品のユニット性能や軍団編成について、データを書き出して整理して、様々な角度で考えたり、実戦での感触を確かめたりしつつ、自分なりの評価所見をまとめていくのは、実に楽しい作業だ。索敵確保には~とか、コスト面では~とか、開発時期との兼ね合いでは~とか、このユニットの用途は~とか、そういったことを一つ一つ検討し、検証しては言語化していくのは、ゲームの遊戯的な楽しさとロジカルな検証プロセスが一体になった興趣がある。
 ただし、さすがに細かすぎるし、需要も無いだろうから、オンラインでの公表はせずに自分一人の楽しみとして保存するだけだが。取っておけば、再プレイのときに、自分自身のために参考になることがある。
 さらに言えば、こういった数字をきちんと押さえるのは、分析や批評にとっても重要なプロセスだ。ゲーム上の実データを基にして、ゲームシステムのありようを展望したり、ゲームバランスを評価したり、ゲームのコンセプトを把握したりすることができる。



 02/29(Thu)

 モルモットやウサギを飼いたくて飼いたくて、web検索して溜息をついたり動物園やペットショップを訪れたりしているが、実のところ、「飼うべきではない(飼ってはならない)」のだということは理解している。というのは、家では模型の塗装作業をしているため、ここで飼うと有機溶剤で彼等の身体にダメージを与えてしまうから。そういった悪影響は、私自身に対しても微少なダメージが蓄積していると思われるが、人間の数十分の一のサイズの動物(※モルモットは1kg前後)に対しては、溶剤のダメージははるかに大きいだろう。だから、ここでペットを飼うことは、彼等の生命を蔑ろにするも同然であり、飼い主としての根本的責務に悖る行為になる。その意味で、「飼ってはならない」のだ。飼育スペースを確保する問題以前に、飼っては駄目なのだ……(悲)。

 ちなみに、ラッカー系塗料を使うときは換気スペース+防毒マスクで作業しているし、最近では(危険性が低いと言われる)水性塗料の使用もかなり増やした。しかしそれでも、完全に無害というわけではない。また、塗料瓶をきつく締めておいても、中身が減っていることがあり、溶剤は少しずつ空気中に漏れているようだ。そう考えると、やはり危険性のある環境だと言うべきだろう。
 プロモデラーの中にも無頓着な人はいるようだし、模型誌もほとんど言及しない(※通り一遍の注意喚起として、水性塗料の使用や換気を促す一文を入れることはあるし、塗装ブースの宣伝も出しているが、マスク関連の記事などは全然出さない)が、今後とも気をつけて対処していくつもり。

 モルモットは、ホームセンターのペットコーナーによく置かれている。価格は1匹1万円くらいと、リーズナブル。専門的なペットショップには、あまり置いていない(※ウサギやフェレット、フクロモモンガなど、高額なものはある。モルモットは中途半端なので、利益率があまり良くないせいではないかと思われる。ハムスターも価格は安いが、そちらは飼育コストが低いし、集客力も高いためかと思われる)。


イエサブには、こんな大袋もあったのか……。背景は押入の引き戸なので、横幅80cm以上になる。ちなみに、これとは別に、シタラ(ガネーシャ)の箱がぴったり収納できる大袋もある。

 30MSの手足がようやく調達できた。これで中途半端に造成されていた何人かのガールプラモたちを、『バイオレンスジャック』状態から解放してやれる。(ひどい)

 しかし、プロポーションには問題がある。
・頭部は大きめ(※一般的なガールプラモ同等)
・胴体部分は、極端に小さくて寸詰まり
・脚部はこれまた普通のサイズ
なので、まるでガンプラのヒーロー体型のような(アン)バランスになっている。水着ボディだと、胴体が小さいせいで、頭部の大きさが目立って低年齢的に見えるし、その一方で四肢はよく伸びているので、かなり不気味。下の写真でも、スレッタ(仮)と水着キャラでは、股の高さは同じなのに、肩の高さが1cmほども違っている。
 ただし、アイマスコラボキットのような着衣デザインだと、「めりはりがついてきれい」という印象になるのが面白い。30MSは、あくまで武装の盛り付けを楽しめるように設計された規格であって、そういうヒロイックなポージングでは上手く決まるのだが、素体そのものを見せられるボディではないということだろう。
 BANDAIのロボットプラモは、例えばGP-02(MG)も胴体部分がやたら小さくて、その一方で四肢はとにかく巨大に造形されていた。そういうプロポーションは、巨大ロボットのプラモデルであれば、まるで見上げた時のような迫力を表現できるし、四肢を動かすと躍動感を強調できるので効果的なのだが、そのプロポーションをガールプラモにも適用すると、いささか面白くないスタイルになってしまう。

写真左はFRS「スレッタ」(の頭部を差し替えたもの)。中央は30MSの水着スタイル。右は同じく30MSの「八宮めぐる」ヴァージョン。30MSは、着衣や武装形態であれば引き締まるのだが……。
左から30MS水着ボディ(14cm)、創彩リツカ(15.5cm)、FAGフレズビキニ(ハイヒールを除くと15cm級)。30MSは胴体部分が詰まりすぎ、それに対して創彩は胴長肩細の△体型。FAGはバスト位置や小顔のおかげで程良いバランスに見えるが、もう少し腕が長くても良いかも。
30MSは、かなり頭部が大きく、約5.5頭身。ただし、30MSは全身が小さめ(14cm)なので、頭部のサイズそのものは創彩/FAGと同程度。それに対して創彩リツカは7頭身、FAGフレズヴェルクも6.5頭身と、かなりの小顔。

 Eastern Model(御模道)は、「无尽黒夜(無尽黒夜 : Endless Night)」というシリーズも開始しているようだ。「黒白无常仙」という、SDキャラ2体セットを買ってみたが、頭部が通常よりも大きいのに驚いた(※一般的なガールプラモの5割増くらいのサイズ)。しかし、考えて見れば、ガールプラモにとって顔の表情は大きな魅力になるわけだし、それを出来るだけ大きく造形するのは、それはそれで理に適った見せ方なのかもしれない。また、白黒2キャラは胴体などパーツの多くを共有している。中国メーカーは同じランナーの色替えを複数同梱することがあるが、そこから「いっそ色違いの2キャラにしてしまえばいい」というのは、面白い発想だ。
 海外キットにも、こういった小柄なデフォルメプロポーションのキットが増えてきた。私の知るかぎりでも、Mecha Pig(将魂姫)の三蔵法師とネズミキャラ(※どちらも未購入)、橘猫工業の「フェーディ」、HEMOXIAN / BigFIREBIRD BUILDの新作「Kelly Janet」、そしてEastern Modelも上記キットを発売した。日本だと、SDガンダムや「ねんどろいど」「ぷちゅあらいず」シリーズのような2頭身~3頭身SDに馴染みがあるが、これら中国ガールプラモは4頭身程度の造形が多い(※要は、DeskTopArmy風のスタイル)。

 ところで、海外メーカーはいろいろなシリーズを展開しているが、基本的にはキャラデザの路線(モティーフ選択)が違うだけで、プラモデルとしてのコンセプチュアルな新機軸はあまり見て取れない。どれもこれも格好良い武装ガールなのは良いのだけど、言い換えれば全てが似たり寄ったりということでもある。どのメーカーのどのキットも、「派手な近未来的武装を盛り付けたガール」ばかりなのは、中国ユーザーがそれを求めているのかもしれないが、少々もったいなく思える。
 その観点では、Kotobukiyaのシリーズ展開は真面目だと思う。すなわち、メカ擬人化+お色気(FAG)、可動重視のヴァラエティ豊かな武装ガール(MD)、スリムな制服キャラ(創彩)、やや大柄なファンタジー路線(アルカナディア)、小型サイズ(ハンドスケール)と、シリーズごとの方向性が明確に提示されている。BandaiやAoshimaも、それぞれシリーズごとの違いは明確になっている(Bandaiだと、武装組み替えの30MS、既存キャラのFRS、技術的実験のFRL、SDデザインの「ぷちりっつ」といった具合)。
 中国のガールプラモは、キャラデザ担当者(設計者)が公開されていないのも、少々もどかしい。程々にメカっぽくて格好良いオリジナルキャラを各社が量産しているのに感心しているのだが、そうした生産力がどうやって調達されているのかは、なかなか不思議だ。日本だと、キャラデザ担当のクリエイターはほぼ必ず明示されているが、オリジナルのキャラクターでガールプラモを継続展開しているところはかなり少ない。MD(Nidy氏ほか)、FIORE(藤沢孝氏ほか)、chitorelium(huke氏)、GP(Tony氏)くらいだろうか。VFGの新米氏は、どこまで設計にコミットされているのかよく分からない。日本にも、オリジナルガールを設計できるクリエイターはたくさんいると思うのだが……。ちなみに、新作「ルピナス」のキャラデザは、中野牌人氏。ガールプラモでは初めてかな。


 SNSの使い分けは、だいたい方向性が見えてきた。「連絡先の確保と趣味の交流」、「実名寄りでの連絡先確保」、「趣味の閲覧オンリー」、「仕事寄りの情報収集」、「世の中についての独り言を、非公開で書き流す」、「広く自分の主張を公開したい場合」、このあたりの用途をうまく使い分けていければと思う。趣味の情報発信は、このブログを本拠にしていく。


 英語圏のサブカル界隈では、kemono-dragonという概念が出来ているようだ。最初はコモドドラゴンと聞き間違えかけたが、たしかに「ケモーノドルァガン」と言っている。検索して分かるとおり、ケモキャラのように半ば擬人化された可愛いドラゴンキャラのことを、こう呼んでいるようだ。


 「木村あやか企画」って、ヴァーチャル活動のこと!? これは見たい、聴きたい……。


 大量のスクショを昨年から整理しそびれていたので、意を決して取りかかった。ゲームのスクショに加えて、近年では配信漫画の気に入ったシーンを撮ることもある(※紙媒体でスキャニングするよりも歪みが無いので。ただし、細部までの精度は印刷媒体のほうが上回る)。配信アニメのスクショも、たまにする(※ただし、アニメはほとんど見ないが)。そのため、スクショの枚数も莫大なものになる。


 未視聴の動画が50時間分ほど溜まっている。どうしよう……。
 ネットの情報収集や模型制作などと並行すれば、なんとか消化できる分量ではあるが。


 笑っちゃいけないけど、笑ってしまったけど、笑えない……。「自宅で飾っておきたかった」とのことだから、ホビー趣味の人だと思われるが、それでも窃盗は駄目なのよ……とは思うが、しかし無職だといろいろつらいだろうしなあ……。心の慰めとしてガールプラモが欲しくなったというのであれば、なんというか、責めにくい……。
 ちなみに、リサイクルショップでの事件だから、組み立て済みで店頭に置かれていた物かも。完成状態ならばポケットにも入りそうだし、あの大きな箱ごと窃盗するのは困難だろうから。


 『フリーレン』試験編の雰囲気が、なんだか大学のゼミや研究室みたいだなというのに、学パロ/現パロ系のイラストを見ていて気づいた。大目的や価値観(学問の探究/魔法の探究)は緩く共有されているけれど、あんまりギスギスしないで各自が自由気儘にやっているところが、そう感じさせるのだろうか。
 各キャラクターの性格や言動も、たしかに大学生っぽい。サークル活動の延長のように仲良くしているペア(2回生くらい)とか、周囲に対して厳しめに当たる年長者(修士院生)とか、やけに落ち着いた雰囲気の4回生とか、中高一貫校でずっとトップを張ってきたような秀才とか、頑張って尖ったファッションを決めている馴れ馴れしいキャラ(3回生くらい)とか、そしてそれが冷淡でしたたかな真面目学生と話し込んでいるとか、たまに留学生(エルフ)がいて独自の知見を提供してくれるとか……。そしてゼミの教員は、威厳のある世故長けた大人だけど、根本的には全員のことを考えつつ、さらに自分自身の情熱も若々しく持ち続けている。
 そして、キャラクターたちが標準化された勉強の枠を超えて、各人独自の知見や個性(=固有の魔法)を確立しているところも。従来のバトル漫画のような、共通の体系が存在するわけではなく、各自が自由に、自分自身の関心(=趣味や人生観)を発展させているところ。そういう様子も、大学生らしさを感じさせる。

 ただし、アニメ版にはあまり面白味を感じない。漫画の進行テンポではさらりと描かれていたシーンも、アニメーションで時間を掛けてべったり表現されるとクドくなる。また、音声が付くことでギャグセンスの古さも際立ってしまう。例えば、男性器のサイズに言及して笑いを取ろうとするのは、漫画の小さなコマでやりすごすならばともかく、アニメでストレートに描写すると誤魔化しが利かなくなる。あれはさすがに下品すぎた。宝箱の罠のくだりも、時間を掛けて生真面目に再現されても、面白味が増すわけではない。投げキッスとかも……。
 また、背景でサブキャラたちがプロレスをしているのも、まるで00年代コメディアニメのようでいかにも古臭い。総じてシリアス(リアリスティック)な描写と、ギャグ表現のバランスが悪い。例えばドワーフ師匠のキャラデザも、漫画であれば許容できたデフォルメだったが、アニメ版では浮きすぎている。アニメ版に際して、リアル寄りに変更した方が良かったのではなかろうか……。
 演出面では、無表情な正面ドアップの顔が頻出したり、真横向きの横顔で延々会話したりするのも、アニメで表現する意義が見出しがたい。しかも2クールだから、正面アップの繰り返しがさらにしつこく感じる。バトルシーンは力を入れて作画されているものの、力を入れすぎて、静かな会話シーンとの落差が極端すぎる。
 原作漫画を読んでいるのと、キャストが良いのとで視聴しているのだが、「アニメ媒体にすることによって新たな面白味が生まれてくるような作品ではなかったよね」と、いつも冷めた目で見ている。アニメーションの視聴覚表現を加えることによって、独自の面白味が出てくるような作品もあるし、アニメ版ならではのアレンジが、原作と異なる味わいを生み出している作品もあるのだが、この作品のアニメ版には、そういった新鮮さが無い。アニメ版独自の驚きやアニメーション独自の美しさが出てこない。

 追記:うーん、なんというか、映像作品としてのまとまりが無い。バトルシーンではひたすらゴージャスに視聴覚的エフェクトを盛り付けて、カメラワークもぶんぶん動かしまくるのだけど、そういう金満演出をやればやるほど、会話シーンのひたすら冷静なトーンとの間の落差が大きくなる。そういった成金めいた闇雲な飾り付けは、むしろ原作漫画とは対極にある下品さに見える。
 原作漫画は、バトルシーンですら大ゴマや斜め枠線を一切使わず、あえて平坦なコマ組みで突き通していて、それはそれで作品コンセプトときちんと対応しているし、作品全体のトーンとしてもきれいに出来ている。



 02/23(Fri)

 FIOREの新作「ルピナス」も買ってみようかな。
 どうやら肩可動(肩回転)を仕込んでいるようで、それがノースリーブ姿の肩口造形にぴったり合っている。また、剥き出しの×字型接続穴を止めてくれたおかげで、安心して見られるようになった。こういう技術的実験が、キャラクター路線の挑戦(やや年上のスポーティで挑発的なキャラ付け)と上手く噛み合って、きちんとクオリティ向上に結実しているのは嬉しい。
 ただし、お連れの犬ロボのキャラデザが今一つなのは仕方ないし、高価格もちょっときついが、応援していくだけの価値はあると思う。ちなみに、通常版は税込8800円、追加フェイスやクリアパーツを含めた豪華版は10890円。Volksのクリアパーツは割れやすいし、フェイスパーツが8個あっても持て余すので、通常版だけでいいかな。
 キャラデザがきれいに整っているので、塗装や組み替えで手を加えられるところは少なそう。頭髪の造形がなかなか立体的に良く出来ていそうなので、髪筋を丁寧に塗り分けていったら雰囲気が出るかも。
 なお、胴体部分の組み立てがきついようで、公式ブログでも解説(注意)されている。


 ガールプラモ界隈では、かなり偏った思い込みが流布しているのがもったいない。

 例えば、Aoshimaのクオリティが腐されることがあるけど、標準的なクオリティはきちんとクリアしているし、特に最初のジークフリード系列はパーツ精度も高い。Aoshimaの精度が低いと言われていたのは、あくまで「日本の国内のスケールモデルとしては」「00年代くらいまでは」「ディテールがあっさりしている」という意味であって、「ガールプラモとして」「20年代現在の」「パーツ精度」を見れば十分にしっかりしている。特にVFGシリーズは、両肩や股関節の造形に見るべき個性がある。

 同様に、中国メーカーの品質が否定的に言及されるのも目にするが、国単位で一括りにするのは乱暴すぎるし、パーツ精度が十分に高いキットも多い。たしかにジョイント部分はかなり固めだし(※これは好みの問題)、アンダーゲートのせいで合わせ目が不格好になりやすいし(※これはユーザースキルの問題でもある)、フェイスパーツが垢抜けなく見える(※これも基本的には好みの問題)というのはあるけれど。その一方でスライド金型を駆使しまくっていたり、異素材を使いこなしていたりして、日本国内のメーカーよりもはるかに意欲的に新機軸を試みているのは好ましい。
 ただし、色再現のために極小パーツを多用していたり、たまに極細ピンで可動軸を保持させる(つまり、すぐに折れてしまう)ような無頓着なところもあるので、かなり作りづらいキットが多いというのは確かだ。

 逆にKotobukiyaについて過褒気味にと感じることが多い。ガールプラモメーカーの第一人者として、関節の渋み調整などはかなりうまくやれているし、素肌パーツの色ツヤや透明感はVolksと並んで抜群に優れているけれど、全体的なパーツ精度はけっして高くはないし、パーツ構成もあまり洗練されていない。例えば成形色による色分けも、非常に弱い。元々はフィギュアメーカーで(しかもけっしてトップブランドというわけではない)、プラモデルについては00年代になってから「斑鳩」や『Armored Core』関連を作っていたくらいで、プラモデルメーカーとしてはかなり後発の部類だ。
 もちろん、ガールプラモに注力していろいろ頑張ってくれているのはありがたいし、例えばシタラ(ガネーシャ)は巨大な武装部分も非常に組み立てやすいパーツ構成で、強度確保や密度感も上手くコントロールできていて感心した覚えがある。

 ガールプラモ以外でも、例えば「Hasegawaキットは作りやすい」と言われることが多いけれど、個人的には、むしろ非常に不親切で作りにくいメーカーだと思う。例えば、細かなパーツを点で接着させるし(※カーモデルやバイクモデルのミラーパーツが典型)、前世紀の古いキットも箱替えで出してきてバリだらけだったりするし(※とはいえ旧キットの金型を維持していてくれるのはありがたいが)、ヴァリエーションキットのために強引なパーツ分割をしてくることも多い(※艦船模型でも苦労する)。
 もっとも、比較対象が悪いという話でもある。Tamiyaは洗練されすぎているし、Aoshimaは基本的にシンプル路線(だから作りやすい)し、Fujimiはスライド金型多用などで頑張りすぎだし……。海外キット(例えばRevellなりHellerなり)と比べれば、整ったパーツ構成ではある。


 ガールプラモのユーザー層は、どのあたりなんだろうか? 考えられるのは:
 1: モデラー。すなわち、ロボットプラモやスケールモデルを作っていた既存モデラーたちの中で、メカ少女や萌えキャラに反応した層が、ガールプラモにも進出した。
 2: フィギュア経由。figma(2008-)や「武装神姫」(2006-)などの可動フィギュアを買い集めていた層が、それらのプラモデル版としてのガールプラモにも手を出していった。
 3: オタク層一般。プラモデルにはあまり親しんでいなかったが、萌えキャラコンテンツの一つとしてのガールプラモにも手を広げていった。
 印象論としては、最初は(2)のフィギュア層が2010年代前半以降の最初のブームを牽引し、そこから10年代後半のうちに(1)のモデラー層が大量のアイデアやテクニックを提供して分野を活性化させていき、2020年代に入ると――コロナ巣ごもりも含めて――(3)のオタク一般にも大きく浸透していった、という感じだろうか。
 ただし、(1)のモデラー層の中でも、SDガンダムやSD「ホイホイさん」(2009-)を購入したユーザーは多かったと思われるし、(3)のオタク一般層の中でもとりわけメカ少女や擬人化分野は反応が早かったと思われる(→Hasegawa「フェイ・イェン」から初期のFAGシリーズの隆盛)。
 20年代の現在では、30MSのような制作ハードルの低いキットも増えているので、カジュアルなオタク層がかなり増えていると思われる。その一方で、武装神姫由来のユーザーはかなり比率が少なくなっているだろう(※人口それ自体も、そんなに大きくはないだろう。メガミ版があまり売れなかったのはそれを示唆する)。
 ちなみに私自身は、(1)のモデラー層。「ホイホイさん」は知っていた(店頭でも目にしていた)が買わなかった。その後、艦船モデラーとして活動し始めてから、「スティレット」(2015)を作ってみたが、その時点ではあまり面白いとは思わなかった。その頃から固定ポーズフィギュア(つまり、萌え系の立体物)はいろいろ買うようになり、そして2017年頃にあらためてガールプラモに注目するようになっていった。



 02/19(Mon)

 『神楽凌艶譚』はDL版オンリーで、パッケージ版は出さないということ? 買いにくいなあ。


 鳴沢唯=秋野花氏になるのか。


Hasegawa「1/48 P-38J(ヴァージニア・マリー)」。シルバー&ブルーの色合いがきれいだったので、つい買ってしまった。きらきらのマイカ・シルバーなのだが、撮影(ライティング)が拙くてグレーにしか見えない……下地ブラックの必要性を痛感する。
角度を変えて撮ると、ようやくシルバーだと識別できるか。双胴機の中でも、見栄え良くまとまったシルエットをしている。もっとも、制作には2倍手間が掛かるわけだが。太平洋戦争で日本軍と激しくやりあった機体でもあり、戦争の歴史に思いを馳せる機縁にもなる(※撃墜マークのデカールも入っている)。
同じくHasegawaの「1/24 ザウバー・メルセデス C9(たまごガールズ版)」。基本的には既存キットの箱替えにすぎないが、そこに痛車の装いを施すことによって新たな価値を作り出すというのは、ちょっと面白い。
上から見ると、こんな感じ。大きなデカールを何枚にも分けて貼り付けるので、曲面に馴染ませるためにマークセッターが事実上必須になる。極端に車高を下げた個性的なシルエットの車両に、明るいライトパープル+紫髪の萌えキャライラストという取り合わせがなかなかユニーク。
キットには、この女性キャラクターの立体物も同梱されている。今回は、なんと3Dプリントによる一体成形。もはや(従来的な意味での)流し込みレジンキットですらなくなった。こういう時代になったか……。
同梱のレジンフィギュア「クレア・フロスト」も筆塗りで仕上げた。両目や着衣のラインはデカールがあるので、それほど難しくはない。
キャラクターと車両を同スケール(1/24)で並べることで、ジオラマ的な迫真性がもたらされるし、それぞれのサイズ感が視覚的にも実感できるようになるのも面白い。


動物園に行って、生き物たちに心を開いちゃってきました(@神戸の王子動物園)。このレッサーパンダの写真は、私としてはなかなかきれいに撮れた。
哺乳類の可愛らしさも楽しめるが、飼育環境の整備とか動物園の社会的意義とかワシントン条約とか鳥インフルエンザ対策といったことにも関心が促される、たいへん教育的な施設でもある。左記写真は、南米に生息するラマ。
フンボルトペンギンたちも可愛い。後ろのガラス窓の奥には休憩室があって、来場者はそこからガラス越しにペンギンたちの泳ぐ姿を鑑賞できる。

 ペットをきちんと飼っておられる方には頭が下がる思いだ。自分(人間)とは異なった生活環境を求める生物を何年も飼育して、給餌や掃除をこなしつつ、何年も(場合によっては十年以上も)元気でいさせてやれるようにするのは、本当に大変なことだ。十分に有能で勤勉で善良で誠実な方でなければ、なかなか出来ないことだと思う。ましてや、鳥や爬虫類のようにコミュニケーションの成立しにくい相手に対して、それだけの手間を掛けて何年も飼っている方々は、人柄を強く信頼できる要素になる。それだけ、生命に対する責任感と、相手に対する誠実さと注意力と愛情を維持できる人物ということだから。……そういうのは、私のようなちゃらんぽらんには無理だなあと諦めている。ウサギとかネコとかモルモットとかを飼いたくて時折検索したりするのだが、最後まで飼い続けられる自信は全然無い。

 ペット関連のweb検索をすると、ペット専門サイトではなく、不動産会社や保険会社のペット関連ページが上位ヒットするのが不気味。金を掛けたSEOの結果なのか、それとも検索サーヴィスの質が低下しているせいなのか……。そのせいで、動物園サイトやペット飼育者サイトの有益な情報が埋もれてしまっている。

 最近の話題でも、ggl検索がいよいよひどくなっていると言われているが、おそらく事実だろう。

 うちのブログも、ワード検索で全然出てこない。例えば、検索語"Vivaldia2 攻略"でも、うちのページはggl検索を全件表示しても出てこない(※mstdnアカウント/notestockでの言及はヒットする。また、ecosia検索でもヒットしない。duckduckgo検索ではヒットする)。
 ちなみに、ブログ全体としては検索対象になっており(つまり、べつに検索排除されているわけではない)、アクセス統計を見ると毎日数十件はggl検索からのアクセスがあるようだし、yahooやbingからのアクセスもそれなりにある。だから、「クロールの遅さ/漏れ」や、「検索表示順位の歪み」が大きく生じているのだろうと推測される。
 上記リンクの2件目のタイトルにもあるように、個人の情報発信を掬い取ることが極端に困難になっていて、ただひたすらコマーシャルサイト(通販サイトとか宣伝サイトとか企業公式ページ)ばかりを見せられる空間になっているというのが、20年代現在のggl検索の寒々しい風景だ。

 かといって、私企業に囲い込まれたSNSの枠内でしか、個人の意見/感想が流通できないという状況も、それはそれでかなり不健全で危なっかしい。ブログや個人サイトがうまく機能するようにネットが復興してくれたらと思うが、そもそも個人サイトを作れる技術を持っている人口も減っているかもしれない。SNSにせよ個人ブログにせよ、情報源として信頼できるサイトのホワイトリストを持つことの意義が高まっているということかもしれない。
 昔の例で言うと、Yahoo Japan検索がカテゴリー分類式だった当時はわりと上手くやれていた(とりわけ趣味関連のサイト群は少数精鋭で粒揃いだった)が、今の時代でああいうのを再現するのは難しいのだろうね……。
 趣味関連では、カテゴリー申請式で登録できるポータルサイトのようなものが出来れば、有益なホワイトリストを上手く共有できたりしないだろうかと考えている。もっと言えば、クリエイターたちの簡単な自己紹介(作品一覧やSNSアカウントやポートフォリオ)を登録して公開できる機能があったら嬉しい。wkpdなどに項目の作られていないクリエイターも多いし、信頼できる基本情報を集積したサーヴィスが出来れば、クリエイター側にとっても消費者側にとっても役立つと思うのだが……。


 ラプター(F-22)かと思ったら、韓国機KF-21だった。韓国のAcademy社は、こうして自国関連のキットもいろいろ手掛けているが、良いことだと思う。「お国もの」は、模型メーカーとしてもモチベーションになるだろうし、各国の模型産業が発展していく手掛かりになるのであれば好ましいし、ユーザーとしてもプラモデル化のニッチが埋まっていくのはありがたい。
 とはいえ、ウクライナ所在のICM社やMaster Box社が、目下の対ロ戦争で活躍するウクライナ兵士の情景プラモデルを立て続けにリリースしているのを見ると、さすがに「怖いな」と感じることもある。MBの最新作では、対戦車ジャベリン兵士のキットも出しており、パッケージには対ロシア勝利を願うメッセージも書かれていて、たしかにロシア側が明白な侵略国であって、ウクライナがそれに抗戦するのはまったく正しいのだが……。
 スケールモデルは、モデル元になった現実の事物をストレートに参照することによって成立しているわけで、このようにして過酷なリアリティと向き合うことにもなる。つらい話ではあるが、模型分野の大きな意義でもある。私がこの趣味分野を楽しんでいるのは、こうして世の中の事物に広く目を向ける機縁になるというのがその理由(目的)の一端でもある。


 DQシリーズのBGMだと、DQ2とDQ5が好みかな。前者はFC時代からのタイトルで、構成はシンプルながら賑やかで気持ち良い曲が多いし、後者は塔や船上や中ボス戦など、印象的な音楽がたくさんある。DQ4の頃から、変拍子などの凝った楽曲が増えていて(なかでも気球のBGMは有名)、それに次いでDQ5でも面白い曲がいろいろある。


 予期されたとおり、twitter.comからの脱出路としては、日本国内ではblueskyが有望視されているようだ。保守的な選択だとは思うが、無難で堅実な選択肢が現れてくれたことを喜びたい。

 出版社が積極的にbs移行(併用)しているのも、腑に落ちる。というのも、出版社は、
 1) 書籍どうしの大量の競合があるなかで、一般の消費者たちに購入してもらう必要がある。つまり、その都度の新刊が埋もれないように、消費者に向けて直接アピールする必要がある(※それ以外の商品だと、小売等に卸してしまえば済むことも多いが、書籍はなかなかそうはいかない)。
 2) しかも、単発の書籍も多いため、なおさら一点ごとに情報発信して興味を持ってもらう必要がある(※漫画や雑誌では定期購読寄りになる場合もあるが、それでも刊行日を思い出してもらうためのリマインダーは必要だ)。
 3) 書籍というものの性質上、内容についても事前の情報提供をしていくことが求められる。また、購入者である読書家たちは当然ながら文字情報の収集に長けているし、また情報収集できることを求めている。その意味でも、SNS経由でのPRは効果的だし、必要でもある。
 こういった事情から、消費者に向けたアピールとしてのソーシャルメディア利用にも積極的だし、複数のソーシャルメディアを併用できるくらいにはネット利用のノウハウ蓄積もあるし、特定のPR経路への依存も小さいので機動的な宣伝ができる。SNSの動向に対するアンテナも高いだろう。こういう形で、悪いSNSと良いSNSの間の選択が進んでいってくれたらと願う。



 02/06(Tue)

 春休みはいろいろ旅行してみたかったが、コロナ/インフルがかなり増加しているので、諦めた方が良さそう。夏休みと春休みの時期は感染拡大しがちで、様々な活動が滞る。もっとも、キャンパスライフを考えると、授業期間に蔓延されるよりはマシだが。


 『神楽創世記(久遠)』について。ゲームパートは既存の『黎明記』シリーズと同じ。引き継ぎも可能。相違点は「日常シーン」と「主題歌」。道中に回想アイテムが落ちており、それを集めるごとに「追想」と称する日常シーンが回想モードに登録される。「追想」は全部で9個あり、テキストはごく短いが、それぞれ専用のイベントCGが1枚ずつ用意されている。エンドロールで流される主題歌(榊原ゆい氏)と併せてプラス2000円(※5000円+税)は、率直に言えば割高だが、同人価格と思えば納得できる程度ではある。
 ちなみに、冒頭などで出てくる古狸の立ち絵は、『神楽学園記』からの流用。当時のルネ山ヴォイスが懐かしい……。

 
 『第七王子』関連の情報を、漫画版最新刊まで反映させた。1冊につき1時間程度で済ませられる作業だが、その都度原作小説を引っ張り出して読み比べなければいけないので、なかなか着手しにくい。


 ゲームと模型制作その他諸々をひたすら楽しみ続けて休日を堪能する。

 海外ガールプラモ「Kelly Janet」は、意欲作ではあるが、甘いところも多い。ボディは高さ10cmで約5頭身。ヒップラインの造形などは面白いし、上半身のパーツ構成もきれい。独自の魅力があると言える。しかし、関節が緩い。特に膝関節は、シャフト差し込み式ではなく、シャフトを両側から挟むだけなので、保持力が非常に低い。また、太腿を途中から分割しているのは、「素体モード/武装モード」の差し替えのためで、武装モードにするには一々バラす必要があって面倒(※しかも、ピン差し込みが固いので大変)。同梱のロボ鳥は、見た目も華やかだしボリュームもあるが、これまたジョイントが弱い。パーツ精度も低め。もったいない……。このように粗はあるが、挑戦的な姿勢は期待できるので、うまく成長していってほしい。
 中国の模型メーカーでは、橘猫工業が相変わらず好調な感じ。新作(?)のシオマネキロボ「Fiddler Crab」も、安価ながら個性的なキットで、カニ型ロボットプラモとしても面白いし、パッケージ演出も凝っているし、ユーモラスな洒落っ気もある。

 リツカ水着のプロポーションは、たしかに上半身と下半身のバランスが特殊だけど、これはシリーズ内部での整合性を取ろうとした結果かなと思う。
 そもそも創彩シリーズは、「着衣造形で可能なかぎりスリムなプロポーションを目指す」路線だったと言える。これは制服姿のキットでは上手く行っていて、このシリーズの美意識と独自性を掬い取ることに成功していた。上半身もほっそりしているし、下半身もスカートのシルエットがすっきりまとまるように作られている。
 総じてガールプラモは着衣表現が苦手で、「布地の複雑なうねりを表現するのが難しく、かといって布服を被せると着ぶくれする」、「内部に可動構造を仕込むためにもマッシヴになってしまったり、肘などの関節部が作為的に見えたりする」という困難があった。これらをすっきりした見栄えで解決してみせた「創彩」シリーズは、ガールプラモの中で独自の地位と魅力を獲得した。
 ただし、既存2キャラと比べて佐伯リツカ(制服)は、明らかにヒップ周りのボリュームを増量したキャラクターとして設計されていた。他のキャラクターとの造形上の違いをアピールできるし、スカートが大きく広がることで華やかな印象を与えることにも寄与した。個性表現としてのヒップ表現は、それ単体としては十分理解できるものだ。
 では、それを水着スタイルにしたらどうなるか。他の2キャラは問題無い。結城まどかは、元々細身のプロポーションだし、華奢な上半身(両肩)はツインテールに隠されているし、腰部の薄さもフリル水着で捉えにくくされている。小鳥遊暦も明らかにスリム体型で、そのうえワンピース水着だからシルエットを崩さないようにコントロールできている。
 しかし佐伯リツカ(水着)は、事情が異なる。すなわち、「制服時のプロポーションに合わせて、上半身は小ぶりにする。しかしセパレート水着なので肩周りの誤魔化しが利かない。頭髪もポニーテールや三つ編みなので、両肩を隠してくれない」+「その一方で、下半身は制服時同様にボリュームを持たせる。しかし下半身もシンプルなローライズ水着なので、腰周りのサイズ感が過度に強調される」ということになってしまった。おそらく、こういう事情かと思われる。
 つまり、「シリーズの全体コンセプト」と「キャラクター個性の表現」の間の落差が、「水着」という条件によって露呈してしまった感じ。下半身だけ見ると、豊かに発達した体格に見えるが、上半身は他のガールプラモと変わらない(むしろ肩幅が狭めなくらい)というバランスは、ちょっと不思議な姿ではあるが、むしろ今風のオタク好みのプロポーションかもしれないので、あまり気にしないユーザーが多いのかもしれない。

 ちなみにBandaiキットだと、人造人間18号からスレッタまで、ガッシリした上半身骨格の中に簡潔明快な可動構造を組み込んでいた。これはこれで上手い。また、Annulusも制服キットをリリースしたが、こちらはモデル元(宝多六花)そのものが下半身のボリュームの大きなキャラクターだったので、プロポーションに関する引っかかりは生じにくい。
 それ以外のメーカーも、VFGシリーズやGSC「初音ミク」のようにボディコンシャスなデザインを選んで立体化させるのが通例であって、制服などの一般的な着衣姿のガールプラモはきわめて珍しい。「メイドロイド」シリーズも、メイドを称しつつ実際にはボディコンスーツルックに逃げている。


 今月の趣味生活はきわめて順調。たまに頭痛で停滞することがあるが、それ以外はかなり生産的に過ごせている。ずっとこの調子で行ければよいのだけど……。


 久しぶりにサルミアッキを取り寄せ。前回購入したのは2022年6月だから、1年8ヵ月ぶりか。さらにその前は、2020年10月(つまり、これまた1年8ヵ月空いていた)。サルミアッキを買うたびにこのブログに書いているので、検索すれば確実な情報が出てくるのが良い。こういうライフログ的な使い方をしていければと思う。
 苦みの中に、わずかに甘味が混じってくる感じが楽しい。この風味だよ……。ただし、吐息がちょっと気になる(アンモニア臭が出ていそう)なので、自宅だけで消費しきる。
 サルミアッキは硬めなので、口の中に長時間(5分前後)置いておけるのも良い。普通のグミだと、すぐに噛んで呑み込んでしまうので、間が保たない。そういう事情もあって、最近はハードグミをよく食べている。ハリボーや日本のスーパー駄菓子までいろいろあるし、他のスイーツと比べてそれほどベタベタしないのも良い。