2019/12/09

模型博覧会2019の覚書

  2019年12月8日開催の「模型博覧会」について。
  主催者のサイト:[ http://www.devi2000.jp/mini_index.htm ]


  まずは写真をいくつか。きりがないので、主に艦船とガールの作品を。

私が置いたテーブルはこんな雰囲気だった。部屋のど真ん中に位置していた割に、展示作品はマニアックなものが多く、ちょっと風変わりな卓になっていた。
奥の一卓は、1/700艦船模型の作品が集まっていた。私の艦船作品もこちらに移動させようかと思ったが、スペースが空いていなかった。
神谷氏のKAJIKA「1/700 金剛」。端正で正確な工作が、WWI期の艦船によく似合っている。上の写真の中段右の作品。
さらに奥のテーブルには、1/350「摩耶」の作品もあった(AOSHIMAキット、制作者はとしおか氏)。純正エッチングを一部使用した渋みのある作品。
私の展示のすぐ左(隣のテーブル)にあった「1/700 いせ」の艦載機(制作者は、ほび氏)。極小スケールに電飾を仕込んだ面白味が注目を集めていた。
ケタギーノ氏の作品「薔薇十字號」。飛行甲板部分は「1/700 赤城」と思われる。以前に公表されていた作品(上記リンク先)をリペイントしたもののようだ。
側面から。趣向のユニークさと工作手法のオリジナリティで、今回の展示会でも圧巻の出来だったと思う。
私と同じテーブルにいらっしゃった吉永和也氏。金属製の鉄道模型という珍しい作品で、これも特異な魅力があった。
同じ卓の真向かいに置いておられた、ZOM氏の「ハスター」(ガレージキット)。ぬめりのあるグラデーション塗装は、深みのある本格派のクオリティで、会場内でも異彩を放っていた。
壁際の展示。漫画の風景を再現した、一種のジオラマ(?)作品。制作者はいこまにあん氏。キャラクターはおそらくフルスクラッチ制作。同じ漫画の単行本表紙を再現した作品なども展示されていた。発想と演出がたいへん面白い。
ばるさん氏のBANDAI「スターデストロイヤー」。LED電飾もきちんと工作されているが、1/5000スケールながら巨大感を掬い取った塗装も見応えがあった。
牙鳥氏のHASEGAWA「テムジン」。見てのとおり、電飾演出がたいへん効果的。色彩設計も面白く、塗装工作もきれいに仕上がっていた。正統派の秀作。
見氏のGSC「エリアル」。ガール部分はほぼ素組みのようだが、ガールプラモを情景模型として見せるアプローチが印象的。頭髪のシルバー塗装も面白い。
ガールプラモから、もう一つ。黒江氏の義肢「マテリア」は、メカ四肢露出と布服の取り合わせが刺激的。コメントペーパーによれば、メカ部分はHGグリムゲルデを使っているとのこと。
ポルコ高橋氏の1/144ロボット情景模型。ロボット模型とスケールモデルの交錯する1/144規格の可能性を開拓するというアプローチも興味深いし、テクニック面でもきちんと効果の上がる工作技術を的確に施している。



  11/23

   [ www.devi2000.jp/mini_index.htm ]:「模型博覧会2019」(12/8、日本橋)
  持ち込み自由な模型展示会とのこと。ケース入りの艦船模型1隻とガールプラモ1体くらいならば、当日持参で持って行けるかも。モデフェスのような本格的な模型展の場合は、ブースに作品2点だけでは物寂しいが、こういう気楽な感じであれば、ちょっと出してみようかという気分にもなれる。例えばネウロイ赤城ならば、知名度も高く、見た目のインパクトも大きく、模型作品も稀なので、そこそこウケは良いだろう(=人前に出す意義はあるだろう)。ただし、「積もった埃を払う」ところから準備していかなければいけないが。
  会場での販売が許されるならば、1個1000円くらいで売ってしまってもいい。
  心配なのは作品破損。デリケートなパーツが多いし、1時間程度で行けるとはいえ、乗り換えなどもあるので、移動中に壊してしまう危険がある。自家用車を持っている人ならば、そのリスクは比較的低いのだが。
  自作を持って行くとしたら、候補は1/700陸奥(ハイディテール作品の一例)、1/700おおなみ(珍しさも込みで)、1/700摩耶(各社作り比べ)、ネウロイ赤城(イロモノ軍艦その1)、「ナチ」(イロモノ軍艦その2)、グライフェンガール(独自要素がある)、ランチャー(頭髪塗装の見本)、ハンマ・ハンマ(見栄えのする大型ロボット)くらいだろうか。ランチャーの金髪塗装は写真に撮るのが困難で、実物を見なければ表現効果が分からない代物なので。ナグマホンや1/350艦船は、安全に持ち運ぶのが困難なので、おそらく無理だろう。
  もちろん、ただ見に行くだけでも十分だ。過去の展示会のアフターレポートを見るに、かなりハイレベルな作品がたくさん展示されているようだし、今年も期待できるだろう。

  なにしろナグマホンは、gglの関連検索語に「きもい」が出てくるような代物なので、ネウロイ赤城のような醜怪な作品と並べて展示するのはかなり気が引ける。



  12/05

  オーソドックスなスケールモデルの作品として、「おおなみ」2種と「摩耶」2種を準備した。しかし、両方とも持って行くのは多すぎるかも。おおなみは、やや珍しい現用艦作品として人目に見せる意義があると思うが、片方がパチ組みのままなのが問題。摩耶は、メジャーな艦なので楽しんでもらいやすいが、目新しさに欠けるということでもある。「キット比較」のコンセプトを諦めて、出来の良い完成品を一個ずつ持って行くのが無難か。ただし、どちらも3年前の制作であり、技術的にはたいした見どころがあるわけではない。
  「ネウロイ赤城」は、最低限の補修を施した。同種の作品がほとんど存在しないというレアリティがあるし、スケールモデル的アプローチによるキャラクター立体物の試みとしても一定の意義があると思う。赤城の模型としても、エッチングを含めた追加工作をいろいろ施しているので、それなりに見どころはあると思う。しかし、見た目があまりにも頭がおかしい。
  最新流行のキャラクターモデルとしては、「グライフェン」ガール。ガールプラモとしては私の代表作だと思うし、見せどころもある。余裕があれば「ガラヤカ」も、物珍しさに期待して連れて行く。

  公式サイトの過去展示会レポートを見ると、作品傾向はだいたいモデラー分布どおりの比率のようだ。つまり、ロボットものが過半数。それに続くのがAFVと航空機、それからクリーチャーものやカーモデル。ガールプラモもかなり増えてきたようだ。艦船模型も少数ながら出ており、過去には1/350空母の作品を持ってきた方もいるようだ。

  開場時間は、12:00から17:00までとのこと。せっかく日本橋まで行くのだから、途中で一度抜けて買い物をして回りたいところだが、毀れやすいプラモデル作品を持ち帰る必要があるので、荷物を増やしたくない。今回は模型展のみに集中しよう。

  ……あ。展示シートの作者欄に書く名前はどうしよう。今の私は、オタクとしては名乗れる名前を持っていない(用意していない)のだよね……。以前の名前を便宜的に使用するか、あるいはこのブログタイトルをもって名前に代えればいいかも。


  [ www.devi2000.jp/mini_index.htm ]
  日曜日の模型博覧会は、運搬用ケースが調達できたら、ネウロイ化赤城とパワーローダー化グライフェンを持って行こう。赤城サイズのプラケースは入手しにくいので、元々キットが入っていた紙箱を多少加工して綿を詰めるくらいでも良いかもしれない。
  キャリーケースの中に入れて持ち運ぶと、振動で破損する可能性もある。水平を維持できるサイズのバッグか紙袋に入れて、気をつけて手持ちで運ぶ方が安全かもしれない。
  パーツ破損しているところもあるので、前日までに修復しておきたい。しかし、腕が鈍っているので、下手に触ると被害を拡大する虞も……。

  私の本来のジャンルからすると、あるいは、私の全力の成果物としては、1/350艦船を持って行きたいところだが……。破損リスクがきわめて高いし、無難なアプローチなのであまり面白味が無いだろうから、差し控えておこう。

  ……ああ、やっぱり私は、余計なサービス精神を発揮したがりなんだな。
  ネタ要素に依存した作品じゃなくて、正統派の作品をこそ人前に出すべきなのだろう。



  12/08

日曜日にはこのあたりを持って行くつもり。

  日本橋の模型展示会に参加してきた。プラモ作品(実物)を人前に見せるのは初めての経験だったが、なんとかやりおおせたと思う。カメラで撮影しておられた方が何人もいたので、楽しんでもらえたのだと考えよう。後でweb検索して、高級カメラで撮影された私の作品の美化された姿を拝見したい。(ひでえ他力本願)

  イベント全体としても、期待どおりの充実ぶりだった。参加費無料(展示も自由)という形式のおかげか、あまり肩肘張らないカジュアルな感じの作品が多かったように思う。技術的なクオリティは高いのだが、遊び心や洒落っ気もある感じ。

  艦船模型の作品は少なめながら、1/350摩耶、1/700護衛艦シリーズ、自作艦船、KAJIKA金剛、1/700武蔵、1/200大和艦橋、1/700電飾艦載機、帆船模型、それからデフォルメ艦船があった。艦船特集テーブルのような一角が出来ていたが、そちらに参加するのは少々気が引けた。1/700の護衛艦艦載機(F-35)は、ちょうど私の左隣に置かれていたが、かなり注目されていた。発想のユニークさ、工作技術の高さ、そして1/700ならではの見た目の愛らしさと、有無を言わさぬ出来だった。1/700金剛は、KAJIKAの精密キットをきちんと仕上げた正統派の作品で見応えがあった。早く撤収してしまわれたのが残念。
  エアクラフト作品がかなり多く、しかも展示室の奥の方に集まって並べられている様はなかなかの壮観だった。それに対してAFVは、模型人口の比率からするとかなり少なかった。人型ロボットのプラモも4割程度で、もちろん最大勢力ではあるが、模型イベントとしてはやや少なめ。
  ガールプラモの数はそこそこ。入り口のバーゼラルド集合は完成度が高かったし、シルフィーを改造した作品も面白かった。

  展示は、空いているスペースに自由に置けるというスタイル。私が入ったテーブルは、主催者氏の作品、クトゥルフのガレキ、きれいなクオリティの戦車模型(2人)、大型の可動ZOIDS、小型の人物ものという編成で、人型ロボットプラモがほとんど無い(私のガラヤカだけ)という珍しい卓だった。さらに金属製&紙製の鉄道模型やお色気ガレキも入ってきて、やけに濃いテーブルになった。

  クリーチャー融合したような異形の「赤城」作品もあった。あれは凄かった。今回の展示会の最高傑作の一つだと思う。
  その意味では、うちの赤城は完全に負けた。(いや、勝ち負けの話ではないけど。)
  これの1枚目:[tw: 1203546690269196288 ](※制作者ご本人のアカウントではない)

  制作者コメントシートは、あらかじめ用意していく方がよさそうだ。
  次に参加することがあれば、1/350の海外艦あたりを持って行きたい。運搬が大変だから難しいけれど……。ペーネロペー3種比較もやってみたいが、GFF版はただの既製品なのでレギュレーション次第か。イロモノ枠としてはナグマホンあたりが候補になるだろうか。