2013/07/15

『BUNNYBLACK3』リソース獲得地点について

  ダンジョン内に散在しているリソース獲得地点(と呼ぶことにする)について。
  ※関連記事は『BUNNYBLACK3』メモページを参照。


  ダンジョン内の住民/食料/資金/資源ポイントの量は、到達する瞬間に決定される。つまり、一歩手前でセーブして再試行すれば、できるだけ多くの量を入手することができる。
  全体的にみれば誤差レベルの変動幅だが、しかし、例えば序盤の「資源」ポイントで20ずつ獲得するか30ずつ獲得するかはかなり大きいだろう。ぎりぎりでやりくりしている時には、試してみる価値はある。
  ただし、「資金」ポイントは、かなり大きなランダム変化がある。食料は住民に消費され資材は建築で消費されるのに対して、資金は提出課題にしか使われないが、序盤からセーブ&ロードして貯めておくという考えもありだろう。S/Lで吟味すれば、計算上は、最序盤でも一回のダンジョン探索で食料110、資金1000、資材400程度を入手してくることもできる。もっとも、そんなことをしなくても、ベリアルト十三世が加入した時点で、やろうと思えば無限に稼ぐことが可能になるが。

  変動幅は洞窟毎に異なっているようなので、調べていくことにする(「表1」。ただし数値は検証中の暫定的なもの)。以下は、私のプレイで実際に確認した範囲を記載してある。体感では、このばらつきは正規分布のようなものではなく、範囲内の各値が均等に現れるように見受けられる(――だから、S/Lによって最大値付近を狙うことは、それほど極端に手間の掛かるものではない)。

ダンジョン住民食料資金資源
千樹庭20~3010~2022~_8020~30
炎山洞20~30_5~2020~_8040~50
絶命院20~5010~2921~_9920~30
鳳蜘蛛30~5020~3030~12020~40
雷貨の雲32~6010~2043~11640~50
光峰の壁32~6015~3040~10040~59
石葉層30~6010~4040~20040~60
氷掌閣42~6020~4041~11440~69
光峰・触手(無し)41~6060~11940~58
堕天牢40~5010~3040~10040~60
※表1:ダンジョン毎のリソース地点の埋蔵量

  ここから、各ダンジョンにあるリソース地点の個数を数えあげて上記の最大値と掛けると、各ダンジョンに潜ってリソース地点群から獲得することのできる一回の最大値が導き出される(「表2」)。もっとも、1)これら全てのリソース地点で最大値を獲得するのは相当な手間が掛かるし、2)敵撃破によるリソース獲得の分を無視しているし、3)ダンジョン探索にかかる時間や最大限探索できるようになる条件(ダンジョン踏破できる味方ユニットの強さと、ダンジョンが開放されるフラグ条件の双方)を無視している。それゆえ、総合的にみてプレイヤーにとっての最大効率を表すものではない。しかし、ゲーム内のターン制限を所与として、一回のダンジョン探索で(≒1ターンで)獲得できるリソース量を計算するうえでの一つの目安になるだろう。
  実際には、序盤のダンジョンでもシンボル敵を倒せば一回当たり30ずつのリソースを入手できるので、エリアを切り替えながらシンボル敵を繰り返し撃破していく方が、1)場所によってはリソース地点よりも迅速(効率的)であり、2)戦えるかぎりいくらでも稼ぎ続けることができ、3)ユニット育成も同時に行えることになる。たとえば「千樹庭」北~北東や「炎山洞」山頂のシンボル敵は、強さはそれほどでもないが、倒せば250~300ポイントの経験値と各20~40程度のリソースを獲得できるし、エリアを切り替える度に復活しているので何度でも戦うことができる。


ダンジョン住民
個数
食料
個数
資金
個数
資源
個数
住民
最大
食料
最大
資金
最大
資源
最大
千樹庭221419226602801520660
炎山洞75143521010011201750
絶命院8412124001161188360
鳳蜘蛛16615158001801800600
雷貨の雲7812134201601392650
光峰の壁18119602401100531
石葉層17
(5)
(15)
13
(3)
(10)
22
(9)
(19)
15
(5)
(13)
1020
(300)
(900)
520
(120)
(400)
4400
(1800)
(3800)
900
(300)
(780)
氷掌閣1
(0)
12
(4)
20
(10)
14
(6)
60
(0)
480
(160)
2280
(990)
966
(414)
光峰・触手03850180952290
堕天牢1212151960036015001140
※表2:ダンジョン毎のリソース獲得最大値

  千樹庭について、上のテーブルでは「中央森」から移動できる全範囲をカウントしてある(――「リーフウッドの森」などの独立エリアは除外)。ただし、ゲーム開始当初は南部エリアへ進入することができないし、また、強力な門番的シンボル敵がいるため北東エリアの探索も困難だろう。通常敵からのリソース獲得もごくわずかである。しかし、炎山洞で「千樹の鍵」を拾ってきさえすれば全域を回れるようになるし、リソース地点の数が多いため一時的なリソース獲得のためと考えればそれほど割が悪いダンジョンではない。特に、序盤から中盤にかけて手っ取り早く住民を増加させたい時などには、非常に好都合なダンジョンと言える。
  炎山洞は、一度のダンジョン進入でほぼ全てを回ることができる(――「抵抗勢力の拠点」を除く)。ここでは、資源ポイントを大量に獲得できる。ダンジョンの空間が広い分、シンボル敵を避けやすいという点もアドヴァンテージだろう。ただし、トラップが非常に多いうえ、ワープトラップでエリア間をジャンプしなければならないため、プレイヤーと自軍ユニットが十分熟達していなければそれほど効率的なものにはならない、という点は留意されるべきである。
  絶命院の各層は、三つのグループに分割されている。上記データは、「十二層の扉」から行ける範囲のもので、三つの中でここが最もリソース獲得量が多い(――ただし食料のみは、「二十七層の扉」から進入できる範囲の方が1個分多い)。ダンジョンがコンパクトにまとまっているので、実時間ベースで見れば稼ぎの良い部類だろう。中盤でユニット育成を兼ねて歩き回るなら、ちょうど良いかもしれない。
  鳳蜘蛛は、上記の数字だけをとってみれば、非常に割の良いダンジョンに見える。しかし、ダンジョンは細長く入り組んでおり、また通路が狭いためシンボル敵を避けることも困難であり(しかも敵ユニットには、先制攻撃、物理防御特化、必殺攻撃など、癖のあるものが多い)、全体は12エリアに広がっているため、プレイヤーの時間効率という観点ではそれほど好ましいダンジョンではないかもしれない。また、ごく一般的なプレイをしている場合、このダンジョンが開放される時点では、一度の進入で全体を回れるほどの戦力はまだ整っていない可能性が高い。
  雷貨の雲は、適切な準備さえあれば、効率的に稼いでくることができる。ダンジョン全体がそれほど大きくないわりにリソース地点の数が多く、また、通路もそれなりに広いのでシンボル敵を避けやすい。ランダムエンカウントが嫌ならばSGPでシャットアウトしてしまえばよい。ただし、敵ユニットに必殺攻撃持ちや盾持ちの天界兵が多数出没するというリスクはある。
  光峰の壁以降、本筋関連のダンジョンは住民リソース地点が激減する。リソース獲得を主眼にここを訪れることはほとんど無いだろう。経験値獲得とリソース獲得の両方を目指すのに一応不足の無い程度にはリソースが置かれているが、それならば他のダンジョン(鳳蜘蛛なり石葉層なり)に行く方が安全かつ効率的だろう。
  石葉層は、最終的には全階層を一度に踏破できるようになる。「資源」以外の3項目全てが最高値であり、とりわけ住民と資金の獲得量は目を瞠る。フラグ(「鍵」)によって行動範囲が三段階に制約されているが、それでも最初の4階(一層~四層)だけでも他のダンジョンよりも多くの資金を稼いでくることができる。抵抗勢力イベントを迅速に進めていけば、かなり早い段階で(場合によっては鳳蜘蛛よりも先に)このダンジョンに行けるようになるという点も嬉しい。ただし、ダンジョン全体が広大なので、十層全てを回ってくると(実時間で)一時間以上かかってしまうことすらある。上記テーブルは、「全体(十層まで)-(括弧内:四層の扉前まで)-(括弧内:八層まで)」の順で記載してある。
  氷掌閣は、当初は一層~四階までしか行けない。また、五層以降へ進入すると本筋進行のフラグが不可逆的に影響を受けてしまう(※デッドエンドになるタイムリミット[ターン制限]が開始する)ので、注意が必要。上記テーブルでは、一層~四層までの範囲を括弧内で記してある。住民獲得できるポイントは最下層(十層)の1個のみ。
  光峰の壁(触手)に来る時点では、課題要求がなくなっており、街も十分に発展している筈なので、リソース獲得に汲々とする必要は無いだろう。リソース地点も、一つ一つの埋蔵量は多いものの、総数が少ないため旨味は乏しい。
  堕天牢の開放条件はおそらく、100ターン目以降にキュリハが街にいること(――なおかつ、最終イベント状態でないことも必要条件だと予想されるが、この点は事実上、考慮する必要は無かろう)。敵は強いしダンジョンは長大だが、ゲーム中盤でユニット育成と平行してリソース補充を行うには十分な量だろう。さらに、最下層のボスを倒せば一匹当たり2000以上の資金を獲得できるため、総合的にみれば石葉層に匹敵する豊かなダンジョンと言える。