2026/02/06

アニメ雑記(2026年2月)

 2026年2月の新作アニメ感想(※タイトル五十音順)。
 今のところ『アルネ』『違国』『シャンピニオン』『透明男』『29歳』『ヘルモード』の6作を視聴中。


●『アルネの事件簿』
 第5話。ここまで事件パートは長引いたが、最後は超自然的要素のあるミステリとしてオチを付けたうえで、派手なバトル展開を披露して締め括った。これはこれであり。外連味のある絵コンテに、手書きエフェクトをリズミカルに盛り付けたアニメーション作画も好ましい。異能ミステリという独自性に、美術的な趣向の面白味、そして充実した映像表現に、流血まみれの派手なスプラッタと、なかなか隙のないクオリティで楽しめる。80点
 ただし、ミステリをアニメ媒体+複数話編成でやるのは難しい。読み返しが困難だし、読者の理解度(熟読)に応じた進行速度ができないし、一部のトリックが使えなくなるなど、いくつもの問題点がある。


●『違国日記』


●『シャンピニオンの魔女』
 第5話。ここに来てそろそろ、アニメ版の問題点が露呈してきた。ベースにある悲劇的なシチュエーションや童話的なイマジネーションは良いのだが、それを言葉で説明しすぎたり、品のないデフォルメ顔を乱用したり、かと思えば唐突に水没のシンボリックな映像を長時間流したりと、とにかく表現スタイルの美意識に一貫性が見られない。この直前の長尺会議のダルさも相俟って、70点に急落。ちなみに、まばたきのアニメーションが妙に多いのも、観ていて落ち着かない。ただし、作画そのものは、かなり枚数を節約しているのだが、映像としてはそれをあまり感じさせない。この点はおそらくスタッフが上手いのだろう。
 猫魔女「ドロシー」は、ちょっと藤田咲氏のような声色だと思ったら、一文字違いの藤田茜氏だった。 ネズミの魔法使いが小市氏、そしてリゼルの母が園崎氏(※ただし、どちらも登場は今回だけかも)。
 ストーリー上の要素ごとに見れば、「社会からの迫害」「純朴な少女」「友の喪失」「過酷な試練」「同じ性質を持つ者同士の共感(または庇護の責任感)」と、いかにもドラマティックなのだが、解説や会議や回想などで皮相的に説明しまくるせいで作為的に感じてしらけてしまうし、映像面でもそれを支える美意識が無くて、全体として空転してしまっている。うーん、もったいない。


●『透明男と人間女』
 第5回は、やや散漫な出来。脚本はキャンプ後のしずか、通り雨、そしてダークエルフ君の来訪を挟みつつ、バーデート、母親紹介(デート)、そしてバラ園デートを続けていく。原作漫画だと単行本3巻の前半3割くらい。
 絵コンテは、横の移動(一緒に歩くシーン)や、ズーム演出による動きの表現に特徴があるものの、やや月並。しかしそれでも、柔らかなパープル基調の色彩感や、背景モブの豊かさ、そして状況の整理(空間的にも時間的にも)、そして顔の触りあいシーンでは両手の動きを入念にアニメーションしている。なかでも、しずかのコミカルな動作(慌てたジェスチャーなど)は、昔のアニメか漫画のように大きくデフォルメされて、躍動感を存分に表現している。OP/EDの曲調ともども、作品に漂う穏やかなレトロ趣味に沿った演出と言える。80点


●『29歳独身中堅冒険者の日常』



●『ヘルモード』