2025/01/05

2025年1月の雑記

 2025年1月の雑記。

 01/18(Sat)

 「関西キャラ模型の会」に行ってきた。人が集まるイベントに参加するのは数年ぶりだが(※コロナ蔓延以降、趣味のイベント参加はほぼ皆無)、せっかく近場で開催されるので、思いきって飛び込んでみたら、たいへん充実した展示会だった。
 長机が全部で38枚で、それぞれに3~6個程度のキットが置かれていたから、たぶん総計で150個以上の作品が出展されていたと思われる。一人でいくつものキットを並べている方も多かった。内訳としては、ガンプラが長机14台(=専用の別部屋)、ガール6台、フィギュア等6台、その他12台。

 ガール系で目立ったのは、水面模様の大迫力ケニモンミリタリー路線の朱羅忍者きれいにまとまった騎士ユフィアサメに跨がってエアブラシを構えているタンクルッキーニもどき壊れかけの轟雷など。本格的なミキシング2体の作品が、完成度も高く、最もインパクトがあった。ちなみに、ガール部門では、私の隣にいらした方が紫のスサノヲで金賞を獲得されていた(※展示タグも撮影記録しているので、後から調べることができる)。ケンタウロスの「エレーナ」が3つも出ていたのは驚いた。メガミ「赤ずきん」も2人出ていたが、どちらも陽気なネタキャラ扱いだったのは……(※片方は生き生きしたダンス[上記タンクの作者さん]、もう一方はごろ寝したり逆立ちしたり)。そうだ、そのまま行け! 私もレーナ4体セットを持っていった。頭をすげ替えただけのネタ作品だが、賑やかしになっていたら幸い。
 レジンガレキ(フィギュア)部門は、数は少ないものの、美園ミカ(部門銀賞)と熱気バサラ(金賞)を初めとして、素晴らしい出来の作品がいくつもあった。
 その他(ノンジャンル卓)では、メタリックブルーの「レイレナード・アリシア」(※作者のオンライン住所は不明)、「ナウシカ」の腐海ジオラマ(大賞)、エレガントなダンバイン(※哨戒中のザクジオラマもこの方)、エリアル(※上記轟雷の方)など。


 その翌日は、久しぶりに京都a-cho訪れてきた。学生時代には時々遊びに行っていたゲームセンターで、現在でもレトロゲーム(シューティングや格ゲー)を多数稼動させているのだが、残念ながら今月末で閉店してしまうとのこと。せめて筐体は、どこかが引き取ってきちんと保全&運用していってくれたらありがたいのだが……。
 みやこめっせの文学フリマにも行ってきました。


 アニメ『ボスをソロ討伐』は、PVの時点では安っぽいコメディかと思っていた(なので、視聴する気は無かった)のだが、ちょっとしたきっかけで第1話を見てみたら映像表現がかなり面白かった。特にOPでは、布地などの柔らかい動きの表現や、コンテのつながり、そして架空の魔物についても筋肉の動きを窺わせるようにアニメーションが造形されている。本編部分も、ほんのわずかに頭を傾げるところなど、繊細かつ効果的な振り付けを随所に織り込んでいるし、光源演出などもデリケートに付けられていてびっくりするレベル。EDもわりと好み。
 ただし、欠点もある。今どき受付「嬢」というのはどうしても引っかかるし、ストーリーの骨格も作為的で説得力に欠けるし、主演の芝居も皮相的で退屈だし、時折挟まってくるお色気要素も(個人の好みだとは思うが)邪魔に感じる。要するに、「枠組(原作)も声優も駄目だが、映像演出だけは妙に達者で心地良い」という感じ。
 こういうのは扱いが難しいが、ひとまず、ついて行けるところまで視聴を続けてみるつもり。

 大根声優は、その場その場の感情を適当に付けながら喋っているだけで、一つ一つの言葉に意味が乗っていない。例えば、怒っているシーンであれば、なんとなく刺々しい喋り方にしているだけ。だから、強調すべきフレーズを「立て」ていなかったり、言葉の抑揚がおかしかったり、流れが一本調子だったりして、結果的に台詞が上滑りする。こういう芝居は、砂を噛むように味気ない。

 『異世界通販』も、声優目当てで第1話を視聴してみたが、こちらはコンテもイージーで(※ただしこのスピード感はちょっと面白かった)、ストーリーも下品で(※性行為の暗示あり)、かなりきつい。それでも、ヒロイン級のキャストは良いのだし、人によっては楽しめるかもしれないが……。よあ
 現代日本の物品を異世界に持ち込んで、上手い交易(要は輸入)をするというのは、文章だけで説明すれば済んでしまう話だ。わざわざアニメにする意味が無いし、実際、原作に対して何か新しいもの(新しい魅力や価値)を作り出しているようには見えない。


 mastodon英語アカウントは、フォロー数が増えてそろそろ面倒になってきた。これは純然たる怠惰の問題であって、人間関係のトラブルなどではないが。自分一人で好き勝手なポストを投げていくのは気楽だし英語のトレーニングにもなってちょうど良いのだけど、リプライに対して(必要そうな場合には)一つ一つ返事をしていくのは、かなり気を遣うし、量が増えてくると負担にもなりかねない(※文化的にも言語的にも、誤解を生んだり、うっかり失礼な表現をしてしまったりする可能性が高い)。そういう意味で、つまり、独善的で失礼な意味で、「そろそろめんどいなあ」と感じることが、まあ、無いではない。維持できそうな範囲に留めつつ、当面は続けていくつもりだが。


 木村あやか×藤咲ウサのトーク配信(1月25日)は、いったいどうなるんだろう?
 ふんわりとフワフワのベテランと、ふんわり毒々の後輩キャラ……想像できない。
 ちなみに、共演作も非常に少ない。キャラクター大量のタイトルを別とすれば、『初恋サンカイメ』(どちらもサブ)や、『ジンコウガクエン2』(3Dゲームの特殊事例で、しかも別名義)、それからDigital Cuteのいくつかの作品くらいか。




 01/09(Thu)

 来週末(01/18)に「関西キャラ模型の会」というイベントが開催されるらしい(※近所の模型店にフライヤーが置いてあったので知った)。適当に自作を持ち寄ったり、ただ見て回ったりするためのプラモ展示会という理解でいいのかな。入場無料だが、出品(出展)は2000円のようだ。詳細情報がまるで分からないのが心配だが、せっかく近所で開催される有志イベントなので、せめてもの賑やかしとして参加したいところ。
 SNSの質問受付録音を聞いたかぎり、「部屋の電源は使えない」、「一人あたりの展示スペースは45cm幅」、「背景や雛壇などでのレイアウトもOK」、「ガンプラを中心に、参加者は多くなりそう」、「作品はお互いに撮影OK」、「R18は駄目(子供も入場するので)」、「貴重品は各自管理」、「飲食はできれば控えて」、「部門ごとに賞を用意している」、「ジャンル分けはガンプラ/ガール/ガレキ/その他」とのこと。
 持って行くとしたら、昨年制作した中では、ガール「STAPEL」とSDガンダムズくらいしか出せそうにない。スケールモデルはNGだろうし……。それ以前に制作したキットだと、「シタラ:ガネーシャ」「ユフナ・マルキナ」「レーナ×4」あたりを持って行ったら、多少はネタになるかもしれない。
 スキル面では、VOLKS三宮の展示参加作品を見るかぎりでは、ハイレベルなモデラーさんがたくさんいらっしゃる(※私自身のスキルは中の下くらいだと思う)。筆塗りを駆使した力作から、AFVキットの本格的な作り込みから、華やかな大型ガンプラ作品、そして完成度の高いレジンキットまで、水準の高い方々がいらっしゃる筈。
 うちの大学の学生と鉢合わせしたら嫌だけど、まあ、そういうことは生じないだろう。


 『全修。』第2話。今回は板野サーカスのパロディ……というか、まさにご本人直々のコンテだったようだ。ストーリー進行は退屈だし、音響も良くない(声が埋もれる)のだが、毎回の作画パートをこのレベルにやってくるのであれば、たいへん贅沢な作品だと言えるし、これをアニメ媒体でやる意義もある。第1話の巨神兵パロディの時点では一発ネタかと思っていたのだが、このアプローチでやり切ってくれるのであれば、視聴する価値はある。つまり、作品の核心部分は「アニメーターの異世界転生もの」ではなくて、「アニメ史を遂行的に辿り返すための場として、虚構世界が設定された」と考えることができそうだ。
 ただし、攻撃アクションとして実効性があって、しかも動画としての見栄えもして、なおかつ知名度が高いとなると、はたしてネタが足りるのかという懸念もある。ガンダムからは核バズーカとかラストシューティングとか、あるいは『AKIRA』や銀英伝などを見境なく使えば、いくらでもネタはあるのかもしれないけど。ボスキャラとの対人戦闘シーンでも、バトルものの名場面はいろいろ出せるだろう(『なのは』とか『プリキュア』とか)。
 アニメオタクたちはおそらく、今後出てきそうなアニメ名演出を50個も100個も挙げてどれが使われるかを激論しているのだろうけど、私はアニメオタクではないのでそういうネタ出しはできない。



 01/03(Fri)

 今期のアニメは、うーん、観るものが無さそう。消去法で、ミステリ(?)の『誰ソ彼ホテル』とオリジナル作品『もめんたりー・リリー』くらいは見てみるつもりだが、あまり期待はしていない。
 『どうせ、恋してしまうんだ。』は、逗子近辺が舞台のようだ。江ノ電らしき車両もPVに映っている。

 『リリー』第1話は、全てが駄目だった……。23分間ひたすら休みなく喋らせるダサ映像だし、台詞回しも口癖キャラばかりで(しかも言語感覚が古い)、まるで十年以上前の美少女コンテンツのような印象を受けた。コンテもただ闇雲に動かしているだけで、見せ方がコントロールできていないし、せっかくの頭髪アニメーションも演出として機能していない。まるで20分尺のPVを延々見せられたかのような感じ。せっかくのオリジナル企画なのに、やりたかったのはこの程度なのか。志が低すぎる……。

 もう一つのオリジナルアニメ『全修。』も、ひとまず視聴してみた。ストーリーの初期設定にかなり無理があるし、内輪受けっぽい方向性も気掛かりだが、ひとまず第1話の流れはまっとうに良かったので、続きも見ていく予定。女性スタッフ中心という意欲的な座組なので、上手くいってくれたらよいのだが。

 『誰ソ彼ホテル』は、映像美が無さすぎる。あまりにも味気ない。


 「Gundam Assemble」は、なかかな上手いところを突いた感じ。日本でもTCGなどのオフライン競技は盛んで、デュエルスペースも数多く存在しており、十分なインフラが確立されていると言ってよいだろう。海外でも、「Warhammer」などのミニチュアゲームの素地はある。なので、そこに「ガンダム」コンテンツで市場参入していくのは良いアイデアだと思う。
 技術的にも、「Star Wars」や「Gundam Artifact」などで、5cm程度の小サイズ+高精細(&安価)なプラモデルの製造経験を十分蓄えてきているし、モデラー側でも、ミニキットをちまちま塗装する楽しみが定着している。もちろん、塗装せずにただ組むだけでも十分見応えのあるキットが出せるだろう。
 デジタルゲーマー視点で見ても、SDガンダムの「ガチャポン戦士」シリーズは前世紀からの蓄積があるし、アーケードゲームでもカードなどのオフライン連動要素を取り込むことに成功しているようだ(『アーセナルベース』)。
 BANDAI自身にとっても、「ガンダム」は多対多戦闘(戦争)をモティーフにしているのでコンテンツの性質に合致しているし、量産型も含めてキットをたくさん買わせるという戦略にも適している。また、簡易的でもよいから塗装するというアプローチから、ボードゲーム人口をガンプラに引っ張ってくる入り口にすることも期待できる筈だ。また、特定のストーリーなどに依存せず、複数作品のロボットたちを適当に混ぜ合わせることもできるので、コンテンツを長期間存続させられる見込みもある(※30MMシリーズにも共通するアプローチ)。その他、教育的要素や、ブームとしての(新たな)広がり、そして既存作品への興味を持たせる契機、等々、ポテンシャルの大きな企画だと思う。
 昔にも似たようなガンダムボードゲームが存在したらしいが、現代の文化的土壌の上にこの路線をあらためて試みることにも、大きな意義があるだろう。
 (例によってGP-02の扱いは難しくなりそうだけど……。核攻撃で広範囲を焼き払う機体などというのは、ボードゲームに組み込むのはちょっと無理だろう。かといって、それ抜きだと、ビームサーベルとと頭部バルカンくらいしか武装が無くて、あとは大ジャンプの機動力と大盾の防御力でなんとかするしかないという尖りすぎた設計だし。)
 ちょうど5cmサイズの「ガンダム アーティファクト」は、これを見越した実験だったのかな。一個500円の単色プラモという商品設計も、基本的には好評だったようだし(※ただしアイテムの偏りには不満も出ていたが、まあそれは仕方ない……うちの近所ではトールギスばかりが大量に売れ残っていたけど、あの無惨な光景も、たぶん仕方ないのだろう、たぶん?)。実のところ、売りになりそうな人気のロボットは、すでに軒並み「アーティファクト」で出してしまっているので、あらためて5cmサイズの小型プラモデルを連発されても、美味しいところはあんまり残っていないかもしれないし、個人的にも小サイズプラモには魅力は感じない。その観点では、市場的ポテンシャルに関する懸念がある。