2026/04/23

漫画雑話(2026年4月)

 2026年4月に読んだ漫画の雑感。主に単行本新刊について。

●新規作品。


●カジュアル買い、買い足しなど。
 丸智之『捕食者系魔法少女』第3巻(ガンガン、12-17話)。昆虫型のモンスターたちを使役できる魔法少女が、現代世界を侵略してきたゴブリン型の異生物に対抗する話。主人公本人の身体能力ではなく、戦術志向のバトルドラマにしているアプローチは面白いく、ポケモンに代表されるような使役バトル路線そのものは興味深い。絵と演出も良く出来ている……のだが、「昆虫たちに指示して頭脳派主人公が戦う」というのは、どうにも子供っぽく感じてしまい、個人的にはあまりノれなかった。なお、衣服が破れて胸部露出するなど、お色気描写も妙に多い。今どき珍しく、主人公キャラはとても薄平べったい、善哉。


●続刊等。

1) 現代もの(シリアス系を含む)。
 遊維『大海に響くコール』第4巻(20-26話、完結)。終盤では、シャチの位置づけを「見て楽しい魅力的な実在」から「象徴的モティーフ」へと引き上げつつ、高校生たちが自分のアイデンティティ確立を求める思春期の物語として、きれいに締め括った。
 小川麻衣子『波のしじまのホリゾント』第5巻(28-34話、完結)。こちらは終盤でも徹底してミニマルな日常の柔らかなデリカシーを描き続け、大袈裟なドラマは避けるというアプローチできれいに一貫させつつ完結した。


2) ファンタジー世界(エンタメ寄り)。
 竹掛竹や『吸血鬼さんはチトラレたい』第3巻(15-23話、完結)。タイトルだけで出オチのような作品だが、ウブで倒錯した吸血鬼ヒロインを中心とする(あまりえろくはない)ハーレム寸前の日常コメディを、マイルドに描ききった。読後感は悪くない。
 柳原満月『魔法少女×敗北裁判』第3巻(case4の完結回から、case5の全体)。えろネタだが、演出の切れ味は良いし、キャッチーなギミック(例えば「人格排泄」ネタ)を大胆に取り込んでいるスレスレっぷりの刺激的で、さらに検事キャラが被告人になるという捻りも入れてきている。
 背川昇『どく・どく・もり・もり』第6巻(29-34話)。……あっ、しまった、第5巻を見逃していたようだ。かなり好きな作品なのに(※基本的に店頭でのその場買いだけなので)。
 のゆ『新聞記者ヴィルヘルミナ』第2巻(8-14話)。ジャーナリスト主人公というアプローチは個性的だが、センセーショナリズム報道やスキャンダル炎上など、現代的なネタに引き寄せすぎているようにも感じるし、16世紀ドイツ(※ドイツ風の架空社会)という状況設定の面白味があまり活用できていない。ちょっともったいないなあ。