2013/07/17

PCゲーム系webラジオいろいろ

  「はにはにラジオ」を聴きながら。


  「はにはにラジオ」を聴くのは、オタクとして最も豊かな時間の過ごし方の一つに数えられるだろう。パーソナリティが、声優本人としてトークするのではなく、なかば以上「役(キャラクター)」として言葉を発しており、しかしながら完全な台本付きのラジオドラマというわけでもなく、声優自身による"あそび"の余地が十二分に与えられている。2004~2006年に掛けてのラジオだったが、今なお、ゲーム/アニメ系webラジオの一つの完成形だと思う。

  パーソナリティ同士も、役者本人としての「岩居さん」「猪口さん」ではなく、役名の「恭子」「結」で呼び合っており、「プリンが好き」「コーヒー好き」「低身長」といった作中設定を踏まえたトークをしている。しかし、フリートークの大部分は、おそらく役者自身の実生活上の経験を反映して、役者自身の裁量で自由に語られている。ただし、その「役」と「役者」の境界は判然とさせられないまま、そうした頓着はせずに鷹揚に、リスナーの前に提示されている。その心地良い浮遊感をクールダウンさせるかのように、毎回の「放送」の最後に役者自身としてのフリートークパートが設けられており、そしてその締めくくり方もまた心地良い。


  アダルトゲームブランドのwebラジオとしては、「中目黒わくわくモンキーパーク」はサービスが行き届いていて実に面白かったし、「セリオン学園広報部」も投稿者たちとともに妙なノリで展開されていた。「Galge.comラジオ」や「ぷらてぃあ放送局」のような通販系メディアの番組も数多くのゲストを紹介しつつ広汎な注目を集めていた(と思っている)。コンシューマ寄りだが、「生徒会会長ラジオ」もパーソナリティに恵まれて、長く楽しく続いていた。残念ながら「がっちゅ」は聴いていなかった。
  もちろんピリらじと少女騎士ラジオは毎回聴いていました。

  そういえば、『月は東に~』は発売十周年なのか……(2003年9月26日発売とのこと)。


  「はにはにラジオ」については、以前の日記でも多少言及していた(cf. 2013/05/25付雑記)。