2026年5月の雑記。
05/11(Mon)
ファイルーズあい氏の芝居ぶりに感じていた既視感は、ああ、一色ヒカル氏だったのか。あの表現力の抜群の振れ幅。表面張力の強いスタッカートの鮮やかな生命感。腹の奥から舌の先端まで通じているような鋭敏さと迫力と存在感。そして台詞のポテンシャルを最大限に引き出すような細部の精密さとニュアンスの彩りの豊かさ。
今期アニメは不作だと思っていたけど、じめじめじっとり路線に良作が多いので、そこそこ良い感じになってきた。『淡島百景』は多面的なエピソードを展開していく広がりの中で物語世界の見え方が安定してきたし、『上伊那』も(ストーリーは散らかっているが)映像的な楽しさは随一だし、『自称悪役』も傍観者的なスタンスの中に悲劇的な鬱屈が滲み出てきた。それに対して『カナン様』のほとんど不条理めいたスラップスティックが、ちょうど良い箸休めになっている。『鑑定士』は、4-5話がひどすぎたので切ることにしたけど、もうちょっと金元ヴォイスを聴いていたかったという気持ちもある。